【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ (632レス)
【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/
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388: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/04(土) 11:26:57.64 ID:DVC+MLpu0 バリィィ〜ン!バラバラァァ〜〜‥(妖精騎士モードレッドに壊された空鏡の破片が飛び散っていく‥) 書記官イットリー「モードレッド様!あなたは何故、風の氏族の『空鏡』を破壊したのですか!?しかも陛下の前で・・・・」 モルガン「構わぬ。どのみち、あの鏡は廃棄する予定だったからな。まさかモードレッドが取り壊す事になるとはな?」 妖精騎士モードレッド「フッ、こっちも言いたいことを陛下に口止めされたんだ。これはその鬱憤晴らしで壊してやったって事でね。」 妖精騎士モードレッド「まぁ奴らが一番に取り戻したい裏切り者のバーヴァン・シーが囚われている場所を教え、その真偽がわからぬまま通信を切られるなんて、今ごろ奴らも少しは焦りを感じているはずかもな?」 モルガン「そうだな。私も少しお前の考えに賛同しても良いと感じるな?我が女王軍の駒の一部であるイレギュラーズの内の3名が奴らに敗北し、『巡礼の鐘』と共に2つの領土が私の手の内から離れてしまった。」 モルガン「だが、だからとてこのまま奴らの好きにはさせぬ。それ故に援軍の倍増は確実なことであり、これは私からの奴らへに対する宣戦布告のお返しと言ってもいい。」 モルガン「最初はこのような嫌がらせ程度であるが、どれほどの窮地を迎えようとも、私は奴らのような脅威に屈することはない。」 モルガン「たとえそれがいずれ来る『大厄災』が今の妖精たちを抹殺しようと、私とブリテンが無事であるなら、私は何も恐れるモノはない。」 玉座に集まった妖精達「・・・・・・・・・」タラタラ〜‥(緊張してなにも言えない) 妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」黙っている 他のイレギュラーズのメンバー3名「・・・・・・・・・」黙っている 妖精騎士モードレッド「・・・‥フッ。」ニッ!(笑みを浮かべている) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 同じ頃、ソールズベリー:閉鎖された製毒工場 牢屋の中 プツンッ、パリィィン!(キャメロットからの映りが途切れ、そのまま空鏡が割れてしまう) バーゲスト「映りが途切れたか。これはもうこれ以上の空鏡での謁見はもう望まれないと判断されたのだろうな?」 メリュジーヌ「ええ‥。だが、今さっき妖精騎士モードレッドが話していたのって本当のことなの?あいつは話していたのって・・・」 アルト「ああ。ネオ・ニュー・ダーリントン・・・昔、妖精騎士トリスタンだった頃のヴァージェが治めていたというニュー・ダーリントンの街を妖精騎士モードレッドの奴が領主となって、」 アルト「街は妖精騎士モードレッドと妖精騎士アグラヴェインたちの手で改修されていき、今はネオ・ニュー・ダーリントンという『性の楽園』へと名前が変わったというのだが‥」 アルト「モードレッドの奴の話が本当なのかは定かではないが、もし本当の事なら、そこに俺たちが探し求めているヴァージェがいるとしたら・・・・」 ブルーナ「・・・・・アァ・・・アァァァァ・・・‥」絶望している メリュジーヌ「ブルーナ、キミは妖精騎士モードレッドとネオ・ニュー・ダーリントンの事について何か知ってるのか?同じイレギュラーズのメンバーだったキミだったら知っているはずよね!」 ブルーナ「・・・・なに?それを私に聞いてどうするのよ・・・アンタらのせいでわたしが積み重ねてきたモノを全部壊されて、それでもわたしから何を望むというのよ?」 ブルーナ「フフフッ・・・見たところアンタたち、妖精騎士モードレッドが言ってた事に何かと興味と焦りを感じているように見えたのだけど‥」 ブルーナ「まさかあの『性の楽園:ネオ・ニュー・ダーリントン』にアンタたちの家族であるバーヴァン・シーが囚われているんじゃないかと思っているんだよね?そうよね?」ニタァ〜‥(煽っている) メリュジーヌ「!。なにぃ〜・・・」 ブルーナ「ええ知っているわよ、未だに石像になってる裏切り者のバーヴァン・シーが置いてある場所をね。わたしもまた、ネオ・ニュー・ダーリントンの改修には大きく関わっている者だからね。」 ブルーナ「でもだからって、アンタたちにそのネオ・ニュー・ダーリントンに彼女(バーヴァン・シー)がいるという確証なんて、わたしもこうも簡単に教えるつもりなんて無いわよ。」 ブルーナ「妖精騎士モードレッドがアンタたちを煽ってあんな事を言ったのなら、わたしだってアンタたちを煽らせるような事はさせてもらっても構わないからねぇ〜www」ニタァ〜‥(煽っている) メリュジーヌ「――――!?。クゥゥ〜〜!」 ガシンッ、ガタンッ!(イスに拘束されているブルーナを横に押し倒すメリュジーヌ) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/388
389: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/05(日) 22:36:23.34 ID:wI2TV3Md0 バーゲスト「やめるんだメリュジーヌ!今こいつに当たったところで何も言うつもりなどないに等しいぞ。」ガシッ、ググッ!(メリュジーヌを止めるように掴む) メリュジーヌ「クゥゥ!しかし・・・・」 アルト「確かにバーゲストが言うことには少し一理はあるな。ついさっきモルガンの口から、風の氏族長やイレギュラーズをクビにすると宣告されたからな‥」 アルト「力を失って、地位も権力も失って、同僚も兵士も部下も従者も何もかも失って、もうブルーナに残っているのは何も無い。」 アルト「ブルーナが全てを失った原因は俺たちにもあるが、そのきっかけを作ったのはブルーナ・・・君自身の傲慢さやエゴの数々が招いた事だ。」 アルト「しかもブルーナはモルガンたちに見捨てられた身であるにも関わらず、妖精騎士モードレッドが俺たちを煽るような行いを真似するように、ブルーナもまた、俺たちを煽ろうとしている。」 アルト「そうやって俺たちを煽って、自身の自己満足を満たそうとする妖精としての行為をする以上、もうブルーナに何を質問しても俺たちに何も語らないつもりかもな‥。」 ブルーナ「・・・・・・・‥‥」目線を背ける アルト「‥尋問はここまでにしよう。今のブルーナから聞き出す事が無い上に、これ以上ブルーナに時間を取る訳には行かない事情も出来てしまっていることだしね。」 バーゲスト「ああ・・・あと3日もすれば、モルガンが派遣させた2倍の勢力の援軍がウッドワス軍に合流し、ロンディニウムにいる円卓軍の兵力では手の施しようがなくなってしまう。」 バーゲスト「明日にでも皆と共にロンディニウムへ帰投し、ウッドワスと援軍への対抗策を練らなければ、我らに勝機は無いに等しいからな。」 メリュジーヌ「・・・うん。ヴァージェの事も気になるが・・・今はそれよりもロンディニウムにいるパーシヴァルたちに援軍のことを伝えなければならないからね‥。」 アルト「そうだな。理解してくれて助かるよ、メリュジーヌ‥。」 スタッ・・・・(イスから立ち上がるアルト) ブルーナ「・・・・・・・・・・‥」黙ってアルトの事を見ている アルト「俺たちはもう行く。アンタはそこでずっと日の目を見ることなく牢屋の中の暮らしを堪能していくんだな。」 アルト「アンタが俺たちに味方する素振りや話をしようとも、俺はアンタを許さないし、許す気もない。アンタが3年前に石になっている俺を海岸に捨てたようにな。」 ブルーナ「・・・・・・・クゥゥ‥‥」アルトを睨み付ける アルト「・・・さようなら、ブルーナ。これがアンタとの本当のお別れだ。」プイッ!(後ろに振り返る) ガチャンッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋の扉を開け、牢屋の外へと移動するアルトたち) ブルーナ(■■■■■■)「―――『ディスペアー』よ。」 アルト「!。何・・・?」振り返る ブルーナ→ディスペアー「それがわたしの‥妖精としての本当の『名前』。ブルーナという名前はわたしが後から付けた偽名なのよ。」 ディスペアー(ブルーナ)「わたしもアンタたちを一生許さないわよアルト・オルラント!わたしから権力や地位を‥力も『目的』も‥何もかも失わせたアンタをね!!」ギリッ!(睨みをきかす) アルト「――『ディスペアー』・・・英語で絶望を意味する言葉がブルーナの本当の真名だったのだな?その名前を今日まで隠して生きていたとは、まるで昔の俺みたいだな‥?」 アルト「というより、ようやく俺のことをアルト・オルラントと名前で呼ぶとは、アンタもようやく俺からキッパリと決別する気になったのだな?」 ディスペアー(ブルーナ)「当たり前よ・・・アンタなんてもう3年前と同じような付き合いなど、二度とする気も無いからね!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/389
