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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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308: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(宮城県) [sage] 2015/03/12(木) 06:15:38.93 ID:YwcPYRcT0 >>304 //すみません、寝落ちてました……。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/308
309: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木) 06:30:21.06 ID:AbzjfeUxo >>307 ふふ、顔に傷でもついていたら生涯かけて償って頂く所ですわ。 【人間って意外に脆い――確かに、と彼女は納得する】 【むしろその逆もまた然りなのだが……なんにせよ、男の言葉は全て肯定しておいた】 【その中の”君みたいな可愛らしい子”という言葉にはにっこり、とだけ笑みを返しておく――言われ慣れてる模様】 【とりあえず脅し言葉を突きつけておいた。別に責任を取ってもらうつもりはないけども】 …………そうですか。 【さて、クライアントがどうとか宣う彼―――この私になんでもすると言ったわけで】 【その瞬間、彼女の笑みが禍々しさ全開と言うか、悪巧み顔というか、悪女顔というか】 【とにかくねっとりとした笑みは畏怖を覚えさせるに十分であり……】 何か、お仕事をされてるんですね? 察するに便利屋さん? ふふ、なんでもいいですわ。 ちょうどこの辺りを開発しようと思いますの……動植物豊富の様ですし、キャンプ場でもサファリパークでもなんでも出来ますわ。 それに付随して、遊戯施設も作ればこの辺りも活気づきますわね――――というわけで、私のお仕事をお手伝いしませんこと? 【この辺りを開発し、近郊外を発展させる……という目論見】 【まだ彼がどんな仕事をしているか聞いていないのに、それはどうでもいいと言わんばかりの勢いで】 というわけで、この近隣に住む方々も居ますし……大規模な開発になりますから、当然退去だとかそういういざこざもございます。 ですが、中にはやはり中々聞き入れていただけない方もいますので―――説得をしてくださいませんか? あぁ、この近くの民家100軒程です。リミットは一週間という所ですわ。引き受けてくだされば嬉しいですわ! 【それは建設会社とかその辺りの人たちがやることであって……というのはないらしい】 【キラキラ、と愉しげに役割を伝える彼女―――見えるだろうか、この廃墟や周囲の森、川……全てが夢の国(?)と化す未来が】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/309
310: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木) 06:32:41.10 ID:AbzjfeUxo >>308 /どうしましょう、ここらで一旦明日以降に持ち越すか、次のレスで無理やりにでも締める……と言う感じにいたしますか? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/310
311: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga] 2015/03/12(木) 18:34:15.43 ID:M3tjOb1bo 【繁華街】 【曇天が街を覆い尽くしていた。やがて降り出す雨は次第に勢いを増し、帰宅の途に着く人々が小走りに行き交っていく】 【そんな雑踏で幾度となく肩をぶつけ、ふらふらと彷徨うように歩く青年がいた。傘も差さず、雨に降られるがまま】 【淡い茶色の髪から水滴が滴り落ち、黒縁メガネの奥の瞳の色はレンズに映る曇天のせいで読み取り難い】 【黒のスーツは雨に濡れタイトな身体のラインを晒し、青地に黒の星柄のネクタイは水を吸って重たげに揺れていた】 【革靴は踏み進む度びちゃりびちゃりと不快な水音を鳴らし、時折水溜まりを大きく踏み付けるのも最早気にしないようだった】 ──……、…… 【次第に人気の無いシャッター街へと入って行くが、青年の足が止まる様子はない。何処か、人を遠ざける空気が今の彼にはあった】 【此処は治安の良くない地帯だ。若いリーマンが一人ふらふら、格好な餌食とも言えたが──或いは彼が、餌を待つ蜘蛛なのか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/311
