【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ (632レス)
【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/
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375: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/24(火) 21:53:58.16 ID:/ZwMBvx80 アルト「メリュジーヌ、キミはなんて無茶なことをしたんだ・・・あわやメリュジーヌがあの蒼毒の攻撃でサラマンダー所長と同じ目に遭おうかと‥」 メリュジーヌ「ごめんアルト・・・・あの状況でブルーナの翅を斬るには、あのような捨て身の宝具で行くしかなかったんだ‥。キミを心配させたことはとても悪いと思っている‥」 メリュジーヌ「‥でも私は大丈夫だ。私には以前、シェフィールドで受けた蒼毒に対する抗体もあるし、私は妖精國ブリテンで元・一番最強の妖精だからね‥こんなモノなど・・・ウゥッ!」苦しむ素振りを見せる アルト「無理はするなメリュジーヌ。蒼毒に対する抗体があるからって、まだ油断することなど出来ないからな‥。」キィィン!(ヒール(回復)を施す) メリュジーヌ「アルトォォ・・・・」ウルウルウル・・・(涙が少し流れる) ブルーナ「‥なんで・・・なんで私の蒼毒で出来たのがドンドン崩れていくの・・・なんで私の蒼毒の力の雲が消えていくというの!?」困惑している ブルーナ「クソォォ〜、一体なにがどうなっているのか知らないけど、メリュジーヌめぇ〜良くも私の大事な青い翅をバラバラに切り裂きやがって!!」激怒している メリュジーヌ「・・・それはキミも同じ事だ。キミは3年前にも二代目妖精騎士ガウェイン・・・ビスケスを使って、オーロラから妖精の翅を切り落としたと聞いている。お互い様ね?」 ブルーナ「〜〜〜!?。黙れ!私が生まれた時から青く美しく輝いていた私の翅をこんなバラバラに切り刻むなんて‥絶対に許さないわ!!」 ブルーナ「このままあんたら2人をぶっ殺す!――蒼毒の煙霧(ポイズン・スモークミスト)!」シュッ!(両手をメリュジーヌとアルトに向ける) シュッ・・・(手から何も出てこない) ブルーナ「・・あれ?・・・ンッ、ンッ、ンンンゥゥゥ〜〜!!」シュッ、シュッ、シュッ!(何度やっても手から何も出てこない‥) ブルーナ「!?。な、なんで・・・・さっきまで私の手から蒼毒の毒液や煙が出ていたというのに・・・」困惑している ブルーナ「アンタたち、私に一体なにをしたというの?一体どうして私の蒼毒の異端の亜鈴が発動しないというのよ!?」怒鳴り上げる アルトリア「――思ってた通りだ。あのブルーナの背中の青い翅から蒼毒の生成に必要なモノを吸い込んで身体に取り込み‥」 アルトリア「ブルーナが蒼毒の力を出す際に翅の発光と共に、ブルーナの手から蒼毒を放出してたんだ。蒼毒の物体の遠隔操作の時も!」 【(ブルーナの背中から蒼毒を・・・)】 【それってどういう事なんだ?】← ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの異端の亜鈴である蒼毒の力。その蒼毒の攻略を含めて、スズカや私がその蒼毒の毒性を研究していたのだけど、今のこの状況で全て繋がったと言ってもいいさ。」 ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナが放つ『蒼毒』の正体・・・・それは空気中の酸素を水分と共に魔力で極限まで濃縮し、液体やガス状に変化させたモノだったんだ。」 ダ・ヴィンチちゃん「空気中の酸素・・・私たちが生きている限り、必ず空気中の酸素を肺に取りこむために息をしている。それについては生き物の常識と言っても良いさ。」 ダ・ヴィンチちゃん「けど時に酸素は純度が高いほど取り込みすぎれば、それ相応の猛毒と化し、それが原因で死に至るケースも科学的に証明されている。」 ダ・ヴィンチちゃん「ブルーナの蒼毒に至っては彼女の青い翅から空気中の酸素と水分を多く取り込みつつ、彼女の異端の亜鈴の魔力によって、体内で蒼毒を生成していき、」 ダ・ヴィンチちゃん「彼女の翅の発光と共に彼女の体内から蒼毒を放出し、極限まで濃縮された最極純度の空気は同じく濃縮された水分と自身の魔力と共に付着したモノ全てを蝕む猛毒として機能し、」 ダ・ヴィンチちゃん「妖精さえもイチコロで毒殺する事ができ、それらをサラマンダー所長はそれらを使って多くの蒼毒兵器を生み出した。」 ダ・ヴィンチちゃん「蒼毒の解毒薬を作る工程もそうだ‥・ただ濃縮された水分と酸素を分解さえ出来ればそれで良い。濃縮された酸素を分解すれば、酸素は猛毒には至らなくなる。」 ダ・ヴィンチちゃん「つまり蒼毒とはブルーナの青い翅から沢山多くの空気を取り込み、体内で彼女の魔力と共に放出される拡散可能な妖精領域だタッと言うことだ!」 アルトリア「そういう事です。ブルーナが蒼毒を出す際に背中の翅の発光と共に大きく羽ばたかせ、そこから空気中の酸素を大量に取り込んでいると考察し、」 アルトリア「私が投げた色付きの砂がブルーナの背中の翅に取り込んでゆくところを目撃し、ブルーナの蒼毒の弱点が背中の羽にあると確信を持ったのです。」 ブルーナ「!?」驚愕している http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/375
376: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/25(水) 00:00:36.08 ID:1CsVOW/K0 アルト「そういう事だったのか・・・ブルーナの蒼毒で多くの蒼毒兵器が出来たことも、蒼毒に汚染された地域や上空の雲の汚染が自然と浄化されないのは、蒼毒にブルーナの魔力が微かに入っている事が原因であり、」 アルト「その魔力はブルーナが生きている限りは失われずに残り続け、そこにいる生き物を瞬く間に汚染させて毒殺させることも可能であるって事だからな。」 アルト「ブルーナの蒼毒の力の『覚醒』によって、ブルーナの意思で拡散した蒼毒の魔力を可能な限り遠隔操作が出来るようになり、そこから蒼毒の物体や雲を操る事が可能となったんだ。」 アルトリア「ええ。ただ私が驚いたことはそのブルーナの背中の青い翅が蒼毒の生成に必要な空気を取り込む収集機として機能しているだけでなく、」 アルトリア「ブルーナによって放出され、あちこちに拡散された蒼毒の魔力を持続させ、蒼毒の遠隔操作にも役立つアンテナとしても機能していて、」 アルトリア「そのアンテナである翅を破壊したら、全ての蒼毒の魔力が失われる事があると言うことは私も想定していませんでした‥」 アルトリア「まさかブルーナの蒼毒の亜鈴が、ブルーナの背中の翅を壊せばもっと早く蒼毒の解毒が出来るなんて知らなかったし、ブルーナ自身も、まさか自分の翅が蒼毒の動力源だと気づきもしなかったからね‥。」 アルトリア「そうなると、村正たちが行なっていた蒼毒の解毒薬の確保自体が無駄だったって事になりますからね・・・。」 千子村正「まぁ確かにそう言えるよなぁ・・・ブルーナの翅の破壊が彼女の蒼毒の異端の亜鈴の攻略に繋がったと言う事は、今さっき解った事実だと言ってもおかしくないからな‥。」二カッ‥(笑みを浮かべる) 【アルトリアの判断は間違っていないよ】 【むしろおかげでみんな助かったからね】← アルトリア「!。――はい!」キリッ!(キッチリとした表情を見せる) ブルーナ「ア、アァァ・・・アァァァァァァ・・・・」ガタガタガタガタァァ〜〜・・・(身体が震え上がる) 千子村正「さて・・・頼みの綱である蒼毒の力も失った以上、もうお前さんに俺たちと戦うすべはなくなったと言ってもいいよなぁ‥?」 アルト「ああ・・ブルーナの蒼毒の亜鈴がもう出せなくなった以上、もう俺たちの敵ではないのは確かの用だね?」 ブルーナ「アワワワワァァ〜〜!?マママ、待って!私が悪かったわ・・‥私があんな力を持ったばっかりに調子に乗って、3年間もあんな酷い事をしでかしてしまうなんて・・・」ドサッ‥(両膝をつく) ブルーナ「いいい‥命だけは勘弁してください!今まで殺してきた妖精たちの分まで謝るし、殺してきた分の罪を必ず償いますから!!」 ブルーナ「お願い亮太君・・・3年前にあなたを名無しの森から救い出し、独立権も発行し、あなたの良き理解者になった仲でしょ?一緒にソールズベリーで暮らしてきた仲の良い友達だったでしょ?」 ブルーナ「もう悪い事なんてしないからお願いだから許してぇぇ〜〜〜!!」エグエグエグ・・・(泣きべそをかく) アルト「・・・今度は泣きべそかいて命乞いか・・・随分と見苦しく成る程の心の移ろいが激しいよなぁ〜?」 アルト「全く‥ブルーナだけは他のブリテンの妖精たちとは違うと思ってはいたのだが、所詮はアンタもブリテンの地で生まれた妖精である事には変わりはないのか‥。」ハァ‥(呆れた表情) ブルーナ「!?。ううう、うるさいわね!!アンタたちみたいなブリテンの外から来て、アンタたちの正義とかなんかの理由でこんなどうしようもない妖精たちを救おうとしているなんて・・」 ブルーナ「このブリテンの妖精の内なる事など知るよしもなく、自分たちの正義の為に動くアンタたちに・・・13年間も自分の手で『目的』も果たせずに生きてきた私の気持ちなんか解らないわよ!!」 ガバッ、ドサッ!(アルトの事を突き飛ばすブルーナ) アルト「ヌグッ・・・えっ、なんだって・・?」 ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜」キリキリキリィィ〜〜!!(泣きながらも怒りを見せている) アルト「ブルーナ・・・・」 タッタッタッタッタッ・・・・(よろめきながらもブルーナに近づくメリュジーヌ) メリュジーヌ「ブルーナ・・・君がどんなに泣きべそをかいて命乞いをし、君が殺してきた妖精分の償いをしようとも、私は君を一生かけても許そうとはしない。」 メリュジーヌ「キミは妖精騎士アグラヴェインから授かった蒼毒の異端の亜鈴の力とオーロラから奪い取った風の氏族の長の権限を使って、数多くのソールズベリーの妖精たちを殺し‥」 メリュジーヌ「何よりもお前はソールズベリーの住民たちを使ってオーロラの命を奪い、蒼毒でシェフィールドの妖精たちの命を奪い、さらにアドニスの事も傷つけた・・・」 メリュジーヌ「それに何よりもキミは私にとって、オーロラの命を奪った私の仇だ。みすみすキミを見逃すつもりなど、はなからないからね?」ジャキンッ!(アロンダイトを首に向ける) ブルーナ「ヒッ‥!?」ビクビクッ!(震え上がる) メリュジーヌ「だけど・・・君の大事にしていた青い翅を切り裂いたことで君は蒼毒の異端の亜鈴が失われ、事実上、君は力のない普通の妖精へと戻ったと言ってもいい。」 メリュジーヌ「仇の妖精とはいえ、力のない君を私の手でトドメを刺すことは私の妖精騎士としての義に反する事だと察している。」 メリュジーヌ「だから私は‥今の君の相手に相応しいぐらいの、同じオーロラの仇を担う妖精にそのケジメを付けさせようと思っている。」 ブルーナ「・・・同じオーロラの仇を担う妖精ですって・・?」 メリュジーヌ「ええ・・・君がオーロラのことをよく知っているのなら、その妖精の事は当然知っているはずだよね?――ねぇ、そうよね?」向こうの方を見上げる ブルーナ「・・・‥!?」見上げた方を見て・・・ 【オーロラの仇を担う妖精って・・・】 【つまりあなたの出番って事だよね?】← http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/376
