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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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373: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金) 14:43:36.77 ID:2+lj2K090 >>347 『―――。』 小狐は何も言わない。鳴き声一つあげることもない。 小さな瞳の奥に潜むその感情は…怒り。相手の傲慢な態度へのものではない。寧ろ相手の言っていることは正しいのだ。 そう。その男を殺す理由は極めて私怨であり、それは小猿と小狐のエゴでしかない。 どうしようもない。主人の醜い感情の行き場は主人の心の中の何処にもないのだと。 名前を不意に呼ばれれば、今まで微動だにしなかった小猿の小さな身体がびくりと震える。 ハッと息を呑んだのち小狐がこちらを向くのが気配で分かった。 僅かに顔をあげてみればやはりクリシュティナは冷たい表情のまま。 何か言わなければ。そう思った。 「……そんな、わたしは…そんな決意は、あるに……決まって、ます。だって、そのためにわたしはここにいるのに…。 例え刺し違えても、あなたが言う通り、あの男を殺めた後にわたしが死んでも、わたし、わたしは……。」 自然と声は震えていた。 つっかえつっかえの言葉を紡ぎ、肩を震わせる小猿は、怯えているようにも見えただろう。 声は再び音量を増す。自分に言い聞かせるように、何度も言葉を反芻した。 それは次第に目の前の相手へ向けた言葉ではなくなってゆく。 「できる、できます……そんな覚悟あるから…絶対、絶対に失敗しないから…だから…!」 怖く、なんか。 /お待たせしましたー! /お返ししておきます! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/373
374: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金) 16:35:31.50 ID:OELWWZ5Jo 【悪臭がする───草花が枯れ、水が腐り、土地が死滅した時の臭いだ】 ……っグ……!ゔゥ……───! 【草木が生い茂る森の中、開けた広場には水場があって、日光が落ちて、そうした爽やかな癒しの空間───だったのだろう】 【少し前からこの場所の様子は丸っきり変わってしまっていた、この少年が招待もされず現れた時から、この空間は生物の死に絶える地獄へと変わった】 ガぁ……ァ………ァアーグぅ……! 【たった今死んだ土地に臥して苦しむ少年は、その身体中が悍ましく冷たい冷気を放つ、鉄紺色の焔に覆われていた】 【黒髪の上のキャップも、モノクロ迷彩のパーカーも、その肉体の殆どが。辛うじて外から見えているのは光のない右眼のみ】 【そして、少年から憎悪の呻きと共に時たま発せられる鉄紺色の焔が、辺り一帯に散らばり草花を燃やしている】 【しかしその冷たい焔に熱は無く、焔に巻かれる生命は、命を吸い尽くされたかのように枯れ落ち、腐って干からびて行く】 ───ァ………ァァがぁぁぁぁぁァァァァァァ!!! 【苦しみを吐き出すかのように雄叫びを上げる少年、これがヒトの出せる声なのか疑問になりそうな咆哮が森中に響き渡った】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/374
375: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/13(金) 17:22:50.57 ID:2lGBYORAo >>342 ま、まぁまぁまぁ落ち着いて落ち着いて…… 【墓穴を掘ってしまった身としての責任を感じつつ、両者をなだめようとする】 【こんな意味のわからない三角関係はごめんだ、どうしたら誤解をとけるものか……】 えぇ、また落ち着いた状況でお会いできれば……って、逃げ足はやっ 【返事も言い終わらないうちに走り去るスターダスト】 【あとにはあっけにとられている二人組が残された】 え?あ、はいさようなら…… 【ぼそっと呟いたその言葉に秘められた敵意を感じる】 【何か反論しようと頭を巡らすも、何か言う前にもう一人の青年も帰ってしまった】 ……今日も厄日だなぁ…… 【なんだか、面倒なことになったようだ……それも、この先も降り注いできそうな面倒に】 //寝落ちてましたごめんなさい //ありがとうございました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/375
