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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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469: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/14(土) 20:54:52.26 ID:haZph0Cv0 >>468 //秋ちゃう、春です…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/469
470: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/14(土) 21:17:30.01 ID:vp7Ao0pw0 >>468 【一人、彼女の存在に強く反応する男の姿があった】 【束ねたシルバーブロンドの髪は普段より数本髪の毛が漏れていて、やや雑に縛ったのか】 【若干しわしわとした白いシャツとその上の鼠色のベストも男の元気が無いようにみせてしまっていた】 【どうやら男は知り合いらしく、後ろ姿でも彼女がその人だと解ったらしい……が】 ……あっ………………、う……っ………… 【声をかけよう、そう思った時だった、彼は躊躇し 急に声が出なくなっていた】 【最初のあっという声だけは彼女に聞こえるかも知れない、それで振り返るかも知れないが】 【振り返っても男は何だか複雑な表情を浮かべているだろう、此方に気付いたら直ぐにいつもの顔に戻そうとするが それも少しぎこちなくて】 【ターコイズブルーの瞳はなんだか、出来るだけ彼女と視線が合わないように動いていた】 【違和感はそれだけではない、彼の左腕…………シャツの肘から先が空洞でもあるように風に靡いていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/470
471: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/14(土) 21:49:52.00 ID:haZph0Cv0 >>470 ん?―――あら、エルヴェツィオ、……様……? 【背後で聞こえた声に振り向けば、其処に居たのは顔馴染みの男。何度も見たその顔は忘れる筈もない】 【―――同時に、いつも見ていたからこそ違和感にも気が付いて。微笑みと共に挨拶しようとした声が、詰まる】 【彼の様子が妙だ。何時もなら気さくに声でも掛けてくれるだろうに、今日は一体どうしたというのだ】 【何かあったという事は感じている。彼とは伊達に長く付き合っている訳ではない、変わった所があれば直ぐに分かる】 【いつも親しかった人が突然こんなにも露骨に目を逸らされたりするようになれば、不安にもなる。】 【しかし、その原因は?思い当たる節といえば、……――――あった。先日のドラクレア島での戦いだ】 【あの時何かあった事は、その後の彼の様子から分かっている。その影響が未だに残っているのだろうか】 【腕も、戦いの時のものなのか。どちらにせよ彼の様子に覇気は無く、明らかに深刻だ】 【―――自分に出来る事は無いか。どうすれば彼の力になれる?】 【マリアはすっかり道に迷ったことも忘れて、かつての仲間の事を案じていた。……放っておけない、こんな姿を見せられては】 ―――何か……あったのですね?貴方の姿を見れば、すぐに分かります。……私が力になれる事は、御座いますか? 【真っ直ぐな眼差しを向けて、問い掛ける。何があったのか、自分に出来る事は無いかと―――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/471
472: 上・ジョシュア 下・マシラ [sage] 2015/03/14(土) 21:53:00.71 ID:h9LXehodo 【街外れ とあるお店の中】 【夜になっても活気の絶えない中心部から離れ、一転して閑散とした雰囲気の漂う街の外れ】 【行き交う人も疎らなその一角に小さな店が建っている】 【「義肢、魔銃のご依頼承ります!マジックショップ<Fairy's Gift>」】 【そう書かれた看板を下げたその店は】 【白い壁に赤色の三角屋根、丸い窓に半円形の黄色い扉】 【まるで物語に出てくるような、可愛らしい外観の建物であった】 【店の壁には「アクセサリー、始めました!」という張り紙が見える】 【もし何らかの理由で興味を持ち、扉を開くことがあったならば――】 うぅん……ホワイトデーだし、折角だからいっぱい焼いてみたんだけど やっぱりちょっと作りすぎちゃったかも…… 僕一人じゃ食べきれないし……あとでバジルさんのお店にお裾分けに行こうかな? 