390: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/06(月) 22:14:58.75 ID:5T2xoZHe0 ディスペアー(ブルーナ)「覚えていなさいアルト・オルラント・・・この絶望を振りまく名を持つ妖精を絶望させたアンタの事をわたしは絶対に忘れないわ‥」 ディスペアー(ブルーナ)「たとえこの妖精國が『厄災』によって滅びようと、アンタらの家族がどこに行こうと、いずれアンタらが何処かの国を築こうとも・・・・」 ディスペアー(ブルーナ)「アンタたちが希望に満ちた人生を送っていく限り、アンタたちが希望を持って暮らして行く事をわたしは絶対に許しはしないわ!」 ディスペアー(ブルーナ)「たとえどんな形であっても、どんな時代や時期であっても、わたしはあなたたちがわたしが与える『絶望』に押しつぶされるまで、わたしは心底諦めたりはしないわ!」 ディスペアー(ブルーナ)「たとえわたしがどんな形で死のうとも、わたしは次代の妖精なんか作らずにこの魂のままで蘇り、あなたたちの全ての『希望』を打ち砕く!」 ディスペアー(ブルーナ)「わたしはアルト・オルラント・・・・アンタが真にわたしの『絶望』にひれ伏すまで、わたしはあなたの『絶望』であり続ける!!」 アルト・オルラント「・・・・そうか。覚えておくよ、ブルーナのその真の『名前』と、その『絶望』的な警告をな・・・」 スッ、タッタッタッタッタッ・・・(牢屋から去って行くアルト・オルラント) ギィィィ〜〜、バタァァン!ディズペアー(ブルーナ)の牢屋のドアが閉まっていく) ――――――――――――――――――――――――――― 女王モルガンの空鏡での謁見が終わり・・・。これ以上、ブルーナを尋問したところで何も新たに情報が得られることなど無いと判断したアルトは・・・ モルガンが告げた“ウッドワス軍に予定より2倍の勢力の援軍を導入する”事実をいち早く他のみんなに伝える為に、今回のブルーナの尋問を終了させ、牢屋から去ろうとしたところ・・・・・ ブルーナはアルトに自身の本当の真名である『ディスペアー』という絶望の意味を持つ名前を明かし、アルトに向かってこう告げた‥。 『“アルト・オルラント)が本当の意味で『絶望』にひれ伏すまで、ブルーナ(ディスペアー)はアルトの『絶望』であり続ける!”』 アルトはブルーナ(ディスペアー)が告げた呪詛に見立てた言葉を彼女からの『絶望』的な警告として認識し、アルトはブルーナ(ディスペアー)の前から去っていった‥ こうしてアルト・オルラント(三澤亮太)とブルーナ(ディスペアー)との関係は互いに本当の意味で断ち切り、2人との関係は完全に決別したのであった。 ソールズベリーとの戦いに勝利したアルトは2人の妻と共に牢屋の外へと去っていき、戦いに敗北したブルーナは今まで犯してきた罪と共に牢屋の中で一生を過ごすことになるのだが・・・ このアルトとブルーナとの牢屋での尋問と会話がこの妖精國ブリテンで、2人にとっての今生の別れになる事になるとは、誰も知るよしもなかったのであった。 ――――――――――――――――――――――――――― 閉鎖された製毒工場:外へと向かう中央エリア タッタッタッタッタッ・・・(外へと向かうアルト、バーゲスト、メリュジーヌ) アルト「(ディスペアーかぁ‥・。確かに名前からして、彼女の本来の『目的』が絶望に関係する役割を持っていたに違いないのだが‥)」 アルト「(なぜブルーナは・・・いや正確には『ブルーナ/ディスペアー』と呼ぶべきか‥。彼女はなぜ、3年前の俺と同じように誰にも自身の真名を明かさずに過ごしてきたというのか・・・)」 アルト「(彼女は他の妖精たちと違って、一瞬の楽しみや快楽を求める刹那主義ではなく、永続的に残る権力や地位に執着し、それらを手にした後もそれ以上のモノを得ようと努力していた‥)」 アルト「(それに彼女は自身の怒りによってアドニスたちと同じような『力の進化』を促し、俺たちを一歩手前まで追い詰めていたのだけど・・・)」 ブルーナ(回想)「このブリテンの妖精の内なる事など知るよしもなく、自分たちの正義の為に動くアンタたちに・・・」 ブルーナ(回想)「13年間も自分の手で『目的』も果たせずに生きてきた私の気持ちなんか解らないわよ!!」ガバッ、ドサッ!(アルトの事を突き飛ばす) アルト「(13年間も『目的』を自分の手で果たせなかったかぁ・・・。おそらくその13年間はブルーナが風の氏族長になり、俺と出会った時を除いた‥3年前以前の事だと推測するよな‥)」 アルト「(彼女は一体、なんの『目的』を持って生まれた妖精として生まれたというのか?いったい彼女は何を理由に自分の名前を偽名で過ごしてきたというのか?)」 アルト「(それに彼女は・・・ブルーナは何故、他の妖精たちと違って、ブリテンの妖精たちのあの刹那主義な性根である事を、ブルーナは何故最初から知っていたというのか・・・?)」 ・・・・・・‥(上記の事で考え事をしているアルト) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/390
391: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/07(火) 09:13:02.54 ID:yxO5uLaa0 パタパタパタァァ〜‥ポンッ!(アルトたちの前に現れるオベロン) オベロン「やぁアルト。捕虜となったブルーナとの尋問はどうだった?あの壮絶な戦いの後だというのにブルーナの意識を回復させて、そのまま尋問にかけるなんてね?」 アルト「――オベロンか。おかげさまでブルーナとはようやく因縁に決着を付けられたって感じだな。俺にとっても、アイツ(ブルーナ)にとってもね・・・」 オベロン「‥そっか・・・とりあえずブルーナはオーロラ派の妖精たちの捕虜として身柄を拘束し、いずれ彼女から情報を吐き出す為に彼女を牢屋の中に幽閉させているのだが‥」 オベロン「それでアルト‥ブルーナとの尋問の中で、彼女から何か情報は得られたというのかな?ブルーナとの尋問をする際に、風の氏族長専用の『空鏡』を持ち出したと聞いているのだけど‥?」 アルト「ああ‥その事で君やダ・ヴィンチたちに伝えないといけない事があるんだ‥。少し話を聞いてくれないか?」 オベロン「良いよ。ダ・ヴィンチには僕から君の話を伝達する形で情報を共有していくつもりさ。それでその伝えなければならない事って?」 アルト「ああ・・・実はな・・・・」 ―――――――――――――――――――――――――――――― カクカクシカジカ・・・(ブルーナの尋問での内容とモルガンと空鏡での会談を話していくアルト) オベロン「なんだって!?それでモルガンはウッドワス軍の援軍に入る兵力を当初の2倍の数で合流させて、ロンディニウム諸共『円卓軍』と僕たちに攻め立てていくと・・・」 オベロン「しかもその女王軍の援軍が今日を入れて3日の内にウッドワス軍本陣と合流させる気満々でその兵たちを送り出していたなんて・・・」驚いている アルト「ああ・・・女王軍の侵攻からソールズベリーとノリッジを守る為に、女王軍の注目をその2つの領地から俺へと向けさせるために話をしてきたのだが・・・」 アルト「それにより、モルガンはソールズベリーやノリッジを事実上、襲わない代わりにロンディニウムの殲滅をウッドワスを通して徹底的に成し遂げる為に、」 アルト「ウッドワス軍に送る2倍の兵力の援軍部隊をウッドワスたちと合流させて、ロンディニウム共々に俺たちと『円卓軍』を殲滅させようと、モルガンはそう俺に言ってきたんだ。」 オベロン「成る程‥女王軍からの兵力2倍の援軍をウッドワス軍と合流させてしまえば、ノリッジやソールズベリーから戦力を補充できたとしても、技量も兵力もあっちが上になるからね‥」 メリュジーヌ「それでオベロン、このこれから訪れる危機的状況を君はどう対抗すると考えるのか?いくら妖精騎士だった私とバーゲスト、それに他のみんなが直ぐにロンディニウムへ戻ったとしても‥」 メリュジーヌ「向こうにはウッドワスの軍勢と共に2倍の戦力を持つ援軍と合流させられれば、いくら私たちでも数で押し負けてしまう恐れがあるのだが・・・」 オベロン「うん、そうだね。女王と折衝の出来る者がいないソールズベリーとノリッジが襲われなくなったのは幸いだが、逆に想定外のところで敵を増やす羽目になってしまうとはねぇ‥」 オベロン「だが今後の女王モルガンの打倒の為にも、ウッドワスを何とか撃破できれば良いんだけどねぇ・・・・。」少し考え込む バーゲスト「ええ‥なんなら以前、ノリッジ攻略の際にウッドワスの動きを牽制させくれたというオベロン殿の知人に、どうにかウッドワスの勢力を牽制させてくれれば良いのだが‥」 オベロン「成る程・・・僕の知人である彼女なら、女王軍の援軍をどうにか出来る可能性があるのだが・・・」 オベロン「わかった。女王軍の2倍の戦力を持つ援軍については僕の方で手を打っておくとして、この事をロンディニウムにいるパーシヴァルたちにも伝えなきゃならないからね。」 オベロン「既に2つ目の『巡礼の鐘』がなった以上、明日にでも皆とロンディニウムへ急いで戻り、作戦を練り直す必要があるからね。」 オベロン「ソールズベリーにいるオーロラ派の連中と話もして、彼らと協力できるように話し合うのもあるし、明日はいつも以上に忙しくなると思えるよね?」 アルト「ああ。これもまた、女王モルガンからブリテンを解放し、ヴァージェを救い出す為にも必要な事だからね?」 オベロン「そうだね。だからこそ、明日の多忙な日々に備える為にも、今宵の一時ぐらいは思う存分に楽しんだ方が良いと思うよ!」ニコッ!(笑顔で答える) ガチャッ、ギィィィ〜〜〜・・・‥(外への扉が開かれる) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/391
392: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/07(火) 21:42:34.43 ID:yxO5uLaa0 毒と縛りの街――改め、風と自由の街:ソールズベリー ♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(祝賀ムードの音楽が鳴り響く) ヒュヒュゥゥ〜〜!ガヤガヤガヤガヤガヤァァァ〜〜!(多くのソールズベリーの住民たちが広場のキャンプファイヤーの周りで円状に踊っている) ソールズベリーの住民たち1「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに踊っている ソールズベリーの住民たち2「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに食べ物を食べている ソールズベリーの住民たち3「〜〜〜〜〜〜〜〜」嬉しそうに音楽を奏でている 周辺から聞こえてくる詩「いと愛らしき『予言の子』〜♪いと頼もしき『予言の子』〜♪勇ましきノリッジの救世主〜♪キャメロットでは女王に負けず〜♪」 周辺から聞こえてくる詩「ロンディニウムを復興し、妖精騎士を打ち倒す〜♪勇士団と共に協力し合い、暴君ブルーナを打ち倒す〜♪」 周辺から聞こえてくる詩「ありがとう『予言の子』!ありがとう『境界なき勇士団』!ボクらから自由を取り戻してくれた!ボクらからソールズベリーを解放させてくれた〜♪」 中央の宴の席にいるアルトリア「〜〜〜〜〜〜〜〜」タジタジになっている 【これは・・・・すごいお祭りだね・・・・やば・・・・】 【いまならスターだよ、アルトリア!】← アルトリア「スターってなんだよぉ・・・‥ひとの顔のお菓子とか作るなよぉ・・・・!」カァァァ〜〜‥(赤面でタジタジになっている) アルトリア「しかもそっちの方が実物より美人とか、『風の氏族』は嫌味のカタマリなのかなぁ!」 アルトリア「ってか、それよりもさっきまでブルーナの蒼毒による総攻撃で阿鼻叫喚だったというのに、ブルーナが私たちに負けた事を妖精たちが知った途端に・・・」 アルトリア「これほどの直ぐにお祭り騒ぎに私たちの勝利を祝ってくれるなんて、切り替えが早いだろぉ・・・!」 千子村正「まあ確かにそうだな。ブルーナの蒼毒による汚染がブルーナの翅を破壊した途端に蒼毒が跡形もなく消えたが、それよりも前にその蒼毒で死んだ妖精たちも多くいるはずだ‥」 千子村正「にも関わらず妖精たちの埋葬だけはさっさと済ませて、あとはこのようにブルーナのヤロウを倒した俺たちをネタにあのようなバカ騒ぎをしているからな・・・」ドン引きしている タッタッタッタッタッ・・・(オベロンとアルトたちが祝いの席にやって来る) オベロン「それがソールズベリーにいる妖精たちにとっての気持ちの整理だと、僕は思っているけどね?」 【オベロン!それにアルトさんも!】 【気持ちの整理って・・・?】← オベロン「言葉の通りさ。ソールズベリーの住民たちは風の氏族長のブルーナによって事実上の占領下に置かれ、街のモットーを『風と自由』から『毒と縛り』に変えられていた‥」 オベロン「それによって住民たちはブルーナの好き放題な街の条例や徴収とかで妖精たちの富と自由を奪い、祭ごともブルーナの許可無しではできなくなっていてね・・・。」 オベロン「住民たちは3年間もずっとブルーナの統治によって、多くのフラストレーション溜まり続け、それらがブルーナの敗北と『予言の子』の勝利によって、それらが全て溢れかえり・・・」 オベロン「ブルーナを倒し、ソールズベリーに自由を取り戻した『予言の子』とアルトたちを讃えて、いまやっているようなお祭り騒ぎに発展したって事なのさ!」 【成る程、大体よくわかった。】 【要は妖精たちの好きにしてれば良いんだよね?】← ダ・ヴィンチちゃん「まぁね。今の妖精たちの状況から見て、私たちはその妖精たちの気持ちの整理に付き合ってる感じで思えばいいのさ。」 ダ・ヴィンチちゃん「それに妖精たちが嬉しそうに踊っている中で他にも踊っている皆の姿に混じって、ホラ!」キャンプファイヤーの周りの方を指さして‥ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/392
