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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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578: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/17(火) 16:22:00.96 ID:nczrpv0co 【路地裏】 【暗がりの中にある影は2つだけ】 【1つはジャンクの淵に腰掛けてもう1つを眺めている】 【暗がりの中ではその全容は定かにならず】 【もう1つは剃刀を手にした女性】 【その女性は涙を流しながら「頭皮ごと」その艶やかな長い髪を削ぎ落としている】 【手は止まらない。涙より多くの血が頭から流れても彼女はその頭髪を削ぎ落とし続ける】 【と…其処でようやく最初の1人が声を発した】 髪は女性の命と言われるそうだ…ああ君がそれを大切にしていた事も知っている だから教えて欲しい「自らの手でそれを落とす気持ちはどうだ?」 【女性へと声をかけつつ近づく最初の影…濁った血を思わせる赤い目と、金の髪が特徴的な上半身裸の男】 【女性は答えれない。何故こうなってしまったのか、何故自分がこんな目に合っているのか。後悔や怨嗟、様々な感情が頭の中でグチャグチャと混じりあっていて】 ――――興味深かったのだが、な。時間切れだ。 【しかしそれを整理する暇を与える程、彼の気は長くは無かった】 【露わになった彼女の頭皮の「中身」を叩き潰そうと、鋭い手刀を振り被って――――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/578
579: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/17(火) 19:45:16.67 ID:B3MkDIk60 【街外れ――廃墟になった洋館の庭園、】 【細い三日月がしんと庭を照らしこむ、すっかりと野生化した庭木が黒く照らされて】 【ごちゃごちゃに絡まりあった薔薇の枝、自然と偶然でドームのようになった空間に、人影が揺れた】 よい、しょ……、よいしょ。 【見ればふわふわに膨らんだスカートのお尻、上半身はすっかりと薔薇の棘の中に隠れてしまって】 【時折棘でも引っ掛けるのか短い悲鳴のようなものも聞こえてくる、――しばらく見ていれば、ようやっと身体を起こし】 【小さく吐息なんてしながら崩れた前髪を整える手は、すっかりと土に汚れていて。顔に一筋茶色い線を描き】 【真っ黒の髪は腰の長さまで伸びて、今は三つ編みに編みこんだハーフアップ。ヘッドドレスの飾りがひらりと揺れて】 【黒赤のオッドアイはどこか蛇の目に似る丸目、右耳にだけ付けたピアスは、月白色の宝玉の欠片をはめ込んで】 【生成りの布に赤糸で縫い取った刺繍の柄、姫袖のワンピース、袖の下のほうは、うっすらと土に汚れて】 【ふっくらとしたスカートも地面に膝をついて何かしていたせいで微妙に汚れている。足は踵の厚いパンプス】 ここなら、きっと、野犬も掘りに来ないし……。 【そんな少女の傍らにはひどく古びた鳥篭が置いてあって、呟きながら取り上げれば、ぎぎいとそれだけで軋む】 【さび付いた蓋を苦労しながら開ければ、中から白く欠片のようなものをいくつもいくつも取り出して、】 【薔薇の空間の中、どうやら埋めて――手が汚れていたのは、穴でも掘っていたらしい、と、知れ――】 【埋めているのも小鳥か何かの骨らしいというのもなんとなく分かる、かもしれないけれど】 【ひとまずは廃墟の庭で何かしている怪しい人影、であるのには変わりなく。古びた鳥篭の軋む音も夜に響くなら】 【誰かの目や耳に入ってしまってもおかしくなくて、――ひととおり埋めてやると、彼女は満足げに息をついた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/579
