[過去ログ]
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
上
下
前
次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
715: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/20(金) 04:43:12.28 ID:SypAun70o >>714 ふーん……あのお姫さんも割りかしマトモなトコはあるんだ善悪の分別があるだけどっかの剣とは大違い、か…… ああ、精霊のコだろ?いつだったか冷やかしに行った時に偶々会って少し話したって感じ、それなりに前の事だからなあ それこそ向こうが覚えてるかどうかもわかんないっちゃあわかんねーけどさ。おっ、サンキューもらえる物はなんでも頂きますよオレは 【本来ある筈のない五感を得るという事は成る程大変ではあるのだなと貰った握り飯を頬張りながら思う】 【食べるという動作でさえ目の前の少女が現身を得た時には苦労したのではないだろうか、尤もその実情は彼女しか知り得ない事】 【今となっては何ら変わらないのかもしれず、米粒を喰みながらぼんやりと見やり】 人に化ける条件があるとして、その実例の付喪神たるお前でも詳しい条件は分からないか ふふ……オレの所持品が化けるかそいつは面白いな、きっとオレに似て誠実で良い人格になってるだろうさ 【時は待たない、全ての物に等しく降りかかる無慈悲な物】 【人として生を受けた青年とて同じく、例外があるとするならば人でない者達】 【或いは青年が無事に生きる事が出来て数十年と経ったとしても九十九という少女の姿は変わらないのだろう】 【ふと、よく知る白い姿の者を思い出し】 ははっ、そりゃもう人間よりも大切にしている自信はあるさ、なんせコイツ達は手入れしてやらないと錆びちまうからな 人間はある程度放っておいても大丈夫だけど道具は自分で自分を手入れ出来ないものな、だから出来る奴がやれる事をやってやらないと 心血注いだ奴にされるなら悪戯でもまあ許してやるよ、応えてくれるなら……まあ嬉しいしなあ 近況か?……別にそんな変わらんぞ、いつも通り着の身着のまま気の向くままにだ 戦いとかに顔を出す事はあっても深くは立ち入らないようにはしてるけどね、してる筈だけどね…… 極々最近は遺跡の調査っぽい事を、これも流れでなんだけどな封じられた悪魔だのを探している奴に付き合って…… 【最低限の食い扶持を稼いで技術が落ちぬよう鍛えて、それなりに生きている】 【幾つもの戦場を経験しようとも青年のそういった物だけは変わってはいない】 【悪に流される事もなければ善に染まる事もない、振るう力を持つ中庸の存在のまま】 ああ、そうだ……その探索の中で厄い物を手に入れたんだ…… 付喪神云々聞いたのもそれに幾らか関わっていてさ、妄執とでも云えばいいのかね?そんな物を宿した短剣を手に入れてな それ自体「聖」の類の力を持つんだがどうにも人間以外の生き物に攻撃的過ぎて扱いに困ってんだよ それこそ製作過程か人の手から手に渡る段階で何かあったんじゃないかってくらいの怨念めいた物が篭った曰くつきの…… 【思えばありゃ完全に悪魔に誑かされたなあ、などと苦笑いを浮かべながら零す】 【曰くつきの短剣、もしそれに人に化ける力があるならば話し合う事でも出来るのではないか】 【付喪神となれたならば宿した恨み辛みの一つでも聞いて上げられるのではないか、なんて都合の良い想像】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/715
716: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/20(金) 04:54:55.95 ID:UohHO+Lu0 >>715 /っと、申し訳無いのですが少し眠気が危うく…… /本日であれば恐らくは午後の3時、或いは10時半辺りからならば待機出来るかなと! /今日の金曜ご都合が悪ければ土曜でも大丈夫ですので、お好きな時をお選び頂ければと思います! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/716