【店の奥のカウンター席で、何やら考え込んでいる人物の姿を目にすることになろうか】 【身長は150cm前後であろうか、黒いタキシードのような服に赤い蝶ネクタイという童話めいた衣装を纏っている】 【先端が緩くウェーブがかったふわふわの金髪と、澄んだサファイアのような碧眼を持ち】 【全体的に線が細く、少女めいた面立ちと儚げな印象をした少年であった】 【タキシードの上から愛らしいクマさんが刺繍されたエプロンを着て、髪を少し纏めて後ろで結っていた】 【テーブルの上には大皿に山盛りになった様々な種類のクッキーの数々】 【口にした台詞の通り作りすぎてしまったようで、その処分に困ってしまっているようだ】 【……しかしながら、この店はお菓子屋ではなく】 【訪れる者も恐らくクッキーを目当てにしてくるということはないだろう】 【今は考え事に没頭しているようだが、一声掛けたならばきっと本来の仕事を行ってくれることだろう】 【――】 【路地裏】 ……新たな六罪王様方の台頭に、先日の都市水没事件。 ええ、ええ、これはまた…………芳醇な"欲望"の香りが漂ってきたものです 【暗く陰惨な雰囲気が漂う路地裏の一角に、建物の合間から射し込む月を眺めながら呟く人影があった】 【身長は160cm程度であろうか。茶色の短髪に垂れ目の猿顔をした男だ】 【黒地に白のストライプが刻まれたスーツを身に纏い、その胸にはカノッサの証である逆五芒が刺繍されていた】 【頭には奇術師めいたシルクハットを被っており、腰には全長40cm程の朱塗りの棒が括りつけている】 こうも見え透いた好機を逃してしまうのは、余りにも勿体無い話ですねえ 私もどなたかと接触を図りたいところですが――はてさて、関係者の皆様は何処にいらっしゃることやら 【シルクハットを指で引き下げ目元を隠すようにしながらも、猿顔の奇人は独りごちる】 【ここ数カ月で発生した、いずれも世界を揺るがす大事件の数々』 【其れを見て動かぬ手はないと、「キキキッ――」と独特な甲高い含み笑いを浮かべながら】 【今後の"流れ"に思いを馳せていた――】 【もし通りかかる者がいたならば、この奇妙な人物が目に付くことがあるかもしれない】 【胸に記されたカノッサの紋章――これを見て反応することも考えられる】 【また、近くで何かしらの事件などが発生したならばこの猿顔の男も反応を示すことだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/472
473: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/14(土) 22:11:51.96 ID:wMcAr5xv0 >>472 【どことなく幻想的な雰囲気の漂う店。その扉がそっと開かれる】 【そして<Fairy's Gift>の中へと足を踏み入れてきたのは――――そうした店の構えとはあまりに趣きの異なる人物】 ……マジックショップ、興味はあるけどね……お邪魔するよ…… 【華奢ながらも筋肉の浮き出た色白な上半身を晒す様に、ワイシャツだけをボタンも留めずに羽織り】 【下半身はジーンズとスニーカーで固め、腰回りに大量のチェーン装飾を巻き付けた】 【くすんだ水色の髪を前髪ばかり長くした、身長170cm前後の青年】 【牧歌的とも言うべき店内へと足を踏み入れてきたのは、浮浪者と言う言葉が良く似合う、どこかみすぼらしい印象の青年だった】 【その目は興味深げに、店内のあちこちへと視線を飛ばしていたが、カウンターへと視点が止まった時、その表情は怪訝な様子を見せた】 ぁ……? ……もしかして、営業時間外だったのかい……? 【――――端的に言えば、場違いとさえ思われるクッキーの山を目にして、現在業務を行っていないのではないかと思い始めた様だった】 【看板を確認しようとしてか、一端店の外へと回ろうとする青年。何やら完全に、クッキーの山に勘違いを起こしたらしい】 【看板に惹かれてやってきたのであるから、店に用事がある事は間違いない様なのだが――――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/473
474: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/14(土) 22:25:37.80 ID:vp7Ao0pw0 >>471 【マリア、彼女に気付かれてしまえば立ち去ることも出来ず、いつもの明るそうな顔に戻して】 【しかしその表情も作り物だと、仲間の彼女には分かってしまうだろう。自分でもへたくそなのは鏡がなくても分かってしまいそうで】 【彼女に余計に不安を与えないためのものか、それは残酷な気遣いであった】 ……あ…………、よ……よう……!き、奇遇だなぁ…………こんなっ…ところで会うなんてよ……! え……その、元気か…………?って可笑しいよな、この前一緒に島に行ったばかりだもんな!ハハ…… …………そ、そう…………島に………な………………… 【所々言葉も詰まっていて、明るく装ってもいつもの彼ではない】 【ドラクレア島のところまで喋りかければ誤魔化すように小声気味になるのも怪しかった】 【彼女のマリンブルーの美しく純粋な瞳を向けられてしまったら、どうにも息苦しそうで】 【何てことだ、マリアのその優しさが、いつもなら嬉しいはずなのに、今は苦痛にも感じて】 【エルヴェツィオはやめてくれと言い出してしまいそうなのを堪えて、彼女から目を逸らした】 ……………………………………。 …………悪い、ここじゃあ人も多い、移動しないか……? 【暫しの沈黙の後、やっと口を開くと先ずは場所を変えてくれないかという提案】 【向かうのはすぐ近くの公園、夜だからか人通りも少なく……いや、今は誰もいないようで】 【ここまで少し歩いただけで疲労したかのように、ゆっくりとベンチに腰掛けた】 【彼も人の居ないここでなら話せるだろう、さてどう聞いたものか……】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/474
