イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (953レス)
イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/
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762: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2021/05/05(水) 03:00:55.12 ID:h8r/BqSS0 提督「…とまぁ、そういった話を聞いたことがあるわ」 スクアーロ「チェッシー?」 提督「ええ、チェサピーク湾にいるっていう未確認生物ね……名前は「ネッシー」をもじって付けられたそうよ」 デルフィーノ「不思議なお話ですね…他にはありますか?」 提督「そうねぇ、それじゃあ今度はジュリアが数年前に経験した「スリル満点」のお話を……」 ライモン「提督、その前にお茶をどうぞ…お話をしていると喉が渇きますから」 提督「あら、ありがとう…」紅茶をひとすすりすると話を始めた… …数年前・地中海上空… P−3副操縦士(コ・パイロット)「機長、ウェイポイントに到着。針路120度に旋回します」 アントネッリ中佐「了解、針路120。ルイージ、MAD(磁気探知機)に感は?」 レーダー員「MAD、レーダー共に感なし…静かなもんです」 アントネッリ中佐「了解……それじゃあコーヒーでももらおうか。トーニ、ギャレー(簡易厨房)から持ってきてもらえるかな?」 機上整備員「了解。ただし、味の保証はしませんよ?」 アントネッリ「なに、構わないさ…それとミルクを少し」 副操縦士「後でおれのも持ってきてくれよ…おれのは砂糖も入れてな」 機上整備員「分かってますよ、大尉は甘党ですからね」 副操縦士「そりゃあ…隊長が横に座っている中でずっと飛ばしてみろ。緊張して変な汗が出る」 アントネッリ「おや、私が横に座っているだけで緊張するようじゃ検定には合格させてやれないな」 副操縦士「こりゃあ手厳しい…」 アントネッリ「当然さ。深海お化けの潜水艦が対空機銃を撃ち上げて来ることだってあるんだ…隣に飛行隊長が座っているくらいでおたおたしているようじゃあダメだろう。違うかな?」 副操縦士「おっしゃるとおりです…精進しますよ」 アントネッリ「よろしい、向上心がある……一点追加だ♪」 機上整備員「お待たせしました、隊長」 アントネッリ「ん、ありがとう……飲み終えたら操縦を代わろう」 副操縦士「お願いします」 …と、急に操縦席のディスプレイに赤い警報ランプが灯ると、それまで「ビィィ…ン」と単調な音を立てていたターボプロップエンジンの一基が火を噴いた… アントネッリ「右翼、四番エンジンから出火」 副操縦士「四番エンジンを停止、プロペラをフルフェザーにします!」ピッチ角を変更しエンジンを停止させている間にも、次々と警報が点灯し、機の自動音声やアラーム音が鳴り響く… アントネッリ「よーし、操縦を交代だ…トーニ、席に着いてくれ」 機上整備員「了解!」 アントネッリ「よし、それじゃあ基地に連絡しよう…緊急事態を宣言」 副操縦士「スクォーク7700(トランスポンダ・緊急時コード)?」 アントネッリ「そうだ…第三エンジンは?」 副操縦士「第三エンジン出力低下、燃料ポンプに異常」 アントネッリ「……左翼のエンジンは?」 副操縦士「現状では問題なし」 アントネッリ「よし…なら針路を変えてトラーパニに戻ろう」 副操縦士「了解」 アントネッリ「…しかし、この機が双発の「アトランティック」じゃなくてよかったな」(※ブレゲー・アトランティク…フランス・ブレゲー社製の対潜哨戒機。イタリア海軍でも主力の対潜哨戒機として運用されていたが「ATR−72・ASW」に交替されつつある) 副操縦士「やれやれ「深海棲艦の脅威に対抗するため」P−3Cを貸与してくれたアメリカさんには感謝ですね……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1514656546/762
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