[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
296
(1): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)03:35 ID:AbzjfeUxo(3/7) AAS
>>294

【魚が激突して気絶―――珍しい体験をしているものである】
【意識を飛ばしている最中、彼女は夢を見た。魚が自分を食べようとする悪夢】
【もうそして何よりも魚臭い、ぬるぬるしている。不快感は最高潮だった……っ!】

――――――――食べさせませんわぁっ!!!!

【もう食べられないよ、という寝言はテンプレートだけど―――食べさせません、とはこれ如何に】
【兎にも角にも意識を一応は取り戻したと見て良いが、眼を見開いた瞬間に夢と現実の区別は一切ついていなかった模様】
【夢の中で目の前の魚を払いのけようと振りかぶった手、それに呼応するように振り払われる平手】
【現実とリンクして……まあ、つまり介抱する男の頬めがけて、彼女の白魚の様な手が振りぬかれる……!】
297
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)03:49 ID:RCMo5lcYo(4/6) AAS
>>295
【空気の層の中に穴を開けながら、何物をもその憎しみで貫く渾身の槍───その筈だった】
【自分の力を過信していたのはあるかもしれない、でも、まさか予想出来ようか?……アーグが作り出したそれは、空間そのものに黒い孔が空いたような存在は、実際に目にした事が無くとも、何であるかを理解する】

───ブラック……ホール……だと?

【目の前でアーグの能力を目にして、体感するのは、実際にはこれが初めてか。天野はそのまさかの規模に、目を丸くする】
【空の星々を、光すらも吸い込み噛み砕く宇宙の暗黒を、こうも簡単そうに呼び出すなどとは予想だにしていなかった】

【そして、続くアーグの言葉、自分が人より上だと、疑いもせずに言い切れるその精神の強さ。ブラックホールの驚きも相俟って返す言葉が詰まる】
【強ち否定し切れないのだ、これだけの力量の差を目の当たりにして、まだ殊勝でいられる精神を育てる時間は天野には無かった】
【そのせいで反撃に対する反応が遅れる───目の前に現れた純白が何を意味しているのか、理解した時にはもう遅い】

【腕、脚、腹───自身の力が牙を剥き、身体中に突き立ち、冷たい冷気が体の内から染み渡る】
省6
298
(1): アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)04:04 ID:QH7AGMIso(5/7) AAS
>>297

【――カツン、と杖が床を打つ。――カツン、と異形の大司教が一歩を踏み出す】
【倒れ伏す少年を見ているのか、或いは居ないのか。視線は鉄の仮面で見えないが】

【アーグは少年の傷を舐め回すように所々へ瞳を走らせていた】
【憎悪はきっと強まるだろう。近付く大司教へ、きっとなけなしの力を叩き付けようとするだろう】
【そんな予測でもしているのか――アーグの姿は悠然として、しかしまったく隙が無かった】
【老獪。200以上の年月を重ねた怪異は、徹底的に己に迫る危険を認識出来ていて】

……このまま死にたくは無かろうなあ。自身の全てを容易く奪い去った相手を前に
 己の未熟と弱小故に呆気無く、まさに虫けらの如く死にたくは……なあ…――?

 ク、ハッ……。小僧…――お主に、ひとつの選択肢を呉れてやろうではないか。
省14
299
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)04:06 ID:YwcPYRcT0(3/6) AAS
>>296

【あ、良かった、気が付いた──女性が薄く目を見開いた事に喜び、男が顔を綻ばせたのも束の間】
【情け容赦無い平手打ちが、その頬めがけて襲いかかる。彼女を抱きかかえている現状、為す術はなく】

────あ痛ったぁーっ!

【直撃、そして悶絶。乙女の繊手は紅葉のような赤い痕を、しっかりと男の頬に刻み込んだのであった。因果応報である】
【打たれた頬をさすりさすり、彼はぼんやり考える。重くは無いがスナップの利いた良い平手だ。多分、翌日まで腫れが後を引く】
【だが、それで彼女を咎めるのはお門違いというもの……なので、ここは取り敢えず、と】

目、覚めたみたいだね。……大丈夫かな? どこか痛む所とか、ない?
省2
300
(1): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)04:17 ID:AbzjfeUxo(4/7) AAS
>>299

私が魚如きに食べられると思ったら大間違いですわ――――……よ?