475: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/14(土) 22:28:14.11 ID:wCDqxbfho 【魔海近くの泉――そのほとり】 【そこに居たのは黒い外套を羽織っている、コワモテで奥二重でエルフ耳の、男にみえる者だった】 【身長は約2mの、筋肉質な細身で、黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、ボサボサとしている長い黒髪だ】 【上下共に長袖黒ジャージを身に着けていて、首に紫色の毛のマフラーを巻いており、手袋や靴下も紫色だ、靴は黒】 「俺様が出ェ入りしィていたせェいか、こォの泉の水質がどォォんどん改善されているなァ」 【足を水に入れ、軽く動かして波を作るその者――】 【なお、魔界表層に住む者からは「あの泉の水を飲むと凶暴化する」とか噂されており】 【噂とは伝わる過程で変質していくものとはいえ……この者が只者で無いことは確かだ】 「……しィかし、……悪魔が住む泉か、ククッ、"住ゥむとは違う"んだがなァ」 【同時に、「あの泉には悪魔が居る」と噂されていることも、付け加えておこう】 「…………痛たたたたたたたたたァッ!」 「水質改善効ォォ果抜ぐゥゥゥん!」 【水に赤色が生まれた直後に足を水から出せば、血塗れの足とそこに食いつくピラニア(……にしては大きいし禍々しい)が姿を見せて】 【そして、泉のほとりで暴れる2つの命を見る者は、はたしてそこにいるのかどうか。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/475
476: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/14(土) 22:32:21.55 ID:h9LXehodo >>473 【店の中は小洒落た外観とは違い、実用的な造りをしている】 【左右に並んだ無数の棚には、鉄などで出来た人工の腕や足が陳列されており】 【ガンパーツや、様々な種類の魔銃のサンプルもエリア毎に細かく区分されて置かれていた】 【その他には何に使うのか】 【人体模型や大きな水晶玉、妙な形の筐体なども設置されている】 【――それは兎も角として、青年の声が耳に届いたのか】 【少年の身体が一度ビクンと大きく震えた後、そちらの方へと視線を向けて】 え……わ、わっ……ごめんなさい……――! い、今すぐ片付けますので、少々お待ちください……! 【慌てた様子でエプロンを外し、テーブルの中央に乗っかっていた大皿を持ち上げて】 【薄紙を被せながらも近くの棚の上に置いた】 【小動物のようにちょこまかと、手馴れた様子で片付けを済ませると】 【軽く息を吐きながらも、トトト……と青年の方へと小走りで駆け寄ってきた】 お、お待たせしてすみませんでした…… マジックショップ<Fairy's Gift>にお越し頂き有難うございます…… 僕が、店長のジョシュア・ランドバーグです―― 【胸ポケットからケースを取り出し、そこから名刺を抜いて】 【深々と折り目正しくお辞儀をしながら、彼に手渡そうとするだろう】 【先ず名乗ったのは、外見のせいで"誤解"されやすいが為であろう】 【もしこれを受け取り名刺に目を通したならば、店名に少年――ジョシュアの名に加えて】 【「第二種一級魔工技師」という肩書きとギルドの証印が刻まれていた】 それで……本日はどのようなご用件でしょうか? 【上記までの流れで特に何事もなかった場合は】 【ジョシュアは頭を上げて、彼の顔を見上げながらそう尋ねる事だろう】 【興味を惹かれて見物に、または商品を購入しに来た場合は店内を案内することになり】 【材料を持ち込んでの"オーダーメイド"や、義肢などの医療行為が目的の場合は】 【詳しく話を聞く為に、奥のカウンター席に案内する流れへとなっていくことになるだろうか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/476
477: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/14(土) 22:50:23.53 ID:haZph0Cv0 >>474 ―――…… 【……こんな表情じゃ、余程鈍い人でも分かってしまうだろう。それ程に、今の彼の表情には違和感が拭えず】 【声を掛けた時の反応も明らかにおかしい。何時もの彼とはまるで違う、取り繕ったような声色】 【こんなにも様子がおかしい彼を放っておける筈がない。―――何とか、せねば】 【マリアの表情に深刻さが帯びる。此処まで彼に目を逸らされるのは初めてで、その事実が彼女を不安にさせる】 【だが、その不安を顔に出すことは無い。そんな顔をすれば、きっと苦しんでいる彼を余計に苦しまることになるから】 【不安の表情の代わりに落ち着いた表情を浮かて、彼の言葉を待つ―――】 ―――ええ、そう致しましょう。 ……こんな場所で話せるような、簡単なお話ではなさそうで御座いますものね。 【―――場所を変えよう、そんな提案ですら口に出すのも辛そうな彼。】 【そんな彼に従って、公園に向かう。―――やがて辿り着いた夜の帳の降りた公園は、静かで新と冷たい空気が漂う】 【此処なら落ち着いて話も訊けるだろうか。まずは何があったのか、彼の話を聞かねば―――】 ―――さて。……何があったのか、お話し頂けますか? ドラクレア島で何かあった事は、私も感じておりました―――何か、おかしいと。 少しずつ、話せる範囲で構いません。……他ならぬ貴方の事です、私も何か力になりたいので御座います。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/477
478: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/14(土) 22:50:55.07 ID:wMcAr5xv0 >>476 (……うん、外面があんなだからちょっと不安に思っていたけど、設備はしっかりしてそうだねぇ……) 【店内をざっと見渡し、青年も眼に力が入った様子で、微かに頷いて見せる。看板に掲げられていた取扱商品に相応しい内装に、期待が高まったのだろう】 【ファンシーな外観とは全く異なる、良い意味で武骨な店内の様子を、青年は気に入った様だった】 (……なにがどうして、あんな菓子なんて広げていたんだろうねぇ……エプロンまでして……) 【しかし――――店主と思われる少年の姿を見る青年の眼は、どこか冷ややかでもあった】 【冷ややかとは言っても、それは『呆れ』に近いものではあるのだが――――この時点で、青年は蚊帳の外だ】 【むしろ、その光景だけを言うなら、外観同様のファンシーさだろうなと、エプロンに刺繍されたクマを何気なく眼で追い掛けながら、青年はどうでも良い事を考えていた】 ぉ……あぁ、これは失礼……頂戴するよ 【ようやくにして挨拶に入ると言う段で、少年――――ジョシュアの挨拶が非常に丁寧だった事に、青年は思わず気圧されたのだろう】 【青年も、浮浪者然とした外見に似合わず、ジョシュアに合わせる様に丁寧な仕草でその名刺を受取った】 (……子供みたいに思ったけど、どうやら腕は確かな様だね……これなら…………) 【――――外見故の"誤解"というなら、この青年の中にもその志向は無かったとは言い切れない】 【最初のクッキーは別として、店番をしているのが少年と言う時点で、どことなく不安な要素はあったのだが】 【見せられた名刺には、しっかりとした肩書きと、それを裏付ける証印――――ちゃんとした仕事を果たしてくれる人物だと、信用するに足るものだった】 【その名刺を確認した青年の表情は、間違いないと言う様に真剣な色を帯びていく】 あぁ、えーと……表の看板に、『魔銃』ってあったから、気になったんだけどねぇ…… 今、どんな類のものが用意できるか、教えてもらえないだろうか……? 【本題に入っていく青年とジョシュア。今回、青年がこの店に求めているのは、看板にある『魔銃』の事らしい】 【具体的な内容はひとまず置いて、この店でどういう類のものが扱われているのか、それを知りたいようだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/478
479: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/14(土) 23:18:01.82 ID:h9LXehodo >>478 "魔銃"をお求めですか……はい、判りました……! ではそちらの方にご案内致しますので……僕に付いてきてください 【相手の格好に関しては気にする所ではないのか】 【青年の話をニコニコと牧歌的な笑みを浮かべながら聞き入れて】 【ペコリともう一度丁寧にお辞儀をした後、青年に背を向けて歩き出した】 【……とはいえ、然程広くもない店内だ。彼に続いて数歩も進めば目的地に到着するだろう】 【其処ではガラスで隔たれた大きな棚に、様々な色や形状をした"魔銃"が展示されていた】 【しかし外目には"ただの銃"と変わらず、そのままでは効力などを察することは難しいだろうが……】 【よく値札を見ればそれぞれに「炎弾」「召雷」などと"特性"が簡単に記載されており】 【視線を少し横にスライドさせたならば、説明の為に用意してあるのか解体された魔銃も展示されていた】 僕のお店で扱っている魔銃は……"ロッド"、魔術の発動機として作用する機構を採用しておりまして この形状は"放つ"というイメージを生み出す役割が大きなモノとなっています 【解体された魔銃の方を指差しながら、ジョシュアは説明を開始していく】 【口にしている通り、その見本の内部は外観と違い普通の銃ではありえない"スカスカ"な中身をしており】 【その代わりにびっしりと複雑な魔術陣と】 【周囲の大気から魔力を吸収し変換する小型のジェネレーターが搭載されていた】 【弾丸の代わりに神秘を生み出し放つ"魔銃"――ジョシュアの扱っている其れは「魔法の杖(ロッド)」と呼ばれるタイプであった】 基本的に殺傷力は抑え目に設計していますので……護身用などに買っていかれる方が多いですね 用途を教えて頂けましたなら、それに合わせて僕がご用意しますので……お気軽に尋ねていただけると嬉しいです それと……材料を持ち込んでくださいましたら、それを使った"オーダーメイド"でお造りすることも出来ます その場合は奥で詳しいご注文をお聞きして、完成するまでそれなりのお時間を頂くことになりますが―― 【「――……いかがでしょうか?」