580: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/17(火) 21:09:17.16 ID:Vg8elWBjo 【路地裏】 「今ォ日も大量、っとォ!」 【そこに居たのは黒い外套を羽織っている、コワモテで奥二重でエルフ耳の、男にみえる者だった】 【身長は約2mの、筋肉質な細身で、黒い白目と血の様に真っ赤な虹彩を持ち、ボサボサとしている長い黒髪だ】 【上下共に長袖黒ジャージを身に着けていて、首に紫色の毛のマフラーを巻いており、手袋や靴下も紫色だ、靴は黒】 【その者の足許にあるのは魔法陣、そしてその者が担いでいるのは傷を負い気絶した人間】 【魔法陣に向けて人間を投げれば、それは闇となって吸い込まれてゆき――そして、この場から姿を消した】 「人間は幾ら集めても損はねェからな……どォれ、次の獲ェ物は……」 【黒い服故にわかりづらいが、よく見ると付着したそのシミは――先程の人間に傷を負わせた者が誰かを、証明していた。】 /22時前頃までおいておきます http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/580
581: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/17(火) 21:42:17.28 ID:frXcv7q5o 【街中】 【ショーウィンドウが立ち並び、買い物客が行き交う通りの一角】 【通りに面した、カフェのテラス席に、一人の女が掛けていた。──胸元まで垂らされたプラチナブロンドと、白い肌】 【服装は金具で内側を止めたチェスターフィールドコートに、インにはスポーティなホワイトのタートルネック】 【右肩から先は欠損しているらしく、袖が柳の様に揺れる。脚も悪いのか、テーブルの脇には杖が置かれていた】 機関、殺人事件……相変わらず、きな臭いニュースばっかりだな。 もう少し、明るい話を探そうとは思わないのか、記者は。パンダが生まれた程度の物でいいんだけどね。 【手にした新聞を置いて、左手で紅茶を一口。女は1人らしく、テーブルを挟んだ向こうには誰も掛けていなかった】 【あいにく、他の席は空いていない──新しい客は、店員に「相席してはどうか」、と、薦められるだろうか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/581
582: ノア ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/17(火) 21:57:45.74 ID:QgUU1rYwo >>580 【エルフ耳の男がいる路地裏――から、壁を挟み面していた民家の一室にて】 【此処では”人間”が”人間”を狩っていた。恐怖の悲鳴と、泣き叫ぶような断末魔が木霊する】 泣いても意味ないんだよね、これは制裁だ―――ほら、吹っ飛びなよ。 【小太りの男を軽々と片手で投げ飛ばすのは矮躯の少年。生意気そうな、釣り目が印象的か】 【少年のぴしっと決めた黒いスーツには幾分かの血飛沫が滲んで見え、それが少年のものではないのは確かだ】 【男の首元を片手で締め付け、軽々と投げ飛ばす怪力―――民家の薄い壁を破り、路地裏へと投げ飛ばされる】 【その時点で既に虫の息であり、生命活動の停止も時間の問題だったが……】 ………脆い壁だねぇ。折角、汚い金持ってるなら、もっと良い家住なよ。 【崩れた壁、瓦礫の埃の中からパタパタと手で視界を確保しながら、少年は現れる】 【壁を壊し、男が瀕死でたどり着いた場所は―――丁度、魔法陣の直ぐ側であった】 別に恨みはないし、邪魔ってだけなんだかけどね……さーて、そろそろ楽にしてあげ……ん? 【煙たいな、と薄く開いていた眼を少し広げた。投げ飛ばした男の近くの魔法陣――それと、異様な男?】 【少年は警戒心を纏つつ、背に掲げた子供が使うには相応しくない、身の丈程の”大斧”に手を掛けた。黒い手袋越しに、無骨な柄を確りと握る】 /まだ大丈夫でしょうか…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/582
583: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/17(火) 22:01:07.56 ID:B3MkDIk60 >>581 ――空いてますか? 【なんて声がして。見れば、そこには少女が一人立つのだろう、まだあどけなさを残す――高校生くらいの、少女】 【にこにこと浮かべる笑顔は人懐っこく見えて、少なくとも敵意や悪意や害意とは真逆の方向にある。曖昧に首をかしげると】 【相手の返事を待つようにして――、ただ、彼女には、少しだけ違和感があって】 【身体の前で曖昧に繋ぐ両手。爪の中に土がこびりついていた。もちろん、丁寧に洗ったような様子はあるし、】 【洋服も丹念に叩いたのだろうが、そちらにもうっすらと土汚れがついている。小奇麗な格好をしている割りには、それが不思議で】 【真っ黒な髪は腰の長さまである、三つ編みに編みこんで飾ったハーフアップ、前髪は少しだけ長めに切られ】 【瞳は左右で色が違って、黒と赤。