312: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage] 2015/03/12(木) 19:23:07.44 ID:Om7F0pYV0 「―――ほんとうに、酷いですね。」 水の国・交叉の街アトラヴェル。 そこの旧市街と呼ばれる区画に足を踏み入れ、その惨状に僅かに侮蔑を含んだ声音で、その少女はそんなことを呟く。 そこは幼い少女の言葉通り、とてもじゃない限り人が住めないような場所だった。 先程歩いていたまさしく『大都市』といった風の景観の場所と同じ街だとは思えない位である。 最初に綺麗な側面を見てしまったが故に、辿り着いた旧市街に対する少女の不快感は上昇する。 「ここの時点で既に荒廃としているようですが……『あちら』は一体どうなっているのでしょうか。」 そう言いつつ歩く少女の姿は、そこではかなり目立つ格好だっただろう。 2つのお団子を模している黒髪は、夕陽に照らされ僅かに赤味を帯びている。 紅の胴着は一際目を引き、ズボン・靴と見ても装飾等はなく地味ではあるがキチンと手入れが行き届いている。 それに加えて、彼女の右肩に乗って暢気に欠伸をする金狐ですら、丁寧に世話をされているのか毛並みに汚れ一つないのだ。 服装がやや珍しい形状なこともあって、旧市街の人間でないということは一目瞭然だった。 現に、先程すれ違った男には何か奇妙なものを見る目を向けられた。 こちらからも思い切り睨み返してやったが。そそくさと逃げてくれた辺り職を失った放浪者…もしくはその家族の類いだろうか。 そういった無害な人間だけならいいのだが、恐らくそういう訳にもいかないだろう。 周囲に若干警戒を示しながら少女は塗装の剥がれた路地を歩いてゆく。その手にはしっかりと武器が握られていた。 /少し早い気がしますが絡み待ちです。 /日付が変わるまで募集してます。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/312
313: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/12(木) 21:11:55.53 ID:BJAUvQSio >>312 ──観光客の冷やかしなら、帰った方がいいな。 【道の脇から、そう、少女に向けて声がかけられた】 【道端の椅子に座っていたのは、すらりとした女だ。──胸元まで垂らされたプラチナブロンドと白い肌は、雪国の出であろうことを思わせる】 【服装は金具で内側を止めたチェスターフィールドコートに、インにはスポーティなホワイトのタートルネック】 【右肩から先は欠損しているらしく、彼女が動く度に、袖が柳の様に揺れる。脚も悪いのか、左手では杖を突いていた】 さっきの彼が、君を奇異な目で見るのも当然さ。 「こういう所」に来るのなら、ドレスコードぐらいには従うべきだよ。郷に入れば、と言うやつだ。 ……と、言うよりも、それ以前の問題か。どうでもいいんだけど。 【咎めるような口調とは反対の、面白そうな、からかう様な口調で話す。──そう言う彼女の服装も、ここに似合う物ではないのだが】 【それでも、欠損した右腕と杖が、寂れた街の風景とマッチしていたのも事実だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/313
314: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga] 2015/03/12(木) 21:16:25.15 ID:M3tjOb1bo />>311であと一時間程待機しますー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/314
315: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木) 21:27:07.58 ID:F+5cAmx0o >>311 むぅー……なかなかいいのがないですねぇ 【雨のなか、周りのお店をキョロキョロと見回しながら白い髪の少女が歩いている】 【普段とは違い雨傘を差した少女の目的はただひとつ、バイト探しである】 【目的のない日々からの脱却を目指し、とりあえず思い立ったのがそれだったわけだが……】 (意外と見つからないものですねぇ、求人) 【まだ景気もよくはないこのご時世、そうポンポンと就職先候補が見つかるでもなく】 【そのまま求人を求めて、繁華街を進んでいく】 【気がつくと、そこはシャッターの閉じた店の方が多いくらいの寂れた場所であった】 あっれ、いつのまにこんなところまで……うーん、もう帰りましょうか…… 【こんなとこに求人が転がってるとは思えない、引き返そうとすると、不意に妙な男の姿が目に映る】 【こんな雨のなか傘を差さないというのはよっぽどの物好きなのだろうか……】 //絡みおなしゃす http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/315
