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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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484: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/15(日) 00:33:29.75 ID:f9JFw42O0 >>483 ……確かに、護身用として頼れそうな代物だねぇ。それならおおよその人には扱えるだろうし…… 魔銃と言うと、そうした性質を求める人が多いだろうけど、弾薬補充無しで良いっていうのが、一番ありがたい話さ…… ……まぁ、ジェネレーターや魔方陣が破損しちゃったら、そりゃ普通の人間には補修は無理だろうねぇ そこは仕方の無い所さ。家電製品だって、素人の修理でどうこうなるものじゃないんだし……っと、まぁそれは良いか…… 【自分の扱い方を想起でもしているのだろうか、深く考え込む様な仕草を見せながら青年はジョシュアの説明に耳を傾ける】 【ジェネレーター内蔵と言う事は、本当に所有者を選ばない武器と言う事になる。青年にとっては、そこの利点はともかく】 【おおよそ消耗品としての弾薬の必要性が非常に低いと言う部分が、やはり魅力的に映った様だった】 【一方で、デメリットに関しては仕方が無いと、あっさりと割り切ってみせる】 【――――初めから、何を求めて何を期待し過ぎないのか、あらかじめビジョンを用意していたのだろう】 うーん…………そう、かぁ………… ――――やはり『炎弾』を頂きたいよ。多分、僕の希望にはこれが一番近い所にあるはずだ 今の僕に必要なのは……恐らく、コレのはずだ…………! 【ジョシュアの説明を受けて、青年は難しい顔で数秒唸りながら悩む。が、最終的にはその選択を済ませた】 【キャビネットの『炎弾』を指差して、購入の意志を伝える。この店に足を踏み入れた時から、ある程度は見繕っていたのだろう】 【金額などを理由として逡巡する様な様子は無く、機能を知るだけですぐに購入を決めた様だった】 あぁ……そういうのが何とかなりそうな『伝手』はあるんだ。そこに良さげなものが見えたら、そうするよ…… 僕としても、それが上手くいけばありがたい…… 【より希望にアプローチする為の『オーダーメイド』と言う手段。それを、機会があれば使ってみたいと青年は素直な感想を述べて】 ……あぁ、最近扱いを始めたばかりなのか……それで、表の看板がああなってた訳だねぇ? じゃあ、少し見せてもらうよ…………ッ 【ジョシュアの言葉に、ふと表にしてあった張り紙を思い出す青年】 【恐らくは、魔銃に比べたら一段下の扱いになるのだろうが、ついでとして見ていくのは悪くは無いだろうと】 【此方は半ば冷やかし半分に、ショーケースとカタログとを交互に見て行くのだが――――】 ……っ、へぇ……これは…………店主さん、このサークレットのアンクレット、これらも欲しいんだ……! 【パッと見て、青年はすぐさま興味を引かれた様だった。サークレットとアンクレットを、それぞれに指名する】 【その表情は、良いものを見つけたと言った様子で軽い笑みになっていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/484
485: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/15(日) 00:40:00.83 ID:Y9u76Ndso 【ここは未だ戦いの傷跡を残す土地、名を「ニュー・ドレファス」と云う】 【災害級の戦いが行われ様々な人々の運命が交錯した場所、瓦礫に塗れたこの土地を歩く人影も同じく】 【その運命の中で生命さえも糧としてその場に居た一人だった】 (――――――――……そう簡単には見つかりはしない、か……) 【錆びた色のローブ、被ったフードから垂れる髪の色は同じような非活性の錆びた色】 【身体は濃密な魔翌力を宿しならば彼女は魔術師と呼ばれるような人種であり、ここにいるという事は縁があったということ】 全部が全部、何もかもが瓦礫の下……形が残ってるだけ遺跡の方がマシなのかもね 文明の跡も無いんじゃそれこそ生きた証も見つけられっこないもの………見つからないのも仕方ないのかな 【もはや原型も分からない瓦礫を手に取り淋しげな瞳を浮かべ息を吐く】 【見渡せばその視界の殆どが同じように、決してこの街に生まれた訳でもない彼女でさえどこか胸痛む光景】 【幾多の生活が在っただろう、幾多の営みが在っただろう、それも今や影も形も無く】 