393: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/07(火) 23:58:55.03 ID:yxO5uLaa0 アァ〜フフフフゥゥゥ〜〜!アハハハハハァァァ〜〜!(掛け声と共に踊っている妖精たちとそれに混じって踊っている他の者たち(ガイルたちとジュランたち)) ガオーン「ハハハハァァ・・・僕たち、介人たちの援護で来たと言うのに、毒ガスが収まって入ってみたら、いつの間にかブルーナが介人たちによって倒されていて・・・」 ガオーン「こんな風に『風と自由』を取り戻してくれた『予言の子』たちを讃える祝祭が始まってて、僕たちはそれらに釣られて踊っているのだけど、本当に大丈夫なのか?」踊りながら‥ ジュラン「まぁ大丈夫だろうな・・・。戦いに参戦しそびれたが、このように俺たちのことを歓迎してくれるように祝祭に誘ってくれたんだ。喜んで付き合ってやろうじゃないか!」踊りながら‥ ジュラン「・・・というか、いま妖精たちが演奏している音楽だが、この妖精國で伝わっている音楽なのか?」踊りながら・・・ イズ「いいえ。この音楽は南アメリカの音楽を妖精たちが楽器を使って奏でている事から、これらが妖精たちの中で流行りになっている音楽なのでしょう。」踊りながら・・・ イズ「妖精國ブリテンには希に取り替え(チェンジリング)によって、外から色んなモノが流れて来ていると聞いています。この音楽もその流れてきたモノの1つなのでしょうが・・・」 ハベトロット「ふ〜ん‥まあでも、こんなに楽しい踊りはこのハベニャンも初めてだし、とにかく今は楽しければそれでOKで良いんじゃないかな。ねぇ、セツノ?」踊りながら‥ セツノ「うん。ハベニャンと一緒に踊るの、とても楽しい。」ニッコリ!(踊りながら笑っている) ガイル、ジュラン、イズ、ハベトロット「――――――」笑顔で踊っている ―――――――――――――――――――――――――――――――― 他の周りの場所では・・・ 怪我した人間の兵士たち「ありがとう・・・あなた様のおかげで助かったよ・・・」感謝を述べている スズカ「ええ・・・」ガシャガシャッ、クルクルクルッ・・・(怪我して動けない者たちの手当てをしている) ゾックスと介人たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(独自の踊りを披露している) ソールズベリーの住民たち「〜〜〜♪♪♪」タッタタッタッタッ!(それに釣られて踊っている) 料理を運ぶ妖精「―――――――」ガシャガシャガシャ!(嬉しそうにガイルたちに料理を配膳していく) ガイル「〜〜〜〜〜」モグモグモグ!(料理を食べていく) ジョルニ「・・・‥ハァ・・・。」ガイルの姿に少し呆れた表情をしている ―――――――――――――――――――――――――――――――― 【みんなそれぞれで楽しんでいる】← アルト「うんそうだね。あのブルーナとの戦いに勝利し、ソールズベリーにいる妖精たちから『風と自由』を取り戻し、住民たちの笑顔も一緒に取り戻したからね。」 アルト「ソールズベリーの住民たちが俺たちに『風と自由』を取り戻してくれたお礼として、このような祝いの席を用意してくれているんだ。だから俺たちもソレに答えないとね?」 バーゲスト「・・・ダ・ヴィンチ、アルトリア。コーラル殿の姿が見えないのだが‥?」 アルトリア「コーラルさんですか?彼女は調ちゃんやアドニスくんを静かに休ませるために大聖堂のお部屋を案内させているので、ここにはいませんですよ。」 バーゲスト「そうか解った。アルト、少し私はコーラルの元へ行く。ブルーナとの尋問の際に彼女が何を話していたのかを、コーラルにも話を共有して欲しいと彼女から約束しててな。」 バーゲスト「オーロラの仇を果たし、あの場で真なる風の氏族の長の後継者である事を叫んだ彼女にも、ブルーナが話していた事を伝えないとならないからな?」 アルト「そうか‥じゃあ行ってらっしゃい。」 バーゲスト「ええ。」タッタッタッタッタッ・・・(大聖堂の方へ向かって行く) ――――――――――――――――――――――――――――――――― イレギュラーズの1人にして、ソールズベリーにいる住民たちを3年間も苦しめ続けた風の氏族長『蒼毒のブルーナ』との決戦から数時間後・・・ ソールズベリーではそのブルーナが『予言の子』アルトリアとアルトたち『境界なき勇士団』によって倒され、ソールズベリーに『風と自由』を取り返した事を讃え、 その夜、ソールズベリー全体で実に3年ぶりとなるお祭りが急きょ開催され、アルトたちとアルトリアたちはそのお祭りを楽しむように過ごしていた。 広場中央にあるキャンプファイヤーを囲い、アンデス地方由来のフォルクローレが奏でられ、それらのリズムを取るかのように住民たちや他のみんなと共に踊っていった‥。 それはかつてオーロラが統治していた時代・・・3年前のソールズベリーを上回るように、ソールズベリーの街全体がお祭りによる歓喜歓声によって、 ソールズベリーにいる多くの者たちが自由で笑顔に満ちあふれた光景が街全体に広がっていたのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/393
394: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/09(木) 21:04:59.55 ID:AOWEeZ9w0 ソールズベリーの中心 トネリコ大聖堂:月読調たちが休んでいる部屋 ♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜(外で祝賀ムードの音楽が鳴り響いている) 月読調「あむっ、モグモグモグ・・・‥」ベットの上で食べている マイク「良いなぁ〜、外にいるみんなはあんなに楽しく踊りを踊っているだもんなぁ〜・・」ジィィィ〜‥(羨ましそうに外を見ている) 立花響「うん‥でも仕方がないよマイクさん‥。スズカさんが投与してくれた薬の効力が切れちゃって‥調ちゃん、明日まで身体が動かせないからね‥」 立花響「ソールズベリーの妖精さんたちが色々とお礼として貰ったり、コーラルさんにこんな快適な部屋で一晩泊めてくれるから良いのだけど‥なんか少し物足りないと言うか‥」 立花響「アァァ〜〜こんな時に未来が居てくれたら、お話とかして少しは暇つぶしになれたんだけどなぁぁ〜〜‥」 月読調「そうだね・・・私もキリちゃんが居てくれたら、少しは弾む話をしてくれるかなぁ〜って思ってた‥。」 立花響「うん・・・。この妖精國に来てから、一緒に居たはずの翼さんや調ちゃんが居なくなって、いつの間にかこの妖精國の世界から私たちの世界に戻れなくなっちゃって・・・」 立花響「どうにか調ちゃんを助けて合流できたのは良いけど、まだ行方不明となっている翼さんの所在も解らないし、モルガンを倒さない限り、私と調ちゃんは元の世界に帰れない・・・」 立花響「・・・今ごろ私たちの帰りや報告がなくて、未来や切歌ちゃんたちがずっと心配しているかもしれないからねぇ‥‥」心配そうにしている 月読調「うん。・・・マリア、キリちゃん・・・翼さん・・・」心配そうにしている マイク「ヒビキちゃん・・・シラベちゃん・・・・」心配そうにしている トントントンッ!(ドアからノックの音がする) 立花響「?。入ってどうぞ?」声をかける ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(バーゲストが入ってくる) バーゲスト「失礼するぞ、立花響。月読調。それにマイク殿。2人の容態の方はどうなのか?」 月読調「バーゲストさん。こっちは大丈夫・・・少し疲れるけど、腕を動かす事だけは出来るようになったわ‥」 バーゲスト「そうか。妖精たちがあのような宴をしている中、調にはスズカが投与した『アドレナブースター』の反動によって明日まで寝たきりにさせてしまってなぁ‥」 月読調「いいですよバーゲストさん・・あれは私が望んであの薬を投与させて貰ったのですから。スズカさんたちにはとても感謝しています。」 月読調「あの時・・・二代目妖精騎士ガウェインによって私の足がズタズタにされて、蒼毒のブルーナの毒袋によって死にかけた私やマイクさんの事を・・・」 月読調「スズカさんやアルトさんの持つ力でマイクさんと共に命を繋ぎ止めてくれて、私とマイクさんは救われた‥」 月読調「それにあの時・・・牢屋で私の事を介抱してくれたマイクさんにも感謝しているわ‥。妖精騎士との戦いに負けて、ボロボロだった私に寄り添ってくれて・・・」 マイク「シラベちゃん・・・。」 立花響「調ちゃん、マイクさんとは牢屋で会ったっていうけど・・・」 月読調「えぇ、ソレはね・・・・」カクカクシカジカ・・・(話していく) ――――――――――――――――――――――――――――――――― 一方のソールズベリー大聖堂のとある一室では、ブルーナとの戦いにて蒼毒の巨大物体から妖精たちを救い出す為に戦ってくれたシンフォギア装者である立花響と月読調。 その際、ブルーナに人質として囚われてた月読調は、戦いに参加する際にスズカからアドレナリン活性剤である『アドレナブースター』を投与されており、 その活性剤の効力が切れ、月読調は丸一日の寝たきりを余儀なくされ、立花響とマイクの2人が付きっきりで介抱している形で部屋での一時を過ごしていた。 そして調たちの部屋に訪れたバーゲストや調とマイクの関係を知らない立花響に対し、月読調はとある話をしていくのであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/394