377: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/25(水) 10:35:34.40 ID:1CsVOW/K0 タッタッタッタッタッ・・・・(階段の方からとある妖精がやって来る) コーラル「・・・・・・・・・‥」睨みついている ブルーナ「!?。コーラル・・・・やっぱりアンタも三澤亮太たちと関わっていたと言うことだったのね・・・。アイツらが初めてソールズベリーに入ってきた時からずっと・・・」 ブルーナ「警告したはずだよね?“妙なことをすれば、ダダじゃ済まされない“っと、アンタがあれ以来大人しくしてて、3年の年月を経て、ようやくオーロラの仇を討つ為に三澤亮太たちと組んだというのかしら。」 コーラル「はい・・・。オーロラ様を失い、わたしがあなたの元から去ってからこの3年間・・・私は人間も妖精も何もかもが『下等生物』だと思うようになり、」 コーラル「3年間の刻をこのソールズベリーの裏通りで静かに暮らし、オーロラ様を失った失意を拭えぬまま、あの場所で自堕落な生活をして朽ち果てようとしていたところを‥」 コーラル「三澤亮太・・・アルト・オルラントさんとそのご家族と出会い、皆さまとの旅を経て、私はその中で多くの事を知り、考え、そして私は答えを見つけました。」 コーラル「ブルーナさん、あなたはやり過ぎました。あなたが得た蒼毒の異端の亜鈴で、どれほど多くのブリテンの妖精たちと人間たちを殺め、どれほど多くの土地を汚してきたのか‥」 コーラル「風の氏族長の権力と地位でどれほど多くの者たちから富を奪い尽くし、どれほどの者たちの不幸と死に様をあなたはあざ笑ってきたのか・・・」 コーラル「わたしは妖精騎士アグラヴェインから力を得る前のあなたと同じ、力も無く平凡で生真面目な性格が取り柄の妖精であり、あなたやオーロラ様のお側にいることがやっとでした。」 コーラル「しかしあなたと同じ風の氏族の妖精の身として言わせて貰います。あなたはその自分勝手と傲慢な性格、妖精ゆえの無邪気とはあまりにもかけ離れた身勝手な数々‥」 コーラル「それ故に風の氏族長であるあなたは、その地位と権力で妖精たちと人間たち幸福と富を奪い、あなたの蒼毒の亜鈴であなたが気にくわない者たちの命を奪っていきました。」 コーラル「あなたは私が思う『下等生物』以下のブリテンの妖精たちの中でただ1人しかいない心の醜く、他の者たちを蹴落とし、彼らの上に立つ者にしてはいけない者だと確信を持ってます。」 コーラル「故にあなたはアルトさんが言うように、風の氏族の長として相応しくなく、氏族の長としての器もない・・・あなたは只の欲望と傲慢と力に飢えた妖精以下の存在です!」 ブルーナ「〜〜〜〜〜!!」ブチブチィィ〜〜!!(怒りが頂点に立つ) ブルーナ「それが何だって言うの・・・アンタやオーロラが私の努力を認めようともせず、オーロラは私の利用して私の全てを無駄にこき使っていった‥。」 ブルーナ「今でもそうよ‥私がようやく手にした力も富も権力も‥アンタたちが関わってきたせいで何もかもがぶち壊されて、蒼毒の異端の亜鈴も発動できなくなった!」 ブルーナ「アンタたちがいなければ、私はこのブリテンで私の『目的』を果たせたと思っていたのに〜〜!!」 ジャキンッ、タタタタタァァァーーー!!(ブーツに隠し持ってた護身用のナイフを手に持ち‥) 【(ナイフを仕込んでいた!?)】 【コーラル、危ない!?】← ブルーナ「うわぁぁぁぁぁ〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(ナイフを持って突進する) アルト「コーラル!!」 コーラル「・・・・・・!!」目の色を変える ヒュンッ、ガシッ!バシッ、ベキッ!(ブルーナのナイフをかわし、肘でブルーナの腕の関節を折る) ブルーナ「!?。ギャァァァァァ〜〜!?」ヒュッ、バリィィン・・・(激痛のあまり、ナイフを落とす) コーラル「・・・・・・・」 アルトリア「!。アレはスズカさんが使っている護身術の一つ・・・いつの間にあんな技を・・・」 グルンッ、タタタタァァ・・・(そのままコーラルに折れた腕を掴まれ、正面に受けながらされるブルーナ) ブルーナ「アァァァ〜〜痛たたたぁぁぁ〜〜・・・。コイツゥゥ〜〜・・・」ズキズキズキ・・・(折れた腕をおさえてながら‥) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/377
378: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/25(水) 23:20:11.86 ID:1CsVOW/K0 コーラル「まだそんなことを言うのですかブルーナ!あなたがしてきた悪行から出た因果応報の数々を他人のせいにするなんて‥」 コーラル「私はあなたに何度も言います。あなたは風の氏族の長として、器も資格もない、傲慢極まりない下等生物の妖精だと言うことを!」 ブルーナ「・・・器も資格もないですって!?アンタねぇぇ〜〜!!」 コーラル「ブルーナ。妖精騎士アグラヴェインを利用し、自身の異端の亜鈴で住民たちを従わせ、あなたは風の氏族長として君臨し、今日まで好き勝手にソールズベリーを支配してきました。」 コーラル「ですが、あなたの好き勝手な氏族長とソールズベリーの領主しての支配はもうここまです。もうあなたに風の氏族の長もソールズベリーを治める事もさせません。」 コーラル「あなたに言っておくことがあります。あなたにソールズベリーの統治も風の氏族長も務められる事など出来ません。故に・・・ ヒュゥゥ〜〜ン・・・ポロポロポロポロォォ〜〜・・・(強い風と共にコーラルの眼から涙がこぼれていき・・・) 涙目のコーラル「真の風の氏族の長‥・オーロラ様の後継者は‥このわたし(コーラル)です!!」バァァ〜〜ン!! ブルーナ「!!?」ビクビクッ! タッタッタッタタタタタァァァ〜〜!!(歩くスピードを上げてブルーナに近づいていくコーラル) コーラル「―――――――!!」グググゥゥゥ〜〜!!(拳を握りしめて‥) ブルーナ「――!?ヒッ・・・」ビクビクッ!(完全に顔が青ざめてしまい・・・) バキィィーーンッ!! 『これがわたしのケジメ!』(コーラルの自称宝具演出) コーラル「―――――――」バキィィィーーン!!(ブルーナを殴りつける) ブルーナ「ゴッブゥゥゥゥ〜〜〜!?」バキバキィィ〜!(顔を思いっきり殴られる) グググゥゥ〜〜、バビュゥゥ〜〜ン!!(コーラルに殴られ、鐘撞き堂の鐘の所まで殴り飛ばされるブルーナ) 【!】 【(あの先にはソールズベリーの鐘が・・・)】← ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ヒュゥゥ〜〜ン、バコォォォ〜〜ン!!(ソールズベリーの鐘にブルーナの頭が直撃する) ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜」バコォォォ〜〜ン!!(頭が鐘に直撃する) ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!ゴォォーーン!(鐘の音が妖精國ブリテンじゅうに鳴り響き渡る) コーラル「・・・・これが・・・これがわたしの、あなたへのケジメです・・・。」クルッ、タッタッタッタッ・・・(後ろを振り返り、そのまま去って行く) ブルーナ「ガァァ・・・・ガハァッ・・・・」ドサッ・・・(頭が血塗れでうつ伏せに倒れ込む) ソールズベリー大聖堂の屋上にある鐘撞き堂にて、ソールズベリーを賭けた決戦を繰り広げていたアルトたちとアルトリアたちとブルーナとの死闘の戦いは‥ アルトリアの懸命な観察とメリュジーヌの捨て身の攻撃によって、ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の弱点である青い翅を切り裂いたことで、全ての蒼毒の魔力が無力化され、 そして最後の仕上げとして、メリュジーヌと同じくオーロラの仇を取ろうとするコーラルの怒りと思いをコーラルの拳に全て注ぎ込み、 コーラルこそが真の風の氏族長の後継者であるという決意と共に、その拳はブルーナの顔に炸裂し、ブルーナが殴られたその勢いでソールズベリーの鐘に激突する。 そしてブルーナの敗北とコーラルのKO勝ちを祝福するかのようにソールズベリーの『巡礼の鐘』は鳴り響き、偽りの風の氏族長:『蒼毒のブルーナ』との戦いは集結するのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/378
379: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/25(水) 23:24:18.35 ID:1CsVOW/K0 >>378 集結→終結に変更 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/379
380: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/26(木) 21:51:10.61 ID:Z4nUS/b+0 第38節:奪還!風と自由のソールズベリー ―――――――――――――――――――― ブルーナとの決戦後・・・罪都 キャメロット:玉座の間では・・・ タッタッタッタッタッ・・・‥(妖精騎士アグラヴェインと妖精騎士モードレッドが揃ってモルガンの前に立つ) 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙って立っている 妖精騎士モードレッド「・・・‥フンッ。」不満げに立っている ガシャガシャガシャ・・・(書記官2人が玉座の横に並び立つ) 書記官イットリー「妖精騎士アグラヴェイン様。妖精騎士モードレッド様。現時刻をもって、妖精騎士アグラヴェイン様はウェールズの森の制圧任務より帰還と共に、」 書記官イットリー「妖精騎士モードレッド様と共にウッドワス公のロンディニウム制圧任務の途中経過の報告に参られました。」 書記官イットリー「両妖精騎士は女王陛下へ、戦果と途中経過の報告を納めるように。」 モルガン「報告を聞こう。偽りなく真実だけを述べるがいい。」 妖精騎士アグラヴェイン「は。モルガン陛下のご命令通り、ウェールズの森の浄化任務を二代目妖精騎士ガウェイン・・・妖精騎士ビスケスと共に遂行いたしました。」 妖精騎士アグラヴェイン「その最中、『予言の子』と『異邦の魔術師』、それにアルト・オルラント率いる『境界なき勇士団』の一行と『AIの予言の子』、反逆者オベロンと交戦。」 妖精騎士アグラヴェイン「その交戦の中でビスケスはガウェインの着名(ギフト)を失い、バーゲストの娘であるセツノ・オルラントとの戦いに敗北、無念の戦死をいたしました。」 ジャキン・・・(形見である妖精剣ソード・アルタイルをモルガンの前に見せる) 妖精騎士アグラヴェイン「これがその証拠となるビスケスの形見です。私にあたっては、他の『境界なき勇士団』のメンバーとの交戦に手間を取ってしまい、彼の救援に間に合わず、私もまた、彼への無念を抱いています。」 モルガン「そうか・・・ビスケスの事は残念だったな。アグラヴェインから授かりし雷の異端の亜鈴を持ってしても、バーゲストの娘に敵わなかったとはな。」 妖精騎士アグラヴェイン「仰るとおりです。彼は自分自身の力を過信し、尚且つ卑怯な手口で騙し討ちと不意打ちを平気でする、騎士にあるまじき行いをしていた妖精騎士でしたので‥」 妖精騎士アグラヴェイン「彼がもう少し利口であれば、彼は戦死せずに再びモルガン陛下の前に立たれていたモノを・・・」 モルガン「そのようだな・・・。で、二代目妖精騎士ランスロット・・・・今は『ガレス』とかいうバケモノはどうなのだ?ヤツも同じく戦死を?」 妖精騎士アグラヴェイン「いえ、ガレスはまだ生きております。彼女もまた、ウェールズの森にて他の一行の仲間とメリュジーヌと交戦し、着名は失いつつも生存し、私の元へ戻りましたが・・・」 妖精騎士アグラヴェイン「彼女たちに何を吹きこまれたのか、現状のガレスは乗除不安定な状態であり、このまま戦場に立たせるのは危険だと判断し、」 妖精騎士アグラヴェイン「今現在、私の持地であるマンチェスターにて『再教育』を施しており、復帰には時間が掛かると・・・」 ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(妖精士官たちがザワめいている) 男の妖精士官「なんてことだ!二代目の妖精騎士にしてイレギュラーズの1人である妖精が黒犬公の娘にやられ、もう1人は前線を離脱するほどの手負いを負うとは!」 男の妖精士官「ノリッジで死んだダルダンに続いて二代目ガウェインがやられ、二代目ランスロットもまた敗走してしまうとは!とても許されがたい失態だ!」 男の妖精士官「先ほどソールズベリーの方で聞こえた『巡礼の鐘』もそうだ!あの蒼毒の力を持ってしても、『予言の子』や『境界なき勇士団』には勝てなかったというのか!」 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙り込んでいる 妖精騎士モードレッド「・・・‥‥‥」妖精騎士アグラヴェインの様子を見てて‥ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/380