【ぱちくり、と琥珀色の眼を何度か開いて、閉じて、開いて】
【目の前にあったのは魚の顔ではなくて、人の顔。黒いスーツの男性だった】
【頬に見えるのは紅葉の形。そうして気づく、振りぬいた手がヒリヒリと痛い事に……】

…………強いて言えば、手のひらが痛いですわ。

【顔面が痛い気もするのだが、今はそれどころじゃなかった。いや、確実に痛いのだけど】
【目の前の男性に夢と現実の区別がつかず、頬を張ったなどと―――此処まで、彼が魚の犯人と言う思考は皆無】
省5
301
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)04:34 ID:RCMo5lcYo(5/6) AAS
>>298
【体中が激痛に苛まれ、まるで動かない、初めて経験したが、これが『死にかける』という事か】
【天野の思考は驚く程にクリアだった、泣き叫ぶほど混乱せず、怒りを撒き散らすほど力無く】
【ただ、自分を舐めるように見るアーグの視線が不快で、それでいて、自分がこれから殺されるのかと思っていた】

【だが、予想は外れる───】

【アーグの持ち掛けた話は、空間の中を散ること無く真っ直ぐ向かってくる様に天野の鼓膜を震わせ、心を突き刺す】
【その通り、自分は弱い、アーグにはまるで叶わない、殺すだなんて以ての外で、逆に今、殺されてしまいそうな程】
【だがここでアーグに助けを求めれば、その力を埋める事が出来るかもしれず、更に何時だって(条件付きだが)アーグを殺すチャンスが生まれると言うではないか】
【わざわざ探す手間もなく、殺せるまで何度も何度も殺しに行ける、そう考えれば、『全てを犠牲にしてでも』と決意したのに比べて条件は緩い】

…………
省19
302
(1): アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)04:49 ID:QH7AGMIso(6/7) AAS
>>301

【少年の姿が焔に包まれ、その鎧姿が一挙に息を吹き返して放った蹴りは】
【確かに、アーグという巨躯を捉えるだろう。――しかし、やはり足りない】
【不意を突いても、大魔術師はそう呼ぶに相応しいだけの覚悟と腕前があるのだ】

ククッ……!よもやと思いかけていた保険が……事実、形になったか……!
 生憎と強烈な物理攻撃には……人間らしく、弱いものでなあ?
 耐衝撃の術くらいは常に掛けておるわ。……だが、悪くない。
 やはり貴様のその才、決して悪いものではないな……―!

【アーグは2つの傷を負った。小さくはあったが、頬を斬り付けたそれと】
【そして先程の蹴撃だ。どちらも致命傷には遠く及ばないが、確かに届いたのだ】
省8
303
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)04:56 ID:YwcPYRcT0(4/6) AAS
>>300
【てっきりこのままお説教の流れかと思っていたら、何やら向こうも気まずそうな様子】
【現状に頭が追っつかず、男は小さくあー、とも、うー、とも付かない唸り声を上げつつ、しばし思案して】
【ようやく、自分が魚直撃事件の加害者だと気付かれていない可能性に思い至る】

……まあ、そりゃそうだろうね。

【言うべきか、言わざるべきか。苦笑いを浮かべて生返事しつつ内心悩みに悩んだ結果】

いや、構わないよ。寧ろ俺の方こそごめんね。その魚を釣り上げたのって、実は俺なんだよ……。
本当に、大丈夫? 俺は兎も角、女の子の顔に痕でも付いたら大変だ。倒れた時にどこかぶつけてない?

【結局、このまま黙っているのも良心が痛むので、彼は正直に全てを打ち明けることにした】
【人懐こい笑みを浮かべて頬を掻きつつ、相手の謝罪を軽く流すと、こちらも謝罪を返し】
省3
304
(2): リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)05:10 ID:AbzjfeUxo(5/7) AAS
>>303

【介抱してくれた相手に張り手とは自分が少し恥ずかしくなってしまう】
【どうしたものか、と気まずい雰囲気を醸し出していたら―――衝撃の事実、発覚である】

な、なんですって……? あなたが、釣り上げて……私に、ぶつけた、と?