【ただ戦いで負った傷が未だ治らずとも魔術師は歩く事を止めなかった】 【時折キョロキョロと見渡すのはある捜し物があるから、戦いの最中で朽ち果ててしまった自身の装備】 【その面影を探して痛む身体をおして見つかるとも分からない人から見れば愚かかもしれない行為を続ける】 ……はぁ、寒い―――――――― 【季節はもうすぐ春なれど吹きすさぶ風は止むことを知らず】 【誰にも見せない不安な表情で手をこすり合わせて、縋るような気持ちで彼女はまだ歩き続けていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/485
486: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/15(日) 00:58:22.91 ID:DmvB5MoMo >>484 サークレットとアンクレット……そうですね、"その二種類なら"大丈夫そうです……。 【何やら意味ありげな言葉を呟くジョシュアであったが、何か問題でもあるのか】 【それについての説明はすぐに、この口から語られる事となる】 その、ですね……"強化"のアクセサリーは少し繊細な造りをしていまして 身体に直接魔翌力を流して干渉するマジックアイテムなせいか 「近い部位に」「複数装着する」と互いに影響して打ち消しあってしまうんです ですがこの場合は……"サークレット(冠)"と"アンクレット(足首飾り)"で 部位が離れているので問題なく機能すると思います……だからその、安心してくださいね? 【つまりは、大量購入して全身強化――などは不可能ならしく】 【今回のような額と足首の二つならばギリギリで同時発動できるか、という代物であるようだ】 【青年の注文は問題がない、ということなので注文は問題なく行うことが出来るだろう】 "炎弾"の魔銃と……"強化"のサークレットとアンクレット はい……確かに承りました! えと、あとはお会計を済ませて……商品をお渡しするだけですね? ではその……奥のカウンター席の方までお越しください 【これで店の商品は一通り紹介したことになり、購入する物も決定された】 【ならば次は会計であろう――ジョシュアは、確認するようにそれらを口にした後】 【トトトッ……とカウンターの方まで小走りに駆け寄って】 【手前のお客様用の椅子を一つ引いて彼を誘い、自分はテーブルの向こう回った】 【そしてカウンターテーブルの奥に備え付けられた棚から、領収書とペンを取り出して】 【さらさらと慣れた手つきでペンを走らせ注文内容や金額を記していった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/486
487: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/15(日) 01:07:46.60 ID:f9JFw42O0 >>486 ……ん? 【何か、歯に物が挟まった様な言葉に、青年は一瞬怪訝そうな表情を浮かべる】 【今目の前にある商品なのだから、在庫切れと言う事もないだろうに――――その理由は、続く言葉で解消されたのだが】 あー、なるほど……いや、実は……片方は土産に使おうと思ってたモノなんだよ だから、両方自分で使う訳じゃあないんだよね……まぁ、どっちにしろ問題は無いはずさ 【ジョシュアの懸念する所は理解したが、実際にはそれは杞憂だった】 【両方共に自分で使う為の購入ではなかったのだ。どちらが『土産』なのかは分からないが、青年はプレゼントとして使うつもりなのだろう】 【注意と言う意味では、確かに注意しなければならないが、まぁこれは余談と考えてしまって問題は無いはずだ】 あぁ、よろしく頼むよ…… 【購入する物品はそれで全部の様だ。青年はそのままジョシュアの後についてカウンターへと足を向ける】 【そして、背中に背を向けるとそこから数枚の紙幣を取り出し、会計の準備を始めて――――】 ――――ところで店主さん、ここに、自分で作った手製の代物って、どれくらいあるモノなんだい……? ……商売人と言うより、職人と見受けたんだけどね…… 【間を持たせる為だろうか。青年は支払いの確認の段で、ジョシュアに質問を向ける】 【内容としては、それこそ雑談の様なものだが――――青年の表情は、先ほどと同じ様に、妙に興味深げなものになっていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/487