381: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/26(木) 23:58:00.99 ID:Z4nUS/b+0 二代目妖精騎士トリスタン「あらあら・・我らイレギュラーズのメンバーが次々とやられているというのに、あなた方の士官たちがどのような口で我らイレギュラーズの事を批判すると言うのですか‥?」 二代目妖精騎士トリスタン「我らイレギュラーズに仲間意識がなく、協調性もない妖精部隊ではありますが、我らは我らなりに全力でこの妖精國の治安を維持してきた選抜された妖精なのですよ?」 二代目妖精騎士トリスタン「あなた方のようなキャメロットで不自由なく暮らし、そこから高みの見物の如く、私たちの事を上から目線で観賞しているだけの癖にねぇ〜?」 妖精騎士モードレッド「はぁ?貴様も同じようなモノだろ!貴様も重大な用事がない限り、自分の領土であるグロスターから出ようとしないくせになぁ〜?」 二代目妖精騎士トリスタン「ツゥゥ〜、私は私でグロスターの領主としての仕事が忙しい身でもあるし、グロスターの治安と妖精領域の維持の事もありますから、迂闊にグロスターを出るわけには行かない訳ですので‥」 二代目妖精騎士トリスタン「モードレッド様のような自身の領土でしか自由行動が出来ない身とは違い、こちらの自由で領土の外へと出かけられますが、先ほどのグロスターの治安と妖精領域の事もありまして・・・・」 モルガン「鎮まれトリスタン、モードレッド。お前たちイレギュラーズにも緊急の招集をかけたのはお前たち自身の領土の事ではない。お前たちに話す事は別にある。」 モルガン「つい先ほどそこの士官が言ったように、少し前に2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響いた・・・しかもソールズベリーの方にだ。」 モルガン「しかも、本来ならばすぐにでもこの玉座の間に先に来ているであろう‥『蒼毒のブルーナ』の姿もない。鐘が鳴り響いたであろうソールズベリーの領主たるあのブルーナがな?」 ウィンキー「!。あのブルーナがモルガン陛下の招集に来ていないだと・・・。自身の地位権力の喪失を恐れ、毒を吐く身であっても陛下の前に直接来るあのブルーナが来ていない・・・」 ウィンキー「・・・まさかソールズベリーの鐘の件の事で、ブルーナの身に何かあったと言うのですか?モルガン陛下はその原因を知っていると?」 モルガン「それをいま聞こうとしているのだ。アグラヴェイン・・・お前にも心当たりはあるのだろうな?」 妖精騎士アグラヴェイン「‥はい。妖精騎士ガレスをマンチェスターへ置いた後、ウッドワス公の軍列がソールズベリーに向かっているとレオンゴンからの連絡が入り、――」 妖精騎士アグラヴェイン「彼らの様子を見に急いで駆け付けたところ、ソールズベリーにてブルーナの蒼毒が生き物のように荒ぶっている光景を目の辺りにしまして・・・」 書記官イットリー「陛下。ご無礼のほど、お許しください。ただ今、『風の氏族』蒼毒のブルーナ様の鏡に反応がありました。許可いたしますか?」 モルガン「ブルーナか。自身の領土で問題があっただけに空鏡の方から連絡してくるとはな。――よい。映せ。」 書記官イットリー「は!『空鏡』、こちらに!」 ヒュンッ!(空鏡からブルーナの姿が映し出されるが・・・) ブルーナ(空鏡)「・・・・・・‥」(頭に包帯と顔にアザとガーゼ) モルガン以外の玉座の間にいる者たち「!!?」驚愕している モルガン「・・・・・・」平常心を保っている 妖精騎士モードレッド「おいおいブルーナ・・・一体どうしたというのだ、その怪我は!?」 ブルーナ(空鏡)「ウゥゥ・・・・申し訳ありませんモルガン陛下・・・。実は少し前に『予言の子』と『異邦の魔術師』、そして『境界なき勇士団』の者たちの襲撃に遭いまして・・・」 ブルーナ(空鏡)「・・・不覚だったわ・・・あいつらはウェールズの救援に行ったその足でソールズベリーの鐘を鳴らす為に新たな仲間も引き連れて侵攻してきて‥」 ブルーナ(空鏡)「私も奴らに対して応戦をいたしましたが、奴らの猛攻は激しくなる一方であり、奴らに不意を突かれてしまい・・・」 ブルーナ(空鏡)「私の従者であるサラマンダー所長が殺され、私もまた、蒼毒の力を無力化されて敗北し、ソールズベリーの鐘を鳴らされてしまいました‥。」 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」 ???(空鏡)「おいおいブルーナ‥お前が言ってる事、話が全然違うになっているじゃないか?」 ブルーナ(空鏡)「え、ちょ・・・待って、待ちなさいよ!?」アタフタ・・・(慌てている) モルガン「!?。この声は・・・まさか・・・」 ズズッ、ズズズゥゥ〜〜・・・(ブルーナの姿が空鏡の画面から外れる) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/381
382: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/27(金) 23:08:44.49 ID:jNmlEYb20 タッタッタッ、ガタンッ!(空鏡に持ってきたイスに座っているアルトの姿が映り込む) アルト(空鏡)「久しぶりだな、モルガン。アンタとこうして話すのは3年前のあの日・・・ヴァージェを救いにキャメロットへ突っ込んできた以来だったかな?」 モルガン「・・・三澤亮太・・・・いや、今は『境界なき勇士団』のリーダー、アルト・オルラントか。‥よもや我が石化の術から蘇ったというのは本当だったのか。」 アルト(空鏡)「ああ‥おかげさまでな。確かに俺は3年前にアンタの得体の知れない術でヴァージェと共に石にされたが、俺は俺の娘であるルージュに助けられた‥。」 アルト(空鏡)「アンタが前にバーゲストたちとの謁見の際、わざわざ変装してまでアンタに会いに来たというのに、アンタが半妖半人と罵声を飛ばした‥俺とヴァージェの娘がな!」 モルガン「ルージュ・・・ああそうだったな。あの半妖半人の赤髪娘、確かに我が娘であったバーヴァン・シーとほぼ似ていたな。身体も魔力の方も‥」 モルガン「しかしそのルージュという娘がお前とバーヴァン・シーの娘である以上‥彼女の存在など裏切り者の血を引く外来種との混血の何かにしか、私は感じていないからな。」 アルト(空鏡)「ツゥゥ、そうやってルージュの事をそのような言葉で傷つけて泣かしたというのか!アンタがずっと娘として愛していたヴァージェの娘であり、アンタの孫なんだぞ!」 モルガン「勘違いをするな。この私に娘も孫などおらん・・・お前が勝手に娘を奪い、お前が勝手にこの世に産み落とさせたお前の娘だろ?」 モルガン「バーゲストもメリュジーヌのそうやってお前に惚れたばかりに私への忠誠を捨て、お前とその2人の血を引く子供たちを産み出し、今もお前の側にいるのだろう?」 モルガン「そのような異界から来たお前とブリテンを守るはずの妖精騎士3人との混血で亜鈴でもない力を持つ子供の存在を、この妖精國ブリテンを統べる女王である私が許さない。ただそれだけなのだからな。」 アルト(空鏡)「クゥゥ・・・モルガン、あんたって奴はどこまで俺たちの子を侮辱するというのか・・・。」キリキリィィ〜‥(怒りを抑えつつ、冷静を保とうとする) モルガン「して、お前に改めて問おう。なぜお前がブルーナの空鏡に映っているのだ?なぜブルーナの顔があのような酷い有様になっていたのか?」 アルト(空鏡)「ブルーナが・‥?ああそうだな・・・なぜブルーナが傷だらけで俺たちと一緒にいるのか?なぜソールズベリーから2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響いたというのか‥?」 アルト(空鏡)「その答えは簡単だ。今日のお昼頃、ブルーナがソールズベリーの住民たちを虐殺する凶行から住民たちの救援に向かい、」 アルト(空鏡)「俺たち『境界なき勇士団』と『予言の子』の同盟は、イレギュラーズの1人である『蒼毒のブルーナ』の暴虐と支配からソールズベリーを解放したからだ!」 妖精士官たち「―――!?」ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(ざわついている) ウィンキー、二代目妖精騎士トリスタン「!?」 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・」黙っている モルガン「・・・・・・・」黙っている ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ソールズベリーでの戦いから数時間が過ぎ・・・、キャメロットの玉座の間には女王モルガンの他に妖精士官や妖精騎士アグラヴェイン、そして残りのイレギュラーズのメンバーがおり、 ロンディニウムの討伐に行っているウッドワスやベリル・ガットを除き、ほとんどの関係者が緊急の招集によって集められており、 妖精騎士アグラヴェインから二代目妖精騎士ガウェイン(ビスケス)がセツノに負けて戦死し、二代目妖精騎士ランスロット(ガレス)が『再教育』の為に前線を離脱するという報告をモルガンが聞いており、 ソールズベリーから2つ目の『巡礼の鐘』が鳴り響き、尚且つ緊急の招集にブルーナが来ていないことに議論がされており・・ その最中にブルーナからの空鏡からの連絡があり、モルガンたちはそれらに注目をしようとしたが・・・ 空鏡に映っていたのは先ほどのアルトたちとブルーナとの戦いで顔が傷だらけのブルーナであり、その途中からアルトがキャメロットの空鏡に映し出され、 そしてモルガンたちの見ている中で、アルトはブルーナからソールズベリーを解放したと勝利宣言を言い放ち、 モルガンと妖精騎士アグラヴェイン以外の妖精士官や他のイレギュラーズのみんなはアルトが言ったそれらのことで動揺していたのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/382