【どうやったらあの大きな魚が私に飛来してくると言うのだ。少し驚きつつも、疑り】
【とはいえ彼女はプライドの高い女性だった。身長を除けば、彼女は自分の外見に自信があった】
【その顔面に魚を激突させて来たのだから――――とはいえ、張り手してしまったし】

………ふぅ、まあ正直に仰ってくださったのなら、私も頬を打ってしまいましたから……許してあげますわ。
少しヒリヒリしますけど、魚臭い以外には特に問題はありませんわ。この程度で気絶、というのも恥ずかしいお話ですわ。
省9
305
(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/12(木)05:12 ID:RCMo5lcYo(6/6) AAS
>>302
…………!

【今、自分は何をやった───?何が起きたのかわからなかった、だが】
【一瞬とても体と心が軽くなったような、『力と一体化した』ような感覚がした】

(今のは……クソ、体が動かねえな……もう一度今のが出来たら…)

【何をどうやって、どうして出来たのかわからないが、しかし、それはアーグに豆鉄砲を食らわす事が出来たらしい】
【だとすれば、それをもっと洗練し、手にすれば───その為には、ここで死ぬ訳には行かない】

【依然として健全なアーグを睨み付けてから、視界の端で出口を探る。記憶の中でそういえば、この空間には空があったと思い出す】
【さすればそこか、天野は再び、先程の感覚を思い出しながら身体中を焔で包む】
省14
306: アーグ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木)05:28 ID:QH7AGMIso(7/7) AAS
>>305

【少年の――それは進化とは違う。変貌、と受け取ればよいのだろうか】
【執念をそのまま昇華させたような禍々しい鎧の姿、そして声。】

【――堪らない。大司教の眦は、刻一刻と変化を続ける少年の姿に囚われていた】
【まるで大好物を前にした犬か、それとも玩具を前にした幼児のように】
【ただひたすら純真に、興味を惹かれる対象が其処にある――だから、文句など言わない】

【攻撃のために放った黒矢がその役目を果たせずとも、仕方ない。】
【全く気にする様子など見せず、寧ろ攻撃を防ぐでも無く、掴み取ったことに感動すらして】

…――貴様は私を楽しませるために生まれてきたのではないのか?
 く、ククッ……!!心の奥底からそう感じるぞ、小僧……!
省13
307
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)06:05 ID:YwcPYRcT0(5/6) AAS
>>304

うん。俺が釣り上げたらこいつが身をよじって、針が外れて、そのまま勢いでぽいーっと飛んでっちゃって。

【何だか懐疑的な様子だったので、もう一度筋道立てて説明しておく。こうして言葉にしてみると、何とも間の抜けた話で】
【疑われるのも無理はないが、事実そうなってしまったのだから仕方ないのである……】

ありがとう。……大事ないみたいで、ほんとに良かったよ。
君みたいな可愛らしい子に何かあったら、俺、後悔しても仕切れないとこだった。

……え、そうかな? 結構な大男だって、顎の辺りをこう、いい感じに小突かれたらオチちゃう訳だし、人間って意外と脆いもんなんじゃないの?
省11
308
(1): (宮城県) 2015/03/12(木)06:15 ID:YwcPYRcT0(6/6) AAS
>>304
//すみません、寝落ちてました……。
309: リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)06:30 ID:AbzjfeUxo(6/7) AAS
>>307

ふふ、顔に傷でもついていたら生涯かけて償って頂く所ですわ。

【人間って意外に脆い――確かに、と彼女は納得する】
【むしろその逆もまた然りなのだが……なんにせよ、男の言葉は全て肯定しておいた】
【その中の”君みたいな可愛らしい子”という言葉にはにっこり、とだけ笑みを返しておく――言われ慣れてる模様】
【とりあえず脅し言葉を突きつけておいた。別に責任を取ってもらうつもりはないけども】

…………そうですか。

【さて、クライアントがどうとか宣う彼―――この私になんでもすると言ったわけで】
【その瞬間、彼女の笑みが禍々しさ全開と言うか、悪巧み顔というか、悪女顔というか】
【とにかくねっとりとした笑みは畏怖を覚えさせるに十分であり……】
省10
310: リリルカ・メリフルアス◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木)06:32 ID:AbzjfeUxo(7/7) AAS
>>308
/どうしましょう、ここらで一旦明日以降に持ち越すか、次のレスで無理やりにでも締める……と言う感じにいたしますか?
311
(2): (長屋) [sage saga] 2015/03/12(木)18:34 ID:M3tjOb1bo(1/6) AAS
【繁華街】