488: アイン ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日) 01:09:35.63 ID:80do5KT/o >>485 【瓦礫の山、廃墟と化した首都には他にも訪問者がいた】 【女の視界の片隅に映るのは赤黒い人影。外套を身にまとった長身の男。かつて、聖都で相対した魔術師だ】 【女とは違い、瓦礫を漁るわけでもなく彼は周囲を見渡していた】 ────…………俺もたいがいだが、こりゃひどいな ベクター・ザ・“フォビドゥン”だったか…………ジジイといい六罪王といい、どうして文明を壊したがるのか…… もったいないったらありゃしねえ。首都じゃ蔵書量も中々だっただろうに………… 【廃墟の惨状に大きなため息をつくと、アインは瓦礫の中を歩き始めた】 【その先に女の姿を見つけた。聖都で戦った相手だと、すぐに思い出した】 (こんなところで、何してやがるんだ……?) 【観察してみれば、何かを探しているように見えた。よく知らない相手ではあったが、盗賊の真似事ではないだろう】 【となると、例の戦いに参加していたのでは、という考えがアインには浮かんだ。ならばベクターのことを聞いておいた方がいいだろう】 【一度戦った相手だったがアインはこれといった敵意を相手に抱いていなかった。少なくとも今日の彼には戦う理由がなかった】 おい、そこにいるのはヒトツギ・カズネか!? 【近づくより前に、彼は大声で女に語りかけた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/488
489: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/15(日) 01:14:32.55 ID:CHSWx9HX0 //エルヴェツィオさんの方へ //すみません、そろそろ眠気が限界に近く……今日の21時か置きレスに持ち越しをお願いします! //其方のお返事を待たずに落ちる事になって申し訳ないです…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/489
490: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/15(日) 01:18:12.86 ID:fjuoyO0J0 >>482 …………まあ、簡単に言えばその通りだ。 だが、その術だけじゃない…………それ以降とは言うが……っ……………… ……い、いや…………やっぱりこの先はお前には……………… 【術を掛けられて以降という部分を訂正しかける、だが結局言い出せず】 【唇をきゅっと噛んで、これ以上のことを彼女に話してしまわぬように耐えているようだった】 【今の彼の心はまるで苦しみで膨らんだ水風船、落としてしまえば割れてしまいそうな程に脆かった】 【しかしマリアはそれでも彼を救おうとしてくれている、エルヴェツィオもそれを少しでも感じたのか、彼女が尋ねたなら……静かに息を吐いてから話し始めてくれるだろう】 …………正直なことを言って、お前を傷付けてしまうかもしれない……それでもなら…………話そう。 ……マリア…………お前は今……幸せか……?いや、そうだろうな、近くで見てりゃ俺にも分かる………… 今までカランコエの子供達と過ごしてきて、これからはフレデリックと一緒だもんな、相思相愛ってやつで本当に羨ましいよ………… 【指輪からマリアの顔へ、視線を動かしながら話したのは彼女の幸せについて】 【もちろん、二人が結婚したと聞いたときは驚きつつも喜んでいたし祝っていた】 【フレデリックは彼女の事を大切にしてくれているし、マリアも彼を愛している、それは知っている】 …………だが、俺はどうだ……?母さんは早くに居なくなって、父さんも、ミレーナも…………誰も居なくなった………… 俺独りだけだ、お帰りなさいの言葉もない家、返事の帰ってこない会話、温もりのないベット…… …………ああ、ちょうど一年前だったか、フレデリックの元に集まって聖地巡礼を誓った日は…… その時はまだ互いに似たような境遇だったな、いや…………差もあったか。 フレデリックのように父親が嫌いなら良かった、マリア…………お前のように母親が義理なら良かった……………… ………………だけどよォ…………、俺は家族だったんだ…………食卓を囲んで、色んな事を教わって、一緒に遊んだり笑ったりした本当に大切な家族だったんだよ………………! お前は好きな人と結ばれて家族になれたよなぁ……、その指輪綺麗だよなぁ……! 俺は今まで、こんな風に考えてたんだよ……!お前らに嫉妬してたんだよ! 最低だよな…………大切な仲間の筈なのにこんな事を考えてたなんてな…………自分でも認めたくはなかったことだが………… …………失格だよなぁ、お前らの仲間にこんな情けない奴なんてよ……………… 【全て、彼自身も隠していた陰の部分を全て話した】 【マリアはどう思うだろうか、彼女達の幸せが 彼にとっての苦痛でもあったのだと】 【彼女に全て打ち明けてしまったのだ、見せないように俯いていたが、地面に落ちていく雫は隠しきれてはいなかった】 />>489了解しました!明日も同じ時間から空いていますので……! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/490