376: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/13(金) 18:46:28.65 ID:hfa7QugV0 【国立図書館――天窓のある部屋】 【しんと静けさがフロアを満たす、聞こえるものといえば、靴音や、小さな咳払い、そんな程度で】 【だから、唐突に響くそれなりの音――静かな場において大きな音、というのは、きっとよく目立って】 ――ちっ、 【どさどさ、なんて、本の落ちるような音だった。その音に釣られて誰かが音の元まで向かうようなら】 【見つけるのは床にしりもちをつく(不機嫌そうな)少女と、散らばる本だろう。それと、舞い上がる埃の煌きと】 【本をぶちまけた犯人らしい少女はいらだたしげに舌打ちなんてすると少し乱暴に肩までの髪を耳にかき上げる、それで、】 【やっと散らばった本を拾い上げだすのだが――不思議なことにその周囲では勿忘草色の“もや”がふわふわと浮かび】 【時折魔力的なきらきらする粒子を零しながら、ふわふわと本を浮かべたりして、本棚に戻したり、などもしだし】 【能力――だろうが。この図書館、能力使用禁止との張り紙が壁に何枚か貼ってあり】 【毛先に癖のついた金髪、くるりと髪が巻きだす辺りから毛先に向かってだんだんとピンクが乗る色味は、不思議なもので】 【少し幼さを残す顔の中でひときわ目立つのが勿忘草色の瞳、特別に鋭くとがって、どこか拗ねたような表情を見せ】 【白を基調にした布地の多いワンピース、ふわふわと膨らむスカートの裾は靴先だけをちらりと見せるほどに長く】 【きゅっとテ・オレ色のケープを羽織って。身長の低いのが目立つ、百四十センチ程度の小柄さ全部に】 【こうも不機嫌っぽい感情を表せるのは、たぶん、ある種の才能なのだろうけど――めちゃくちゃ不機嫌そうで】 【ぎっちりに詰め込んだ本棚から本を取ろうとして、他のものまで取れてしまった、それがこの現場の原因で、】 【ついでに言うと本の取れた勢いで軽い体が吹っ飛んでコケたところまでがオマケについてくる、なんて、余談だったけど】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/376
377: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage saga] 2015/03/13(金) 18:57:16.74 ID:EiEzZfzEo >>373 【ぽつり、ぽつりと話す小猿。クリシュはそれを受け止めるように、微動だにしない】 【ただ、街を駆ける風が彼女の髪を、裾を、そして、幽霊柳の様な袖を揺らしていた】 【次第に大きくなる声。断末魔のように事切れると、クリシュは瞳を一度閉じ、そして開く】 ……調子に乗っているな。 さっきも言ったけど、君が生きているのは幻想の世界だよ。世界に絶対はない。理由としては失当だね。 そして君は確実に、自己の殺意を肯定していない。恨みを麻薬に、感覚を麻痺させているだけだ。 【紡がれたのは飽くまで、跳ね除ける言葉だった】 【今の少女が必死に放った言の葉さえ、彼女に言わせれば、只の自己暗示】 【──かつん、かつん。女は小猿の前に進むと、杖を握った左手を振り上げて──】 単なる殺しと、復讐は違う。後者は今の君達には、無理だ。リウ、シャオフー。 【絶対零度の言葉に似合わぬ柔らかさで、少女を抱き寄せようとする】 ……君達はもっと、世界を知るといい。復讐を果たすかどうかは、それから決めろ。 復讐者となるには余りにも、無知だ。かと言って、平穏に戻るには余りにも、意固地だ。 そうとなると、他の比較対象を知るしかない。世界の尺度で、自分を測るんだ。 佳き人を知り、悪しき者を知れ。奇跡と不条理を。戦争と平和を。知った上で、堕ちるか、死ぬか、生きるか決めろ。 【何時の間にか、クリシュの声色には一抹の温度が宿っていた】 【口調も、高慢な態度も何も変わっていないが──それが、どこから来るのかは、少女達が受け取ることだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/377