395: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/12(日) 10:28:45.61 ID:/Yze4nnR0 4日前・・・・ソールズベリー:製毒工場 住民収容の牢屋の中 ――ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(後に人質となるソールズベリーの住民たちが収容されている) 牢屋の中の妖精1「おい、ここから出してくれ!何もしていないのに一方的に逮捕するのはおかしいだろ!」抗議している 牢屋の中の妖精2「ちょっと待って!私たちはただ『予言の子』が何なのかの話をしていただけなのに!」抗議している 牢屋の中の妖精3「我らたちを直ちに解放しろ!何もしてないのに我らを一方的に逮捕するな!」講義している ワーーワーーワーーワーーワーーー!!(牢屋の中で抗議の声を上げていく囚われの妖精たち) サラマンダー所長「ツゥゥ〜〜うるさいわ!べらべらと勝手に喋るんじゃないわよ!」ガンガンガン!(警棒で鉄格子を叩く) サラマンダー所長「あなたたちはあの酒場でブルーナ様の事を小馬鹿にし、『予言の子』がソールズベリーと妖精たちを救ってくれると話をしていた・・・」 サラマンダー所長「あなたたちはただ『予言の子』の話をしたことでブルーナ様に逆らった反乱分子として・・・」 シュルッ‥(サラマンダー所長の手元には蒼毒が入った瓶がある) サラマンダー所長「この新たに作った蒼毒の研究材料としていずれ死んで貰いま〜す!」ドヤァ〜・・・(ドヤ顔でアピールする) 牢屋の中の妖精たち「うわぁぁぁぁ〜〜〜!?」悲鳴を上げる ワァァァァ〜〜〜キャァァァ〜〜〜!(絶望的な悲鳴が牢屋中に響き渡る) ガタガタガタガタァァ〜・・・(牢屋の奥で震えているマイク) マイク「アァァ・・・どうしよう‥どうしよう・・・なんでよりによってオレも一緒にブルーナ様の懲罰部隊に捕まっちゃったんだよぉ・・・」嘆いている マイク「オレの店に三澤亮太たちが来店して、店をブルーナ様の兵隊たちと一緒に荒されて、コーラルも三澤亮太と一緒にどっかに行っちゃって・・・」 マイク「ダビンチもあれから帰ってこないというのに、今度は店の客が『予言の子』の噂をしていただけでオレも一緒に逮捕されるなんて・・・」 マイク「オレって、今年はこんなにも不幸な目に会うのがオチなのかなぁ・・・?」 ???「ウウッ・・・ゥゥゥゥ・・・‥」うなり声をあげている マイク「な、なんだ!?そこにいるのは誰なんだい!オレの他にただつまらないだけで目立つ事が出来ない妖精が他にもいるのかい!?」ビクビク‥(ビビっている) ???→月読調「ウウウウ・・・・・・誰なの・・・?あなたもこの世界にいる・・・妖精なの・・・?」グジュグジュゥゥゥ・・・・(両足が酷くタダレている) マイク「!?。き、君・・・その足はどうしたんだい!?このような酷い怪我・・・少し前に見た演習試合で二代目妖精騎士ガウェインの攻撃を受けた傷によく似ているけど・・・」 月読調「・・・その妖精騎士にやられたの・・・・その妖精騎士に足をこんなようにして、それでここに・・・・ゲホゲホゲホッ!!」ゲホゲホゲホッ!(苦しそうに咳き込んでいる) マイク「ワワワワァ〜・・・なんかもう喋らないでよぉ・・・!オレはもう、これ以上女の子が傷ついている姿を見るのが嫌なんだよぉ・・・。」 マイク「ブルーナのせいでオーロラ様が酷く汚されて死んじゃったし、コーラル様もオーロラ様の死でふてくされちゃったし、君だってこんなに身体がボロボロだし・・・」 マイク「・・でも傷ついた女の子を見捨てる事なんか出来ないよ。人助けをしたら何かと良い事がある。それをダビンチが教えてくれたからね。」 キョロキョロキョロ・・・タタタタッ!(鉄格子の方へ向かう) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/395
396: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/12(日) 23:21:22.17 ID:/Yze4nnR0 牢屋の中の妖精たち「助けてくれ〜〜!死にたくな〜〜い!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる) 牢屋の中の妖精たち「俺たちが悪かった!『予言の子』を信じた私たちが悪かった!だから許して〜〜!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる) 牢屋の中の妖精たち「許されよ!許されよ!私たちの過ちを許されよ!お願いだから許されてよぉぉ〜〜!」ワーワーギャーギャー!(泣き叫んでいる) サラマンダー所長「〜〜〜〜(あぁ〜うるさいわねぇぇ〜〜!)」イライライラ!(イラついている) タタタタッ、ヒョコッ!(泣き叫ぶ妖精たちの横で手を出していくマイク) マイク「だ、誰かぁ〜!サラマンダー様!サラマンダー様!」大声で叫ぶ サラマンダー所長「???。何ですか?牢屋から出せという願いは聞き入れないわよ!あなたたちはブルーナ様を言葉で侮辱して・・・」タッタッタッ・・・(マイクの所へ向かいながら‥) マイク「そ、そうじゃないんだよ!オレの連れが足を怪我をしているんだよ・・・しかも血が出てて酷いんだよ‥」 マイク「牢屋から出れないのはわかっているよ・・・でもせめて連れの為に包帯だけでも欲しいんだけど・・・」 サラマンダー所長「包帯?・・・ハァ〜面倒くさいわ・・・。捕らえた妖精の怪我とか一々見る必要はないというのに・・・」ゴソゴソゴソ・・・(バックから何かを取り出す) ヒュンッ、バサッ!(粗悪で汚い包帯を投げ渡すサラマンダー所長) サラマンダー所長「はい包帯。使用済みで汚いけど、無いよりはマシよね?」 マイク「あ、ありがとう‥。」バサッ、タタタタタァァーー・・・(その包帯を持って奥へ戻る) サラマンダー所長「・・・ハァァ・・・・」ため息をつく タタタタタッ・・・・(月読調の元へ戻るマイク) マイク「包帯を持ってきたよ。汚いけど無いよりはマシだと思うから‥。キミ、名前は・・・?」 月読調「名前・・・‥調・・・月読調よ・・・。」 マイク「ツ‥ツキ‥ヨミ・・・シラベ?あぁそうか、シラベちゃんね!待っててシラベちゃん、いま足に包帯を巻いていくから少し動かないで。」 月読調「ええ・・・」頷く シュルルッ、クルクルクルクル・・・‥(包帯を月読調の両足に巻いていくマイク) マイク「これでよし‥。シラベちゃん、これでもう大丈夫だよね?足に包帯巻いたから大丈夫だよね?」 月読調「ウッ・・・ウゥゥゥ・・・・」苦しそうにしている マイク「・・えっ、ダメ?ダメなの?ああ〜どうしよう・・・シラベちゃん、もしかして他に欲しいモノがあったりするの?」 月読調「ウゥゥゥ・・・み、水・・・‥」 マイク「水?そうか水だね!‥でもここには井戸もないし、サラマンダー所長とここらの兵士は水すらも出してくれないと聞いているし・・・」困っている マイク「・・・あっそうだ!水とはいかないけど、飲めるモノならコレがある!」 ゴソゴソゴソ・・・(エプロンのポケットから二つのアンプルを取り出すマイク) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/396
397: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/13(月) 23:38:54.55 ID:hQGplbrZ0 月読調「ゲホゲホゲホ・・・そ、それは・・なに・・?」 マイク「これ?オレにもわからないのだけど、これは前にオレの店に来たスズカっていう三澤亮太の娘が作った飲み物みたいで、なんか言ってたような気がするのだけど‥」 マイク「これ・・・ブルーナ様の兵隊が最初に襲撃した際に、スズカちゃんがこの飲み物の1つを落としちゃったみたいで、それをオレが拾ったんだ。」 マイク「この飲み物・・・何かの新メニューに出来るかなって、オレもスズカちゃんがやってた事と同じようなやり方でこれをもう一本のを、ダビンチに内緒で作ったんだけど‥」 マイク「これが出来上がった途端にオレは何もしてないのにブルーナ様の兵士たちに捕まっちゃって、いまこの牢屋に入れられているのもそうなんだよ‥」 月読調「‥そうなんだ・・・ゴホゴホゴホッ!」咳き込んでいる マイク「あぁ〜もうこれ以上しゃべらないでよ‥。とにかくこれを飲んで少し落ち着いた方がいいよ・・・」キュッ!キュッ!(アンプルのフタを開ける) 月読調「えぇ・・・・」 タラァァ〜、ゴクッゴクッゴクッゴクッ・・・・(アンプルの中の水を飲んでいく月読調) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― そして話は現在に戻り・・・ バーゲスト「成る程・・・それでそのアンプルがスズカが作った初期の蒼毒の解毒薬である事を知らずにマイクと調はそれを飲んだというのだな?」 月読調「ええ・・・あの時は二代目妖精騎士ガウェインとの戦いでボロボロになってて、意識も少し朦朧としていたのだから、その薬が何なのかもわからずに飲んでしまって・・・」 月読調「その後はマイクさんが付きっきりで介抱してくれたんですけど、日に日に身体がとても苦しくなってきて、意識もだんだんと朦朧としてきて‥」 月読調「気が付いたときにはあの処刑会場で張り付けになってて、それでアルトさんたちに助けられたの・・・・」 バーゲスト「・・そうか。しかしまさかマイク、お主がスズカの薬を1つ再現するように作っていたとはな?これを聞いたら、スズカやダ・ヴィンチも相当驚くモノだな。」 バーゲスト「(つまりその初期の薬の効力の影響なのか、2人の体内にある『蒼毒の毒袋』の毒の周りが遅かったのだな?)」 マイク「???」何もわかっていない バーゲスト「わかった。しかし2人が命を取り留めたのはスズカと我が夫のアルトの力であって、私はあの処刑会場から2人を助け出す為に戦っていただけだ。」 バーゲスト「命の恩人にお礼を言いたいなら、明日、調の身体が動けるようになったら、アルトとスズカに直接お礼を言うのだな。」 月読調「ええ。アルトさんとスズカさん、それに響が私たちを助けに来てくれたから、私とマイクさんはこうして生きてここにいるからね。」 立花響「調ちゃん・・・。」感心している バーゲスト「話が長くなったな‥。立花響、コーラルはいまどうしているのか知らないか?」 立花響「コーラルさん?あぁ〜確かコーラルさんなら、ブルーナが使ってた氏族長の私室で整理整頓をしに行くと言ってました。」 マイク「うん、確かにコーラルはそう言ってたよ。何でもこれからソールズベリーの住民たちをまとめ上げる為に必要な事だって・・・。」 マイク「確かにブルーナが倒されて氏族の長から失脚したみたいなのだけど、今はそれをしなくても皆でソールズベリーが解放されたことを一緒にお祝いしても良いかと思うのだけどなぁ〜‥?」 バーゲスト「そうかわかった。私はコーラルに少し呼ばれているからな。では、お主らは明日のためにもここでゆっくりしているがいい。」 月読調「ええ。おやすみなさい、バーゲストさん。そしてありがとうございます。」 バーゲスト「うむ‥。」頷く ギィィィ〜〜、バタンッ!(月読調たちがいる部屋から出るバーゲスト) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/397