491: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/15(日) 01:26:59.36 ID:Y9u76Ndso >>488 ――――――――ち、忌々しいヤツまで居るなんてホントついてない 【その声色には覚えがある、勿論彼女がこういう態度を取るからには良くない想い出として】 【声が聴こえるや否やカズネは魔翌力の流動を早くシフトさせ構える、かの男は魔術師にとって敵とカテゴライズされている】 【アインという男が今は戦う気が無くとも、彼女の中では別……】 ちょっと、気安く近づかないでいただけるかしら? あと数歩でも近づいたなら一斉射で吹っ飛ばすわよ……まったく…… 火事場泥棒がしたいなら私の見えないところでして欲しい物ね…… 【ノーマルからアクティブに、掌を向けて相手の動向を伺う】 【戦場で一度でも相対したならば敵、そんな彼女の考え方はこのご時世別段シビアという訳でもあるまい】 【ただカズネとて要らない戦火は避けるようには心掛けている、筈である】 で、何の用かしら……瓦礫を灰燼にしたいっていうなら私としては構わないけど 【力強い口調と視線、叱責さえ混じっていそうな声は間違いなくその男に対して】 【魔術師同士、そして敵同士……そして今はどうなるか……】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/491
492: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/15(日) 01:36:58.96 ID:DmvB5MoMo >>487 え………あ、ええと……―― 【青年の質問に、ジョシュアは少しばかり言葉を濁らせた】 【言いづらい事なのか……いや、表情を確認したならば"恥ずかしがっている"ようにも見えようか】 【ちょっと顔を俯けて、微かな間を開けた後……】 ――……その、"全て"……です。 拙作ばかりでお恥ずかしいのですけれど……ちゃんとギルドの方から審査を受けているので 不良品だったり……料金に見合わない欠陥品だったりはしませんから、そこは安心して下さいね? 僕ももっと勉強して……もっともっと凄い作品を手掛けていきたいのですが―― 【謙遜、というよりは単純に自信がないのだろう】 【確かにこの店で扱っている商品は、世に知られる強力な魔道具に比べたならば非常に"弱い"】 【軍用などではなく、市井の一般店で売り出して製品なのだから当然といえばそうなのだが】 【"上"を知っているだけに現状に満足はいっていないようで】 【「――しょ、精進します」、とある種の決意を瞳に灯しながら締め括った】 【そんなこんなの遣り取りをしている内に、記入が終わったのか】 【ペンを置いて領収書を彼の方に向けてスッと差し出し】 では――これが商品の代金になります。 あ……それと、オプションで商品のデザインを変更する事も出来るのですが そういったリクエストはございませんか……? それと……お土産にするのでしたら、ラッピングのサービスもやっていますので…… 【領収書には「7500」という数字……マジックアイテムとしては冗談のような値段だが】 【ジョシュアの場合は"製造過程"が特殊な為、これでも一応元は取れているのだ】 【また、口にした通りデザインの変更なども行うことが可能なようで】 【リクエストがあれば、望み通りの形状にして渡す事が出来る】 【その場合は後日商品を受け渡すことになり、追加料金で「1000」取られることになるが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/492