378: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金) 19:11:22.77 ID:OELWWZ5Jo >>372 【男の足が少年の頭を捉える】 【しかし当たってすこしグラつく程度で決定打にはならない】 【そんな事は男は百も承知だ】 ちったぁ効くそぶり見せろよ、流石に傷つくぜ 【体重を乗せた蹴りを多少は防御姿勢はとったであろうがグラつく程度で怯みはしない、そんな少年の方を見て言動ではそんなことを言っているが男の顔は言動とは裏腹に笑っている】 【足を少年の頭に乗せてそのまま体重の乗せて押しつぶさんとしていると少年がなにやらそのまま手を伸ばして男の足を掴もうとしている】 【その行動に男は避けるわけでもなく声を荒げた】 くっは…!読めてんだよ!クソガキィ!! ────銃殺!── 【銃を具現化、そのまま足を乗せている少年の頭に向かって銃口を向ける】 【急所以外は向かってくるイカれ野郎だ、自分の攻撃も防いで攻撃に転じてくる事くらいは男の頭の中では容易に想像できた。もっとも頭で受けるとは思わなかったが】 【加えて触れたら発動する能力、そんな能力ならわざわざ近ずいてきたカモを逃しはしないだろう】 【そう思い男はあえて生身で攻撃した、受けさせるために】 いい加減死んどけイカれ野郎! 【足に力を入れ更に少年を押しつぶそうとする、避け難くするために】 【そして少年の頭に目掛け二発立て続けに発砲】 【この至近距離だ、どうにかして避けなければ頭に弾丸は必中するだろう】 /ただいま戻りました!遅くなり申し訳ないです http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/378
379: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金) 19:24:24.86 ID:2+lj2K090 >>377 はあっと荒い呼吸を一つ。 散々喚き散らしていたおかげで、ようやく落ち着いてきたのだろうか。 息を整えようとした時、女の口から出てきた言葉に訝しげな表情を浮かべる。 「わたしがわたしの殺意を肯定せず、に?……何を言って―――…、」 相手の言うことがよく分からない。そう言おうとした途端、振り上げられた手に、ぎくりと身体を強張らせる。 無意識にぎゅっと目を閉じた。何故だかぶたれたらどうしようなんて考えが頭をよぎった。 …しかし、そんな痛みは幾ら待ってもやって来ない。 「……あ、」 寧ろ暖かな腕が小猿の身体を包んでくれていた。 思わず吐息が漏れ出る。その温もりには覚えがあった。 いつの頃からか忘れてしまっていた。母に抱かれている時の、まるで温水に浸かっているかのような。 クリシュティナが放つ声色も何処と無く柔らかいものに変わっている気がした。暫くそうして、茫然としたまま相手に抱かれていて、気付く。 この人の、優しさに。 「……っ!」 そう脳が感じ取れば突如小猿は思い切り息を吸い込んだ。 そのまま後ろへと下がれば相手からの抱擁からは解放される。 顔は未だに伏せたまま、紅色の袖で何やら顔の何かを拭っているような素振りを見せる。 数秒の時を経て相手へと向けて見上げた顔は、相も変わらず仏頂面で無愛想ではあったのだが。 「………ほんとう、変ですよ。あなた。」 そう言った小猿の声音は少し。ほんの少しだけだけれども何処か吹っ切れたようでもあった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/379
380: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/13(金) 19:40:37.36 ID:EiEzZfzEo >>379 【──その小猿の声が、クリシュに届いたのかどうか、分からない】 【顔を上げた時、女の姿は既に、消え去っていたからだ。ほんの数秒だというのに、姿も形も見えなかった】 【ただ、柑橘系の香水の名残が、女の存在が幻想ではなかったことを、物語る。それもすぐ、町の風に吹かれて消える】 【確かなのは──風向きが、小猿と小狐にとって、順風だった事と】 ……分かってる。夕飯の時間だろう。すぐに帰る。 声が疲れてる?……あぁ。全く、慣れないことはする物じゃないね。 随分甘くなったことだよ、この私が。──お前の馬鹿に当てられたかな。腹が立つから、今日はハンバーグで頼む。 【杖を突き、腕の端末に話しかけながら路地を進む女も、その風に吹かれていたことぐらい】 /ちょっと落ちることになりましたので、キリもいいですし、この辺りで〆させて貰います! /お疲れ様でした! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/380