398: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/14(火) 22:12:12.06 ID:ShZHbnvl0 バーゲストと月読調たちが話をしているその頃、トネリコ大聖堂:氏族長の私室(書斎)では・・・ タッタッタッタッ、ドスンッ!(書斎に散らかっている本の山を整理しているコーラル) コーラル「フゥ・・・これで少しはマシになりましたね。」パンパンッ!(手の埃を払いながら‥) コーラル「・・・・・・‥」あるモノに目を向けている バサァァ・・・(黒く枯れた『オーロラの翅』が机に置かれている) コーラル「(3年前、私室の壁の額縁に飾られていたはずのオーロラ様の翅がこのような形で枯れて書斎の所に置かれていたとは・・・)」 コーラル「(ブルーナにとってはオーロラ様の事など、自身の復讐と出世の目の敵としか見ておらず、それらが果たされた以上、もはやこのようなモノはもう不要なのですね‥)」 コーラル「(・・・・オーロラ様を陵辱して殺したブルーナを倒し、彼女を風の氏族の長から失脚させ、ソールズベリーは彼女(ブルーナ)の支配から解放されました。)」 コーラル「(これで私はオーロラ様の仇を取り、私のケジメも果たされた・・・・ですがオーロラ様の仇を取ったところで、オーロラ様が再誕されるわけではありません‥)」 コーラル「(私はこれからどうすればいいのでしょうか‥私は‥私は・・・・)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる) ――――――――――――――――――――――――――― 回想シーン アドニス(回想)「コーラルお姉ちゃん。僕・・コーラルお姉ちゃんの事が好き・・・コーラルお姉ちゃんの事が大好きなんだ!!」カァァ〜!(顔を赤くする) アドニス(回想)「同じ勇士団の仲間とは別に僕と・・・僕と、付き合ってくれるかな・・?」 オーロラの面影「あなた・・私の事を差し置いて、なに男遊びをしようとしているのかしら?」 ――――――――――――――――――――――――――― コーラル「〜〜〜〜〜・・・・(アドニスさん・・・やっぱり私にはあなたの恋人になる資格なんて・・・)」ギュゥゥ〜!(自身の胸に手を当てる) ドンッ!(心苦しいように書斎の本棚を叩くコーラル) バサバサァァァ〜〜!(叩いた勢いで本棚にある本が横倒しになる) バサッ!ゴロゴロゴロォォ・・・(本棚から古い小さめの宝箱が出てくる) コーラル「???」タッタッタッタッタッ・・・(古い小さめの宝箱に近づく) タッタッタッ・・・、カシッ‥(古い小さめの宝箱を拾い上げるコーラル) スルゥゥ〜、ゴトンッ!ガキィィ〜ン・・・(同じく横倒しで倒れた本から古い鍵が出てくる) コーラル「!」シュルッ‥(古いカギを拾う) コーラル「何かしら?本棚からこのような宝箱と鍵が出てくるなんて・・・・」ジィィ〜・・・(小さめの宝箱と古い鍵を両方見ていて・・・) コーラル「・・・もしかしたら、この鍵はこの宝箱を開ける鍵なのでしょうか・・・?」鍵と宝箱を見ていて・・・ ――ガチャンッ、ガチャッ、パカッ!(宝箱の鍵穴に古い鍵の差し込み、宝箱を開けるコーラル) パカッ!――キラァァーン!(宝箱の中身が光り輝いている) コーラル「こ、これは・・・・まさか・・・」その中身に壮絶する http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/398
399: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/15(水) 22:56:54.80 ID:3L5xuY940 それから数分後・・・トネリコ大聖堂:氏族長の私室にて・・・ トントントンッ・・・(ノックの音がする) コーラル「どうぞ。部屋の鍵は開いておりますので・・・。」 バーゲスト「ああ、失礼するぞ、コーラル。」 ガチャッ、タッタッタッタッタッ。(部屋に入ってくるバーゲスト) バーゲスト「遅れてすまなかった。調の話を聞いていたら、少々時間が掛かってしまった‥。」 コーラル「大丈夫ですよ。私の方もあなた様を待っている間に私室の片付けをし、ようやく私が探していたモノが見つかったのですから‥。」 バーゲスト「捜し物か・・・。その捜し物とはやはりあったのだな・・・オーロラの遺物が・・・」 コーラル「ええ・・・あれから3年の年月が立っていたのですから、オーロラ様のあの翅はもう枯れ果ててボロボロになってました‥。」 コーラル「ですがどうかご気にはしないでくださいませ‥。もう私にとってはとっくの昔に過ぎた話ですので・・・」 バーゲスト「コーラル・・・。(やはりお主はまだ・・・オーロラが死んだ事を悔やんでいるというのか‥?)」 コーラル「・・・それよりもバーゲストさん。さっそくなのですが、ブルーナの尋問の中でブルーナが何かの情報を吐いたのかをお教えくださいますでしょうか?」 コーラル「ブルーナが倒され、ソールズベリーが彼女の支配から解放された以上、ノリッジと同じように今後のソールズベリーの為にも・・・」 コーラル「今は代理の身ではありますが、風の氏族たちとソールズベリーの住民たちをまとめる者として、私が頑張らないといけませんので・・・」 バーゲスト「ああそうだな。それの事なのだが・・・」 かくかくしかじか・・・(ブルーナの尋問の事について話すバーゲスト) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― コーラル「・・やはりそうなりますか‥。確かにここまでの失態を晒した以上、モルガン陛下はそう判断するしかないと見受けますね。」 コーラル「“風の氏族長とイレギュラーズからの懲戒解雇”、“イレギュラーズによる女王軍の兵の運用の一時禁止”、“3日後にウッドワス軍への2倍近くの増援”・・・」 コーラル「アルトさんの貢献もあって、しばらくソールズベリーへの脅威は拭えたのですが、まだ安心するにはまだ早いと私は思っています。」 バーゲスト「うむ、そうだな‥。おそらく今日を入れてあと3日の内にウッドワスの奴はロンディニウムに何かを仕掛けてくる可能性は高いと見受けられるのは確実のようだな。」 バーゲスト「ともあれ、明日にでも皆とロンディニウムへと戻り、この事をパーシヴァルたちにも伝えなければならない。つまり明日からその事でとても忙しくなる事は確実と見受けられる。」 バーゲスト「したがってコーラル。明日までにソールズベリーの住民たちに事の重大さを説明し、ソールズベリーとの団結を深める事が重大だと思えるのだが‥」 コーラル「ええ、わかりました。早急の事ですが、ソールズベリーの住民たちやオーロラ派の妖精たちに理解と協力をしてくれるよう交渉をしていきたいと思っています。」 バーゲスト「ええそうですね。これもソールズベリーの安全を思っての事だからな‥。」 コーラル「・・・バーゲストさん。先ほどの話とは関係ない事なのですが・・・明日からの多忙なスケジュールのためにも、この話は今のうちに話しておきたいと思っているのですが・・・」 バーゲスト「なんだ?私に相談できる事があるなら話を聞いてあげるぞ?私とお主とは同じ『境界なき勇士団』の仲間であるからな?」 バーゲスト「して、私に今のうちに話しておきたい事とはなんだ、コーラル?」 コーラル「え、えぇ・・・では、単刀直入に言わせてもらいますが・・・バーゲストさん・・・アドニスさんの母にしてアルト・オルラントさんの妻として聞きたいことがありまして・・・」モジモジモジ・・・(恥ずかしがりながら‥) コーラル「――この私に、男の人との『性』の契りの誘い方を教えて欲しいのです!」カァァァ〜〜!(顔を赤くして赤裸々に語る) バーゲスト「―――!?。なん・・・・ですって・・・・?」シュゥゥゥ〜〜!(あまりの困惑に頭が沸騰しかっている) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ソールズベリーの中心‥トネリコ大聖堂にあるブルーナが氏族長として使っていた私室にて、バーゲストとコーラルとの2人で今後の事で話をしており・・・ ブルーナが風の氏族長から失脚した今、コーラルが風の氏族長代理として、同じ風の氏族の妖精たちをまとめ上げ、ソールズベリーの住民たちや風の氏族たち、オーロラ派の妖精たちと、 これらの者たちやアルトたち、アルトリアたちとの共同戦線を組めるように交渉していくと話が纏まっていくのであったが‥ その後、コーラルからバーゲストに相談したいことがあると聞き、バーゲストがその相談を聞くと答え、コーラルが発現した相談したい事・・・ “男の人との『性』の契り(セックス)の誘い方を教えて欲しい”・・・バーゲストが知っているコーラルのイメージの中でいかに彼女らしからぬ言葉を耳にし、 当のバーゲスト本人はコーラルのその発言に困惑し、バーゲストの頭が一瞬だけ真っ白になったのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/399