493: アイン ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日) 01:38:02.97 ID:80do5KT/o >>491 【警告されればアインは大人しく従って近寄るのを一旦はやめた】 【魔力の変化を感じ取りはするものの、苦笑するだけで自分からは何もしない。戦闘態勢を取ることさえも】 ははっ、冗談言え 火事場泥棒をしようにも、こうも瓦礫まみれじゃ盗るものもないだろ 戦うにしたってお前はそんな状態だ。こんな場所でやったところで意味もあるまい 【両手を挙げてひらひらと振り、戦う気がないことをアインはおどけながら示した】 そうだな…………まぁ、聞きたいことがあるところだが まずお前がこんなところで何をしているのか、気になるところだな 何かを探しているように見えたが、落し物でもしたのか? 【本題に入るより先にアインは気になった些細なことを訪ねた】 【そうしながら彼は瓦礫の上に腰掛けた。これも一応、戦意がないことを示すためにだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/493
494: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/15(日) 01:57:00.71 ID:f9JFw42O0 >>492 …………ん? 【いささか力を込めた質問だと言う事は理解している。だが、ジョシュアがここまで言葉を詰まらせるのは少し意外だった】 【自分の言葉の押しが強すぎたかと、青年は続く言葉をただ待つ】 ――――素晴らしいよ、最高じゃあないか……! 【全てが自作。そう聞かされて青年は、どこか嬉しそうに声を弾ませ、その表情にも笑顔が映る】 【良い話を聞けた――――そう言いたげに、青年はうんうんと頷いて、真っすぐにジョシュアを見つめる】 ――――やっぱりそう言う人間は素晴らしいよ。僕は本当にそう思う……! この数を全部自分でって事なら、結構に大変だろう……ちゃんと、目指す所があって、その為に努力をしているんだ、そうだろう……!? ――――そうやって、自分の最高を引き出す為に頑張って、自分を輝かせている命って言うのは、僕は好きなんだ……! ……僕は、君みたいな人間が好きだ……! 【精進――――まさにその言葉の通りだろう。ジョシュアが今この店でやっている事は、先を見据えて努力する事に他ならない】 【そして、その結晶がこうして形を成し、人の世の役に立つ】 【――――青年は、そうした人の営みを愛してた。何にも代えがたい尊さであると、そう認識しているらしい】 【職人と見受けた――――青年はジョシュアにそう言っていたが、それは間違っていなかったのだ】 【そうした相手の下で買い物ができた事を、青年は喜んでいるのだろう】 え……っ? ……本当に、この値段であっているのかい? ……分からないもんだねぇ 【金額を確かめた青年は、思わずそう問い返していた。それだけ、金額の低さが意外だったのだろう】 【相場を知っている訳ではない。だが、それでもハンドメイド品がこの値段と言うのはいささか信じ難い】 【それでも、それが間違いではないと言う事を知ると、青年はその通りの金額をカウンターに置く】 いや、大丈夫だよ……『彼女』は飾り気が無い物の方が、好みさ…… 【オプションとしてのサービスに関しては、青年には然程興味がない様子だった】 【それは、プレゼントとして贈るつもりの相手を思って、その上で必要ないと判断しているのだろう】 【そう語る時の青年の表情が、微かに遠い目をしていた】 ――――そうだ、店主…………僕の知り合いに、『魔海』から行商であちこち歩いてるオーガなんてのがいるんだけど、興味ないかい? 『魔海』の中の、こっちじゃ珍しいものを、良く商ってるんだ……ひょっとしたら、面白いものがあるかもしれないよ……? 【――――恐らくは、オーダーメイドを聞かれた時の『伝手』なのだろう。青年はジョシュアにその存在を紹介する】 【どうやら、本当にジョシュアの事を気に入ったようだった。事によっては引き合わせそう――――そうした事を考えているのだろう】 /すみません、此方の方が眠気がヤバくなってきました……w /そろそろ〆が近そうですが、明日以降に持ち越し、もしくは置きレス移行、宜しいですか? 明日は夕方前まで、明後日以降は逆に夜以降になりそうですが http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/494
495: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/15(日) 01:59:23.15 ID:DmvB5MoMo >>494 /大丈夫ですよ〜 /自分明日は休みですので、好きな時間にお返ししてください! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/495