381: 柳小猿+小狐 ◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/13(金) 20:06:12.03 ID:2+lj2K090 >>380 「……え?」 そこで漸く異変に気付いた。 なんと、いなかったのだ。あの女性が…クリシュティナが。それも忽然と。 ぽかんと目を丸くなった状態で口から出てきたのはなんとも間抜けで年相応な声。 慌てて周囲を見回すがあの目立つ風貌の女性の姿は何処にも見当たらない。大人一人が隠れられるようなスペースも、なかった。 ただ、微かな甘酸っぱいような香りと未だに残っている抱擁の際の人肌の温もりしか彼女の痕跡はなかった。 「……小狐、あの人は。」 『きゅ?』 恐る恐る足許にいる小狐にクリシュティナの所在を確かめてみるが小狐が簡単に教える訳もない。 首をゆるく捻って少し楽しげに鳴くだけだ。尤も、反応からして彼が造り出した幻覚ではないことは分かったが。 予想しえない別れに思わず溜め息。なんというか、脱力してしまう。呆れて笑いが込み上げてくるくらいだ。 「……ほんとに、いやな人ですね。こんな顔を小狐以外に見られるならあなたの幻覚だったらよかったんですけど。 旅の目的もなんだか潰されてしまった気がします――…ほんとうに、いやな人。」 そう誰が聞くでもない憎まれ口を叩けば小狐をそっと抱き抱える。 そして先程までとは逆方向――即ち宿をとった街へと戻る道へと進み始めた。 これからどうするだの、宿への近道はどこだの、宿での食事は何がいいだの…そんなくだらないことを一人と一匹で話しながら。 少女は再び前を見据える。彼女の言葉の何かを、ひとつでも知ることが出来るように。 /お疲れ様です!こちらこそありがとうございました!とても楽しかったです! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/381
382: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金) 20:07:10.19 ID:OELWWZ5Jo />>374で再募集します http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/382
383: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage] 2015/03/13(金) 20:20:34.34 ID:S/5OpzEZo >>376 //横から失礼します //連絡スレの方確認した方がよろしいかと http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/383
384: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/13(金) 21:29:38.34 ID:GnKstlJy0 >>378 【自分の背骨をしならせてやっとの事で衝撃をいなす】 「キズツク?おにぃちゃんどこかいたいの?」 【銃口を目の前につきつけられ、あまりの至近距離故に寄り目になりつつトリガーにかかる指の動きを見つつ】 「…………………………あひゃ♪」 【見ると地面がまるでスケートリンクの様にツルツルに凍っている】 【押し付けられる足の力を利用してツルリと青年の背後に逃げ、地面に刺さった戟を引き抜いて左半身を庇って体を捻りながら横腹につきたてようとする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/384
385: ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金) 21:43:44.65 ID:kttN4/cDO >>374 【ざ、と土を踏む音がした。何者かが、苦痛の叫びに引き寄せられてきたのだろうか】 【ざ、ざ、と音は近付いてきていた。時折不規則になる靴音──少年の撒き散らす焔を、避けているのだ】 【──ざ。音が、止まる。少年が手を伸ばしてぎりぎりで届かない位置に、「彼女」は佇んでいた】 ……ふふ、ふ──酷い光景だわ この場所も……今の、あなたも たまにはこんな場所にわざわざ出向いた甲斐があったというものね 【くつくつと、囁くような笑い声がした】 【少年の前に立っていたのは、女だった。背の高い、女】 【艶やかな黒髪に、紅い瞳。身に纏う高価なドレスは、この場所には些か不釣り合いかもしれない】 【──女は少年の前に、出ているだけだった。立って、少年の様子を愉快そうに見ていた】 【彼が女に危害を加えないのであれば、女もまた彼を害することなく、ただただ彼を嗤って見ているはずだ】 /まだいらっしゃいますか? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/385