右耳にだけ付けたピアスには、宝玉の欠片があしらわれ】 【生成りを基調にした姫袖のワンピースはいたるところに赤糸で柄を縫い取って、レースやフリルの飾りも多く】 【長いソックスと赤いパンプス、パンプスはそれなりに踵が厚く、それなら彼女をいくらも大きく見せるけど】 【顔があどけないせいか、あんまり大人びたようには見えない彼女――声は鈴の音にどこか似て、高く透き通る音階】 【大丈夫だとか言ってもらえれば少し安堵したように笑うのだろう。断られれば――違うだろうけれど、】 【許可をもらえるようなら、空いた場所にちょこんと座るはずだ。軽い礼と会釈を添えて、ひときわ人懐こく笑ってみせて】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/583
584: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/17(火) 22:10:37.08 ID:Vg8elWBjo >>582 「んゥ?」 【次の獲物を探していたその者、壁が壊れる音と共に己の近くに吹っ飛んできた男は自分が手を下すまでもなくボロボロで】 【"まあ、ここ路地裏だしな"――、動じることもなく、その男の側に近寄ってしゃがんで覗きこめば】 「よォう、"人間"……元気かァ?」 【答えなんて聞かなくてもわかっている、聞いた理由なんて"ただの気まぐれ"――それだけだ】 【もし出来るならば、その男を右腕で米俵のように担ぎつつ、】 【その者はゆっくり立ち上がって】 「そォーいィえば、あァっちの方が騒がしかったなァ」 「――さァァアアわがしかァったなァ!」 「……で、テメェー、こォの人間、返して欲ォしいかァ?」 【――完全に捉えていた、少年のその姿を、正義なんて一欠片も無いだろうその眼で、しっかりと!】 【さて、今のところは襲ってくる様子はないが……近寄ってくる様子もない、やはり警戒しているのだろう】 /大丈夫です! ただ、あまり長くはいれないと思います http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/584
585: ノア ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/17(火) 22:18:51.86 ID:QgUU1rYwo >>584 【人間、そうこちらを呼んだ――――じゃあ、人間じゃないのか、あいつ】 【少年は訝しげな表情を浮かべながら、自分獲物を米俵の様に担ぐ様を見つめ続ける】 【……無防備に動いたり、近づいたりするのは得策ではないと感じる。あれは狂気の塊だろう】 ………驚いた、ちゃんと人間の言語を話せるんだ。 【先ずは”元気か”という問いに”皮肉”で返しておこうか―――少年は鼻で笑いながら、侮蔑の視線を送る】 【2mという150cmの自分とはかけ離れた身長の、耳の尖った化け物。そう認識をしているが、物怖じした様子はない】 騒がしかったかい?それは失礼したね……あんまり、静かに始末するのは苦手なんだ。 返して欲しいか、と言われれば返して欲しいかな……”それ”は、僕の獲物なんでね。 でも、”それ”が欲しいならあげるよ。煮るなり焼くなりすれば良いさ――”それ”がこの世から消えるなら、結果は同じだからさ。 【背中の大斧の柄を握りしめたまま、黒い眼で男を見つめながら返答する。無理強いしてまで、返して貰いたくはない】 【こちらの投げた男はどの道、”死ぬ”のだろう―――問題は目の前の狂った存在が、自分へどうアプローチしてくるかだ】 /了解です!アレでしたらすっぱり切ってくださっても構いませんのでっ /よろしくおねがいしますー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/585
586: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/17(火) 22:21:49.07 ID:frXcv7q5o >>583 【声をかけられるても、女は表情をさして変えることはなかった】 ──どうぞ。悪いね、長居しすぎたようだ。 【別段、愛想のある方でもない。コップを置き、再度、新聞に手を伸ばしながら、軽く顔を上げて、それだけ言っておく】 【かと言って、まだ店を出る気はないのだが──紙面に目を落とすと、ちょうど、前に座った彼女の『手』が見えた】 【眼は良い方だ。爪の間の、泥。ファンシーな彼女には似合わない物だが、どうしたのだろう】 ……爪が汚れているな。 何かを食べるつもりなら、手を洗って来た方がいいよ。 【──と、疑問を抱く程に繊細でもない。贔屓のスポーツチームの成績を確認しながら、軽く指摘】 【愛想の欠片も、女性らしい気遣いもへったくれも有ったものではなかった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/586