496: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/15(日) 02:03:34.67 ID:f9JFw42O0 >>495 /では、今日はお先に失礼しますー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/496
497: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/15(日) 02:05:30.08 ID:Y9u76Ndso >>493 あら、随分と見くびられたものね……私はいつどこでどんな状況でも構わないけど? その時の体調次第で結果が出せないなんて子供の言い訳、魔術師にそんな弱さは要らないでしょう だから……そっちがその気ならいつでも相手してあげるわよ 【かの男に一流の魔術師が何たるかは語る必要もないだろうが、カズネはどこか下に見られたように感じ声を若干ながら荒らげる】 【古く魔術師というのは理知的な人間が成る傾向にあるあしいが彼女は直情型らしく、それは彼女の戦い方からも理解るだろう】 ふん……やる気がないなら別にいいのだけど、そうよ捜し物…… ついでに言わせて貰うならアンタには関係無いからすっこんでいて欲しいものね、からかうなら他所でお願い 【敵意が無いならばそれでいい、だが流れる魔翌力を止める事はしない】 【それはカズネとアインが敵同士であるという線引を明確に示す為の物、自分はこっちで貴方はあっち】 【魔術を志す者ではあるがその岸の違いはハッキリさせなければ気がすまず……】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/497
498: アイン ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日) 02:20:19.63 ID:80do5KT/o >>497 あーはいはい、わかったわかった。お言葉に甘えて、その気になったら挑ませてもらうよ…… …………いやしかし、実際のところ、体調が悪けりゃ魔術も鈍るだろ、そりゃ 俺だって、風邪引いてるときは寝てたいぞ………… 【微かに憤るカズネに対してアインは呆れるというか、苦笑していた。言い分がわかるようなわからないような、そんな感じだ】 【この男も理知的な部分とそうでない部分が共存しているという、魔術師にしては感情的な方だったが、カズネ程ではないかもしれない】 【もっとも、長い魔術師人生の中でカズネと似たような台詞を吐いたこともあるので、なんともいえない顔になっているのだが】 ふぅん、そうか………… 手こずっているようだから手伝ってやろうかとも思ったが、それはお前のプライドが許すまい まったく、正義を名乗る連中はどうしてこう頭が固いのやら。俺がお前と同い年のころでさえ、もっとこう………… 【年寄り特有の悪癖が出かけて、アインは続く言葉を飲み込んだ。自分の若いころを引き合いに出す老人にはなりたくなかった】 【なかったのだが、気づいたらそんな風になっていた。そのことに一人苦笑して、咳払いを一つ】 まぁ、それはいい。ではもう一つ質問だが…… 何を探しているか、何を落としたかは知らんが、ということはお前はあの男と戦ったな? あの男────ベクター・ザ・“フォビドゥン”と 【その名を口にした瞬間、アインから茶化した雰囲気が消えた。若者をからかう老人から冷徹な魔術師に一瞬で戻った】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/498
499: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/15(日) 02:40:22.14 ID:Y9u76Ndso >>498 そも風邪を引く時点で体調管理がなっていないのよ 魔術師を志すからじゃなくて自己管理くらい大人なら出来てあたりまえなの 【体調管理も仕事の内、要するにそう言いたいのだろう】 【カズネのその考え方は常在戦場という訳ではないが人生の全ては魔術に捧げていることの証左でもあろう】 アンタの手なんか、い・ら・な・い……全部自分一人でやってみせるわ アンタみたいな愉快犯に手を貸したら絶対後で後悔するのは目に見えてるし、あー……もう一々うっさいわよオッサン 【カズネのそれはどうしようもないくらいに自己完結型の生き方】 【頼る事は弱さと捨てて常に人間として強くあろうという精神性、それはしかし極まってしまえば人と外れる事を意味する】 【アインとてその姿を見ただろう、魔女としてのカズネの赤い赤い姿を】 ――――――――……なに、アンタ……アレに興味があるの?……場合によったら もしアンタがアレに協力しようだなんて言ったならこの場で即後悔させる準備があるけど…… 【その言葉は即ちあの男と一戦交えた事を示す】 【ふつ、と湧き上がる魔翌力と握りしめる拳はその時の雪辱を思い出しての事だろう】 【赤みを増した瞳と髪、そしてローブは昂ぶりを表すのだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/499