と、一旦説明を終えて青年の顔色を窺う】 【扱っている魔銃の情報についてはwikiページに記載されているため】 【このまま購入する場合はそちらを参照するといいだろうか】 【また……表の張り紙に書いてあった通り、義肢やアクセサリーなども取り扱っているようであり】 【訊ねたならば別のコーナーへの案内も行ってくれることだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/479
480: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/14(土) 23:29:29.42 ID:vp7Ao0pw0 >>477 ………………力になりたい……か…………。 【ベンチに座りながらエルヴェツィオはようやく言葉を発した、だがその声は静寂の中にいなければ、人の行き交う場所では掻き消されてしまいそうな程に弱々しいもので】 【話し始めるのは何が彼をこうさせてしまったのかだろうか、しかし彼にとってはマリアを納得させるためにただ話すというだけなのだろうが】 …………ドラクレア島に向かう最終日…………アーグとその使役する奴らと戦っただろう……? その時、俺はアーグの野郎から術を掛けられてたよな……詳しくは分からないが、たぶん精神に作用するものだろう………… それで俺は術を受けて…………、いや……これ以上……………… 【アーグの使った術、精神を反転させると思われる術だったか、やはりそれのせいなのだろうが、それだけが問題なわけではなく】 【その時、彼の心から今まで閉じ込めていた一つの感情が掘り返されてしまったことが彼を悩ませている、だがそれが何かは 優しいマリアの前では話しづらいのだ】 【結果途中で黙り込んでしまうが、マリアが尋ねようとすれば彼の性格上きっと話してくれるだろう】 【エルヴェツィオの視線はマリアの手に向けられていた、正確にはその指にはめている…………】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/480
481: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/14(土) 23:42:01.78 ID:wMcAr5xv0 >>479 ……お願いするよ 【状況は商談に相応しいものになっていく。それに合わせてか、青年も言葉少なに場面に合わせた相槌を打ちながら、ジョシュアの後へと続く】 ――――これが…………なるほど、こうしてみると、一般のハンドガンなんかと、そう大差は無いんだねぇ…… 【キャビネットを覗き込みながら、青年は興味深げに、そして真剣な表情でそれを見つめる】 【品定め――――人に対して使うなら、失礼な用語になるだろうそれも、商品を正しく評価する為の行動なら、むしろ理にかなっているだろう】 【そうして、正に自分に思い定める様にして、じっくりと銃を順番に眺めていく】 …………へぇ。これなら……普通のハンドガンよりも、ずっと軽量で取り回しが効くって事で良いのかな……? 【見本を指して説明に入るジョシュアの言葉に、青年はじっと耳を傾ける】 【やはり、実用性と言う所で気になっているのか、軽い質問を向けたりしながら、じっくりと熟考を深めていくようだった】 ……なるほど、うん……殺傷力は抑えめ、かぁ………… ……恐らく、僕の希望としては、この『炎弾』が一番近いとは思うけど…… ――――素直な取り回しで、破壊力、速射性を、そこそこのレベルで両立させた魔銃となると、これが一番近いのかい? 頼れる状況が多いと言うか、概ねどんな場面でも使っていけると言うか……そう言うものを欲しいんだけどねぇ 【自分なりに考え、青年は『炎弾』を自分の希望に近いと見出したようだが、それでもジョシュアに希望を伝え、見立てを聞いてみる】 【商品知識で言えば、間違いなくジョシュアの方が上なのだ。なら、最適解を別に出してくれるかもしれないと、そう期待したのだろう】 あー……残念だけど、今は魔力の触媒みたいに使えそうな、面白い品物は手元にないんだ…… もしそれが叶うなら、是非用意させてもらったところなんだけどねぇ……そう言うのを扱う知り合いもいる事だし…… 【オーダーメイドと言う言葉にも、青年は興味を引かれた様だった。それこそ、欲しいものをそのまま伝えてモノにしてもらう事が出来る】 【だが、残念ながら今の青年は、材料として使えそうなものを持ってはいなかった】 【それが本当に残念だったのだろう。くいっと首をかしげて、頭を掻いていた】 ……他にも、マジックアイテムを扱っていたりするのかな? まぁ、僕はこの通り、義肢が要り様な身体じゃないけどねぇ…… 【ふと、青年の興味が他にも向いたのだろう。魔銃については希望を伝えつつ、他にマジックアイテムはあるのかと問い掛けて】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/481