587: ???? ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/17(火) 22:22:01.08 ID:aapwWB2lo 【爆音―――と言うには少し上品な、小気味の良い排気音が風の国の街道に響き渡った。】 【直列四気筒型。単気筒や二気筒とは違い、ガスの燃焼とシリンダーが奏でる鼓動の様な独特の音は消え失せ】 【代わりに滑らかで、絹の様な静かなエンジン音を風の様に靡かせる―――高回転仕様の、スポーツマシン向けエンジンの音だ。】 【シルバーとレッドで彩られたボディに、特徴的な単眼ライトを持つその大型スポーツ・バイクは、】 【"ある店"の前で車体とエンジンを停止させる。鍵を抜き去り、ハンドルロックを掛けたその二輪車の持ち主は】 【法規を完全に無視し、ヘルメットも被らずに乗っていたのだろう、風で荒れた黒い髪をわしゃわしゃ、と指で整える。】 【そして、表の看板にデカデカと書かれた店名と、レザー・パンツのポケットから取り出した、くしゃくしゃのメモ書きとを見比べると】 ―――オーケイ、此処か。……ん、見た目は中々悪くない。 そういや、話には何度も聞いてたが―――なんだかんだで、顔出すのは初めてなんだよ、な。 しかしまあ、店主が不在なのは仕方が無いとしても。この手の"組織"が堂々と『CLOSE』ってのは、ちょいと冗談がキツイぜ。 さて―――合鍵は。……お、あったあった、これこれ。 【男は1人納得したようで、メモ書きに包まれていた店の鍵を取り出し、『CLOSE』の看板が掛けられた扉に差し込む。】 【難なくロックを解除すると、男は一度だけ深呼吸し、そのまま扉をくぐって中へと入っていく。】 【―――程無くして、暗くなっていた店内に明かりが灯る。】 【看板に書かれた英字が―――UNITED TRIGGERの文字を、煌々と映し出した。】 【件の事件から一週間と半分ほどが過ぎた、ある日の夜。暫く休業中であった酒場はようやっと、小さな明りを取り戻す。】 【看板の表記も、また―――CLOSEという悲しいモノから、(仮)OPEN中という、一風変わった表示へと、変わっていたのだった。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/587
588: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/17(火) 22:29:41.02 ID:B3MkDIk60 >>586 【どうぞ。そう言われれば彼女は小さな声で、だけど確かに「ありがとう」と笑って】 【空いた席に腰掛ける、それで、その流れで傍に居た店員に、ロイヤルミルクティーでも注文して】 【少し悩んだ顔をしてから、アップルケーキを頼んだ。それで、注文を終えれば、きちんとスカートの裾をただし】 あ――、……えっと、ちょっと土を掘ったの。枝でも使えばよかったかな、いいのがなくって……。 ……水だけじゃ綺麗にならなかったの、たわしか何か、あったら良かったんだけど、――。 【そこで指摘されて、彼女は少し驚いたような、恥ずかしいような顔をした。爪に視線を落としてから、誤魔化すように笑い】 【土を掘ってきたのだという。これくらいの年頃の少女なんて、人生で一番土だとかに触れない時期のように見えるけれど】 【そんな風に言い訳めいて言っていた。だけど、そのうち、……「手洗ってくるね」だなんて、席を立つのだろう】 【だからといって何十分とかそう言う次元ではない。ほんの数分――だけど手を洗うには長い時間を掛けて、】 【戻ってくる頃には、頼んだものはどちらも揃っているだろうか。もう一度きちんと裾を整えて、椅子に座れば】 ……何か変わったニュース、ある? わたし、あんまり新聞って読まないの……、たまに買うけど。 窓拭いたりするのにいいんだ。……あ、買ったらちゃんと読むよ、読むけど――。 【そんなことを尋ねてくるのだろう。ほんの雑談の声色、だけど、その視線は、確かに一瞬空っぽの袖を捉えて】 【目を少しだけ丸くするが――だからと言って、何かに触れるでもなかった。変わらず、にこりと笑って】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/588