【曇天が街を覆い尽くしていた。やがて降り出す雨は次第に勢いを増し、帰宅の途に着く人々が小走りに行き交っていく】
【そんな雑踏で幾度となく肩をぶつけ、ふらふらと彷徨うように歩く青年がいた。傘も差さず、雨に降られるがまま】

【淡い茶色の髪から水滴が滴り落ち、黒縁メガネの奥の瞳の色はレンズに映る曇天のせいで読み取り難い】
【黒のスーツは雨に濡れタイトな身体のラインを晒し、青地に黒の星柄のネクタイは水を吸って重たげに揺れていた】
【革靴は踏み進む度びちゃりびちゃりと不快な水音を鳴らし、時折水溜まりを大きく踏み付けるのも最早気にしないようだった】

──……、……

【次第に人気の無いシャッター街へと入って行くが、青年の足が止まる様子はない。何処か、人を遠ざける空気が今の彼にはあった】
【此処は治安の良くない地帯だ。若いリーマンが一人ふらふら、格好な餌食とも言えたが──或いは彼が、餌を待つ蜘蛛なのか】
312
(1): 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE 2015/03/12(木)19:23 ID:Om7F0pYV0(1/6) AAS
「―――ほんとうに、酷いですね。」

水の国・交叉の街アトラヴェル。
そこの旧市街と呼ばれる区画に足を踏み入れ、その惨状に僅かに侮蔑を含んだ声音で、その少女はそんなことを呟く。
そこは幼い少女の言葉通り、とてもじゃない限り人が住めないような場所だった。
先程歩いていたまさしく『大都市』といった風の景観の場所と同じ街だとは思えない位である。
最初に綺麗な側面を見てしまったが故に、辿り着いた旧市街に対する少女の不快感は上昇する。

「ここの時点で既に荒廃としているようですが……『あちら』は一体どうなっているのでしょうか。」

そう言いつつ歩く少女の姿は、そこではかなり目立つ格好だっただろう。
2つのお団子を模している黒髪は、夕陽に照らされ僅かに赤味を帯びている。
省9
313
(1): (関西地方) 2015/03/12(木)21:11 ID:BJAUvQSio(1/5) AAS
>>312

──観光客の冷やかしなら、帰った方がいいな。

【道の脇から、そう、少女に向けて声がかけられた】

【道端の椅子に座っていたのは、すらりとした女だ。──胸元まで垂らされたプラチナブロンドと白い肌は、雪国の出であろうことを思わせる】
【服装は金具で内側を止めたチェスターフィールドコートに、インにはスポーティなホワイトのタートルネック】
【右肩から先は欠損しているらしく、彼女が動く度に、袖が柳の様に揺れる。脚も悪いのか、左手では杖を突いていた】

さっきの彼が、君を奇異な目で見るのも当然さ。
「こういう所」に来るのなら、ドレスコードぐらいには従うべきだよ。郷に入れば、と言うやつだ。
……と、言うよりも、それ以前の問題か。どうでもいいんだけど。
省2
314: (長屋) [sage saga] 2015/03/12(木)21:16 ID:M3tjOb1bo(2/6) AAS
/>>311であと一時間程待機しますー
315
(1): クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木)21:27 ID:F+5cAmx0o(5/8) AAS
>>311
むぅー……なかなかいいのがないですねぇ

【雨のなか、周りのお店をキョロキョロと見回しながら白い髪の少女が歩いている】
【普段とは違い雨傘を差した少女の目的はただひとつ、バイト探しである】
【目的のない日々からの脱却を目指し、とりあえず思い立ったのがそれだったわけだが……】

(意外と見つからないものですねぇ、求人)

【まだ景気もよくはないこのご時世、そうポンポンと就職先候補が見つかるでもなく】
【そのまま求人を求めて、繁華街を進んでいく】
【気がつくと、そこはシャッターの閉じた店の方が多いくらいの寂れた場所であった】

あっれ、いつのまにこんなところまで……うーん、もう帰りましょうか……
省3
1-
あと 687 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.023s