383: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/29(日) 22:12:36.46 ID:23se1iyl0 ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中 拘束されているブルーナ「助けて・・・助けて〜〜!アグラヴェイン様ぁぁ〜!モルガン陛下ぁぁぁ〜〜!」ガタンガタンガタンッ!(イズに縛られてもがいている) メリュジーヌ「静かにしてるんだブルーナ。君の叫び声で空鏡からの声が聞こえなくなるよ・・・・。」呆れている バーゲスト「大人しくしていろ!足掻いたところでお前のためにならんぞ?」 ブルーナ「ク‥クゥゥゥ〜〜〜・・・・」キリキリィィ〜〜・・・(悔しがっている) カクカクシカジカ・・・・(ソールズベリーでの戦いを説明していくアルト) モルガン(空鏡)「やはりそうか・・・お前たちは『予言の子』たちとウェールズの救援に向かい、イレギュラーズのメンバーであるビスケスを倒し、ガレスというバケモノを撤退させていき・・」 モルガン(空鏡)「お前たちを『厄災』呼ばわりし、ソールズベリーの住民たちを殺す前提で人質に取って誘き出し、お前たちはお前たちの目的の遂行の為に・・・」 モルガン(空鏡)「お前たちはウェールズから戻るその足でブルーナの元へ向かい、お前たちはソールズベリーの解放のためにブルーナとの戦いになったと?」 アルト「ああそうだ。そのブルーナは初めから人質を殺す気で、人質の体内に蒼毒の毒袋を仕掛けて起爆させ、2人の人質を除く住民たち全員を殺した‥。」 アルト「しかもブルーナはサラマンダー所長と共謀し、恰もモース毒の解毒方法と特効薬を作っていると偽り、キャメロットや多くの支援者から研究資金としての金を徴収していき、」 アルト「しかもそれがバレてソールズベリーの住民たちに罵倒され、それらに怒ったブルーナは自身の蒼毒の異端の亜鈴の進化した力を使い、」 アルト「あろうことか、ソールズベリーの住民たちを俺たちごと殺そう力を大きく振るって、多くの住民たちがブルーナの蒼毒によって殺されてしまったんだ。」 ガシッ、ググゥ〜!(空鏡をブルーナに向ける) ブルーナ「!?。やめて!私の姿を晒すな、三澤亮太!!」モガモガモガ!!(無意味な抗いをする) アルト「ソールズベリーの領主で風の氏族長であるブルーナが、自身の領土の住民たちに見境なく手をかけてな?」 モルガン(空鏡)「・・・・・・・・・・」黙っている ―――――――――――――――――――――――――――――――― 場所は戻り、キャメロット:玉座の間 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・」空鏡から目を背けている モルガン「・・・またイレギュラーズに黒星が付いたな‥?それも3翅連続でアルト・オルラントたちに敗北し、ブルーナに至ってはこのような暴虐と醜態を晒されるとはな‥?」 妖精騎士アグラヴェイン「申し訳ありません陛下・・。ブルーナには私の次の命令が下されるまではソールズベリーにて待機命令を下していたのですが‥」 妖精騎士アグラヴェイン「まさかブルーナが私の待機命令を無視し、独断で『予言の子』一行と『境界なき勇士団』たちを罠にかけていたとは・・・」 妖精騎士アグラヴェイン「にもかかわらず彼女は三澤亮太たちに敵わず、ソールズベリーの住民たちに手をかけてまで暴れておいて、彼らに返り討ちされるとは・・・」 妖精騎士アグラヴェイン「私がソールズベリーの外側近くで様子を見ていたというのに、部下の暴走を止められないなんて・・・これは私の監督不行き届です‥。」ググッ!(頭を下げて謝罪する) モルガン「‥結構だ。アグラヴェイン、ソールズベリーはお前の管轄ではない‥ソールズベリーはそこの領主であり、風の氏族の長であるブルーナの管轄だ。」 モルガン「アルト・オルラント。お前が話した話から推測して、ブルーナが妖精騎士アグラヴェインの待機命令を無視し、お前たちに罠をかけたのはブルーナ自身の意思であり・・・」 モルガン「『予言の子』と『異邦の魔術師』との謁見で守る気のない約束を交し、その約束のことで彼らとブルーナとの関係が明るみとなることで、」 モルガン「ブルーナの中で追い詰められ、それらが露見される前にお前たちを始末しようと彼女の方から動き、そして彼女は暴走したと見て間違いないな?」 アルト(空鏡)「ああ‥アンタの推測通りだよ、モルガン。ブルーナはそうやって、俺たちとは関係ないソールズベリーの住民たちを全て虐殺しようとし、俺たちはそれを止めようとした‥」 アルト(空鏡)「そして俺たちはブルーナに勝った。ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の力の元を断ち、今、ブルーナは俺たちの元で囚われの身だって事だ‥。」 ブルーナ(空鏡)「・・・・・・・・・」シーン・・・(何も言えず、目を背けている) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/383
384: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/30(月) 21:14:51.62 ID:na8LByc90 モルガン「成る程。ブルーナ、異端の妖精にして風の氏族の長ともあろう者が、お前の独断行動で『予言の子』と『異邦の魔術師』らと秘密裏で接触し、」 モルガン「ソールズベリーの『鐘』をやると口約束程度の約束で『予言の子』らを煽る形での支援し、自身の首を締めあげただけでなく・・・」 モルガン「恰も私を含めた多くの者たちをモース毒の解毒方法と特効薬があると偽って資金を横領し、無関係のソールズベリーの住民を人質に『予言の子』らと『境界なき勇士団』をおびき寄せ、」 モルガン「風向きが悪くなれば、お前自身の力で住民たちもろとも『予言の子』と『境界なき勇士団』らを抹殺しようとして、その者たちに敗北するとはな‥?」 モルガン「これについてはこの私もこれ以上もないぐらいに聞くにも見るにも堪えん事実だ。故に・・・・」 ヒュッ、ガァン!(モルガン自身の杖を床に叩き‥) モルガン「ブルーナ。お前には風の氏族長の全権と領土のすべて剥奪‥および異端の妖精たち(イレギュラーズ)のメンバーからの懲戒解雇を言い渡す。」 モルガン「従ってブルーナ‥お前がどんなに救援要請をしようとも、我が軍はお前を救わぬ、お前がどうなろうとも、お前の自業自得が招いた事としてお前を見捨てる。」 モルガン「敢えて汎人類史の言葉を借りるとするならばこうだ・・・『お前は“クビ”だ。』っと。」キリッ! ブルーナ(空鏡)「――――!?」ガビィィーーン!!(ショックを受ける) モルガン「そして妖精騎士アグラヴェイン・・・お前には4度に渡って『予言の子』と『境界なき勇士団』共に自身の仕える部下が敗北し、内2人が戦死し、」 モルガン「そして今さっき懲戒解雇した部下ブルーナの敗北と事の失態についても等に聞くに堪えかねん話になっているのだが、これはあくまでお前の部下の醜態の数々であり‥」 モルガン「いくらお前が優秀な力を持った妖精騎士であっても、お前が使役させる部下の失態は上司であるお前の失態であり、お前の監督不行届でもある。」 モルガン「したがってお前たちイレギュラーズにはしばらく我が軍兵の使用権を禁じ、お前たちに何があろうと、私からの支援や援軍がない事を自覚するが良い。」 モルガン「そしてこれを気にこれ以上のお前たちの失態を繰り返させぬよう、謹んで事の重大さと責任を認識するのだな?」 妖精騎士アグラヴェイン「・・・は。確かに今回の事態には私の管理不足が招いた事もあり、これを期に部下の統制をもっと改めるようにいたします。」 妖精騎士アグラヴェイン「そして陛下より授かりし妖精騎士アグラヴェインの名の下にこのしかるべき処罰を受け入れ、女王陛下の信頼を取り戻す機会に備えていき、」 妖精騎士アグラヴェイン「いつか必ず女王陛下の信頼を取り戻せるように全力で励みたいと思っております。」 二代目妖精騎士トリスタン、ウィンキー、レオンゴン「――――――」ペコリッ‥(詫びるように頭を下げる) モルガン「ウム。それで良い・・・。」二ヤァァァ〜・・・(笑みを浮かべる) 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・(チッ!)」裏で舌打ちをする 妖精騎士モードレッド「フッ、あ〜あぁ・・・」呆れている 二代目妖精騎士トリスタン「ツゥゥ・・・・」裏でしかめっ面を見せる ウィンキー、レオンゴン「・・・・・・・・・・」黙り込む 女の妖精士官「お待ちください女王陛下!急な横やりではございますが、妖精騎士アグラヴェイン様はともかくイレギュラーズたちには戦場で罪を償わせるべきだと思います!」 女の妖精士官「現在、ロンディニウムにて反抗組織の兵力が増し、ノリッジからの支援物資の搬入も大幅に増えたと報告を受けております。」 女の妖精士官「おそらく先ほどソールズベリーにて鳴らされた『巡礼の鐘』に感化された他、ブルーナの余計な救援要請の影響でウッドワス軍の分散もあり、」 女の妖精士官「その隙にボガードの勢力と円卓軍が自身らの勢力の増強させ、勢力を大幅に増やしたのだと見受けられます。」 女の妖精士官「これでは『牙の氏族』だけでは心許せない。ここはイレギュラーズのメンバー全員をウッドワス軍の支援に向かわせ、『予言の子』や『境界なき勇士団』らを打ち破らせるのが特策かと!」 モルガン「・・・・・・・」 レオンゴン、妖精騎士モードレッド「・・・‥」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/384
385: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/01/31(火) 23:48:14.84 ID:bvrwPznA0 モルガン「フッ、笑わせるな。ウッドワスがあの人間たちや半妖半人の子供らに敗北するとでも?」 女の妖精士官「で、ですが向こうの勢力には『予言の子』や『境界なき勇士団』の他に、偽者の『予言の子』であった並行世界の力ある者たちが大勢いると聞きますし、」 女の妖精士官「ウッドワス様も齢1000年を超える妖精。もう戦える体ではないと存じますれば―――」 モルガン「・・・・まったく。知らぬ、という事は幸福だな。そこの空鏡に映る『境界なき勇士団』のリーダーが見ている前でな。」 女の妖精士官「あっ・・・・えぇ〜とそれは・・・」気まずい感じになっている アルト(空鏡)「・・・・・・‥」黙っている モルガン「しかしてアルト・オルラント、お前にもう一つ問うことがある。お前が何故にブルーナの空鏡を通して、私の目線にその姿を現したのか‥?」 モルガン「風の氏族の長だったブルーナを倒し、ソールズベリーをお前の占領下にしたと報告したには話が単純すぎるし、わざわざ私にその事を報告するには何かしらのリスクが伴うはずだ。」 モルガン「お前とは3年前での因縁がある。娘だったバーヴァン・シーと2翅の妖精騎士を私から奪い取り、私をあそこまで追い詰めた事もあり、」 モルガン「お前など、この私の妖精國に存在してはいけない程にお前の事を嫌っていることは、お前もまた、生前のダルダンから聞いているはずだが?」 アルト(空鏡)「ああそうだな。モルガン、アンタが3年前から俺のことを嫌っていることは、ノリッジの『厄災』を祓った後にダルダンから聞いているよ。」 アルト(空鏡)「だがそれを踏まえつつ、俺がこの空鏡を通してモルガンとの会談しようとした事には理由があるからな。」 アルト(空鏡)「女王モルガン。俺はアンタに石にされた3年間・・・俺は石の中でこの妖精國ブリテンにいる妖精たちが、本当に俺が救うべき存在であるのかを考えていた。」 アルト(空鏡)「そして俺が3年の年月をかけ、俺は悟った。