717: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/20(金) 05:02:31.02 ID:SypAun70o >>716 /それでは今日の10時辺りにでもお付き合いいただければ幸いです! /お疲れ様でした! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/717
718: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/20(金) 09:57:17.58 ID:mlkcP0RZ0 >>701 ふふっ、それだけ真剣に講義の事を考えてるって事ですよ。いい先生じゃないですか! 私も見習わなくっちゃ……。私だって先生の端くれなんですから、研究ばかりで講義の事を疎かにしてはいけませんもんね。 【帰り支度を始める彼女。もうそろそろ帰らねば不味い時間なのだろう、名残惜しいが今日はここでお別れ】 【とはいえ、これで会えなくなる訳では無いのだから寂しくはない。なんせすぐ近くに住んでいることも分かったのだし】 【衣織と皐月は彼女を見送る為に玄関先についていく。皐月はまだ足を引きずっているが、自力で歩けるあたり大分痛みも引いたようだ】 【もちろんそれは家まで背負って歩いてくれた彼女のおかげ。あのままだと家に帰れなかったかもしれない……感謝は尽きない】 【不安定な情勢の中、これからも彼女は様々な困難に立ち向かっていくのだろう。―――でも、大丈夫。きっと彼女なら乗り越えられる】 「はい!またいらっしゃったら、今度は沢山お話しましょー!お姉さんのお土産話、いっぱい聞かせて下さい!」 いえいえ、どういたしまして。貴女にお料理を教えられる日を楽しみにしていますね! 【―――そして、述べられる感謝の念。真っ直ぐな瞳と凛とした声色は、やっぱり初めて出会ったあの時とは見違えるようで】 【皐月はその真摯な心と感謝の念に応えるように、穏やかに微笑むのだった。】 ―――応援していますよ、等比さん。また貴女が成長した姿を見せてくれるのを、楽しみに待っています。 信頼する貴女が守って下さるのなら、私たちは心から安心できます。――――こちらこそ、「ありがとう」ですよ。 【遠ざかってゆく彼女の背中を見送る。その背中はいつか見たあの時と比べて、どこか頼もしくなった気がする】 【もう聞こえていないかもしれないけれど―――そっと彼女に贈った一言には、確かに努力の天才への敬意が込められていた】 //すみません、最後の最後に寝落ちしてしまって……此方こそ有難う御座いました! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/718
719: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/20(金) 22:00:53.68 ID:UohHO+Lu0 >>717 「あの精霊は人間の子供とそう大差は無い。遊んでやったならば楽しい記憶として覚えて居る事じゃろ 最近は何かをふと感じ取ったかのように空を見上げる事もあるが…………猫の様な輩じゃ。ただの気紛れ、とも取れるから何とも言えんがの 機嫌が良いと思えば次には機嫌が悪くなることもそう珍しくは無い子供じゃ」 【楽しい記憶、とは存外覚えて居るもの。子供となれば、それは更に強く】 【青年の顔でも見れば何時も通りに無邪気に近寄ってくる事だろう。――――まあ、其れが炎の精霊なのだから、少し間違えば火傷だけれど】 【刃とは鋭く裂く物。だけれども、九十九の性格は其れとも異なり】 「あほう。何処が誠実で良い性格じゃ ――――兎も角、大切にしていれば何時かは期待に応えるじゃろう。喋らずとも、物にも心はあるのじゃからな それに、化けるとしても我と同じ様な人の姿とも限らん 我も九十九は多くは見ていないのじゃが……中には、獣の姿を持った者も居ったからの 以前の所有者の姿を象った者も居る。結局は、姿は持つ事があっても何で有るかは自身で決める事が出来ぬのだろう ――――所詮、我の憶測じゃがの。然れど、その物がしっかりと九十九と化す以前の事を覚えて居るのだとしたならば……」 【九十九と化す前の事を覚えて居たならば、其れが大きく人格の形成に影響するのかもしれない】 【恐らくは多くの者が同じ事を考えるかも知れないし――――少なくとも、其れを言葉にする少女がそうなのだろう】 【語る事が出来るのは経験談だけだ。