482: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/15(日) 00:04:50.04 ID:CHSWx9HX0 >>480 【彼の隣に座って話を聞き続ける。此処まで彼の心を弱らせてしまった原因は一体何なのか……】 【一度の戦いで折れるほど精神的に弱ければ、騎士団など務まらなかっただろう。相当な何かがあった事には違いない】 【相手は協力無比な魔術を使役するかつての大司教だった。何があっても可笑しくないのかもしれないが……】 ―――……あの時、掛けられた術が……、……そうで御座いましたか。 (……そういえば私も、術を使って屈服させられそうになりましたね。やはりあの大司教、心を操る術を持っている……) ……その術を受けて、今の状態なので御座いますね。 【一度、深く考えるように目を瞑る。―――数十秒経っただろうか、徐に目を開ければ、静かに彼の方を向いて】 【いつもと変わらぬ、優しげな声色で語り掛ける。酷くくたびれた彼の心を、押しつぶしてしまわないように】 詳しくは分かりませんが―――その術を掛けられて以降、心に異常をきたしているのですね? ―――どうしても言えないのなら、無理に言う必要は御座いません。ですが…… このままでは、貴方の心が潰されてしまいそうな……そんな気がするので御座います。 ……かつての仲間として、貴方がこんな酷い状態である事を見過ごす訳には参りません。 お話して、下さいますか?貴方の苦しみを、知る為にも…… 【仲間の悩みに、真摯に向き合って何とかしようとする。この姿勢もいつものマリアと変わらない】 【だが……察しの良いマリアでも、彼の視線の意味する事は分からなかったようだ。】 【左手の薬指に嵌められている、幸せの象徴―――其れに向けられた視線の、本当の意味を。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/482
483: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/15(日) 00:12:15.67 ID:DmvB5MoMo >>481 は、はい……物質的なパーツはフレームとジェネレーターだけになりますので 非常に軽くて、反動もほとんどありませんし "魔弾"はトリガーを引くだけで自動生成されますので……弾薬を持ち歩いたり、リロードする必要もありません その代わりに、強い衝撃などを受けて故障してしまった場合は 僕みたいな"魔銃"専門の職人の方を探さなくてはいけませんので……そこは少し手間かもしれない点と―― 【聞けば利点が多そうにも聞こえるが、単純な殺傷力では実弾に大きく劣り】 【それに加えて、弾速も"見てから反応が可能"な範囲に留まり、連射性能も高くはない】 【なのでメインウェポンではなくサブウェポン】 【戦闘で使用する場合は、行動の幅を広げるように用いるのが正解であろうか】 【――といった旨の内容を、ジョシュアなりの言葉で説明して付け加えていく】 そうですね……「炎弾」は一番癖が少なくて使いやすいかと思いますが 速射性でしたら「召雷」も捨てがたい所かもしれませんね…… ええと、こちらは"破壊力"に少し難がありますけれど―― 【爆発による単純な打撃翌力が期待できる「炎弾」と】 【速射性能に優れ、スタン効果を見込めるものの威力が乏しい「召雷」】 【ジョシュアとしても一長一短で決めかねるらしく、これに関しては青年の判断に委ねることになろうか】 うぅん……それは残念、ですね。僕も、その……色々な素材を取り扱ってみたいなと思っていますので もし珍しい素材が手に入りましたら、いつでもお店を訪ねて下さいね? 魔銃以外をお求めでも……"ギルド"に連絡をしてお造りすることが出来ますので―― 【職人らしい向上心というか、コレクター精神というか】 【珍しい物を取り扱ったオーダーメイドに関しては特別な思い入れがありそうで】 【残念がる彼に対して「いつか」の話をしながら、次に進んでいく】 【――】 あ、はい……義肢以外ですと まだ資格を取ったばかりであまり多く揃えてわけではありませんが……装飾品なども扱ってますよ カタログの方もありますので、こちらもご覧になられたら判りやすいかなって……思います 【と、言いながら早速とばかりに移動を開始する】 【口で説明するよりは実際に見て貰った方が早いという判断だろう】 【向かう先は奥のカウンター席の近く、ガラスケースの中に宝石らしき物を嵌めた様々な装飾品が見える】 【視力向上のサークレット、腕力を補強するブレスレット、脚力強化のアンクレット】 【など、それぞれ約「10%」の上昇補正を与えるアクセサリーから】 【珍しい物では「中の物体の状態を維持するポーチ」や「歩いた場所を自動で記録する地図」】 【などといった装飾品以外のアイテムも展示されており】 【渡されるであろうカタログにはそれらの写真と効力が詳しく記されている】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/483