316: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga] 2015/03/12(木) 21:36:19.60 ID:M3tjOb1bo >>315 ──……あーあ、もっと気分の違う日に会いたかったかなぁ 【ぼそりと呟いた青年は、雨に濡れた髪をぐしゃりと掻き上げて相手を一瞥した。どうにも、穏やかでない視線だった】 【苛立ちに塗りたくられた双眸は、眼前の白髪の少女を視界に入れてもその獰猛さを隠さないままだった】 ……俺、見世物じゃ無いんスけど。邪魔、 【そう狭くもない通り、それでいて無理矢理に、相手を避ける事も無いまま青年はふらつく歩みを進める】 【相手がそのままでいれば肩と肩がぶつかるだろうが、青年はまるで意にも介さない様子だった】 【──殺気立っている。そんな気配をありありと漂わせる彼は、それでも未だ、攻撃の対象に相手を入れていないようだ】 /よろしくお願いしますー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/316
317: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage] 2015/03/12(木) 21:37:16.70 ID:Om7F0pYV0 >>313 「……!誰ですか。」 不意に肩でうたた寝をしつつあった小狐が何かに気付いたようにきゅう、と鳴く。 それから数拍置いて聞こえてきた声に、少女もハッと目を見開けば、武器を構え声の方向へと視線を動かす。 本来ならば特攻してでも相手に詰め寄っていたかもしれないがその姿に若干の躊躇いを覚える。 その女の姿は少女自身の得物を振るうには、些か不相応な相手に思えたのだ。 「……冷やかしではないです。あなたこそ、手足の不自由な方が悠々と過ごせるほど、ここは治安の良い場所ではないようですけど。 それに、わたしの目的地はここではありません。少し、似た場所を様子見したいと思っただけですので。」 構えていヌンチャクを降ろし、相手へと淡々と返答する。 幼い容貌と声音とは裏腹に、口調はあまりにも冷めきっているだろう。 自分より歳上の相手に、遠慮も謙遜もない…ただひたすらに事務的な回答である。 言葉と同じくどこか白けた目で相手の姿をまじまじと頭の上から爪先まで観察をしてゆく。 「―――そもそも。あなたはここの住民なのですか?」 随分と、身なりは整っている方だがと。 僅かに感じた疑問点を相手へと問い掛けてみる。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/317
318: 霧崎 ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/12(木) 21:53:07.56 ID:hGlpC4E5o 【街中】 【綺羅びやかな店の灯りで賑わう歓楽街。その一角でちょっとした騒ぎ】 【いつものゴロツキたちがまた厄介をしているらしい。面倒事を避けて、通行人はそこを迂回して歩く】 『だからぁ、俺達の言うこと聞かないとマジヤベーぜぇ?』 【3人のチンピラは1人の女性を囲んでいる。手入れの行き届いた長い黒髪を後ろで一纏めにし】 【切れ長の目にシルバーフレームのメガネをかけたスーツ姿の女性。見るからに大人しそうな人である】 はぁ…もういいですか?2分も相手したんですから。 【腕時計を見て溜息。押し問答にはもう飽き飽きした。その輪からさっさと抜けようと歩き出したところで】 『まてや、ゴラァ!!』 【と腕を掴んだところで、女性は身体を捻って腕をねじり上げて相手の腕を固めたところで脛を蹴って】 【ふらついたところで掌底で顎を一発。リーダー格の1番のマッチョはグルっと白目をむいて真後ろに倒れた】 「このアマッ…!!ナメやがって!!」 【と、もう一人、長身の奴が拳を振って来た。容赦なく顔面を狙う思い切りの良さは評価できるが、所詮素人】 【完全に見きって、懐に入って水下を膝蹴り。髪を引っ掴んで、足払いしてゴミ捨て場に向かって投げ込んだ】 【2名を10秒そこら掛からずに締め上げたところで最後の1人(1番弱そうであった)がポケットからナイフを抜いた】 【男も動かないが、彼女も動かない。男は怯えていたが、彼女は出方を待っていた。素人は何するかわからんのが怖い】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/318
319: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/12(木) 22:01:23.58 ID:BJAUvQSio >>317 目に付いた奴を、のべつ幕なしに威嚇する程危ない街でもないさ。 「泥の街」の方なら、話は別だが。 ──私? 物見遊山客だよ。 【矢張り、少女をからかっているのだろうか──ここの住民ではない、ということらしい】 【よいしょ、と、声を出しながら、杖をついて立ち上がる。右足を庇いながらも、歩みは思ったよりスムーズ】 【少女の近くまで寄った女は、薄い桃色の稜線を微かに上げると、少女のような喜色を宿した瞬きを一つ、二つ】 晩御飯の時間まで、退屈してるんだ。 その「様子見」とやら、私も同行させてくれ。……放っておいて襲われても、寝覚めが悪いしなぁ。 【──事務的な回答と対照的な、極めて友好的な接触だった。失礼な人間なのは間違いないだろうが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/319