589: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/17(火) 22:36:33.42 ID:Vg8elWBjo >>585 「ククッ、失礼な奴め――話せて当ァたり前だろう?」 「俺様はテメェーら人間とは"次ィ元が違う"んだァからな」 【送られてきた視線に対して返すのは、己に対する絶対的な自信を持った、どこか小馬鹿にした表情】 【そして、"自分は人間だ"という訂正が無いところをみるとやはり……人ならざる存在で間違い無さそうだ】 「いィや、俺様は騒がしいほォうが好ゥきだからな、どォんどん騒ぎな」 「――俺様は貰えるモノは病ォォ気だろォーと貰う主ゥ義なんでねェ」 「遠慮なく"こォの世から消ェしてやる"」 【もし邪魔をされなければだが……己の足許にあった魔法陣に向けて、先程同様男を投げ捨てれば――】 【それは闇と化し吸い込まれてゆき、そしてこの場から姿を消す】 【その行き先は一体どこなのか、その者は語らない】 「さァて、次はテメェーだ――おォっと、落ォち着け……"混沌の味方なァら"、手ェを出さないでおいてやる、――多ァァ分なァ!」 【かつ、かつ、ゆっくりとそちらに向けて歩みを進めるその者――だが、いつでもバックステップを取れそうな、そんな雰囲気。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/589
590: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/17(火) 22:45:36.25 ID:frXcv7q5o >>588 夜の国、イリアルデ特別区で爆弾テロ。5人死亡。 路地裏で連続殺人鬼。セリーナ・ザ・キッド、未だ行方知れず。 どこかの国の国立図書館で殺された警備員、遺族、「彼を誇りに思う」と涙。 ……別に変わったニュースはないな。いつも通りだ。 ルドルフズがオープン戦で好成績を収めているのは良い事だね。今年は優勝を狙える。 【一息に言い切ると、新聞を卓上に置く。上を向いた一面は、辛気臭いニュースばかり】 【空いた左手で紅茶のカップを掴むと、口に近づけ──そこで、一旦止めて、少女に目を向けた】 ──気にしなくてもいいよ。吹き飛んだだけだ。よくある事さ。 【一瞬だけ、彼女が眼を丸くしたのに気づいたのだろう。初めて、軽く愛想笑いすると、カップに口をつけた】 【──右腕が吹き飛ぶ機会が、よくあっては困るのだが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/590
591: ノア ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/17(火) 22:46:58.77 ID:QgUU1rYwo >>589 次元が違う……ああ、確かにそんな感じがするね。 【次元が違うとは確かに感じる―――まあ、高次元の存在などとは思っていないけど】 【とはいえ人間と否定しなかったなら、アレは化け物の類だろう。怪物か、人工生命か、はたまた悪魔……】 ―――――。 【男の言葉の後、魔法陣へと放り投げられた男は―――吸い込まれて、消えた】 【何処かに転移されたのか、はたまた存在を削り取られたのか……兎に角、この世から消えたと断定していいのだろうか】 【そうして向けられる視線、近づく得体のしれない化け物。少年は相変わらず同じ格好のまま、無表情】 ………次?ふうん、僕も対象ってわけか。 混沌の味方、ってのも良く分からないな―――とんがり耳、人間の次元で話せよ。 【次元が低いのか高いのか知らないけどさ、と付け加えて……少年は握りしめた柄に力を込めた】 【ぐおん、と大気を震わして振りぬいた大斧――”アヴェンジャー”が地面へと叩きつけられる】 【無骨な薄い茶色の刃が地面を刳り、超重量の武器であると知らしめる。それを操るは矮躯の少年】 それ以上、近づくなら――始まっちゃうな。 僕としては”任務”を果たせたから、無駄な労力を使いたくないんだけどさ。 【じっと歩を進める男を見つめる。叩きつけた大斧の射程範囲に足を踏み入れたなら、殺そうと言う意思が見える】 【大斧の攻撃範囲まで後、数歩か―――少年は柄を握りしめたまま。然し、未だ様子見と言った具合にも見える】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/591
