【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】 (999レス)
【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/
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レス栞
220: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/15(金) 18:10:38.23 ID:b03Kyyxc0 あきら 「じゃあ、先輩。栞に対して、いつも男子にされてるようなことしてみてくださいよ」 栞 「ちょっ?! あきら君っ!?」 まなか 「む? 解った」 まなかは席を立ち、栞に向かって両手を胸の前に持ってくると、指を波打つような卑らしい動きをさせながら接近する。 まなか 「おーう! 栞ちゃーん! 今日もおっぱい大きくてエロいねぇ ♡ 誘ってんのぉ?」 栞 「ヒッ?! ヒィィイッ!?!?!?」 栞は胸を両腕でガードし、怯えながら まなかから距離をとる。 まなか 「ハッ!」 栞の行動をみて、まなかは天啓を得たとばかりの何ごとかを閃いた顔をし、わなわなと震えだす。 栞 「ど、どうしたんですか?」 まなかは真剣な顔をして言い放つ。 まなか 「栞ちゃんの仕草……ムラムラしたぞ……これが女らしさ……!!」 栞 「な、なんでムラムラするのぉ……?!」 あきら 「間違ってるけど、まあ、そんな感じです」 息を荒くしている まなかに、あきらは呆れの溜息を吐きながら、一応の肯定をする。 あきら 「まなか先輩自身が女性である自覚を持つことから始めましょう!」 まなか 「ぐぅぅううっ!!」 栞 「でも、いつもと違う反応を見せたら“アレ?”っていう違和感から、意識してしまうのは間違いないかも」 まなか 「な、なるほど……しかし……修正できるだろうか?」 あきら 「というより、女の子が身体を安売りするのは辞めた方がいいですよ」 まなか 「……キミは、紳士だな」 あきら 「先輩の周りが異常なだけですよ」 まなか 「そうなのか……」 まなかはこれまでのことを振り返るように呟く。 あきら 「明日はそれを実践してみてください」 あきら 「相手の先輩に対する心境に、揺らぎが生まれるかも知れませんからね」 まなか 「そうしてみるか……ありがとう」 こうして一ノ瀬 まなかの依頼遂行は始まった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/220
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2024/11/15(金) 19:13:01.01 ID:SqEH3MEpO 男にたくさん狙われてるやろなあ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/221
222: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/15(金) 22:06:59.79 ID:b03Kyyxc0 >>221 エチエチ過ぎますからねぇゲヘヘッ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/222
223: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/15(金) 22:07:56.80 ID:b03Kyyxc0 シスターの技忘れてましたので、募集 安価↓2までひとつずつ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/223
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2024/11/15(金) 22:17:12.58 ID:VF/SR5qg0 聖なる波動 掌から放たれる波動を浴びている間だけ敵は身体が重くなったように動きが鈍ってしまう http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/224