メカニズムも何も説明は出来ないのだが……だが、経験を元にして憶測ならば話す事が出来る】 【強い殺意を持って振るい続けた刃ならば、何時かは血を求め彷徨う妖怪と化そう、と】 「…………ほう?確かにコレは随分とまた――否、念では無く込められているのは魂かや 封じられた、と表すのが一番適切で在ろう。元は優れた一振り、然れど何かの理由で何者かの魂が封じ込められたとの 一つ。……いや、二つかや?喰らいたがる者と、抑える者と 我に分かる事はその程度じゃ。何を訴えたいのか、何を求めているのかまでは我には読み取る事が出来ぬ ――――じゃが。“出来る事”ならばまだ別にあるのじゃよ。コレだけ強い魂ならば“ヒトガタ”にでも移してやれば一時的に身体を得る事が出来よう ならば触れる事も話すことも出来る……が。それは同時に危険を冒す事にもなる。何せ、“喰らいたがる側”が見境無いからの さて、えるふぇす。その剣と対話したならば力を貸すが……其れより先、我は何の保証も出来ぬ 何より条件としては恐らく“人外が側に居ない事”となろう。万が一の事を考え助太刀したくとも、その為に側で待機していれば具現化させてやる事が出来ない本末転倒じゃ ……どの様にしたいか、お主が選ぶとよかろ。そのままでも十二分に使える物じゃからの」 【短剣に閉じ込められているのは二つの魂。櫻の術を使えば、其れを具現化させて対話出来る様になると言うが】 【条件としては、付喪神たる彼女が此処から離れた場所に移動する事。即ち、其れから先の事は青年一人で対処する事となる】 【――――懐から取りだしたのは人の形に切り取られた紙だ。決断は青年に任せ、少女は答えを待つのみで】 【このままでも人外を殺めるには十分な力。対話を通してその力が増すか、或いは失せるか】 【先の事何て、誰も分からないけれど】 /お返ししますねー! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/719
720: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/20(金) 22:28:39.10 ID:SypAun70o >>719 【確かにあの精霊の基質は猫のそれに近いな、と小さく頷く】 【ただの猫ではなく荒々しい炎を宿す物だが、元より炎とはそういう物】 【古の人々は炎に畏怖を抱き崇拝さえしたのだから、当然の事】 化けるまでの経験にも左右されるのか、なんというか子育てめいてるな…… となればコイツは相当の暴れ馬な訳だ―――――――― 【手にしていた銀のナイフを収め、もうひとつの短剣を取り出す】 【掌に収めた途端に脳に直接囁くような声が響くがすうと空気を取り込み抑えこむ】 魂縛か、しかも2つも背負ってなんともまあ…… 一体何処の誰の所業やら、それとも自ら……まあ考えるのは後でいいか百聞は一見に如かず、だ いいぜ、折角だからやろうか、この機会を逃すのは中々に惜しい 【想いを癒やす事は出来ないかもしれない、だが喩えそうだとしてもまずは知る必要がある】 【青年は散歩にでも行くような気軽さで首肯し、背を伸ばし立ち上がる――――――その手には件の短剣と愛用している銀のナイフ】 【刃には刃を以って接するより他は無い、そんな感覚】 保証がなけりゃ動かないなんて男が廃る以前に生きていけなくなっちまう 未来は見えないからこそいいんだ、じゃなきゃ今やるべき事を見失ってきっと後悔する 【「使い方は?」と依り代を受け取ろうとし尋ねれば、それは始まりの合図】 【離れる少女に自分に何かあった時は頼むとだけ残し、掌の重みを一度確かめて臨む】 /よろしくお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/720
