【安価】恋愛相談屋しながら魔法少女業に励む【コンマ】 (514レス)
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475: ◆AZbDPlV/MM [saga] 11/30(土)17:19 ID:Vt2d0GVd0(2/3) AAS
笑 美 「あのさ、蛇塚君……土日、って、空いてる?」

 笑美は勇気を出し、蛇塚に休日の予定を訊ねる。

城士郎 「んー? 今のところないかなー? どっかの部活に誘われたら行くかも程度の曖昧な予定」

 予定がないという返答に、笑美の心が“チャンス”というドキリと“緊張”のドキリで、鼓動が速度を上げ、心なしか呼吸か浅くなる。

笑 美 「蛇塚君か良ければなんだけど……私の予定をいれてくれないかな? 遊ばない? 蛇塚君とゲーセンでシューティングゲームしたいなって」

 笑美の視線が彷徨いている。彼女の珍しい様子に、城士郎はしげしげと笑美の顔を眺める。

笑 美 「え? な、何?」

 首を傾げてみたり、少し屈んで下から見上げたりと、あらゆる角度から笑美の観察をする。城士郎の視線が至るところにぶつかり、笑美の顔が熱くなり、紅く染まる。

城士郎 「桑井もそんな困った顔するんだなぁと思っただけ」

笑 美 「ど、どういう意味っ?!」

城士郎 「可愛いなって意味」

笑 美 「か、かわ……っ?!」

 城士郎から、はじめて言われた“可愛い”という言葉に、笑美の心臓が止まりそうなほどのときめきが襲う。

城士郎 「土曜日と日曜、どっちがいい?」

笑 美 「そ、そうだなぁ……あ、あの……ど、土曜日がいいかな!!」

 会えるならば、早い方が良いと考えた笑美は、らしくなく、しどろもどろしながら、土曜日と答えた。その顔はやり切ったといった自信に溢れた顔に変わる。

城士郎 「オッケー! じゃあさー、連絡先の交換しとく?」

笑 美 「!! うんっ! 交換しようっ!」

 笑美に尻尾が付いていれば、大きくフリフリ振り乱していそうな、満面の笑顔で応じる。

城士郎 「ははっ! 桑井、なんか犬みたい!」

笑 美 「い、犬ぅっ?!」

城士郎 「えっと……はい。届いた?」

笑 美 「犬って……ん? “よろしくー♪”」

城士郎 「届いてるな! 改めて友達ってことで、よろしくー♪」

 城士郎の笑顔こそ、犬みたいだと笑美は思い、呆れながらも、ふわりと微笑む。

笑美 「うん。よろしく」
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