俺にはブリテンの妖精たちを救って、この妖精國ブリテン自体を変えるのは、あまりにも無理があったんだって‥。」 アルト(空鏡)「モルガン。アンタが言うに、ブリテン中の妖精たちはたとえ身体が業火に包まれようとも、妖精たちは何度も生まれてくるものだと‥」 アルト(空鏡)「それを聞いたら、俺だって妖精を救う気が失せるモノだし、救いきれないと思えるようになるさ‥。」 アルト(空鏡)「だが妖精たちの中には、コーラルやハベトロット、ロブたちやユーミルたちのような心優しい妖精がいる事を俺はよく知っているし、彼らの事を見捨てるわけには行かない。」 アルト(空鏡)「だからせめて、アンタや女王軍の支配から妖精國ブリテンや妖精たちを自由にさせて、彼らがこれからどう生きるのかの選択を与えてやって・・・」 アルト(空鏡)「後の事はその妖精たちに任せて、俺たちはその妖精たちが考える事には一切の干渉をしない事を目的に、俺たち『境界なき勇士団』はノリッジとソールズベリーをアンタたちの支配から解放させたんだ。」 モルガン「ホォ・・?私の支配からノリッジやソールズベリー等の領土を開放し、後はそこにいる妖精たちの勝手にしておくと‥?」 アルト(空鏡)「そうだ。今は領地の妖精たちとは打倒女王軍の為に軍事力の支援と勢力拡大に協力し合っている関係なのだが・・・」 アルト(空鏡)「アンタたちに勝ち、事が終わり次第に妖精國ブリテンの全領土を妖精と人間たちが共存し合う自由都市へと改革を進めるつもりだからな。」 アルト(空鏡)「故に俺や『境界なき勇士団』を倒すだけなら、ノリッジとソールズベリーの住民たちは俺たちとは関係ない。関係があったとしてもそれは彼らの自己責任と言ってもいい。」 アルト(空鏡)「それにアンタがこの2つの領土を再び自身の支配下にしようにも自身らの軍隊を出すのが勿体ないと思うし、効率が悪いと思われるからな?」 アルト(空鏡)「アンタが支配する妖精國の領地を取り戻す気があるなら、2つの街を占領するより俺たち『境界なき勇士団』を殺す事に兵を使って行けばどうなんだ?」 アルト(空鏡)「俺たちさえ殺す事さえ出来れば、ブリテンの妖精たちは忽ちにアンタの支配下に戻る事に賛成するし、アンタが望む俺たちの存在の抹殺する願望も果たされると思えるからな?」 アルト(空鏡)「というよりか、俺が思うにモルガン・・・アンタが3年のも間に妖精たちに対して更に酷い仕打ちをしていると、他の妖精たちから聞いているのだが‥」 アルト(空鏡)「それは俺に対する挑発なのか?もし俺が石化から蘇り、俺たち家族がヴァージェを救いに行くと同時に俺が昔に目的にしていた‥」 アルト(空鏡)「“妖精たちと人間たちを救い、この妖精國ブリテンを変える”という事を成し遂げるために行動していくと思って、アンタは妖精たちに酷い仕打ちをしていたのか?」 モルガン「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/385
386: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/01(水) 11:04:18.03 ID:X2LmDsrH0 ザワザワザワザワザワ・・・・(モルガンとアルト(空鏡)との会話に動揺している周りの妖精たち) 玉座に集まった妖精達1「(あのモルガン陛下に恐れもなくあのような態度で陛下に問いつめていくなんて、なんて奴だというのだ・・・)」ザワザワザワ‥ 玉座に集まった妖精達2「(三澤亮太め、空鏡から話しているとはいえ、陛下と互角に会話をしていくなんて・・・)」ザワザワザワ‥ 玉座に集まった妖精達3「(奴は陛下に対して何の話をしているんだ?我々にもわかりやすく説明してくれよ・・・)」ザワザワザワ‥ 二代目妖精騎士トリスタン「(士官たちがアルト氏とモルガン陛下との互角の会話に動揺している・・・空鏡を通じての会話とはいえ、今にも怒りが爆発しそうなモルガン相手に互角の会話をしていくとは・・・)」 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・・・・・・・」 モルガン「アルト・オルラント。3年前とは違うと言えるぐらいに私との対話で互角に渡りあうとはな・・?」 モルガン「これもお前が滅び去ったはずのシェフィールドの長となり、『境界なき勇士団』という『円卓軍』と同等の反抗組織の長として、お前の中で長としての成長を遂げたというのかな?」 アルト(空鏡)「ああそうだ。俺はもう3年前、アンタの魔術で石にされた『三澤亮太』なんかじゃない・・・俺は俺の事を愛してくれた3人の妖精たちとその子供たちの父親であり、」 アルト(空鏡)「シェフィールドを含む多くの民や『境界なき勇士団』の仲間たちを統べる者‥かつて『蘇りの予言の子』と呼ばれた『アルト・オルラント』という1人の人間の男だ。」 アルト(空鏡)「モルガン。俺は必ずアンタによって同じように石にされた俺の妻のヴァージェを見つけ出し、ヴァージェを俺の家族と共に救い出す!」 アルト(空鏡)「そしてモルガン、妖精騎士アグラヴェインと残りのイレギュラーズを必ず倒し、この妖精國ブリテンを、アンタの支配もない自由国家に変えてやるからな!」 モルガン「フッ、私の支配のない自由国家か‥。妖精たちへの価値観が変わったとはいえ、お前の“誰かを救いたい”という心境は変わっていないらしいな。」 モルガン「良かろう。お前がそこまで私を倒し、我が妖精國の支配から解放させたいというのなら、私もお前に対してそれ相応の策で応じるとしよう。」 モルガン「ソールズベリーやノリッジ‥そんなモノなどお前にくれてやろう。そんな2つの街の殲滅など、いつ何時でもあれば、すぐにでも出来るモノだからな?」 モルガン「だが、お前がいま守ろうとしているシェフィールドの民がいるというロンディニウムの殲滅は必ず成し遂げる。ロンディニウムの殲滅にはウッドワスに命じてはいるが‥」 モルガン「ウッドワスの領土:オックスフォードに我が女王軍の援軍を既に送っている。あと2日さえあれば、ウッドワス本陣と合流すると思えるが・・・」 モルガン「今より更に援軍を出し、更に1日の刻を要すが、当初の予定とは2倍の数の援軍をウッドワス本陣と合流させる事になる。」 アルト(空鏡)「!?。何だって・・・」 玉座に集まった妖精達1「(ロンディニウムに女王軍から2倍の援軍をだって!?あの反抗組織の領地に対してちょっと多くないか!?)」ザワザワザワ・・・ 玉座に集まった妖精達2「(でもウッドワス本陣に二倍の援軍さえ合流できれば、たとえ先代の妖精騎士であろうと討伐に手こずるはずだ!)」ザワザワザワ・・・ 玉座に集まった妖精達3「(『円卓軍』や『境界なき勇士団』相手に2倍の援軍とは‥少し多い気はするが、ウッドワスにとっては的確なご采配と思えるな‥。)」ザワザワザワ・・・ モルガン「アルト・オルラント。お前が本当に裏切り者のバーヴァン・シーを救い出し、この妖精國に自由と選択権を与えるというのなら、このような危機的状況をお前たちはどう対処するというのだ?」 モルガン「もっとも‥反応がどうであれ、お前にとってはお前の倒すべき敵の勢力の一部としか見ていないと見て間違いないと思えるかもな‥?」 モルガン「私が最も倒すべき相手は『予言の子』でも、『異邦の魔術師』でも、『円卓軍』でも、異界からの『戦士(ヒーロー)たち』でも、ましてや裏切り者の『妖精騎士』でも無い‥。」 モルガン「私(モルガン)の敵はお前(アルト・オルラント)とお前たちの子等(ジョルニたち)であり、お前(アルト・オルラント)の敵は私(モルガン)と我が兵力の一部(イレギュラーズ)であるからな!」ジロッ!(睨み付ける) アルト(空鏡)「・・・・・・・」苦い顔をしている 二代目妖精騎士トリスタン「――――!?」戦慄している 玉座に集まった妖精達「――――!?」戦慄している レオンゴン、ウィンキー「――――!?」戦慄している 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」落ち着いている バァァーーン!(玉座の間に戦慄がはしっていく) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/386
387: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/02(木) 22:56:22.81 ID:WY2oLLAq0 妖精騎士モードレッド「・・・フフフ・・・クフフフフフ、クッハハハハハハハハ!アハハハハハ〜〜〜!!」ゲラゲラゲラゲラ!(笑いが止まらない) モルガン「・・・なにがおかしいのだ、モードレッド?虐殺と食事しか興味が無いお前がこのような立ち話に興味を持つとはなぁ‥?」 妖精騎士モードレッド「クハハハハ、嫌々すまないわ‥。あの噂に聞く先代の妖精騎士の子供の父親とモルガン陛下の話があまりにも可笑しすぎて、つい笑っちまってなぁ〜‥‥」 アルト(空鏡)「アンタが妖精騎士モードレッドか。3年前、メリュジーヌやバーゲストの事を死ぬ直前まで痛めつけて、カルデアス島にいる妊婦と赤ちゃんたちを沢山多く殺して喰ったそうだな?」ジィィ〜(睨み付ける) 妖精騎士モードレッド「ああそうとも。あんたとは3年前にも玉座の間で顔を見ているが、あの時のあんたにはモルガンの事しか見ていなかった用だったからな‥。」 妖精騎士モードレッド「あたしだって、あの時はバーゲストとの戦いで大怪我を負っててなぁ‥。それにモルガンの事もあって、話に入ることすら出来なかったからな‥。」 妖精騎士モードレッド「アルト・オルラント、あんたにはとても感謝しているのよ。あんたがバーゲストと他の先代の妖精騎士2人とイチャパコセックスして、その3人を妻に迎え入れ、」 妖精騎士モードレッド「アイツら3人がモルガン陛下の事を裏切ってくれた事で、あたしはあのコーンウォールの袋の牢屋から出る事が出来たんだ。」 妖精騎士モードレッド「そしてあんたたちを追って別の世界をまたいだところ、あたしは遂にあたしの『目的』の要である存在‥所謂『出産前中の妊婦と赤ちゃんの内臓の捕食』‥」 妖精騎士モードレッド「あの世界での経験のおかげで、あたしはあたしの喰いたかったモノを喰うことができ、あたしの内にある『目的』に辿り着いたと言っても良いからな。」 アルト(空鏡)「喰いたかったモノだと・・・アンタのその貪食で残虐な食欲のせいで、一体どれほどの島の妊婦や子供たちが喰い殺され、どれほどの島の住民たちを絶望させたというのか!!」 アルト(空鏡)「アンタと妖精騎士アグラヴェインが島に来たせいで、バーゲストとメリュジーヌは心も身体も大きく傷つき、ヴァージェもアンタらのせいで連れ攫われて、家族はバラバラになってしまった‥」 アルト(空鏡)「アンタの事は絶対に許しはしない。アンタの事は俺と‥俺の家族みんなで必ずこの手でぶちのめしてやるからな‥!」ググググゥゥ〜〜!!(握り拳を見せる) 妖精騎士モードレッド「フンッ、ああそうかい!アンタとは一度、一戦ぐらいは殺し合いをして見たかったし、アンタら家族全員を喰い殺すつもりだからな?」 妖精騎士モードレッド「特にアンタのバーゲストたち3人の間に産まれたあの7人の子供たち‥アイツらは3年前にあたしが唯一喰い損ねた、いわばあたしの獲物だ。」 妖精騎士モードレッド「あんたの子供とその子供の親は必ずこのあたしがぶっ殺す。たとえどんな形で出会おうと絶対にだ!」 妖精騎士モードレッド「アルト・オルラント。モルガン陛下やあたしにこんな素敵な宣戦布告をしてくれたからには、一つだけ良い事を教えてあげるわ。」 妖精騎士モードレッド「ネオ・ニュー・ダーリントン。そこにあるあたしが領主として統治している街があるのだが・・・」 妖精騎士モードレッド「そこにはあんたらが探し求めている者がいる・・・あんたら家族が一番探し求めている者があたしの領地に存在するからな‥?」 