386: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金) 22:06:35.22 ID:FeqFv7IgO >>384 【地面を滑りながら男の撃つ銃弾を避ける少年を見ると男は小さく笑う】 ハッ!以外と抜け目のねぇガキだな 【男は銃を投げ捨て地に足を下ろし状態を立て直す】 【不意打ちもダメ、燃やすのもダメ、機動力もそれほど落ちないときた】 【次の手を考えていると少年が戟で男をつきたてようとしているのを確認できた】 【ふと自分に向かってくるイカれた少年の顔が目に入る】 くっは…!ははは…! 【男は急に笑い出す】 【横腹に向かってくる戟を体の向きを反転させ先程氷柱で空いた傷口に向かわせる】 【そのまま男の傷口に戟の先端が入り込み肉を突き抜けていく】 はーははは…!あーははは…! (勘違いしてたぜ、このガキは『正常』だ) 考えるのはもう止めだ 【自分の傷口に突き立てられた戟を片手で掴み空いた方ので拳を振り抜き少年の顔面を殴りかかる】 確かに戦いに正気なんていらねぇよな、クソガキィィ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/386
387: ヒライ ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/13(金) 22:10:18.99 ID:98UQPPWco 【酒場】 【開発から取り残された旧市街は古くから住む古い住人と人目を避けて『堕ちて』きた良からぬ住人】 【で構成されている。自警団と地元のギャングの小競り合いは毎日毎日飽きるぐらいだが他所の】 【場所にはない手に入らないものもあって地下に住まう市場の規模は新市街と同じ程だ】 【そんな街の片隅。古い酒場で常連の客達とカードゲームに興じる1人の男。周りと違って】 【ダークグリーンのレンズのサングラスを掛け、細身の三つ揃えのスーツを着こなし、腰のベルトに】 【2丁のリボルバー式拳銃を差した姿は少し浮いている。馬鹿高い身長もあり良くも悪くも目立つ男だ】 『どうした、兄ちゃん。今日も調子が悪いな』 俺は誰かがイカサマした時にしか勝てないんだよ…ったく。辞めだ辞めだ 【カードをテーブルに投げ捨てて、席を立つ。カウンタへ移動して適当に座って。ビールをオーダー】 【負けても勝っても飲み直す。バツの悪い顔をしながら、ポケットから煙草を取り出した】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/387
388: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金) 22:14:43.67 ID:OELWWZ5Jo >>385 【暫しの間───いや、きっとずっと長い間こうしていたのかもしれない、そして、彼女が来なければこれからも】 【だがそこに他者の介入があった時から動きは変わる、仰向けになって自分の胸をめちゃくちゃに引っ掻きながらも、視点の合わない目が音の方向を見た】 【見えたのは、ドレスを着た紅眼の女、この様子を目の当たりにしても尚平然としている佇まいは、死神かと錯覚させるような冷たさがある】 【だがそれをどうとか言う事は無い、否、言う程正気ではない】 【少年は女を認めると、体を転がしてうつ伏せになり、苦しそうに右手を伸ばす……が、女の足にも届かない】 【しかも少年の右手にもその焔は───生物から生命力だけを奪う鉄紺色の焔は燃えている───触れられれば、女にだって燃え移ってしまうだろう】 【もし燃え移ってしまえばその焔は、真冬の夜中のような寒気と苦しみを与えながら生命力だけを奪っていく。しかし消化は普通の火と同じく可能で、こと水においてはすぐに消火できてしまう】 ───……ぁ……ぐ……! 【女を睨む眼に込められた感情は、憎しみか怒りか、または懇願しているのか、揺れ動く瞳と枯れた声はその意味をわからなくしてしまっている】 /いますよー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/388
389: ロゼッタ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/13(金) 22:29:39.66 ID:kttN4/cDO >>388 【周囲の様子から、焔の特性を悟ったか。女は少年の手から延ばされる焔に触れようとは、しなかった】 【だが──ほんのそれは、気紛れだった。女の影がゆらりと泡立ち、ぬぅと形になる】 【そのまま少年の手に影が伸び、焔を消そうと覆い被さろうとしていた】 【影魔術。女が使役する、異能とも似た魔術であったが……今の少年に、それを理解する余裕があるのかどうか】 ……ふふ。素敵な目 誰をそんなに憎んでいるのかしら──そんな歳で、可哀想なこと 【口では可哀想と言ってはいたものの、女の口元は明らかに愉悦で歪められていた】 【前述する影で焔を消すことが出来るのであれば、女は影を操って緩やかに彼の焔を消そうとするはずだ】 【それは単純な正義や慈しみの精神からではなく──】 【眼前の相手が獣のように呻くだけではつまらないという、酷く自分勝手な理由からの行動だった】 /ではよろしくお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/389