320: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木) 22:11:21.71 ID:F+5cAmx0o >>316 (……あぁ、めんどくさいタイプの人ですね、これ) 【男の反応を見て、そう判断】 【昨日は昨日でめんどうなのに絡まれたし、ここ数日は厄がたまってでもいるのだろうか……げんなりとしてくる】 【昨日はめんどくさくなってこっちが折れたが、連日となるとそういうのもまた面白くない】 あぁ、じろじろ見たのはすいませんねぇ……おぉっと失礼、あんまりふらふらしてるので避けきれませんでしたぁ 【この上なくわざとらしい口調でそう言い放ち、ちょいと体を反らす……とみせかけて避けれるほどには反れない、そして肩がぶつかる】 【売り言葉に買い言葉となったわけだが、相手の出方はどうなるか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/320
321: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage] 2015/03/12(木) 22:19:14.27 ID:Om7F0pYV0 >>319 「ふざけてますね、とても。」 物見遊山客、その言葉に対する言葉がこれである。 文面だけでは辛辣に聞こえるかもしれないが、少女の反応は呆れてせいで脱力したという方が正しい。 自身が思っていたよりも大分マシなようなこの街の評価に対しての、拍子抜け感も相俟っていたが。 「……勝手にしてください。」 もうこの女性には何を言っても聞かなそうだと判断した上での承諾の返事。 こちらとしても手足の不自由な人間を置いていくのは流石に良心が痛むのは確かだし。 ぷい、と不機嫌そうにそっぽを向く少女。 『きゅ!きゅー!』 「…………。」 そしてそれに反して肩に乗った金色狐は友好的な相手を気に入ったらしい。 甘えるような声をあげ、器用なことに小さな片腕をあげてみせる。まるでよろしくとでも言うように。 そのパートナーの反応に益々仏頂面になる少女である。 「行きますよ。ぐずぐずしてるなら置いていきますので。」 そう言って相手に背を向け歩き出す。 そのきつい言動の割にはゆっくりとした歩幅で。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/321
322: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga] 2015/03/12(木) 22:29:33.10 ID:M3tjOb1bo >>320 ……チッ、 【肩同士をぶつけ、水滴を散らして蹌踉めいた青年は舌打ちして相手を睨み付けた。それでも、少女相手だからか幾分か威勢は低く】 【嫌な時に嫌な奴に出くわした物だと内心で毒づき、どうしたものかと不機嫌顔のまま思考する。頭は少し、冷静になっていた】 アンタさぁ……長生きしたいなら、俺みたいなのに突っかかんねー方が良いっスよ 今、サイアクな気分だし──何するか、分かんねーっスから。あ゙ー、ムシャクシャする…… 【青年がそうぼやいていた時、通りの方からぱたぱたと駆け寄る足音があった。見れば、傘を手にした男──青年と、同じ位か】 【緩く癖のある薄茶の髪に紺碧の瞳、焦茶のセーターに濃緑のチェック柄のボトム、スニーカーという出で立ちの彼は】 【ずぶ濡れの青年の元に駆け寄れば、自分の傘に彼をすっぽりと入れ。ついでとばかりにその手を握った】 「はい、相合傘。ふふっ、どうしたの? 女の子に絡むなんて珍しいね、スターダスト」 ……キメェ!! 手!! つーか空気読めっスぅうう!! 【年頃の少女の目の前で、相合傘に手を繋いだ青年二人──あまり、関わり合いにならない方が良さそうな光景だ】 【スターダストと呼ばれた男はしきりに嫌がっているのだが、後から来た青年の方はと言えば満面の笑顔】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/322
323: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/12(木) 22:33:03.74 ID:BJAUvQSio >>321 【どうも、と笑って、少女への礼。 狐に軽くウィンクを返すと、女は彼女達の後を歩んでゆく】 【──少女が気を使って歩幅を調整してくれているのだろうが、女の歩みは意外と速い】 【すぐに彼女の隣に並ぶと、しげしげと、上から下まで観察の眼】 ……少なくとも、水の国の人間ではないね。まぁ、どうでもいいんだけど。 私はクリシュティナ・レールモントフ。長いからクリシュでいい。お姉さんでも結構。 【女も女の方で、この国の者ではないだろう。雪国の特徴──氷の国辺り、だろうか】 【軽い自己紹介を済ますと、前を向き、ずんずんと先に進んでしまう。身体が不自由だとしても、歩幅の差は埋め難い】 【距離が離れすぎると、少しだけ止まって少女を待つ、という、少女からは若干腹立たしい自体が生じるだろうか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/323