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2024/11/15(金) 22:32:10.79 ID:eIyM9CrxO 神降ろし・怪力乱神 一時的に神の力を身に宿し敵を打ち砕く怪力を得る。 但し、神の力は人の身には負担が大きく長時間は持たない。 ゲーム的に言えばスリップダメージを受ける代わりに短時間強力なバフを得るといった感じだろうか? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/225
226: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 17:32:47.78 ID:nZr11o4V0 ? ? 「人から何かのエネルギーを奪っていた人物……見つけました」 下校中のあきらと栞。隠れてふたりの動向を伺う影がひとつ。 ? ? 「今度はその隣の女の子からエネルギーを奪う気でしょうか?」 ? ? 「そんなこと、このわたくしがさせませんよ」 身を隠していた影は、あきらと栞の前へ飛び出した。 あ ・栞 「!!」 芽衣 「そこの男子学生さん。あなたの悪行、エクソシストの常盤 芽依が阻止させていただきます」 談笑していたふたりの前に立ちはだかるのは、修道服を着た女。しかし、その修道服はスカートにあたる部位が真ん中から大きく裂け、首から掛かっている前掛けが股間を隠してはいるが、大きなスリットからムッチリとした太腿を覗かせているため、コスプレをした痴女にしか見えない。彼女の眼光は、敵意に満ちていることに加え、出会い頭から意味の解らないことを言われた あきらと栞はたじろいだ。 栞 「し、知ってる人?」 あきら 「いや、全く……名前も聞き覚えがないし……だいたい……エクソシスト……??」 女の発言から、あきらを一方的に知っていることが窺える。“悪行”などと言い掛かりを付けられる覚えのない あきらは、どう対処すればいいのか解らないものの、栞を庇えるように前へ出て、栞を背にする。 栞 「あ、あきら君……」 あきら (人間……だよな? なんでエクソシストなんかが俺を狙ってんだ?) あきら 「なあ……あんた、誰かと間違えてるか、もしくは勘違いしてない? ホントに俺で合ってる?」 あきら 「悪行なんて、全く身に覚えがないんだけど?」 本当に心当たりがないといった態度のあきらに、芽衣は小首を傾げるが、彼女の目には、栞から何らかのエネルギーがあきらへと流れているのが視えている http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/226
227: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 17:33:22.99 ID:nZr11o4V0 芽 依 「嘘は感心しませんね。今だって、そちらのお嬢さんからエネルギーを奪い獲っているではないですか」 あきら 「!! 視えてるのか!?」 芽 依 「もっと、とぼけてくるのかと思いましたが、認めましたね」 あきら 「違うって! これは……っ」 芽 依 「認めたのですから、言い訳なんて見苦しいですよ」 栞 「に、逃げよう!! あきら君!!」 芽依はあきらに向かい、手を翳す。 あきら 「くっ……あっ?!」 栞 「あきら君?!」 栞は逃走しようと、あきらの腕を引く。しかし、引いた腕はまるで動かず、あきらの表情が、苦悶に歪み、呻く。 あきら 「身体……重い……動かない……」 栞 「?! どうして……っ!?」 栞 「あなたが、あきら君に何かしてるんですかっ!!」 あきらに対し何かを行っている芽依へ、栞は目つきを鋭く激昂する。それを受けた芽依は、栞へ憐れむ眼差しを向ける。 芽 依 「心を囚われる魔術に掛かっているのですね……悪魔に魅了された者の心をを救うのがエクソシストです」 芽 依 「その悪魔からあなたの心を解放いたします」 栞 「話を聴いてよ!」 あきら 「栞!! 狙いは俺ひとりだから、逃げろ!!」 芽依は銀色の十字架を手にし、尺が短くなっている方を握ると、それを頭上に掲げ、勢いよく振り下ろす。キンッという高く澄んだ音が響き、銀色の塊がカラカラと転がる。それは十字架の尺の長くなっている側。芽依の十字架は仕込み刃になっていたらしい。鞘から解き放たれ、抜き身になった刀身は銀製。あきらを本気で祓うべき悪魔と認識しているようだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/227