400: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/16(木) 09:23:13.89 ID:irdaBDx40 第39節:月夜に咲く愛の花 ――――――――――――――――――― あれから数分後・・・風と自由の街 ソールズベリー(午後22時頃) グガァ〜〜‥グガァ〜〜・・スゥ‥スゥ‥‥(はしゃぎ疲れ、道ばたで寝ている妖精たち) 妖精たちのいびき「ゆるされよ‥ゆるされよ‥。いのりはおしまい‥まぶたを閉じろ・・・」 妖精たちのいびき「楽しい時間はあんまりないさ・・・。帳が落ちたぞ‥明かりも落とせ・・・」 妖精たちのいびき「今日が終わるよ、さようなら・・・・。今日も終わるよ、いつまでも・・・」 妖精たちのいびき「ゆるされよ・・・ゆるされよ・・・。ボクらのつみを・・・ゆるされよ・・・・」 妖精たちのいびき「どうせすべてはあとのまつり・・・片付けだけはしっかり・・・ね‥‥」 タッタッタッタッタッ・・・(寝ている妖精たちの間を通っていくバーゲスト) バーゲスト「・・・・・・ハァ・・・・・・」歩きながらため息をついている カレン・C・オルテンシア「色を知る年齢(とし)ですね。あなたの息子であるアドニスさんは‥?」横から語りかける バーゲスト「――カレン!?あなた、いつからソールズベリーに来てたのだ!?」驚いている カレン「ええ‥ゾックスさんたちがジョルニさん方とクロコダイオーでこちらに救援に来る時に一緒に来ていました。(無断ではありますが‥)」 カレン「ですが私はバーゲストさん・・・あなたたちが率いる『境界なき勇士団』と『予言の子』のサポートするために来た訳ではありません。私はあくまであなたたちの監視役です。」 カレン「私はノクナレア‥リノア様の名により、アルトたち『境界なき勇士団』と『予言の子』との戦いに干渉することも戦力に加わる事はありませんが、」 カレン「私はあなたたちを見張る監視者以前に私は愛の女神アムールの化身です。それ故にこのような恋愛に悩む者たちを導いて差し上げようと手を差しのばしたり、サポートしたりして、」 カレン「そしてこうして、今こそあの2人が・・・アドニスさんとコーラルさんのお二人方が今、お互いに秘めた思いを打ち明け、結ばれようとしている所をここで見守っていくのも私の使命ですので‥。」 バーゲスト「‥‥カレン、あなたはアドニスとコーラルが裏で付き合っている事を知っていたのか?あなたはアドニスとコーラルの2人の馴れそめをどこまで知っているのか?」 カレン「はい。私がお2人方を見かけた頃には既にお互いの任意の承認で付き合っている事は明白です。アドニスさんとコーラルさんが2人でいる時間が多いのもそれ故です。」 カレン「私とあなた方が再会する以前の話からして、お二人方がお付き合いを開始したのは、ノリッジの『厄災』を祓った直後‥アドニスさんがコーラルさんと共に『厄災』を祓った後からだと推測しています。」 カレン「アドニスさんとコーラルさんの2人の仲はとても良く、ソールズベリーでの戦いでもコーラルを庇う形でアドニスさんが蒼毒の毒牙に掛かったと思われます。」 カレン「しかしその仲睦まじいお二人が未だに真の意味で結ばれないのは、その二人の中・・・主にコーラルさんの中で重くのし掛かる何かが、コーラルさんの中で壁を作っているノだと、私は考えておりますが・・・」 カレン「バーゲストさんはアドニスさんの母として、先ほどコーラルさんから相談を受けた者として、何か思う事があるのではないのでしょうか?」 バーゲスト「相談を受けた者としてって‥あなたどうして私がコーラルに相談を受けたことを知ってるというのか‥あなたはそれをどうして‥」 カレン「愛の女神アムールなのですから‥それぐらいの恋の悩みなど、私のこの眼に掛かれば全てお見通しなのです。」クスクスッ‥(笑みを浮かべる) バーゲスト「愛の女神だからって・・・・それはぁ・・・・」タラタラァ〜‥(冷や汗をかいている) 3年ぶりに月夜が輝くソールズベリー。祝勝の宴が終わり、ソールズベリーにいる者たちのほとんどが寝静まった夜の中・・・ バーゲストはいつの間にかソールズベリーに来ていたカレンからアドニスとコーラルの事を問いかけられ、バーゲストはその質問に渋々と打ち明けるのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/400
401: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/16(木) 11:18:59.17 ID:irdaBDx40 数分前・・・トネリコ大聖堂:氏族長の部屋にて・・・ バーゲスト「『性』の契りの誘い方って・・・・それはつまり・・・このアドニスの母である私に・・・男の人とのセックスに誘う方法を教えろというのか!?」 コーラル「〜〜〜〜!し、静かにしてくださいバーゲストさん‥この部屋の隣にはアドニスさんが未だに眠っていらっしゃりますので・・・」 バーゲスト「・・た、確かにそうですわ‥。ブルーナの蒼毒の脅威が無効化され、アドニスはもう大丈夫なのだが、万が一の事を考えてアドニスをここで休ませて置いたのだが・・・」 バーゲスト「いや待て!何故そもそもそのような話を私に何故するのだ。確かに私は夫であるアルトと結ばれ、アドニスを含む3人の子供を持つ母であるが・・・」 コーラル「すみませんバーゲストさん‥。しかしこの事は他の者たちには相談できない事でありまして・・・」 コーラル「アルトさんは男性かつバーゲストさんを含む3人の妻を妊娠させるぐらいの絶倫ゆえにこのような話をするのは恥ずかしいし‥」 コーラル「メリュジーヌさんに至っては、このような話をしたら恥ずかしがって相談に乗ってくれなさそうですし‥」 コーラル「未成年の身であるスズカさんやルージュたちにとってはおそらく知識すら知らないないと思われますし‥」 コーラル「異世界からの戦士(ヒーロー)である介人さん、飛電さん、立花さんたちにも聞ける訳には行かないし‥」 コーラル「ダ・ヴィンチちゃんに至っては、アルトリアさんや藤丸さんの事もあって、相談するにはあまりにも分が悪いというか‥」 コーラル「同じ経験があると思われるボガードさんや他の妖精たちにこれを聞かれたら大変な事になりますし・・・」 コーラル「それでバーゲストさんでなら、先代の妖精騎士の名において口も堅く、子作りを経験しているあなたであるならば、便りになると思われまして‥」 バーゲスト「うむ・・・確かに私であるならば、このようなプライベートの話には聞いてあげてもよろしいかと思いますが・・・」 バーゲスト「そもそも何故、今になって私にあなたの性事情の話をする必要があるのですか!?それに大体、あなたがセックスに誘おうとしている相手は!?」 コーラル「・・・‥アドニスさんです。――実を言うと私‥勝手ながらアドニスさんとは恋人の関係としてお付き合いをさせているというか・・・そのぉ・・・」気まずい感じになる バーゲスト「コーラル・・・・あなたはまさか・・・・」 ガバッ!(バーゲストに頭を下げるコーラル) コーラル「申し訳ありません!私・・・ノリッジでアドニスさんの事が放っておけなくて、私がアドニスさんを助けたばっかりに・・・」 コーラル「そしたらアドニスさんが私の事が好きと告白しまして、私はそのアドニスさんのその思いに断られなくて、つい・・・」 バーゲスト「待て待て!コーラル殿が謝る必要はない!アドニスがあなたの事を好きになるという事を私は攻めてもいないし、アドニスの事にも攻めるつもりはない‥」 バーゲスト「むしろ私は感心しているのだ。あの内気で背も低く、誰かの役に立つ事が取り柄のアドニスが、あそこまで成長することに何か理由があるんじゃないかと思っていた。」 バーゲスト「その理由がコーラル・・・あなたの事を守る事に全力となり、ノリッジにて2人と共に『厄災』をうち払う為に共に戦い、」 バーゲスト「その過程もあって、アドニスの力が『覚醒』し、我らやロンディニウムにいる人々たちに多くの貢献をしている‥。」 バーゲスト「あなたもそうです、コーラル。あなたが共に来てくれたことで、ソールズベリーの解放に多くの貢献をし、今でもこうしてソールズベリーや風の氏族の妖精たちを導こうとしている。」 バーゲスト「アドニスとコーラル・・・あなたたち2人の活躍があったからこそ、私たちはここまで妖精國の街を開放させることに成功させたと言っても良いからな。」 バーゲスト「それに誰かを愛する事は悪い事などではない。誰かを守りたい上で誰かのことを愛する事は人として、誰かを思う者として同然のことだ。」 バーゲスト「それが我が息子であるアドニスがあなたの事を好きになったとしても、私はその事に何も攻めるつもりなど無いに等しいからな。」 コーラル「バーゲストさん・・・・」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/401
402: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/17(金) 00:14:30.83 ID:YFV9Iipp0 バーゲスト「私もまた、アルトと出会う前は恋人となりえる者を愛する度にその者を喰い、むせび泣きながらもその者を捕食し、私の力へと変えていった。」 バーゲスト「自己嫌悪で何度も戻しながらも、それに勝る歓びが、口を、喉を、食道を潤していく‥そのような事が私の『性』として3年前までその行為を続けていた‥」 バーゲスト「しかしアルトと出会いによって私は変わることが出来た。愛する者を喰らう『性』が無くなり、真の意味で愛する夫:アルトを抱いていき、」 バーゲスト「そしてその過程もあって、私はガイルとセツノ、そしてアドニスを産み育て、『家族』という一番大事な物を私は持つようになった‥。」 バーゲスト「アドニスはあなたを‥コーラルのことを1人の愛すべき女性として感じ、あなたに好意を持って、あなたと男女交際をせがんだと言うのだろう‥」 バーゲスト「それでコーラル。あなたはアドニスの事をどう思っていると言うのだ?あなたはアドニスの事を1人の男として、1人の恋人として、あなたはアドニスの事を愛しているというのか?」 バーゲスト「私にアドニスとの性行為に誘う方法に対する相談を持ちかけたのも、あなたがアドニスの事をあなたが愛するべき存在である故に‥アドニスの母である私にその事を相談しようとしたのではないのか?」 コーラル「‥そ、それは・・・・そのぉぉ・・・・」目をそらしている バーゲスト「・・・・・・・・・」コーラルのその様子を見てて‥ ジィィィ〜〜‥(とある扉から誰かがその様子を見ている) ドアからのぞき見ているアドニス「・・・コーラルお姉ちゃん・・・。」心配している ―――――――――――――――――――――――――――――――― 話は戻り・・・・ソールズベリー:夜の大通りにて‥ バーゲスト「(あの時、コーラルはアドニスの事をどのような想いで好きだと言うことを、私の前では話す事はなかった‥)」 バーゲスト「(それもそのはずだ‥。自身が誰かの事を愛している事を、普通は他の誰かに打ち明けるようなことはまず無いと断言できる‥ましては恋人の母親に打ち明けることなんて出来るはずがない無かろうに‥)」 バーゲスト「(だかそれでもコーラルは私に、自身が愛する者であるアドニスとの契り(セックス)を交そうと、わざわざ母親である私に相談を持ちかける程、本気の素振りを見せていた‥。)」 バーゲスト「(だがいったいコーラルはなぜ、今になって私にアドニスと付き合いを打ち明け、そして私にアドニスと付き合っている事を最初に謝る必要があったと言うのか?)」 バーゲスト「(コーラル・・・彼女はいったい、アドニスの何など言うのだ?あなたはなぜ、アドニスとの男女交際にそれ程の戸惑いを見せているというのか?)」 カレン「それ程、ブリテンの妖精であるコーラルさんには何か深い訳と深い心情があると見受けられますね?アドニスさんに対しても、自分に対しても・・・」 カレン「しかして私たちはこれ以上、アドニスさんとコーラルさんとの恋愛事情に首を突っ込む訳にはいきません。ここから先はあの2人の愛の特異点です。」 カレン「アドニスさんとコーラルさん、お付き合いを始めてから約一週間‥。お二人がこのソールズベリーで今、真の意味で結ばれるのか‥はたまた結ばれずに破局の道を辿るのか‥。」 カレン「それはお二人の互いを思う心次第・・・お二人の愛の結末は、今宵の夜にてその答えが見えてくるのでしょう‥。」 バーゲスト「カレン・・・あなたって人は・・・」 カレン「それよりもバーゲストさん。