イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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あぼーん
125: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/19(月) 00:56:12.35 ID:VUHSzbKi0 …翌朝・食堂… グレイ提督「モーニン。アドミラル・カンピオーニ……ご機嫌はいかがですか?」 提督「……どうにか生きています」どこか嬉しげながらもすっかり疲れた顔で、よたよたと朝食の席にやってきた提督 グレイ提督「ふふ、面白いお返事ですこと…よろしければ隣でご一緒なさいませんか?」 提督「え、ええ……あいたた…」 グレイ提督「…どうかなさいましたの?」 提督「えぇ、少し腰が…」そーっとテーブルにお盆を置き、牛乳を飲み干す提督…と、機嫌の良さそうなドリアを始め数人が何くれとなく世話をしてくれる…… グレイ提督「あらあら…カンピオーニ提督は艦娘たちに慕われておりますのね?」 エリザベス「仲がよろしいようで何より…でございます」 エメラルド「そうですね……それにしてもずいぶん親しげで…もしや……?」 グレイ提督「…ふむ」 提督「あ、あー……そう言えば、今日こそはリットリオ級戦艦の建造をお見せしますよ」 グレイ提督「ふふ、それは楽しみです…あの古い電話ボックスのようなお洒落な機械が動くのですね?」 提督「ええ、そうです」結局一睡もさせてもらえなかった前夜の猛烈な「夜戦」のせいで、お腹が背中にくっつきそうなほど空腹な提督… …朝食は生クリームとチーズのリゾット、中にマッシュルームが混ぜ込んであるふわっとした卵二つ分のオムレツに、昨夜の残りのチキンが化けた美味しい冷肉……鶏モモ肉のローストを裂いて、そこに粗挽きの黒胡椒とバジルを散らしたもの……それを取ってもらうと、丸パンと一緒に食べ始めた… グレイ提督「ふふ、朝からたくさん召し上がって……見ていて微笑ましいですね」…グレイ提督が「労働者階級は朝からうんと食べ、貴族や有閑階級は朝をほとんど食べない」ことをさりげなくあてこすってくる…… 提督「ええ、何しろイタリアの朝食は美味しいですから…もっとも、「朝食だけ」ではなく昼も夜も美味しいですが♪」提督もサマセット・モームの言った「イギリスで美味い物を食いたかったら朝食を一日三回食べろ」を引用してやんわりとやり返す……と、テーブルの一角にきっちりと座っているヴァイス提督とドイツ艦たちに目が行った… ビスマルク「…イタリア人と言うのはいつも祭日のような食べ物を食べているのだな…むしゃむしゃ……しかしだ…ドイツの食事だって美味いから、そこまで気を引かれるわけではないが……作ってもらっている以上、義務として味は見ておかないといかん……むしゃむしゃ…」 ティルピッツ「…これも美味しい……姉上、よかったらこれもどうぞ」 ヴァイス提督「…えーい、全く揃いもそろって食い意地ばかり……」 ディアナ「ビスマルク、イタリアの食事はいかがですか?」 ビスマルク「ふむ…何とも豪華で美味な食事である、このビスマルクが褒めてつかわそう」 ディアナ「ふふ…よしなに♪」 提督「あー…ヴァイス提督、食事の方が済みましたら今日こそ建造に取りかかりますので」 ヴァイス提督「ヤヴォール……おい、いい加減にしないか…」 ビスマルク「待て、戦闘前には腹に燃料を詰め込んでおかなくてはならん」 グレイ提督「ふふ…わたくしは待っておりますから、『以前食べられなかった分』もいっぱいお食べになって?」(※ビスマルクは派遣されたタンカーと合流する前に撃沈された) 提督「あー…ヴァイス提督。こちらもゆっくり準備をしますから、もうしばらくたったら工作室に来てください」 ヴァイス提督「失礼ながらカンピオーニ提督…もうしばらくとは何時ごろでしょうか、指定をお願います」 提督「えっ?……えーと、それでは0930時頃にお願いします」 ヴァイス提督「ヤヴォール。……二人とも、もういいだろう。これから支度に二十五分はかかるのだ…あと五分で朝食を終えろ」 ビスマルク「む、仕方ない…ティルピッツ、切りあげろ」 ティルピッツ「ですがまだ朝の甘い物を……」 ヴァイス提督「…部屋にバウムクーヘンがあるからそれですませておけ……残り三分だぞ」 ティルピッツ「…ヤヴォール」 提督「…」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/125