228: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 17:33:59.70 ID:nZr11o4V0 凶器を持った、敵意を剥き出しにしている相手を前に、身動きがとれなくされている あきらを放ってはおけない。栞は叫ぶ。 栞 「魔法武装! 変身ッ!!」 光の粒子が栞を包み込む。栞の髪型が変わり、スカートの丈が短くなり、フワッとしたスカートへと形を変えていく。弾けて光が消えて現れた栞は、うさぎ耳のカチューシャに金色のツインテール。そのツインテールはリボンや装飾品で煌びやか。胸と背中が大きく開いてセクシーさを備えた甘ロリ。手には分厚い魔導書と、ハート形の宝石が施されたステッキ。あきらよりも魔法少女らしい姿だった。 あきら 「お、おい! なにしてんだよ、栞!」 芽 依 「なっ?! あなた……人間ではないのっ ?! その男の子の仲間ですかっ ?!」 まさかの栞の変身を目の当たりにした芽依は困惑する。明らかな悪魔とは違う手合い。闘うべきかの判断を下せずにいる。 栞 「わたしは人間です! 事情があり、変身できるようになりました! 変身は、これがはじめてです! 変身できて安心しました! そしてあきら君はただの仲間じゃありません!」 栞 「恋人です!」 芽 依 「あ、え……そうですか……」 あきら 「……」 栞の変身に関する余計な感想が大部分な所為で、どこに言及するべきかを見失い、芽依の戦闘意欲が落ちていく。あきらも栞の明後日な発言に脱力する。 芽 依 「……今日のところは見逃しますが……次はあきら君とやらを滅しますよ……」 色んな意味でイレギュラーだった為、栞を含めた扱いをどうするべきかを考え直す為に、今回は大人しく退くことを決めた。身体を翻し、足速に去っていく。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/228
229: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 17:34:36.65 ID:nZr11o4V0 あきら 「うぉっ?! とと……っ」 栞 「だ、大丈夫?!」 重力から逃れたあきらは、バランスを崩して地面に転けそうになるが、栞がそれを受け止める。 あきら 「俺は大丈夫だけど……無茶するなよ……」 栞 「だ、だって……あの人の様子だと、あきら君、刺されちゃうだけでは済まないでしょ?」 あきら 「変身すれば、いくらかは動けるから、大事だって」 栞 「嫌だよ……わたしの知らないところで、あきら君が傷つくの……」 栞はあきらを抱き締める。あきらは子供をあやすように、栞の腕をトントンとする。 あきら 「まあ……またあの人が俺達の前に現れるのは間違いなさそうだけど……今は帰ろうぜ」 栞 「うん……」 栞は変身を解く。すると、あきらから手が差し出される。 栞 「え?」 あきら 「不安そうな顔しってから」 栞 「……うん。ふふ……ありがとう」 栞は困ったように笑いながら、あきらの手を握った。自分達の敵が、人外だけでなく、人間も加わってしまった不安を抱えながらも、ふたりは手の温もりでそれを薄めようとするように強く握りしめ合い、帰路を歩くのだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/229
230: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 23:42:20.99 ID:nZr11o4V0 まなか 「おはようございます」 爽やかな朝の教室に、凛と響くまなかの挨拶。入室したばかりの まなかに、一様に下卑たニヤけ顔のクラスメイト男子達が、囲う。 男子1 「まーなーかーちゃーん ♡ 今日も景気付けにおっぱい揉んじゃうよぉ ♡」 男子2 「オレは尻なー !」 男子3 「太腿こそ至高!!」 これが登校した まなかの毎朝のルーティンである。いつもならば、快く身体を触らせてやるところだが、昨日の“女らしさ”を実践しなければならないからと、心苦く思いながらも、まなかは断るために口を開く。 まなか 「済まない……これからはキミ達の要望には応えてやれない……」 まなかの返答に、男子達の声と表情が固まった。 男子1 「はぁっ?! 今まで喜んで触られてたじゃんよ?」 男子2 「そーそー。俺達に色んなとこ揉まれて悦ぶような痴女だったクセに、今さらナニ?」 まなか 「痴女……?」 男子3 「痴女じゃなけりゃナンなんよ? いいからテメェのエロシコボディ黙って差し出してりゃいいんだよ!」 談笑する上でのスキンシップであり、相手が喜ぶなら問題ないと思っていたが、相手は本気でただの性的な捌け口としてでしか見られていなかったことにショックを受ける。傷心で放心している まなかに、男子達は容赦なく欲望をぶつけるために手を伸ばす。 む に ゅ う ん っ ♡ ぎ ゅ む う う う っ ♡ す そ そ そ っ ♡ まなか 「っ!!」 胎の奥から湧き上がる嫌悪感。初めて感じる生理的嫌悪の感情に、まなかは男子達の手を怒号と共に振り払った。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/230