390: サフィア・エレファリス ◆rrHt9B4adXq4 [saga sage] 2015/03/13(金) 22:50:12.69 ID:hunoc+GgO 【とある街の広場】 【人も疎らなその場の片隅、ベンチに腰掛けて足をぷらぷらと揺らすのは一人の少女】 【ハニーブロンドのセミロングに赤紫色のパーカー、赤茶色のショートブーツの十五歳程の彼女は中空を軽く睨みながら何かを考えているようで】 ……ゼン=カイマ……其処が彼奴等の総本山、かあ…… でもどう行けば良いんだろう……? 【誰か知ってる人この場にいないのかな……いる訳ないか、とぼやきながら少女は深い溜め息】 ……だーっ! さっさと乗り込んで彼奴等ぶっ潰したいのにー!!! 【かと思えば苛ついたように大声で叫ぶものだから通りがかる人がビクッとして此方を見たりなどして】 【あ、何でもないんですぅなどと笑いながら人を追い払ってそれからまた溜め息を一つ】 ……私に出来る事、これくらいだけだからなあ 早く場所が分かれば良いのに…… 【少女はまたまた深い溜め息を吐く】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/390
391: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/13(金) 22:53:53.89 ID:GnKstlJy0 >>396 【ズグリ___と確かに肉を切り裂く感覚、と同時に戟を引き抜こうとするが『抜けない』】 「あれれ?」 【クルンと体を戻すと共に顔面を捉える拳】 「んむぅっ!!!」 【瞬間、拳にヘットバットを叩きつけるがそれでも彼の軽い体は宙に浮き、地面に背中から叩きつけられる】 「___________カハッ!!!」 【左半身の負傷により受け身が取れずに身体中の酸素を全てはきだしてしまう】 「あはは、すごいね!」 「でもさ」 「僕が『そう』するのは『これ』が出来るからなんだよ!」 【そうすると左肩と左足の傷口が最先端医療宜しく損傷した組織が凍り付き更なる流血を防ぐ】 【そして体を庇いながら上半身を起こし、いい放つ】 「おにぃちゃん、そのままだと『ボー』ってなって直ぐに『動かなくなっちゃう』よ?」 「それともさっきの火でジューって焼くのかな?」 「無理だよね………そんなに奥まで怪我しちゃったら……あひゃひゃ」 【そして、とろけるような極上の笑顔で】 「えと、お疲れ様!おにぃちゃん……」 【声だけは元気一杯に『労う』】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/391
392: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金) 22:59:19.26 ID:OELWWZ5Jo >>389 【手を伸ばす、その理由は何であろうか……助けを求めているというのが有りがちだが、もしかすれば引き込もうとしているのかもしれなかった】 【故に手を差し伸べればどうなったものかわかった話じゃない、そう思うのが普通だ】 【だが、代わりに影が、その手に伸ばされる。影が這った後は焔が揉み消されるように消えていく。影は生物ではないから故に焔の効果はないのだろう】 【そのまま体の上を這う影によって少年を覆う鉄紺色の焔は消されていく。とはいえ全てが完全に消火されている訳ではなく、少年の体の内から僅かずつ燃える焔が残っていた】 【だが、全身の焔が少なくなればその分負担も減っていったのだろう、いつの間にか少年は落ち着いて息を整え出していて、その眼を真っ直ぐ女に向ける】 ……アンタ…は……!何だ……! その……眼を……ッ!! 【理由はどうあれ、魂胆はどうあれ、助けられた形になるのだろうが、感謝より前に疑問と、憎悪の感情が出た】 【何故、自分を助けたのか。お前は何者か。そして、その愉悦の笑みが憎む者の口元を嫌なくらいに思い出して、八つ当たりに憎悪が向く】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/392
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