アルト(空鏡)「探し求めている者・・・その者って‥まさか!?」驚愕している モルガン「――もう結構だ、モードレッド。これ以上、お前の顔を見ていると3年前までの屈辱がぶり返す。会談はこれで終わりにしろ。」 妖精騎士モードレッド「!。ッタァ〜もう‥これからが面白いところだと言うのに〜・・・まあ仕方が無いか・・・。」ハァ〜‥(ため息しつつ納得する) 妖精騎士モードレッド「次に顔を会わせるときはどっかの戦場でな、アルト・オルラント。あんたとあんたの子供たちとの再会を心待ちにしているからな!」 妖精騎士モードレッド「それと、近くにいるであろうバーゲストとメリュジーヌに言うことがある。アンタも含めて殺すとな!」ジャキンッ!(クラレントの刃を出し‥) ヒュンッ、ジャキンッ!――バリィィィ〜ン!!(空鏡をクラレントの一振りで破壊する妖精騎士モードレッド) 空鏡を通して急遽おこなわれたモルガンとアルト・オルラントの因縁深き会談の末、モルガンとアルトは互いに自身が成し遂げようとしている事を言いあっていき・・・ それぞれモルガンと女王軍、残りのイレギュラーズメンバー全員を打ち破り、それらの支配からブリテンを解放させるアルト・オルラント。 自身の敵はアルトであり、彼らを打倒する為に3日後にウッドワス軍に2倍の援軍を出して打倒させようとする女王モルガン。 アルトとアルトの子供たちとの再会を果たし、その彼らを必ず喰い殺すと宣言した妖精騎士モードレッド。 その3人での長くて短いような会談の刻は過ぎていき、最後にはモルガンの会談終了宣言を告げると共に妖精騎士モードレッドがソールズベリーに通信が繋がる『空鏡』を破壊し、玉座の間での会談話は終わりを告げるのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/387
388: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/04(土) 11:26:57.64 ID:DVC+MLpu0 バリィィ〜ン!バラバラァァ〜〜‥(妖精騎士モードレッドに壊された空鏡の破片が飛び散っていく‥) 書記官イットリー「モードレッド様!あなたは何故、風の氏族の『空鏡』を破壊したのですか!?しかも陛下の前で・・・・」 モルガン「構わぬ。どのみち、あの鏡は廃棄する予定だったからな。まさかモードレッドが取り壊す事になるとはな?」 妖精騎士モードレッド「フッ、こっちも言いたいことを陛下に口止めされたんだ。これはその鬱憤晴らしで壊してやったって事でね。」 妖精騎士モードレッド「まぁ奴らが一番に取り戻したい裏切り者のバーヴァン・シーが囚われている場所を教え、その真偽がわからぬまま通信を切られるなんて、今ごろ奴らも少しは焦りを感じているはずかもな?」 モルガン「そうだな。私も少しお前の考えに賛同しても良いと感じるな?我が女王軍の駒の一部であるイレギュラーズの内の3名が奴らに敗北し、『巡礼の鐘』と共に2つの領土が私の手の内から離れてしまった。」 モルガン「だが、だからとてこのまま奴らの好きにはさせぬ。それ故に援軍の倍増は確実なことであり、これは私からの奴らへに対する宣戦布告のお返しと言ってもいい。」 モルガン「最初はこのような嫌がらせ程度であるが、どれほどの窮地を迎えようとも、私は奴らのような脅威に屈することはない。」 モルガン「たとえそれがいずれ来る『大厄災』が今の妖精たちを抹殺しようと、私とブリテンが無事であるなら、私は何も恐れるモノはない。」 玉座に集まった妖精達「・・・・・・・・・」タラタラ〜‥(緊張してなにも言えない) 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」黙っている 他のイレギュラーズのメンバー3名「・・・・・・・・・」黙っている 妖精騎士モードレッド「・・・‥フッ。」ニッ!(笑みを浮かべている) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 同じ頃、ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中 プツンッ、パリィィン!(キャメロットからの映りが途切れ、そのまま空鏡が割れてしまう) バーゲスト「映りが途切れたか。これはもうこれ以上の空鏡での謁見はもう望まれないと判断されたのだろうな?」 メリュジーヌ「ええ‥。だが、今さっき妖精騎士モードレッドが話していたのって本当のことなの?あいつは話していたのって・・・」 アルト「ああ。ネオ・ニュー・ダーリントン・・・昔、妖精騎士トリスタンだった頃のヴァージェが治めていたというニュー・ダーリントンの街を妖精騎士モードレッドの奴が領主となって、」 アルト「街は妖精騎士モードレッドと妖精騎士アグラヴェインたちの手で改修されていき、今はネオ・ニュー・ダーリントンという『性の楽園』へと名前が変わったというのだが‥」 アルト「モードレッドの奴の話が本当なのかは定かではないが、もし本当の事なら、そこに俺たちが探し求めているヴァージェがいるとしたら・・・・」 ブルーナ「・・・・・アァ・・・アァァァァ・・・‥」絶望している メリュジーヌ「ブルーナ、キミは妖精騎士モードレッドとネオ・ニュー・ダーリントンの事について何か知ってるのか?同じイレギュラーズのメンバーだったキミだったら知っているはずよね!」 ブルーナ「・・・・なに?それを私に聞いてどうするのよ・・・アンタらのせいでわたしが積み重ねてきたモノを全部壊されて、それでもわたしから何を望むというのよ?」 ブルーナ「フフフッ・・・見たところアンタたち、妖精騎士モードレッドが言ってた事に何かと興味と焦りを感じているように見えたのだけど‥」 ブルーナ「まさかあの『性の楽園:ネオ・ニュー・ダーリントン』にアンタたちの家族であるバーヴァン・シーが囚われているんじゃないかと思っているんだよね?そうよね?」ニタァ〜‥(煽っている) メリュジーヌ「!。なにぃ〜・・・」 ブルーナ「ええ知っているわよ、未だに石像になってる裏切り者のバーヴァン・シーが置いてある場所をね。わたしもまた、ネオ・ニュー・ダーリントンの改修には大きく関わっている者だからね。」 ブルーナ「でもだからって、アンタたちにそのネオ・ニュー・ダーリントンに彼女(バーヴァン・シー)がいるという確証なんて、わたしもこうも簡単に教えるつもりなんて無いわよ。」 ブルーナ「妖精騎士モードレッドがアンタたちを煽ってあんな事を言ったのなら、わたしだってアンタたちを煽らせるような事はさせてもらっても構わないからねぇ〜www」ニタァ〜‥(煽っている) メリュジーヌ「――――!?。クゥゥ〜〜!」 ガシンッ、ガタンッ!(イスに拘束されているブルーナを横に押し倒すメリュジーヌ) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/388
389: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/05(日) 22:36:23.34 ID:wI2TV3Md0 バーゲスト「やめるんだメリュジーヌ!今こいつに当たったところで何も言うつもりなどないに等しいぞ。」ガシッ、ググッ!(メリュジーヌを止めるように掴む) メリュジーヌ「クゥゥ!しかし・・・・」 アルト「確かにバーゲストが言うことには少し一理はあるな。ついさっきモルガンの口から、風の氏族長やイレギュラーズをクビにすると宣告されたからな‥」 アルト「力を失って、地位も権力も失って、同僚も兵士も部下も従者も何もかも失って、もうブルーナに残っているのは何も無い。」 アルト「ブルーナが全てを失った原因は俺たちにもあるが、そのきっかけを作ったのはブルーナ・・・君自身の傲慢さやエゴの数々が招いた事だ。」 アルト「しかもブルーナはモルガンたちに見捨てられた身であるにも関わらず、妖精騎士モードレッドが俺たちを煽るような行いを真似するように、ブルーナもまた、俺たちを煽ろうとしている。」 アルト「そうやって俺たちを煽って、自身の自己満足を満たそうとする妖精としての行為をする以上、もうブルーナに何を質問しても俺たちに何も語らないつもりかもな‥。」 ブルーナ「・・・・・・・‥‥」目線を背ける アルト「‥尋問はここまでにしよう。今のブルーナから聞き出す事が無い上に、これ以上ブルーナに時間を取る訳には行かない事情も出来てしまっていることだしね。」 バーゲスト「ああ・・・あと3日もすれば、モルガンが派遣させた2倍の勢力の援軍がウッドワス軍に合流し、ロンディニウムにいる円卓軍の兵力では手の施しようがなくなってしまう。」 バーゲスト「明日にでも皆と共にロンディニウムへ帰投し、ウッドワスと援軍への対抗策を練らなければ、我らに勝機は無いに等しいからな。」 メリュジーヌ「・・・うん。ヴァージェの事も気になるが・・・今はそれよりもロンディニウムにいるパーシヴァルたちに援軍のことを伝えなければならないからね‥。」 アルト「そうだな。理解してくれて助かるよ、メリュジーヌ‥。」 スタッ・・・・(イスから立ち上がるアルト) ブルーナ「・・・・・・・・・・‥」黙ってアルトの事を見ている アルト「俺たちはもう行く。アンタはそこでずっと日の目を見ることなく牢屋の中の暮らしを堪能していくんだな。」 アルト「アンタが俺たちに味方する素振りや話をしようとも、俺はアンタを許さないし、許す気もない。アンタが3年前に石になっている俺を海岸に捨てたようにな。」 ブルーナ「・・・・・・・クゥゥ‥‥」アルトを睨み付ける アルト「・・・さようなら、ブルーナ。これがアンタとの本当のお別れだ。」プイッ!(後ろに振り返る) ガチャンッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋の扉を開け、牢屋の外へと移動するアルトたち) ブルーナ(■■■■■■)「―――『ディスペアー』よ。」 アルト「!。何・・・?」振り返る ブルーナ→ディスペアー「それがわたしの‥妖精としての本当の『名前』。ブルーナという名前はわたしが後から付けた偽名なのよ。」 ディスペアー(ブルーナ)「わたしもアンタたちを一生許さないわよアルト・オルラント!わたしから権力や地位を‥力も『目的』も‥何もかも失わせたアンタをね!!」ギリッ!(睨みをきかす) アルト「――『ディスペアー』・・・英語で絶望を意味する言葉がブルーナの本当の真名だったのだな?その名前を今日まで隠して生きていたとは、まるで昔の俺みたいだな‥?」 アルト「というより、ようやく俺のことをアルト・オルラントと名前で呼ぶとは、アンタもようやく俺からキッパリと決別する気になったのだな?」 ディスペアー(ブルーナ)「当たり前よ・・・アンタなんてもう3年前と同じような付き合いなど、二度とする気も無いからね!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/389