126: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2018/03/19(月) 01:50:29.28 ID:VUHSzbKi0 …しばらくして・工作室… 提督「…で、後はこのレバーを引けば建造が開始されるわけです」…相変わらず「ド○ター・フー」に出てくる電話ボックスとお洒落なクローゼットのあいのこ……のようなデザインをした建造装置の前に立ち、説明を終えた グレイ提督「なるほど」 ヴァイス提督「ふむ、そう言う仕組みなのですか」 提督「ええ…では実際にお見せしましょう。リットリオ?」 リットリオ「はいっ♪」提督がレバーに置いた手の上に指を重ね、横目で愛おしむように提督を見た… 提督「では、建造を開始します」レバーを引き、周囲に低い機械音が響き始めた… ……… … 提督「さてと…あのカウンターがゼロになったら建造が完了します」 グレイ提督「ふふ、それにしてもお茶の時間を挟んだ上でまだかかるとは思いませんでした……さすがに戦艦ともなると時間がかかるのですね♪」さりげない口調ながら、それも「イタリアの造船所は能力が低いから」という意味での皮肉であることにピンと来た 提督「その分斬新なアイデアと進取の姿勢は持ち合わせておりますから♪」 グレイ提督「ふふ、言われてみれば……ド級艦のアイデアも、もともとそちらの物でしたものね」 ヴァイス提督「性能のバランスが取れていて、短距離の作戦では優秀な性能を発揮しうると思います」 提督「そうですね……さぁ、出てきますよ♪」 リットリオ「やっと二人に会えます……もう嬉しくてたまりません…っ♪」 …建造装置の上についているカウントダウンのタイマーがゼロになると、相変わらず目を開けていられないような瑠璃色、あるいは群青色の強烈な光が目を眩ませ、同時に建造装置のドアが中から開かれた… 明るい茶髪の艦娘「…」 栗色の髪と眼鏡の艦娘「…」 …リットリオ級の二人は長身で、メリハリの効いた身体は張りがあり、胸を強調するような淡いグレイのブラウスに黒のコルセット、折れ線の幾何学迷彩を意識した淡いグレイと濃いグレイのプリーツスカート、それと艦首を1.7メートル延長したことがあるせいか、黒いエナメルハイヒールを履いている…片方は髪を三色旗のリボンでアップに結い上げ明るい笑みを浮かべていて、もう片方は栗色の髪で眼鏡をかけ、なぜか多少不機嫌そうに目を細めている… 提督「初めまして、お二人とも…ようこそ♪」 茶髪の艦娘「ボンジョルノ……えーと…?」 提督「タラント第六鎮守府司令官のフランチェスカ・カンピオーニ少将です…よろしく♪」挨拶として左右の頬にキスをし、リットリオと同じような甘い匂いと張りのある肌を楽しむ提督… 茶髪の艦娘「それでは私も…リットリオ級戦艦二番艦、「ヴィットリオ・ヴェネト」です。活躍させてくれると嬉しいです♪」 眼鏡の艦娘「同じくリットリオ級三番艦。戦艦「ローマ」です。好きなものは『永遠の都』ローマに関わること全般、嫌いなものは航空攻撃と誘導爆弾です……よろしくお願いします、提督」 提督「ええ、よろしくね…あの、ローマ?」 ローマ「何ですか?」 提督「私が何かしたかしら?」 ローマ「いいえ、別に…いったいどうしてです?」 提督「だって……なんだか不機嫌そう」 ローマ「いえ、むしろ上機嫌ですよ……ただ、眼鏡の度が強くて…」 提督「あらあら……そのうちに直してもらいましょうね♪」 ローマ「そうして頂けると助かります」 ヴィットリオ・ヴェネト「それで、提督さんは……きゃあ!?」 リットリオ「んー、ちゅうぅっ!……よく来てくれましたねぇ、お姉ちゃんですよっ♪…覚えてます?」 ヴェネト「わ、分かってます、分かってます!……リットリオ姉さまでしょう?」 リットリオ「そうですよっ…わぁぁ、懐かしいですねぇ……はい、ローマも……んーっ♪」 ローマ「…ん、んんっ!……も、もう…リットリオ姉様は愛情表現が過激すぎです、もっとこういう物は時間をかけて…///」 リットリオ「そうかしら、いつも提督にしているのにくらべたらこんなの……あっ」 ヴァイス提督「…な、何!?」 グレイ提督「…なるほど、それで納得がいきましたわ」 提督「あー…」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/126
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