484: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/15(日) 00:33:29.75 ID:f9JFw42O0 >>483 ……確かに、護身用として頼れそうな代物だねぇ。それならおおよその人には扱えるだろうし…… 魔銃と言うと、そうした性質を求める人が多いだろうけど、弾薬補充無しで良いっていうのが、一番ありがたい話さ…… ……まぁ、ジェネレーターや魔方陣が破損しちゃったら、そりゃ普通の人間には補修は無理だろうねぇ そこは仕方の無い所さ。家電製品だって、素人の修理でどうこうなるものじゃないんだし……っと、まぁそれは良いか…… 【自分の扱い方を想起でもしているのだろうか、深く考え込む様な仕草を見せながら青年はジョシュアの説明に耳を傾ける】 【ジェネレーター内蔵と言う事は、本当に所有者を選ばない武器と言う事になる。青年にとっては、そこの利点はともかく】 【おおよそ消耗品としての弾薬の必要性が非常に低いと言う部分が、やはり魅力的に映った様だった】 【一方で、デメリットに関しては仕方が無いと、あっさりと割り切ってみせる】 【――――初めから、何を求めて何を期待し過ぎないのか、あらかじめビジョンを用意していたのだろう】 うーん…………そう、かぁ………… ――――やはり『炎弾』を頂きたいよ。多分、僕の希望にはこれが一番近い所にあるはずだ 今の僕に必要なのは……恐らく、コレのはずだ…………! 【ジョシュアの説明を受けて、青年は難しい顔で数秒唸りながら悩む。が、最終的にはその選択を済ませた】 【キャビネットの『炎弾』を指差して、購入の意志を伝える。この店に足を踏み入れた時から、ある程度は見繕っていたのだろう】 【金額などを理由として逡巡する様な様子は無く、機能を知るだけですぐに購入を決めた様だった】 あぁ……そういうのが何とかなりそうな『伝手』はあるんだ。そこに良さげなものが見えたら、そうするよ…… 僕としても、それが上手くいけばありがたい…… 【より希望にアプローチする為の『オーダーメイド』と言う手段。それを、機会があれば使ってみたいと青年は素直な感想を述べて】 ……あぁ、最近扱いを始めたばかりなのか……それで、表の看板がああなってた訳だねぇ? じゃあ、少し見せてもらうよ…………ッ 【ジョシュアの言葉に、ふと表にしてあった張り紙を思い出す青年】 【恐らくは、魔銃に比べたら一段下の扱いになるのだろうが、ついでとして見ていくのは悪くは無いだろうと】 【此方は半ば冷やかし半分に、ショーケースとカタログとを交互に見て行くのだが――――】 ……っ、へぇ……これは…………店主さん、このサークレットのアンクレット、これらも欲しいんだ……! 【パッと見て、青年はすぐさま興味を引かれた様だった。サークレットとアンクレットを、それぞれに指名する】 【その表情は、良いものを見つけたと言った様子で軽い笑みになっていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/484
485: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/15(日) 00:40:00.83 ID:Y9u76Ndso 【ここは未だ戦いの傷跡を残す土地、名を「ニュー・ドレファス」と云う】 【災害級の戦いが行われ様々な人々の運命が交錯した場所、瓦礫に塗れたこの土地を歩く人影も同じく】 【その運命の中で生命さえも糧としてその場に居た一人だった】 (――――――――……そう簡単には見つかりはしない、か……) 【錆びた色のローブ、被ったフードから垂れる髪の色は同じような非活性の錆びた色】 【身体は濃密な魔翌力を宿しならば彼女は魔術師と呼ばれるような人種であり、ここにいるという事は縁があったということ】 全部が全部、何もかもが瓦礫の下……形が残ってるだけ遺跡の方がマシなのかもね 文明の跡も無いんじゃそれこそ生きた証も見つけられっこないもの………見つからないのも仕方ないのかな 【もはや原型も分からない瓦礫を手に取り淋しげな瞳を浮かべ息を吐く】 【見渡せばその視界の殆どが同じように、決してこの街に生まれた訳でもない彼女でさえどこか胸痛む光景】 【幾多の生活が在っただろう、幾多の営みが在っただろう、それも今や影も形も無く】 【ただ戦いで負った傷が未だ治らずとも魔術師は歩く事を止めなかった】 【時折キョロキョロと見渡すのはある捜し物があるから、戦いの最中で朽ち果ててしまった自身の装備】 【その面影を探して痛む身体をおして見つかるとも分からない人から見れば愚かかもしれない行為を続ける】 ……はぁ、寒い―――――――― 【季節はもうすぐ春なれど吹きすさぶ風は止むことを知らず】 【誰にも見せない不安な表情で手をこすり合わせて、縋るような気持ちで彼女はまだ歩き続けていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/485