500: アイン ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日) 02:58:15.81 ID:80do5KT/o >>499 オッサン…………!? 【その一言が引き締めたアインの気を一発で落としてしまった。おっさんはがっくとうな垂れた。中年だって中年とは言われたくないのだ】 いちいち頭の固いやつめ……! 二十歳そこそこのやつが人の手を借りずに生きられるわけがないだろうが! 腕はそれなりだが、あまり背伸びしすぎると後で悔やむことになるぞ! 【おっさん呼ばわりされたのが堪えたのか、アインはまさしくおっさん的な説教をたれてしまった】 【人から外れることの意味は、彼もよくわかっていた。まさしく今の自分の立場は、人から外れている】 【アインにとってさえ、それは良い要素ばかりではなかった。それ故に強くあろうとしすぎるカズネは危うく見えた】 【湧き上がった魔力に、アインは大きなため息をついた】 一度に二つも間違いを犯すなよ、まったく 一つ、お前のそれは俺に対して脅しにもならん。後悔するとしたら、弱者をいたぶった後味の悪さだけだ 二つ──────奴に協力する気はない 【一つ目は尊大なアインからすれば当然の言葉。彼は二つ目の部分を特にはっきりと断言した】 あの男の目的は世界全体の破壊だと聞く。それは明らかに俺の目的と反する そもそも、どのような主義信条があろうと、世界の全てを破壊するなどありえん。自殺を望むようなものだ! そんなの、当たり前だろ。一体どこの誰がそんなことに加担する? お前たちの中じゃ、悪人はみんな自殺志願者なのか? 【続く言葉には少なからず憤りが加わっていた。カズネからすれば当然の疑いだろうが、それがアインには腹立たしかった】 【要約すれば、彼は『常識的に考えてありえない』と言っていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/500
501: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/15(日) 03:04:42.79 ID:DmvB5MoMo >>494 え、えぇ…………!? そ、そんな……僕なんて、先輩の職人さん達に比べたら大したことありませんし…… 目標は……確かに、ありますけれど……別に世界一の職人さんになりたいとかじゃなくて もっとちっちゃくて…………――う、うぅん………… 【今までも相手から褒められたことはあったが】 【青年から受けた賞賛はその中でも特に大きく、ジョシュアは反応に困ってしまう】 【嬉しくない、迷惑――などということはないのだが】 【どうしても自分がそこまで立派な人間だとは思えなくて】 【恥ずかしいような、恐れ多いような……だから上手く言葉が紡げず】 【照れから頬に微かな朱を宿しながらも、ぼそぼそと呟いて再び顔を俯けてしまう】 【此処まで頑なに自己評価が低い理由は、本来内気で控えめな性分ということもあるが】 【もっと根底にある"行動原理"、それによって少年は「自分に納得することが出来ない」】 【それはまるで、病巣のようで――自分を縛りつける"呪い"でもあった】 【それはともかくとして無事に精算は終了し】 【金額を確認したジョシュアは、古びたレジを操作してそれを納めたならば】 【一度席を立って店の奥――倉庫の方へと姿を消して】 【二分ほどで注文通りの商品の入った箱を持って帰ってくる】 ――……本当によろしいのですか? 女性の方へのプレゼントなら、綺麗に包んであげた方が――あ、え、えっと……ごめんなさい…… 【彼女――女性への贈り物ならば余計に綺麗に飾ったほうが良いのでは、と言葉を紡ごうとするも】 【彼の目を見てここでは語れぬ"事情"があるのだと悟り】 【途中で区切り、小さく頭を下げて謝罪した】 【何はともあれ、商品はカウンター席に置かれ青年に渡されることになる】 【ガムテープで簡単に包装されているが中身は違わず注文通りであった】 魔海の……オーガさん、ですか? は、はい……お会いできるなら是非! 魔海なんて名前しか聞いたことありませんでしたから どういう場所か想像もつかなくて……どんな珍しい物が見せていただけるのか、すごく楽しみです……! 【彼の言葉にジョシュアは目を輝かせる】 【商売人としての顔ではない、素敵な玩具を与えられた子供のような無邪気な喜び方だ】 【やはり"こういった"事は非常に好きなようで、もし会わせるするならばジョシュアは二つ返事で承諾するだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/501