231: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 23:43:02.60 ID:nZr11o4V0 まなか 「触るなッ!!」 男子1 「テメェ……ッ!」 激昂する男子達は、攻撃的にまなかの肩を掴む。 まなか 「クッ!」 まだ人数の少ない教室。関わり合いになりたくない生徒達は一様にこちらから顔を逸せている。これまでの まなかの短慮な行動が、男子達を助長してきたこともあり、自業自得だと言いた気な空気を漂わせていた。 男子3 「大人しくいつもみたいに触らしてくれたら許したげるからさー?」 まなか 「嫌だ」 まなかの迷いのない即答。男子達は顔を見合わせると、ひとりが まなかを羽交締めにしてしまう。肩が上がり、腕が後ろへいくことで、まなかの爆乳が持ち上がり、その存在感をより強調させる。 まなか 「おあっ!? やめろッ!!」 学生2 「オマエがワケの解んねぇ、ふざけたことヌかしてっからだろが」 学生3 「なー。こんままホームルームまでペッティングせん?」 学生1 「おー……エッッッロ……どうせみんな見てみぬフリだしなー♪」 まなか 「っ!!」 あらぬことを言いはじめた男子達に、まなかは顔面蒼白になる。しかし、そんな まなかの恐怖心など知ったことではないと、邪な手が無遠慮に伸びてくる。 先生 「オイッ! お前達! 何をしている!!」 学生1 「やべっ!!」 男子生徒はまなかを解放する。その隙に、まなかは教室から走って離れる。遠くで男子生徒と先生の声が聴こえるが、どうでもいい。これまで気にしてこなかった、相手から見た自分の立ち位置。気安く身体を触らせてくれる。下ネタをぶつけても嫌な顔をしない。あの様子だと、いつかはセックスまで要求して来てもおかしくなさそうだった。彼らにとって、何をしてもいい女であったことを恥じる。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/231
232: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/16(土) 23:43:44.29 ID:nZr11o4V0 七 海 「まなか!」 まなか 「! 七海ッ!!」 階段への曲がり角、曲がった先に七海がいた。 七 海 「キミが大変だって教えてくれた人がいたから来たんだ! 先生も呼んでくれてたみたいで……大丈夫……じゃ、ないよね……」 まなか 「……七海……」 七海の顔を見た途端、安心感が押し寄せ、身体の力が抜け、まなかはへたり込む。 七 海 「……よっぽどだったんだね。今日は帰ろう? 送るから」 七海の提案に、まなかは黙って頷いた。 あきら 「昨日のやり取りで、普段の先輩がどうしてるのか不安だったから観に来てみたけど……来といて良かったな……」 栞 「先生呼ぶのに走ったでしょ? 連絡ありがとう」 あきら 「そっちも丁度、七海君を調べてるとこで助かった。ありがとな」 栞 「なんだか、やっぱり今回わたし達、あんまり必要なさそうかも」 あきら 「さすがに授業をサボるワケにはいかないから、教室行くか」 栞 「そうだね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/232
233: 以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage] 2024/11/17(日) 14:37:03.01 ID:UPXPRIreO 今回の件でも性的羞恥心は皆無で有り続けるまなかであってほしい願望と男子達に触らせまくっている一幕を見たい願望が渦巻いちょる http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/233
234: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/17(日) 17:02:06.12 ID:BYB5IHi8O >>233 羞恥心は皆無ですが、女の子の自覚は芽生えた感じですかね http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/234