592: ヒライ ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/17(火) 22:48:53.32 ID:eSdum9cjo 【路地裏】 【ふらふらと歩く長い長い影が、ヒビ割れたアスファルトに写っていた。シャッターも多い】 【ここでは人影は珍しかった。錆とカビのにおいがするような点滅する街灯だけが頼りだ】 【普通の人間には用事もないし、近寄りたくもないことだろう。…足音が響いていた】 【影は紙巻煙草を指に挟んで歩いていた。とんがったような鼻で影と同じぐらい暗いサングラスを】 【人目をはばかるようにかけて、シングルのライダース、スラックス。全部影のような黒い色だ】 ……こんなとこに用事があるのは俺だけか 【影はしゃがれたような男の声で独り言ちる。恐れるような様子はない。ただ奥へと歩いて行く】 【同じような人間が他にも居るのだろうか。今なら他人のような気もしないでもない…気がする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/592
593: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/17(火) 22:55:02.75 ID:2/PLWxBA0 >>587 【男の後方から足音が聞こえるだろうか、それに カチリという音も……】 【気配に気付いて振り返るなら銃を、サプレッサーとレーザーサイトのカスタムを施したMk23を構えるもう一人の男が立っているだろう】 【肩にかかる程のアシッドグレイの長髪と群青色の瞳をした男】 【清潔感のある白いシャツと、セットになっている黒いベストにスラックス】 【この近距離でハンドガンを片手で構えているところから見て、自意識過剰なのか若しくは武器を扱い馴れているのか】 ………………誰だ……、クリーニングを頼んだ覚えはないぞ…………? 生憎と店長は留守なんでな、"ただの客なら"お引き取り願いたいのだが。 【長髪の男にとっては相手は得体の知れぬ人物、リーダーの知り合いか機関の回し者か、それすらも彼には分からないのだ】 【だからこそ警戒している、この酒場は閉まっていた、なのにわざわざ来るというのなら ここに酒以外の用があるということ】 【長髪の男はここに何をしに来たのか、黒髪の男に問いかけた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/593
594: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/17(火) 22:55:50.49 ID:B3MkDIk60 >>590 ……テロなんかあったんだ。知らなかった、夜の国に住んでるけど……。 街外れだからあんまりひとと話さないの、……セリーナ、まだ、見つかってないんだね――。 【いくつか挙げられた最新のニュース。彼女が興味を示したのは、その二つだった】 【一つ目は夜に住まっているからというそれだけの理由で、もう一つは――有名人だから、だろうか?】 【実際はそのひとに雇われて働いているから、なのだけど、それはまだ相手の知らないこと。少し憂鬱げにため息を吐き】 【緩いクリームがたっぷり添えられたケーキを一口ほおばる、おいしそうに顔をほころばせたなら、幼さも目立、】 【――そんなところで、相手のほうから触れなかった話題に触れるものだから。一瞬、その表情はぱきりと強張るだろう】 そん、えっと……、 【慌てて口の中のケーキを飲み込んで、ただ、吐き出すべき言葉はきちんと浮かばない】 【ロイヤルミルクティーを誤魔化すように一口飲んで、――熱かったのだろう、びくんと肩が跳ね上がる】 【お行儀悪いが犬がやるように少し舌を出して冷ます仕草。……ただ、すぐに舌は仕舞って、なんともない顔をするのだが】 あ、したの天気ってどうなのかな、お天気だと嬉しいな……、……。 【――ごまかしたりするのは下手らしい。あんまり触れてはいけないと思っている、それがあからさまなほど】 【それは逆に失礼な態度なのかもしれないけれど――悪気があってのことでは、ないようだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/594