390: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/06(月) 22:14:58.75 ID:5T2xoZHe0 ディスペアー(ブルーナ)「覚えていなさいアルト・オルラント・・・この絶望を振りまく名を持つ妖精を絶望させたアンタの事をわたしは絶対に忘れないわ‥」 ディスペアー(ブルーナ)「たとえこの妖精國が『厄災』によって滅びようと、アンタらの家族がどこに行こうと、いずれアンタらが何処かの国を築こうとも・・・・」 ディスペアー(ブルーナ)「アンタたちが希望に満ちた人生を送っていく限り、アンタたちが希望を持って暮らして行く事をわたしは絶対に許しはしないわ!」 ディスペアー(ブルーナ)「たとえどんな形であっても、どんな時代や時期であっても、わたしはあなたたちがわたしが与える『絶望』に押しつぶされるまで、わたしは心底諦めたりはしないわ!」 ディスペアー(ブルーナ)「たとえわたしがどんな形で死のうとも、わたしは次代の妖精なんか作らずにこの魂のままで蘇り、あなたたちの全ての『希望』を打ち砕く!」 ディスペアー(ブルーナ)「わたしはアルト・オルラント・・・・アンタが真にわたしの『絶望』にひれ伏すまで、わたしはあなたの『絶望』であり続ける!!」 アルト・オルラント「・・・・そうか。覚えておくよ、ブルーナのその真の『名前』と、その『絶望』的な警告をな・・・」 スッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋から去って行くアルト・オルラント) ギィィィ〜〜、バタァァン!ディズペアー(ブルーナ)の牢屋のドアが閉まっていく) ――――――――――――――――――――――――――― 女王モルガンの空鏡での謁見が終わり・・・。これ以上、ブルーナを尋問したところで何も新たに情報が得られることなど無いと判断したアルトは・・・ モルガンが告げた“ウッドワス軍に予定より2倍の勢力の援軍を導入する”事実をいち早く他のみんなに伝える為に、今回のブルーナの尋問を終了させ、牢屋から去ろうとしたところ・・・・・ ブルーナはアルトに自身の本当の真名である『ディスペアー』という絶望の意味を持つ名前を明かし、アルトに向かってこう告げた‥。 『“アルト・オルラント)が本当の意味で『絶望』にひれ伏すまで、ブルーナ(ディスペアー)はアルトの『絶望』であり続ける!”』 アルトはブルーナ(ディスペアー)が告げた呪詛に見立てた言葉を彼女からの『絶望』的な警告として認識し、アルトはブルーナ(ディスペアー)の前から去っていった‥ こうしてアルト・オルラント(三澤亮太)とブルーナ(ディスペアー)との関係は互いに本当の意味で断ち切り、2人との関係は完全に決別したのであった。 ソールズベリーとの戦いに勝利したアルトは2人の妻と共に牢屋の外へと去っていき、戦いに敗北したブルーナは今まで犯してきた罪と共に牢屋の中で一生を過ごすことになるのだが・・・ このアルトとブルーナとの牢屋での尋問と会話がこの妖精國ブリテンで、2人にとっての今生の別れになる事になるとは、誰も知るよしもなかったのであった。 ――――――――――――――――――――――――――― 閉鎖された製毒工場:外へと向かう中央エリア タッタッタッタッタッ・・・(外へと向かうアルト、バーゲスト、メリュジーヌ) アルト「(ディスペアーかぁ‥・。確かに名前からして、彼女の本来の『目的』が絶望に関係する役割を持っていたに違いないのだが‥)」 アルト「(なぜブルーナは・・・いや正確には『ブルーナ/ディスペアー』と呼ぶべきか‥。彼女はなぜ、3年前の俺と同じように誰にも自身の真名を明かさずに過ごしてきたというのか・・・)」 アルト「(彼女は他の妖精たちと違って、一瞬の楽しみや快楽を求める刹那主義ではなく、永続的に残る権力や地位に執着し、それらを手にした後もそれ以上のモノを得ようと努力していた‥)」 アルト「(それに彼女は自身の怒りによってアドニスたちと同じような『力の進化』を促し、俺たちを一歩手前まで追い詰めていたのだけど・・・)」 ブルーナ(回想)「このブリテンの妖精の内なる事など知るよしもなく、自分たちの正義の為に動くアンタたちに・・・」 ブルーナ(回想)「13年間も自分の手で『目的』も果たせずに生きてきた私の気持ちなんか解らないわよ!!」ガバッ、ドサッ!(アルトの事を突き飛ばす) アルト「(13年間も『目的』を自分の手で果たせなかったかぁ・・・。おそらくその13年間はブルーナが風の氏族長になり、俺と出会った時を除いた‥3年前以前の事だと推測するよな‥)」 アルト「(彼女は一体、なんの『目的』を持って生まれた妖精として生まれたというのか?いったい彼女は何を理由に自分の名前を偽名で過ごしてきたというのか?)」 アルト「(それに彼女は・・・ブルーナは何故、他の妖精たちと違って、ブリテンの妖精たちのあの刹那主義な性根である事を、ブルーナは何故最初から知っていたというのか・・・?)」 ・・・・・・‥(上記の事で考え事をしているアルト) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/390
391: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/07(火) 09:13:02.54 ID:yxO5uLaa0 パタパタパタァァ〜‥ポンッ!(アルトたちの前に現れるオベロン) オベロン「やぁアルト。捕虜となったブルーナとの尋問はどうだった?あの壮絶な戦いの後だというのにブルーナの意識を回復させて、そのまま尋問にかけるなんてね?」 アルト「――オベロンか。おかげさまでブルーナとはようやく因縁に決着を付けられたって感じだな。俺にとっても、アイツ(ブルーナ)にとってもね・・・」 オベロン「‥そっか・・・とりあえずブルーナはオーロラ派の妖精たちの捕虜として身柄を拘束し、いずれ彼女から情報を吐き出す為に彼女を牢屋の中に幽閉させているのだが‥」 オベロン「それでアルト‥ブルーナとの尋問の中で、彼女から何か情報は得られたというのかな?ブルーナとの尋問をする際に、風の氏族長専用の『空鏡』を持ち出したと聞いているのだけど‥?」 アルト「ああ‥その事で君やダ・ヴィンチたちに伝えないといけない事があるんだ‥。少し話を聞いてくれないか?」 オベロン「良いよ。ダ・ヴィンチには僕から君の話を伝達する形で情報を共有していくつもりさ。それでその伝えなければならない事って?」 アルト「ああ・・・実はな・・・・」 ―――――――――――――――――――――――――――――― カクカクシカジカ・・・(ブルーナの尋問での内容とモルガンと空鏡での会談を話していくアルト) オベロン「なんだって!?それでモルガンはウッドワス軍の援軍に入る兵力を当初の2倍の数で合流させて、ロンディニウム諸共『円卓軍』と僕たちに攻め立てていくと・・・」 オベロン「しかもその女王軍の援軍が今日を入れて3日の内にウッドワス軍本陣と合流させる気満々でその兵たちを送り出していたなんて・・・」驚いている アルト「ああ・・・女王軍の侵攻からソールズベリーとノリッジを守る為に、女王軍の注目をその2つの領地から俺へと向けさせるために話をしてきたのだが・・・」 アルト「それにより、モルガンはソールズベリーやノリッジを事実上、襲わない代わりにロンディニウムの殲滅をウッドワスを通して徹底的に成し遂げる為に、」 アルト「ウッドワス軍に送る2倍の兵力の援軍部隊をウッドワスたちと合流させて、ロンディニウム共々に俺たちと『円卓軍』を殲滅させようと、モルガンはそう俺に言ってきたんだ。」 オベロン「成る程‥女王軍からの兵力2倍の援軍をウッドワス軍と合流させてしまえば、ノリッジやソールズベリーから戦力を補充できたとしても、技量も兵力もあっちが上になるからね‥」 メリュジーヌ「それでオベロン、このこれから訪れる危機的状況を君はどう対抗すると考えるのか?いくら妖精騎士だった私とバーゲスト、それに他のみんなが直ぐにロンディニウムへ戻ったとしても‥」 メリュジーヌ「向こうにはウッドワスの軍勢と共に2倍の戦力を持つ援軍と合流させられれば、いくら私たちでも数で押し負けてしまう恐れがあるのだが・・・」 オベロン「うん、そうだね。女王と折衝の出来る者がいないソールズベリーとノリッジが襲われなくなったのは幸いだが、逆に想定外のところで敵を増やす羽目になってしまうとはねぇ‥」 オベロン「だが今後の女王モルガンの打倒の為にも、ウッドワスを何とか撃破できれば良いんだけどねぇ・・・・。」少し考え込む バーゲスト「ええ‥なんなら以前、ノリッジ攻略の際にウッドワスの動きを牽制させくれたというオベロン殿の知人に、どうにかウッドワスの勢力を牽制させてくれれば良いのだが‥」 オベロン「成る程・・・僕の知人である彼女なら、女王軍の援軍をどうにか出来る可能性があるのだが・・・」 オベロン「わかった。女王軍の2倍の戦力を持つ援軍については僕の方で手を打っておくとして、この事をロンディニウムにいるパーシヴァルたちにも伝えなきゃならないからね。」 オベロン「既に2つ目の『巡礼の鐘』がなった以上、明日にでも皆とロンディニウムへ急いで戻り、作戦を練り直す必要があるからね。」 オベロン「ソールズベリーにいるオーロラ派の連中と話もして、彼らと協力できるように話し合うのもあるし、明日はいつも以上に忙しくなると思えるよね?」 アルト「ああ。これもまた、女王モルガンからブリテンを解放し、ヴァージェを救い出す為にも必要な事だからね?」 オベロン「そうだね。だからこそ、明日の多忙な日々に備える為にも、今宵の一時ぐらいは思う存分に楽しんだ方が良いと思うよ!」ニコッ!(笑顔で答える) ガチャッ、ギィィィ〜〜〜・・・‥(外への扉が開かれる) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/391
392: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/07(火) 21:42:34.43 ID:yxO5uLaa0 毒と縛りの街――改め、風と自由の街:ソールズベリー ♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(祝賀ムードの音楽が鳴り響く) ヒュヒュゥゥ〜〜!ガヤガヤガヤガヤガヤァァァ〜〜!(多くのソールズベリーの住民たちが広場のキャンプファイヤーの周りで円状に踊っている) ソールズベリーの住民たち1「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに踊っている ソールズベリーの住民たち2「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに食べ物を食べている ソールズベリーの住民たち3「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに音楽を奏でている 周辺から聞こえてくる詩「いと愛らしき『予言の子』〜♪いと頼もしき『予言の子』〜♪勇ましきノリッジの救世主〜♪キャメロットでは女王に負けず〜♪」 周辺から聞こえてくる詩「ロンディニウムを復興し、妖精騎士を打ち倒す〜♪勇士団と共に協力し合い、暴君ブルーナを打ち倒す〜♪」 周辺から聞こえてくる詩「ありがとう『予言の子』!ありがとう『境界なき勇士団』!ボクらから自由を取り戻してくれた!ボクらからソールズベリーを解放させてくれた〜♪」 中央の宴の席にいるアルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」タジタジになっている 【これは・・・・すごいお祭りだね・・・・やば・・・・】 【いまならスターだよ、アルトリア!】← アルトリア「スターってなんだよぉ・・・‥ひとの顔のお菓子とか作るなよぉ・・・・!」カァァァ〜〜‥(赤面でタジタジになっている) アルトリア「しかもそっちの方が実物より美人とか、『風の氏族』は嫌味のカタマリなのかなぁ!」 アルトリア「ってか、それよりもさっきまでブルーナの蒼毒による総攻撃で阿鼻叫喚だったというのに、ブルーナが私たちに負けた事を妖精たちが知った途端に・・・」 アルトリア「これほどの直ぐにお祭り騒ぎに私たちの勝利を祝ってくれるなんて、切り替えが早いだろぉ・・・!」 千子村正「まあ確かにそうだな。