235: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/17(日) 17:02:18.64 ID:OqyeCCK4O 七 海 「何があったの? キミがあんなに力なくへたり込むなんてさ……」 隣を歩く、落ち込んでいる様子のまなかに、七海はことの顛末を訊ねる。いつも何事にも物怖じせず、堂々としている彼女のしおらしい姿。幼馴染人生でも初めてのことで、七海は心配になる。 まなか 「ボク、いつも男達に身体を触らせていただろう?」 七 海 「うん」 まなか 「それを断ったんだ」 七 海 「キミがっ!?」 昔から男から身体を触られることが平気だったまなかが、それを断ったということに、七海が驚く。それだけ まなかは自分の身体に無頓着だったのだ。 まなか 「その方が、女らしいからと言われてな」 七 海 「女らしい……? そもそも、それは根本の問題じゃないと思うな……ボクは」 まなかの視点のズレた思考に、七海は首を傾げる。 まなか 「反省した。自分が気にしないのだからいいのだと思っていたが、周りはそうではないということも学んだ」 まなか 「これまで、周りの空気を全くと気にして来なかったからな……まさか自分が、ああも場違いな存在になっていたとは思わなかった」 まなか 「クラスのみんなから、爪弾きにされていたんだな……ボクは」 クラスの冷えた空気。毎日、不快なセクハラを見せつけられ、視界から外す労力を割かなければならないのはストレスだっただろう。自業自得だと自分を責める空気。盛る男子達を疎むが口を挟めない空気。自分達を中心に、混沌としていたことを理解した。 まなか 「それと、性欲の対象としての女らしさはあったらしい」 まなかは自嘲する。隣を歩く七海は、その対象ではなさそうだということが、なんとも皮肉である。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/235
236: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/17(日) 17:03:38.68 ID:ohJoChMcO 七 海 「色々実感したみたいだから、これを言うのは耳が痛いかも知れないけど……」 七 海 「もしも、キミがレイプされても、キミならむしろ喜んでさせたんでしょ?ってクソみたいなイメージを持たれてると思うよ」 まなか 「七海もそう思ってるってことか……?」 七海の言葉に、自分を突き放したのだと感じ、まなかは愕然とする。 七 海 「さすがに身内ノリと犯罪を混同したりしないよ。でも、ボクの学年にまで、キミの話が来てる」 七 海 「頼めばヤらせてくれる先輩がいるって」 学校という、狭くも多人数、それも多感な少年少女で構成されるコミュニティ。学生らしい事実を抜き取って、願望を詰め直された噂話。その話題に胸を躍らせることがメインであるため、嘘か本当かは問題ではないのだ。しかし、一部の人間は、自分の都合のいい解釈をして、噂元になっている人間に迷惑をかけるような常識外れが存在する。 七 海 「後、あれだけエロい幼馴染なら、お前らヤッてんだろって言われる。うんざり」 七海は溜息を吐く。幼馴染で、今でもマメな交流があるために、噂の的当てにされることも、ままあるのだ。 まなか 「……済まない」 まなかの気持ちが沈んでいく。七海にも迷惑を掛けていたことに、今さら気付く。いや、知っていたはずだ。七海と会話をするだけで、下世話な話題を振られたりしていたのだから。これまで自身が無神経なだけだったのだ。 七 海 「ボクは学校に戻るけど、また部活休んで寄るから」 まなか 「いや。送ってくれただけで、充分だ……部活はしっかりと出てくれ」 七 海 「……じゃ、放課後」 まなか 「ああ……ありがとう……七海」 互いに後ろ髪を引かれてながら、別れた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/236