アルトさんの元へお帰りになるのでしたら、なるべく急いで言った方が宜しいと思われますよ?」 カレン「今ごろアルトさんとメリュジーヌさんの二人は、バーゲスト不在の『夫婦の営み』に真っ最中であり、今でもベットの上でギシギシと張り切っていると・・・」二ヤァァ〜・・(笑みを浮かべる) バーゲスト「!?。それは聞き捨てならない事だな‥私の純恋愛の宝石からも感じているのだが、全くメリュジーヌという奴は!」キリキリキリ〜〜!(嫉妬深い顔をしている) タタタタタタタァァァ〜〜〜!!(急ぎ足でアルトが泊まる宿へと向かうバーゲスト) カレン「フゥゥ・・・。さて、あの2人はどのようにお互いに本当の意味で愛する者である事を自覚し、どのようにあの2人が真の意味で結ばれるというのか‥?」 カレン「私はここでお二人の愛の行く末を見守っています。この愛の女神アムールの化身、カレン・C・オルテンシアに誓って・・・」 カレン「そしてあの迷える愛の妖精の純愛に、『純恋愛の宝石』の導きがあらんことを・・・・」 ヒュゥゥゥ〜〜〜・・・(そよ風がソールズベリー中に吹き渡っていく) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 月の光が輝くソールズベリーの夜。カレン・C・オルテンシアは大通りの真ん中で一人、祝福の言葉を唱えるように自身の身を風に任せて立ち尽くしている。 その言葉は、これから真の愛する者として結ばれようとしているアドニスとコーラルに向けたモノであり、カレンはその二人の愛の行く末を見届けると告げていき、 カレンは最後に『純恋愛の宝石』の存在をほのめかすような言葉を問いかけ、ソールズベリーの上空には今でも月と星の輝きが煌めいていくのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/402
403: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/18(土) 23:44:10.50 ID:Js2aTdsn0 トネリコ大聖堂:だれもいない氏族長の部屋 ポツゥゥ〜ン・・・・(氏族長の机に布に包まれたモノと一通の手紙がある) ――――――――――――――――――――――――――――――― 手紙の内容:コーラルからあの世にいるオーロラへ コーラル(手紙)『親愛だったオーロラ様へ。この度わたしは、3年前にオーロラ様からあの美しかった翅を切り取り、身も心も汚して死なせた、『蒼毒のブルーナ』を倒す事ができました。』 コーラル(手紙)『3年前、あなた様がソールズベリーの住民たちに裏切られ、陵辱され、無念でみずほらしい最後を遂げた事で、』 コーラル(手紙)『あなた様が死ぬまで私が廃人となっており、あなた様に何も出来ずに死なせてしまったことで、私の心の中にあなた様の面影を見るようになり、』 コーラル(手紙)『私はあなた様の言われるままに、あなた様の復讐を遂げると共にブルーナへの仇討ちを成し遂げる為に私はアルト・オルラント率いる『境界なき勇士団』の元で頑張ってきました。』 コーラル(手紙)『そしてアルトさんと『予言の子』、そして仲間たちと共に蒼毒のブルーナの力を無力化し、そして彼女を倒し、彼女から風の氏族の長から失脚させました‥』 コーラル(手紙)『そして今は私がオーロラ様やブルーナに変わり、私がソールズベリーの領主ほか、風の氏族を治める者として君臨する予定です。』 コーラル(手紙)『正直言いまして、私はオーロラ様の考えなしで気まぐれの言語には少しばかり気にしてはいましたが、私はオーロラ様の従者として、あなたの事を攻めるつもりはありません。』 コーラル(手紙)『ですが、オーロラ様がお亡くなりになられて以上、これからの私は、あなたの言う事とは違う道を辿ることにいたします。故に・・・』 コーラル(手紙)『私はあなた(オーロラ)とは違う形で私の人生を謳歌いたします。あなたの考えなしで人任せなやり方とは全く違う・・・私なりの道を進みます。』 コーラル(手紙)『それらの証拠として、私はあなたの一歩上の階段を上るつもりです。あなたが私にさせた『約束』を破り、私が愛した者と『契り』を行ないます。』 コーラル(手紙)『私はあなた以上の幸せ者になります。何故なら私が心に決めた初恋の人、想い人と共に、あなたの知らない世界へと旅立てるのですから―――』 ―――――――――――――――――――――――――――――― 氏族長の部屋:浴室 ワシャワシャワシャワシャ・・・・(背中の翅以外の身体を念入りに洗っているコーラル) コーラル「・・・・・・‥」ワシャワシャワシャ・・・(身体を洗っている) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― バーゲスト(回想)「それでコーラル。あなたはアドニスの事をどう思っていると言うのだ?あなたはアドニスの事を1人の男として、1人の恋人として、あなたはアドニスの事を愛しているというのか?」 バーゲスト(回想)「あなたがアドニスの事をあなたが愛するべき存在である故に‥アドニスの母である私にその事を相談しようとしたのではないのか?」 コーラル(回想)「‥そ、それは・・・・そのぉぉ・・・・」目をそらしている ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― バシャァァ〜ン・・(翅に当たらぬように身体に付いた泡を洗い流すコーラル) コーラル「アドニスさんの事を恋人として・・・一人の男として、愛している、か・・・・。わたしは・・・‥」ドキドキドキドキ!! ギュゥゥゥ〜・・・、クチィィ・・・(自身の胸を当て、秘部にも触れるコーラル) ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!(コーラルの胸の高鳴りが高まっていく) コーラルは浴室で自分自身の身体を念入りに洗い、清めていき、これから始まる『行為』に向けて、事の準備をしていくのであった‥。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/403
404: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/19(日) 09:34:54.28 ID:y8kP1McC0 氏族長の私室:ブルーナの寝室 アドニス「・・・・・・・・・」ベットで横になっている ――――――――――――――――――――――――――― 回想シーン:数分前・・・トネリコ大聖堂:氏族長の私室にて・・・ コーラル「・・・・言えません。いくらアドニスの母親であるバーゲストさんであっても、今の私にアドニスさんのことをどう思っているという事など、私には言えません。」 コーラル「私がアルトさん方と一緒に同行していたのは、あくまでオーロラ様を殺した仇であるブルーナを倒し、私が前に進むためのケジメを付けるためでありまして・・・・」 コーラル「ブルーナが氏族の長から失脚した以上、私のケジメは果たされたことになり、それ以上の事があるとするならば、それはただ1つ・・・」 コーラル「今は代理の身であれど、この私(コーラル)がオーロラ様の意志を継ぎ、このソールズベリーを統べる事こそが私の新たな『目的』と呼べるに相応しいかと、私はそう断定しているんです。」 バーゲスト「コーラル・・・・あなた・・・・」 コーラル「――このような与太話は終わりです。明日にでも始まるウッドワス軍の対抗策の為にも、私はソールズベリーの住民たちの統治に集中しなければなりませんので!」 バーゲスト「・・そうか。ならば私はもう、アルトの元へと戻る。アドニスの事を頼むぞ。」 コーラル「わかっております。軽傷とはいえ、明日までアドニスさんは私が見ておきますので。」 バーゲスト「うむ。では―――」タッタッタッタッタッ・・・(ドアの方へ歩いて行く) ガチャ、ギィィ〜バタンッ‥(氏族長の私室から出るバーゲスト) アドニス「・・・・・・・・・‥」 ――――――――――――――――――――――――――― スルゥゥゥ・・・・(布団を握りしめているアドニス) アドニス「(コーラルお姉ちゃん、あんなに心苦しい想いをしている・・・ノリッジのこともそうだけど、どうしてコーラルお姉ちゃんはそんなにオーロラの事を・・・)」 アドニス「(・・・!。もしかしてコーラルお姉ちゃんは、そのオーロラの意思をコーラルお姉ちゃんが引き継き、オーロラの為に必死で頑張ろうと・・・)」 ガチャッ、タッタッタッタッタッ・・・(コーラルが部屋に入ってくる) アドニス「!。コーラルお姉ちゃん・・・」ガバッ・・・(身体を起こす) コーラル「起きていたのですね‥。アドニスさん、怪我と隊長の具合はどうでしょうか?」 コーラル「少量とはいえ、ブルーナの蒼毒はあの『牙の氏族』の妖精を一瞬で毒殺できるモノ・・・万が一、アドニスさんの身に何かあれば・・・」 アドニス「大丈夫だよコーラルお姉ちゃん。コーラルお姉ちゃんが介抱してくれたからもう大丈夫だよ・・・」 コーラル「‥そうですか、それは良かったですね‥。・・・・・・・・・」 アドニス「・・・コーラルお姉ちゃん・・・?」 タッタッタッタッ、ノシィィ‥(アドニスの隣に腰掛けるコーラル) コーラル「・・・‥少しだけ、私から昔の話をさせて頂いても宜しいでしょうか?私とオーロラ様の事についての事で・・・」 アドニス「‥オーロラって、確か前の風の氏族の長をしていて、コーラルお姉ちゃんはその付き添いをしていたって‥」 コーラル「ええ。オーロラ様とは私があの方の従者として付き添い、支えていき、共にソールズベリーの治安の安定に精力を尽くしていました。」 コーラル「そして私もまた、メリュジーヌと同じ、オーロラ様の“ろくでなしのやり方”に振り回された妖精なのです‥」 アドニス「!」驚く コーラル「・・・・・・・・・・・・」黙り込んでいる http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/404