324: ディック ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/12(木) 22:42:40.40 ID:nGxIg5EIo >>318 【人混みの中でカソック姿の青年が、その騒ぎを見つけて近寄ってきていた。慣れた様子で彼は静かに移動した】 【薄いブロンドの髪は些か目立つものの、150センチという低身長が人混みに紛れるのに役立ち、彼は騒ぎの現場にたどり着いた】 【状況は女の方が悪漢の二人をいともたやすく倒したところであった】 (あれ、あんまり手助けは必要なさそうじゃねえか……) 【騒動を収めるつもりで来た青年だったが、既にその場は収まりそうに見えた。残りの一人も随分と弱そうだ】 【しかし男の方がナイフを取り出すと青年は顔をしかめた。女の方に目を向けると、どうにも彼女は落ち着いているように見えた】 【ほんのすこしだけどうするか迷ったあと、青年は手助けすることに決めた。人混みから二歩踏み出して、男の方に声をかけた】 もしもし、そこの方! こんなところで喧嘩をしてはいけませんよ、主がお嘆きです。どうか慈愛の心を持って………… 【丁寧な口調を持って説法のようなことを始めている。胸元で月明かりに輝く十字架と格好が彼が神父であることを示していた】 【適当な人物に疑わせないには十分だろう。ただ、青年の目的は改心ではなく注意をそらすことだ】 【騒動に手慣れている様子に見えた彼女ならば、多少男の意識をこちらに向けるだけで撃退できるだろう、と彼は考えていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/324
325: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage] 2015/03/12(木) 22:50:24.31 ID:Om7F0pYV0 >>323 「その通り、わたしと小狐は本当に小さな島国から来ました。名前を知る人なんて早々いないと思いますよ。」 女性の足は意外にも速く、少し驚いた表情を見せる。 だがそれも束の間。すぐに目線を前方へと戻し澄ました声で答える。 実際、他国と交流もせずに半ば鎖国状態にある故郷だ。知っている者がいるとすればそれは余程地理の勉強をしているのではないだろうか。 「……わたしはリウ、柳 小猿(リウ・シャオエン)と申します。リウが姓、シャオエンが名です。 そしてこちらは小狐(シャオフー)。わたしの友人であり旅のパートナーです。…ところで、クリシュさん。」 一応、名乗られたら名乗り返すのが社交辞令だろう。 自分自身の名前と小狐の自己紹介も軽く済ませておく。 と、不意に相手の名を呼び、語りかける。 「あなたは先程『泥の街なら話は別』と言っていましたが、あなたはそこに行ったことがありますか?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/325
326: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木) 22:51:35.88 ID:F+5cAmx0o >>322 まぁ普通の女の子が長生きする秘訣はそうなんでしょうけどねぇ……ん? 【今日は折れないと決めた少女はなおも軽薄に返すが……突然出てきた青年に話の腰を折られる】 【折れないと決めていた少女の決心は突然の薔薇色を感じる展開に乱されてしまった】 ……えぇと、その……なんなんですか、これ? 【恐らくこの状況においては至極全うな質問であろう】 【というか、他にどうすればいいのか少女には全くわからない】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/326
327: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage] 2015/03/12(木) 22:59:54.17 ID:Om7F0pYV0 />>325の最後に付けたし!途中で送信してしまいましたごめんなさい! 腹立たしいことにいつの間にか自分より前方にきていた相手にそう問いかける。 その声の響きには初対面時と同じく少女の緊張感が滲んでいるようだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/327
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