595: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/17(火) 23:00:39.40 ID:Vg8elWBjo >>591 【大斧の柄を握りしめこちらを伺う様子に、あまり近づき過ぎればまっぷたつになるだろうと察知したのだろう、】 【(この者の予想の)射程より少し離れた位置で立ち止まれば】 「俺様は"無ゥ差別主義"だァからな、テメェーが人間であァる以ィィ上、一度は対象になァる」 「だァが、敵と味方を"区ゥ別"すゥるこォとも必要だ――そォして、俺様の味ィ方は前述通り」 【掌をすっ、と握りこみ……そして開けば、先程まで無かった丸まった紙が1枚現れて】 【それを手で伸ばして(ちょっと滑稽だ)相手に見せる――さて、その内容は"賞金付き指名手配犯のポスター"だ】 【そこに載っている黒色の悪魔、顔はその者と非常によく似ていて……まあ、なかなかの額面】 「つゥまり、テメェーは"こォっち側"の者かどォーかって事だ」 【何がつまりなのかはともかくとして、相手が正義の味方とかそういう存在でないかを確かめたいようだ】 「俺様も、暇じゃアねェのにやァたらに味ィ方を襲う趣ゥ味はねェ、……まァ、テメェーが俺様を殺したいなら別だが」 【紙を持っていない方の手に宿る魔翌力、"生命と変化の、混沌の魔翌力"は、いつ攻撃されても問題ないようにしているのだろうか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/595
596: セプテット・リベルタス [saga] 2015/03/17(火) 23:09:57.94 ID:tpFW03Ie0 【『水の国』】 【『水の国聖教会』の前でセプテット・リベルタスは足を止めた。彼女がここ『水の国』にやって来たのは初めてだった】 【目的地や目的も無しに偶々『水の国』にやって来たリベルタスは街のとある店の店主に、何処か観光が出来る場所、を聞いた際、『十字星の見える丘』を紹介された】 【リベルタスは星に興味が無く、其処を紹介された時も、気取った人間や周りに合わせる人間しか行かない場所だ、と心の中で嘲笑していた】 【勿論、この国に来たこと自体が初めてなので所詮それはリベルタスの偏見でしか無かったが、彼女は其処に行こうとはしなかった】 ん〜…………………。 【リベルタスがこの教会を見つけたのは、偶々だった。しかし、行くあても無いリベルタスは暇潰し程度になるかとそんな安易な考えでその教会へと入ろうとしていた】 【そんなリベルタスの安易な考えに『十字星の見える丘』の様な偏見が無かったのは、恐らく元々彼女はそういった類やそれを関連付けるモノが好きなのだろう────】 【それなら、今リベルタスが着用している衣服がドレスであることにも説明がつくし、彼女が『十字星の見える丘』に対する偏見も納得だ】 【だが、リベルタスは教会に辿り着いてから既に早数十分たったにも関わらず未だ中に入ろうとはしない。理由は定かでは無いが容姿十代後半の真っ白な髪をした女性が黒と赤のドレスを着飾り、教会前でただ突っ立っている姿は何処か不思議さを感じさせるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/596
597: ノア ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/17(火) 23:11:22.89 ID:QgUU1rYwo >>595 ………無差別主義が、敵と味方を区別ね。面白い冗談を言うじゃん。 【立ち止まり、そう宣った男に鼻で笑う―――人間なら、全て敵という馬鹿じゃなくて何処か安心はしたが】 【そうして男が滑稽に広げた紙には指名手配の文字。どうやら、彼は賞金首……という事らしい】 【ふうん、と感心した様に少年は大斧を握ったまま、唇の端を少し釣り上げていた】 つまり……えーと、アンタの敵かどうか、という意味なら―――まあ、敵ではないんじゃない? 【何がつまりなのか、イマイチ分からなかったけど。とりあえず敵、ではないのは確かだ】 【逆もまた然りで、味方でもないが。現状、この立場ならば……という意味で】 僕の敵は僕に害を及ぼすヤツと、自分の主人に害を及ぼすヤツだよ。 だから現状、アンタの敵ではない―――最も、アンタが僕を殺したいなら別だけど。 【男の言葉をそのまま引用して、大斧を地面からゆっくりと引き抜き……男に刃を突きつけて】 アンタに賞金首がかかってようが、僕にとってはどうでも良い事だね。 何処で誰を殺そうが、”僕達”に害がないなら興味も沸かないね。 だけど勘違いしないでよ―――アンタの味方には絶対にならない。”今は”敵ではない、それだけだよ化け物。 【こちらの言い分はこれっきりだ―――仕掛けてくるなら、来いよと少年は笑みを浮かべている】 【男が無差別に手を出した結果、少年の領分に侵入した時は”敵になる”と言っている―――少年は軸足を後ろに、何時でも踏み出す準備はできている】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/597
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