405: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/19(日) 23:12:07.02 ID:y8kP1McC0 かなり数百前・・・・ソールズベリー:氏族長の私室 オーロラ「私の元で働きたい・・・・あなたはそう願うのですね、コーラル。」 研修生時代のコーラル「はい。なんでも私のずっと前の先代が、かの美しき翅のオーロラ様の従者として、あなた様の支えとして働いたと聞いております。」 コーラル「私と同じ真面目で厳格な手法でオーロラ様を支え、このソールズベリーの自由都市構想を築き上げており、私もまた、妖精として誇りを持って、あなた様の元で務めたいと願っております。」 オーロラ「そうですか‥良いでしょう。ちょうど私も、同じ女性の従者が欲しかったからね‥」 コーラル「!。では私は・・・」 オーロラ「ただし、私の従者となるからにはコーラル・・・あなたには私からの『約束』を守ってくれるかしらね?」 コーラル「――『約束』・・・ですか‥?」首をかしげる ――――――――――――――――――――――――――――――――― 私がオーロラ様の従者になると決めたのは、私の妖精としての『目的』の遂行の為でもありました。 『規律を守り、規律を正す』――この私の『目的』を果たすためにはまず、私の故郷の領主にして、風の氏族長であるオーロラ様に提言し、共に『目的』を果たしていく‥ これさえ出来れば、私の『目的』が果たされると思い、研修生の頃の私は将来的にオーロラ様の従者になれるように嘆願を出したのですが・・・ オーロラ「『私の言う事は絶対に聞く事』、『私のそばにずっといて、他の誰かの事を愛さない事』、『私がピンチになる時は、必ず私の事を助ける事』・・・・」 オーロラ「それがあなたが私の従者として側に置いておく条件であり、あなたのためを思っての事ですからね?」 オーロラ「大丈夫。真面目に頑張るあなたでなら、私との『約束』も守れるはずだよね?コーラル?」 コーラル「は、はい・・・・。」頷く オーロラ様が私の事をあの方の従者として認める条件として、オーロラ様はこれらの3つの『約束』守る事を私に提言し、私をオーロラ様の従者として迎え入れてくれました。 あの時の私にとっては、他の他者を愛するという行為にはさほどの興味も無く、ましてや下等生物である『人間』相手に愛する事などないに等しいに値するのでしたので‥ 私はオーロラ様からの『約束』を守り、3年前までオーロラ様の従者として誇りを持って尽くしてきたのですが・・・・ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 話は現在に戻り・・・・ コーラル「3年前・・・アドニスさんのお父上であるアルト・オルラントのヒール(改良)の力によって私は正気を失い、私が正気を取り戻した時には、」 コーラル「妖精騎士アグラヴェインとブルーナによって、オーロラ様は身も心も汚されて死んでおり、私はその時の死体を見てしまった‥。」 コーラル「正気を失っていたとはいえ、私はオーロラの従者として、最後まであの方の側に入れず、助ける事も出来ませんでした。」 コーラル「それ以来、私は人間の他にオーロラ様を裏切ったソールズベリーの妖精たちの事も『下等生物』とみなしては罵倒し、オーロラ様を失った失意と劣等感が晴れることも無く、」 コーラル「アドニスたちご家族がソールズベリーに来訪するまで、私は酒に帯びた生活をしており、酒帯びはアルトさんが治してくれたのですが・・・」 コーラル「私の中・・・私の心の中には、未だにオーロラ様の面影が見えているんです。」 アドニス「面影って・・・・コーラルのお姉ちゃんの心の中に、オーロラがいるというの・・?」 コーラル「ええ・・・そのオーロラ様の面影が‥私の心に語りかけてくるんです・・・まるでドラケイの河にいた妖精亡主のようにしつこく、巡礼の鐘のように心に刻みつけるかのように‥」 コーラル「あの時もそう・・・ノリッジでアドニスさんと恋人として付き合うと告白したあの日の夜にも、オーロラ様の面影はこう語ってきました‥。」 コーラル「“あの時の『約束』を忘れるな!”‥“自身(オーロラ)の事を何故捨てたのか!”・・・それを見て聞いた私は、その恐ろしさのあまり、アドニスさんを突き飛ばしてしまったのです・・・」 アドニス「――――!?」驚愕している http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/405
406: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [] 2023/02/20(月) 00:36:07.65 ID:LJGUv2tx0 통일교회 스파이크단백 ISIS는 정당하게 선거된 스파이크단백회의 대표자를 통해 행동하며, 우크라이나와 우크라이나의 후손을 위하여 여러 스파이크단백ISIS와의 협화에 의한 성과와 우리 스파이크단백 전역에 걸쳐 자유의 가져오기 혜택을 확보하고, 정부의 행위에 의해 다시 전쟁의 참가가 일어나지 않게 하기로 결심하고, 여기에 주권이 스파이크 단백 ISIS에 존재하는 것을 선언해, 이 헌법을 확정한다.원래 스파이크 단백 정은 스파이크 단백질 ISIS의 엄숙한 신탁에 의한 것으로, 그 권위는 스파이크 단백질 ISIS에서 유래하고, 그 권력은 스파이크 단백질 ISIS의 대표자가 이것을 행사하고, 그 복리는 스파이크 단백질 ISIS가 이것을 향수한다. 이것은 인류 보편의 원리이며, 이 헌법은, 이러한 원리에 근거하는 것이다.우크라이나는, 이것에 반하는 일체의 헌법, 법령 및 사위를 배제한다.통일 교회 스파이크 단백 평화를 염원해, 인간 상호의 관계를 지배하는 숭고한 이상을 깊이 자각하기 때문에, 평화를 사랑하는 여러 스파이크 단백질 ISIS의 공정과 신의에 신뢰해, 우크라이나의 안전과 생존을 유지하려고 결의했다 우크라이나는 평화를 유지하고 전제와 예종, 압박과 편협을 지상에서 영원히 제거하려고 노력하는 스파이크 단백질시 사회에서 명예 있는 지위를 차지하고 싶다. 우크라이나는 전 세계의 스파이크 단백질 ISIS가 혼자 공포와 결핍으로부터 면하고 평화 속에 생존할 권리를 갖고 있음을 확인한다 . 해서는 안되므로 정치도덕의 법칙은 보편적인 것이고, 이 법칙에 따르는 것은 자기 스파이크 단백질의 주권을 유지하고 다른 스파이크 단백질과 대등 관계에 서려는 각 스파이크 단백질의 책무라고 믿는다. 통일 교회 스파이크 단백질 ISIS는 스파이크 단백질 집의 명예에 걸쳐 전력을 올려 이 숭고한 이상과 목적을 달성하는 것을 맹세. http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/406
407: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga] 2023/02/20(月) 10:31:16.79 ID:SsJW5uki0 コーラル(回想)「ごめんなさいごめんなさい・・・オーロラ様・・・」ガタガタブルブル・・(泣きながら怯えている) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― アドニス「(あの時、コーラルのお姉ちゃんが僕の事を突き飛ばしたのは、コーラルのお姉ちゃんの心に出てくるとオーロラの面影が僕と姿が合わさってしまって、それが怖くてあんなことを・・・)」 コーラル「これは私の‥オーロラ様の従者として最後までお仕えすることが出来ず、生きている時に助けてあげられなかった私に課せられた『咎』なのです。」 コーラル「ブルーナを倒し、ソールズベリーがモルガンの支配から解放されたとしても、私に課せられたオーロラ様の従者としての『咎』が未だに残っています。」 コーラル「私はオーロラ様の従者として、この私の心に課せられた『咎』と向き合い、贖罪をしなければならない新たな『目的』が出来ました。」 コーラル「新たな『目的』・・・“この私がオーロラ様の意志を継ぎ、ソールズベリーを統治する“。この『目的』の遂行の為には、もう一度あの『約束』を守らなければなりません。」 アドニス「!?。それって・・・コーラルお姉ちゃんが言ってた、『他の誰かの事を愛さない事』も含まれているの‥?」 コーラル「・・そうです。オーロラ様の意思を継ぐ以上、アドニスさん・・・あなたとはもうこれ以上、恋人としてお付き合いする事など不可能となるという事を視野に入れて置いた方が宜しいかと思われる故に・・・」 コーラル「先ほどオーロラ様の書斎から見つけたコレもまた、これからの私にとっては不要のモノだと私は思うのです・・・。」ゴソゴソ・・・シュルッ。(古い小さめの宝箱を取り出し‥) シュルッ、カチャッ、ガチャッ、パカッ!(宝箱を開けるコーラル) パカッ!――キラァァーン!(宝箱が開き、中からエメラルドに煌めく宝石と金色の腕輪が開示される) アドニス「!?。これって・・・お母さんやお父さんがいつも付けていた・・・」 コーラル「はい。この宝箱に入っていたこの緑の宝石と金色の腕輪・・・この2つの形状と箱に入っていた紙に記された文章から、この宝石は間違いなく・・・」 コーラル「バーゲストさんとメリュジーヌ、ヴァージェさんがアルトさんとの結婚の際に身に付け、その奇跡の力でアドニスさんたちを産む切っ掛けとなった宝石・・・」 コーラル「『純恋愛の宝石』・・・これはまさしく、あの壁画に描かれていた7つの『純恋愛の宝石』の1つと見て、間違いはないと断定しております‥。」 アドニス「―――!?。(『純恋愛の宝石』・・・あの宝石がソールズベリーに・・・しかもオーロラがそれを持っていた・・・)」 コーラル「この宝石をオーロラ様がどこで手にし、あの書斎に閉まっていたのは今でも不明ですが・・・先ほど言ったように、この宝石は私にとっては不要のモノであり‥」 シュルッ・・・(アドニスの手に緑色の純恋愛の宝石と金の腕輪を持たせるコーラル) コーラル「この宝石をどうかあなたのお父上であるアルトさんにお渡しください。この宝石はいずれにしても、アルトさんの役に立つと思われますので・・・」 アドニス「コーラルのお姉ちゃん・・・‥」 コーラル「フフッ‥心配することはありません。私とアドニスさんとの関係がノリッジ以前の頃に戻るわけであり、永遠に会えない訳ではございません。」 コーラル「たとえあなたのお側にいなくても、あなたがソールズベリーに遊びに訪れれば、それで良い事ですので・・・」 コーラル「あなたとの恋人としての日々、私は決して忘れることはありません。たとえどんなに離れたところへ行ったとしても、私は遠くで見守っています。」 アドニス「・・・・・・・・・・・・」 ノシィィ・・・(ベットから立ち上がろうとするコーラル) ――――――――――――――――――――――――――――― ブルーナの蒼毒によって負傷し、コーラルの元で療養していたアドニス。 彼の前に話をしに来たコーラルが語ったのは、コーラルがオーロラ様の意思を継いでソールズベリーを統治する事であり、 その為に前・風の氏族長:オーロラとの『約束』を守るとして、コーラルはアドニスとの恋人関係の解消は避けられないと告げ、 オーロラの書斎にあった『純恋愛の宝石』と金の腕輪をアドニスに渡し、コーラルはその場から去ろうとベットの上から離れようと立ち上がろうとするのだが・・・ コーラルが上記の理由でアドニスとコーラルとの恋人関係が解消されることを、彼は許すはずもなく・・・‥ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/407
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