502: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/15(日) 03:12:45.78 ID:Y9u76Ndso >>500 悔やまないように今を生きてるだけよオッサン、若者の事は若者の好きなようにさせなさい 大体、そこまで長く生きてるなら「自己責任」って言葉くらいは知ってるでしょ、私はそれにそれに殉じるってだけ それで結局斃れても私が私であるがままに[ピーーー]たならそれでいいの、今はそれ以外は要らないから 【さらりと流れる水のようにその言葉に淀みはない】 【いっそ清々しいまでの潔い死に方、好きなように生きてそして好きなように死ぬ】 【喩え他人から見てどんなに無残な最期だったとしても、カズネが満足して逝けたならば実りある人生なのだろう】 ふっるい理念の魔術師に最新が負けるかどうか試してみようかしら?……ま、今日は退いてあげるけど ふうん……ならアンタは自殺志願者じゃないんだ、てっきりそういう側の人種かと思っていたけど だったらアンタの主義信条とやらは一体どんな物なのかしら、戦いを起こして……それでその先に何を求めてるのか カワイイ後輩の為に少しご教授してくれるといいのだけど、まあ……嬉しいかどうかは別として 【アインの言葉は意外だった、それ故にカズネは問いで返す】 【そも他人を理解する努力に欠ける彼女がこうして尋ねる事自体が稀有】 【それだけに先の戦いでの出来事は魔女の心に凝りを残しているやも知れず】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/502
503: アイン ◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日) 03:40:26.50 ID:80do5KT/o >>502 【カズネの更なる問いかけにアインは重々しく息を吐いた。それは今までと違い呆れを表すものではなく、疲労の表れだった】 【彼の人生の中で、この問いかけは何度も行われてきた。その度に彼は答え、そして大半は否定されてきた】 【当然だ、と彼自身も思っていたが、それと気分は別問題だった。わかっていることでも、何度も繰り返されれば嫌にもなる】 …………後輩、と言われれば答えんわけにはいかんし、少し答えを変えねばならんな 【そうだとしても、今回もまたアインは答えねばならなかった】 【カズネがどう思っているかは別として、後輩という言葉は老魔術師に効果的だった】 【彼もまた、自分の何かを残す意欲を持つ人間なのだ】 まず、順序が逆だ。俺は戦いの先には何も求めていない 大半の戦いは魔術のためだ。禁書を奪うため、作った魔術を試すため、己の力量を常に保つため………… 俺も人間だから、ときには寄り道をするし、違うこともやる。力を振るう欲求があるから、ドラクレア島にも行く だがこれらは全て、あくまで寄り道だ 俺の主義信条が何かと問われれば、その答えはただ一つ。魔術を極め、この世界を理解することだけだ 他の全ては何もかもどうだっていい。そのためにどれだけ人が死のうが知ったことではない……まぁ、限度もあるが 【アインの表情は暗かった。生きる目的を語っているはずなのに、つまらなさそうな顔をしていた】 【老魔術師は自嘲めいた笑みを浮かべた。それの意味するところは語らず、更に言葉を続けた】 …………魔術師は、行き過ぎればこうなる。研究者気質というやつだな。言わんでもわかるだろうが、ならない方がいい そのためには、人に助けられた方がいいぞ。でないと、人を助けようと思っていても、肝心なことを見落とす 助けられたことのない奴は、人を助けられんのだ………… 【静かな声で語り終えて、アインは口を閉ざした。助言めいたことを付け加えたのも、後輩という言葉を真面目に受け取ったせいだ】 【彼は自身で生き方を否定した。それは単純な論理的結論だった。社会の敵にならずに済むなら当然、その方がいい】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/503
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