ブルーナの蒼毒による汚染がブルーナの翅を破壊した途端に蒼毒が跡形もなく消えたが、それよりも前にその蒼毒で死んだ妖精たちも多くいるはずだ‥」 千子村正「にも関わらず妖精たちの埋葬だけはさっさと済ませて、あとはこのようにブルーナのヤロウを倒した俺たちをネタにあのようなバカ騒ぎをしているからな・・・」ドン引きしている タッタッタッタッタッ・・・(オベロンとアルトたちが祝いの席にやって来る) オベロン「それがソールズベリーにいる妖精たちにとっての気持ちの整理だと、僕は思っているけどね?」 【オベロン!それにアルトさんも!】 【気持ちの整理って・・・?】← オベロン「言葉の通りさ。ソールズベリーの住民たちは風の氏族長のブルーナによって事実上の占領下に置かれ、街のモットーを『風と自由』から『毒と縛り』に変えられていた‥」 オベロン「それによって住民たちはブルーナの好き放題な街の条例や徴収とかで妖精たちの富と自由を奪い、祭ごともブルーナの許可無しではできなくなっていてね・・・。」 オベロン「住民たちは3年間もずっとブルーナの統治によって、多くのフラストレーション溜まり続け、それらがブルーナの敗北と『予言の子』の勝利によって、それらが全て溢れかえり・・・」 オベロン「ブルーナを倒し、ソールズベリーに自由を取り戻した『予言の子』とアルトたちを讃えて、いまやっているようなお祭り騒ぎに発展したって事なのさ!」 【成る程、大体よくわかった。】 【要は妖精たちの好きにしてれば良いんだよね?】← ダ・ヴィンチちゃん「まぁね。今の妖精たちの状況から見て、私たちはその妖精たちの気持ちの整理に付き合ってる感じで思えばいいのさ。」 ダ・ヴィンチちゃん「それに妖精たちが嬉しそうに踊っている中で他にも踊っている皆の姿に混じって、ホラ!」キャンプファイヤーの周りの方を指さして‥ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/392
393: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/07(火) 23:58:55.03 ID:yxO5uLaa0 アァ〜フフフフゥゥゥ〜〜!アハハハハハァァァ〜〜!(掛け声と共に踊っている妖精たちとそれに混じって踊っている他の者たち(ガイルたちとジュランたち)) ガオーン「ハハハハァァ・・・僕たち、介人たちの援護で来たと言うのに、毒ガスが収まって入ってみたら、いつの間にかブルーナが介人たちによって倒されていて・・・」 ガオーン「こんな風に『風と自由』を取り戻してくれた『予言の子』たちを讃える祝祭が始まってて、僕たちはそれらに釣られて踊っているのだけど、本当に大丈夫なのか?」踊りながら‥ ジュラン「まぁ大丈夫だろうな・・・。戦いに参戦しそびれたが、このように俺たちのことを歓迎してくれるように祝祭に誘ってくれたんだ。喜んで付き合ってやろうじゃないか!」踊りながら‥ ジュラン「・・・というか、いま妖精たちが演奏している音楽だが、この妖精國で伝わっている音楽なのか?」踊りながら・・・ イズ「いいえ。この音楽は南アメリカの音楽を妖精たちが楽器を使って奏でている事から、これらが妖精たちの中で流行りになっている音楽なのでしょう。」踊りながら・・・ イズ「妖精國ブリテンには希に取り替え(チェンジリング)によって、外から色んなモノが流れて来ていると聞いています。この音楽もその流れてきたモノの1つなのでしょうが・・・」 ハベトロット「ふ〜ん‥まあでも、こんなに楽しい踊りはこのハベニャンも初めてだし、とにかく今は楽しければそれでOKで良いんじゃないかな。ねぇ、セツノ?」踊りながら‥ セツノ「うん。ハベニャンと一緒に踊るの、とても楽しい。」ニッコリ!(踊りながら笑っている) ガイル、ジュラン、イズ、ハベトロット「――――――」笑顔で踊っている ―――――――――――――――――――――――――――――――― 他の周りの場所では・・・ 怪我した人間の兵士たち「ありがとう・・・あなた様のおかげで助かったよ・・・」感謝を述べている スズカ「ええ・・・」ガシャガシャッ、クルクルクルッ・・・(怪我して動けない者たちの手当てをしている) ゾックスと介人たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(独自の踊りを披露している) ソールズベリーの住民たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(それに釣られて踊っている) 料理を運ぶ妖精「―――――――」ガシャガシャガシャ!(嬉しそうにガイルたちに料理を配膳していく) ガイル「〜〜〜〜〜」モグモグモグ!(料理を食べていく) ジョルニ「・・・‥ハァ・・・。」ガイルの姿に少し呆れた表情をしている ―――――――――――――――――――――――――――――――― 【みんなそれぞれで楽しんでいる】← アルト「うんそうだね。あのブルーナとの戦いに勝利し、ソールズベリーにいる妖精たちから『風と自由』を取り戻し、住民たちの笑顔も一緒に取り戻したからね。」 アルト「ソールズベリーの住民たちが俺たちに『風と自由』を取り戻してくれたお礼として、このような祝いの席を用意してくれているんだ。だから俺たちもソレに答えないとね?」 バーゲスト「・・・ダ・ヴィンチ、アルトリア。コーラル殿の姿が見えないのだが‥?」 アルトリア「コーラルさんですか?彼女は調ちゃんやアドニスくんを静かに休ませるために大聖堂のお部屋を案内させているので、ここにはいませんですよ。」 バーゲスト「そうか解った。アルト、少し私はコーラルの元へ行く。ブルーナとの尋問の際に彼女が何を話していたのかを、コーラルにも話を共有して欲しいと彼女から約束しててな。」 バーゲスト「オーロラの仇を果たし、あの場で真なる風の氏族の長の後継者である事を叫んだ彼女にも、ブルーナが話していた事を伝えないとならないからな?」 アルト「そうか‥じゃあ行ってらっしゃい。」 バーゲスト「ええ。」タッタッタッタッタッ・・・(大聖堂の方へ向かって行く) ――――――――――――――――――――――――――――――――― イレギュラーズの1人にして、ソールズベリーにいる住民たちを3年間も苦しめ続けた風の氏族長『蒼毒のブルーナ』との決戦から数時間後・・・ ソールズベリーではそのブルーナが『予言の子』アルトリアとアルトたち『境界なき勇士団』によって倒され、ソールズベリーに『風と自由』を取り返した事を讃え、 その夜、ソールズベリー全体で実に3年ぶりとなるお祭りが急きょ開催され、アルトたちとアルトリアたちはそのお祭りを楽しむように過ごしていた。 広場中央にあるキャンプファイヤーを囲い、アンデス地方由来のフォルクローレが奏でられ、それらのリズムを取るかのように住民たちや他のみんなと共に踊っていった‥。 それはかつてオーロラが統治していた時代・・・3年前のソールズベリーを上回るように、ソールズベリーの街全体がお祭りによる歓喜歓声によって、 ソールズベリーにいる多くの者たちが自由で笑顔に満ちあふれた光景が街全体に広がっていたのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/393
394: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/09(木) 21:04:59.55 ID:AOWEeZ9w0 ソールズベリーの中心 トネリコ大聖堂:月読調たちが休んでいる部屋 ♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(外で祝賀ムードの音楽が鳴り響いている) 月読調「あむっ、モグモグモグ・・・‥」ベットの上で食べている マイク「良いなぁ〜、外にいるみんなはあんなに楽しく踊りを踊っているだもんなぁ〜・・」ジィィィ〜‥(羨ましそうに外を見ている) 立花響「うん‥でも仕方がないよマイクさん‥。スズカさんが投与してくれた薬の効力が切れちゃって‥調ちゃん、明日まで身体が動かせないからね‥」 立花響「ソールズベリーの妖精さんたちが色々とお礼として貰ったり、コーラルさんにこんな快適な部屋で一晩泊めてくれるから良いのだけど‥なんか少し物足りないと言うか‥」 立花響「アァァ〜〜こんな時に未来が居てくれたら、お話とかして少しは暇つぶしになれたんだけどなぁぁ〜〜‥」 月読調「そうだね・・・私もキリちゃんが居てくれたら、少しは弾む話をしてくれるかなぁ〜って思ってた‥。」 立花響「うん・・・。この妖精國に来てから、一緒に居たはずの翼さんや調ちゃんが居なくなって、いつの間にかこの妖精國の世界から私たちの世界に戻れなくなっちゃって・・・」 立花響「どうにか調ちゃんを助けて合流できたのは良いけど、まだ行方不明となっている翼さんの所在も解らないし、モルガンを倒さない限り、私と調ちゃんは元の世界に帰れない・・・」 立花響「・・・今ごろ私たちの帰りや報告がなくて、未来や切歌ちゃんたちがずっと心配しているかもしれないからねぇ‥‥」心配そうにしている 月読調「うん。・・・マリア、キリちゃん・・・翼さん・・・」心配そうにしている マイク「ヒビキちゃん・・・シラベちゃん・・・・」心配そうにしている トントントンッ!(ドアからノックの音がする) 立花響「?。入ってどうぞ?」声をかける ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(バーゲストが入ってくる) バーゲスト「失礼するぞ、立花響。月読調。それにマイク殿。2人の容態の方はどうなのか?」 月読調「バーゲストさん。こっちは大丈夫・・・少し疲れるけど、腕を動かす事だけは出来るようになったわ‥」 バーゲスト「そうか。妖精たちがあのような宴をしている中、調にはスズカが投与した『アドレナブースター』の反動によって明日まで寝たきりにさせてしまってなぁ‥」 月読調「いいですよバーゲストさん・・あれは私が望んであの薬を投与させて貰ったのですから。スズカさんたちにはとても感謝しています。」 月読調「あの時・・・二代目妖精騎士ガウェインによって私の足がズタズタにされて、蒼毒のブルーナの毒袋によって死にかけた私やマイクさんの事を・・・」 月読調「スズカさんやアルトさんの持つ力でマイクさんと共に命を繋ぎ止めてくれて、私とマイクさんは救われた‥」 月読調「それにあの時・・・牢屋で私の事を介抱してくれたマイクさんにも感謝しているわ‥。妖精騎士との戦いに負けて、ボロボロだった私に寄り添ってくれて・・・」 マイク「シラベちゃん・・・。」 立花響「調ちゃん、マイクさんとは牢屋で会ったっていうけど・・・」 月読調「えぇ、ソレはね・・・・」カクカクシカジカ・・・(話していく) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 一方のソールズベリー大聖堂のとある一室では、ブルーナとの戦いにて蒼毒の巨大物体から妖精たちを救い出す為に戦ってくれたシンフォギア装者である立花響と月読調。 その際、ブルーナに人質として囚われてた月読調は、戦いに参加する際にスズカからアドレナリン活性剤である『アドレナブースター』を投与されており、 その活性剤の効力が切れ、月読調は丸一日の寝たきりを余儀なくされ、立花響とマイクの2人が付きっきりで介抱している形で部屋での一時を過ごしていた。 そして調たちの部屋に訪れたバーゲストや調とマイクの関係を知らない立花響に対し、月読調はとある話をしていくのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/394
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