237: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/17(日) 17:04:59.09 ID:SMkkBfLYO 男子1「オイッ! そこのチビが江田 七海かッ?!」 七 海 「そうだけど……誰?」 男子3 「先輩に向かってタメ口きくってどーなん?」 七 海 「はじめて会話する相手の年齢なんて、解らなくないですか?」 男子2 「チッ! ちょーっと面貸してくんね?」 七 海 「……まなかのことなんでしょう? 解りました。いいですよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/237
238: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/17(日) 20:08:11.54 ID:84p2eYO20 使用頻度の低い教室に、七海は まなかのクラスメイト達に囲まれる。一見、小学生女児な見た目の七海が、ガタイの良い男達に囲まれる状況は通報案件だ。 七 海 「ボクは、まなかに何か言ったりしていません。でも、まなかから、あなた達のセクハラを拒絶したと聴いたときは、正直安心しました」 七 海 「これを機に、まなかに変なちょっかい掛けるのを、やめてもらえますか?」 七海は内向的な性格だが、男子達に向かい、はっきりとした発言をする。それが面白くない男子が、七海の胸倉を掴むと、そのまま身体を持ち上げる。七海の肉体は筋肉質で体重もそこそこあるものの、体格差がありすぎる為、両足は宙を浮く。 七 海 「ぐぅ……っ!!」 男子3 「こっちは毎日の楽しみがなくなるかもなんよ? 昨日までハッピーだったワケ。突然今日からダメですー……なんてさ、酷いと思わん?」 七 海 「酷いのは……あなた達だ……ッ!」 ガンッ! 七 海 「がっ?! いぎっ?!」 七海の反発に逆上した男子は、七海の背を教卓に叩きつける。 男子1「テメェ確か、サッカー部エースだっけか?」 男子2 「はー……そんなら両脚折っちゃおっかなー♪」 七 海 「!!」 男子3 「こいつ顔は可愛いんだよなー」 男子1 「ケツ穴にチョーク詰めてカメラ撮ってバラ撒く?」 男子2 「うっは! 恥ずかしー!! 俺なら学校来れねぇ!! こいつ邪魔だし、いんじゃね?」 七 海 「ぐぅぅ……っ」 悪辣な言葉に、七海の全身から血の気が引く。肋骨までが教卓に乗った、呼吸をするにも無理のある状態なため、下半身の力が入り難く、脚が上がらない。憂さを晴らすサンドバッグにされるかも知れない恐怖に、身体を起こそうと奮闘する。 ガラッ! バンッ!! ラキア 「おうおうおうっ! そこのテメェらぁっ!!」 七 海 「ッ?!」 男子達 「うぉああっ?!」 激しい扉の開閉音に、開けた本人以外の人間の身体が、ビクリと大きく跳ねる。教室に入って来たのは、制服ではなく、コスプレ衣装にしか見えない姿の美少女。全員の視線を受けながらも、ズンズンと男子生徒達へと向かう。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/238
239: ◆AZbDPlV/MM [saga] 2024/11/17(日) 20:08:46.15 ID:84p2eYO20 男子2 「んだ、テメェ? 何の用だ、オラッ!」 ラキア 「七海君、離してくんない?」 男子2 「あ?」 ラキア 「一ノ瀬まなかを触れなくてイライラしてんだろ? 代わりに俺の身体触っていいからさ。そんで、一ノ瀬 まなかと江田 七海のことは手打ちにしてよ」 七 海 「き、キミ、は……?」 見知らぬ派手な服装のコスプレ美少女にからの提案に、男子生徒達は顔を見合わせる。七海は、自分の知らない人間が、自分だけではなく、ここにいない まなかに対しても見逃すように働きかけることを不審に思う。今朝のゴタゴタを知っている まなかのクラスメイトだとしても、こんなところにひとり乗り込んで来るような、命知らずが、それも、女子が存在するのか疑問である。 ラキア 「(恋の)仲介人です」 そう言いながら、ラキアは黒板へと近づくと、チョークケースを外し、黒板のチョークの受け皿にザラザラとチョークをぶち撒ける。 ラキア 「触ってもいいけど、あんまおいたすると」 メキメキャゴキョッ!! 「ヒィッ?!?!」 片手でチョークケースをプレス機にかけたように、軽く圧し潰してしまう。 ラキア 「こうなるから、注意しろよな」 男子生徒の行動を安価↓2 1:性欲の奴隷!触っちゃう! 2:ごまんちゃい!もうしません! 3:バケモノー!!脱兎の如く逃走! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1730780223/239
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