486: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/15(日) 00:58:22.91 ID:DmvB5MoMo >>484 サークレットとアンクレット……そうですね、"その二種類なら"大丈夫そうです……。 【何やら意味ありげな言葉を呟くジョシュアであったが、何か問題でもあるのか】 【それについての説明はすぐに、この口から語られる事となる】 その、ですね……"強化"のアクセサリーは少し繊細な造りをしていまして 身体に直接魔翌力を流して干渉するマジックアイテムなせいか 「近い部位に」「複数装着する」と互いに影響して打ち消しあってしまうんです ですがこの場合は……"サークレット(冠)"と"アンクレット(足首飾り)"で 部位が離れているので問題なく機能すると思います……だからその、安心してくださいね? 【つまりは、大量購入して全身強化――などは不可能ならしく】 【今回のような額と足首の二つならばギリギリで同時発動できるか、という代物であるようだ】 【青年の注文は問題がない、ということなので注文は問題なく行うことが出来るだろう】 "炎弾"の魔銃と……"強化"のサークレットとアンクレット はい……確かに承りました! えと、あとはお会計を済ませて……商品をお渡しするだけですね? ではその……奥のカウンター席の方までお越しください 【これで店の商品は一通り紹介したことになり、購入する物も決定された】 【ならば次は会計であろう――ジョシュアは、確認するようにそれらを口にした後】 【トトトッ……とカウンターの方まで小走りに駆け寄って】 【手前のお客様用の椅子を一つ引いて彼を誘い、自分はテーブルの向こう回った】 【そしてカウンターテーブルの奥に備え付けられた棚から、領収書とペンを取り出して】 【さらさらと慣れた手つきでペンを走らせ注文内容や金額を記していった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/486
487: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/15(日) 01:07:46.60 ID:f9JFw42O0 >>486 ……ん? 【何か、歯に物が挟まった様な言葉に、青年は一瞬怪訝そうな表情を浮かべる】 【今目の前にある商品なのだから、在庫切れと言う事もないだろうに――――その理由は、続く言葉で解消されたのだが】 あー、なるほど……いや、実は……片方は土産に使おうと思ってたモノなんだよ だから、両方自分で使う訳じゃあないんだよね……まぁ、どっちにしろ問題は無いはずさ 【ジョシュアの懸念する所は理解したが、実際にはそれは杞憂だった】 【両方共に自分で使う為の購入ではなかったのだ。どちらが『土産』なのかは分からないが、青年はプレゼントとして使うつもりなのだろう】 【注意と言う意味では、確かに注意しなければならないが、まぁこれは余談と考えてしまって問題は無いはずだ】 あぁ、よろしく頼むよ…… 【購入する物品はそれで全部の様だ。青年はそのままジョシュアの後についてカウンターへと足を向ける】 【そして、背中に背を向けるとそこから数枚の紙幣を取り出し、会計の準備を始めて――――】 ――――ところで店主さん、ここに、自分で作った手製の代物って、どれくらいあるモノなんだい……? ……商売人と言うより、職人と見受けたんだけどね…… 【間を持たせる為だろうか。青年は支払いの確認の段で、ジョシュアに質問を向ける】 【内容としては、それこそ雑談の様なものだが――――青年の表情は、先ほどと同じ様に、妙に興味深げなものになっていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/487
488: アイン ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日) 01:09:35.63 ID:80do5KT/o >>485 【瓦礫の山、廃墟と化した首都には他にも訪問者がいた】 【女の視界の片隅に映るのは赤黒い人影。外套を身にまとった長身の男。かつて、聖都で相対した魔術師だ】 【女とは違い、瓦礫を漁るわけでもなく彼は周囲を見渡していた】 ────…………俺もたいがいだが、こりゃひどいな ベクター・ザ・“フォビドゥン”だったか…………ジジイといい六罪王といい、どうして文明を壊したがるのか…… もったいないったらありゃしねえ。首都じゃ蔵書量も中々だっただろうに………… 【廃墟の惨状に大きなため息をつくと、アインは瓦礫の中を歩き始めた】 【その先に女の姿を見つけた。聖都で戦った相手だと、すぐに思い出した】 (こんなところで、何してやがるんだ……?) 【観察してみれば、何かを探しているように見えた。よく知らない相手ではあったが、盗賊の真似事ではないだろう】 【となると、例の戦いに参加していたのでは、という考えがアインには浮かんだ。ならばベクターのことを聞いておいた方がいいだろう】 【一度戦った相手だったがアインはこれといった敵意を相手に抱いていなかった。少なくとも今日の彼には戦う理由がなかった】 おい、そこにいるのはヒトツギ・カズネか!? 【近づくより前に、彼は大声で女に語りかけた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/488
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