721: クラフト・エル・ステニィ [saga] 2015/03/20(金) 22:50:55.15 ID:3+H+AjKX0 >>707 いやいやいや、これ以上何かを貰う訳にもいかないし? 大丈夫大丈夫。なくてもイけるイける。 【――――と、いうより気に入った何て一言も言ってないですよね!? と内心で突っ込みをいれるも、その声が空に響く事は無く】 【というより、何処が琴線で何処が大丈夫かのラインも分からぬ状況。手探りで地雷原を歩いているかのような泥沼感を覚えつつ】 【何がなくてもいけるのやら、と言える通じているのか微妙な返答】 (……と、いうより。何でこんな血なまぐさ……いや違う、違うぞ、そうだ。なぜか鉄の錆びた匂いがほんのりとするだけだ。決してスプラッタな訳ではないさ。うん) 【ほんのりと香る匂いを都合の良い解釈で押し付けて、軽く首を振り目を伏せる】 【正直な所今すぐにでも手から離したいのだが、離す訳にもいかない。というか、持ちたくない】 (――結構乱暴な扱いしていいんだな) 【ケース1:人形を退かした瞬間発狂。俺が新しい人形になるコース】 【……何て事を考えていたが、そうなる心配も無さそうで一安心】 【食物には安全が確保できたので、貰えるものは貰っておこう、とスープを頂こうとし】 ――――あー、いや、ロンリはいいの? というより、ルームシェア……だっけ、してる人の分は? 【家に帰ればある、といってはいたが、その家に帰ればある物を全て渡していいのだろうか】 【いや、それとは別に食べる物があるのかもしれないが、謎が深まるばかりだ】 【ふと口から出てしまった一言が、悪い方向に転ばなければいいのだけれど】 /ごめんなさい、今になって返事を返すことになってしまって……もしよければ続きを、駄目なら適当に分かれたことにしていただいてよいので http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/721
722: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/20(金) 22:55:55.70 ID:UohHO+Lu0 >>720 「――――その刃で以てお主の腕を浅く斬り付け、その血を吸わせてやれば良い 後は数秒と掛からずに変化が訪れよう。果たして其れが何をもたらすのかは、我には分からんが」 【所持者の血が、具現化するための媒体。まるで呪い染みた其れ】 【何かあった時には、との言葉に対してはふと笑うだけで】 【――――握り飯を喰らいながら去る姿は、何とも気の抜けるものだけれど】 【最後にふと視線を向けた所をみれば…………遺言めいたそれに対しても、了承したとの意味を表すのだろう】 【さて、付喪神の言葉通りに行ったならば。直後に変化が訪れる事となる】 【ヒトガタが宙を舞い始めたかと思えば、やがてぼんやりの人間の輪郭が浮かび上がり】 【現れたのは、ボロボロになったローブを纏った人物。素顔は見えずとも、筋肉質な身体と無精髭とで其れが男である事が分かるか】 【――――不意に、歯を見せて笑ったかと思えば。殆ど呼び動作を見せる事も無くその喉に向かいナイフを一閃する事となる】 【実に“疾い”そして、確実な致命。然れど…………短剣の性からして注意していたならば、避ける事も防ぐ事も出来よう】 【肉に触れれば動脈も全て断つ、が】 『身体、と言う物は無くしてから良い物だと気付けるな………… 好きに殺し方を選べ、実際に自身の手で殺す事が出来る。――――白髪。何故あの人外を斬らなかった 今更殺す事が怖い訳でも無いのだろう?所詮人外、殺した所で貴様のカルマが変わる訳でも無い ……――――なあ?』 【其れは殺戮を快楽とする人種。殺す事で自身の欲求を満たす悪魔のような人間】 【歳は恐らく壮年。然れど、迷いも見せず真っ先に急所を狙う所からしてまだ人間であった頃に数多くの死線をくぐり抜けた事も知れよう】 【――――これが、縛られていた内の魂の一つ。殺せ、と強い衝動を与え語りかける存在の正体】 【まるで構えらしい構えが無いのだが……だからこそ、隙を感じ取らせる事が無い。問い掛けは、まるで青年を馬鹿にするような口振りで】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/722
723: リンロ・ルード ◆XQvP.AwpIw [sage] 2015/03/20(金) 23:00:36.10 ID:N+g5P1UHo >>721 「遠慮しなくてもいいのに…。食べたいものがあったら何でも言って…ね」 「まだ冷蔵庫にはいろいろある…し」 【人形のプレゼントがダメなら食べ物で持て成す】 【ちゃんと会話ができる客人は久しぶりなのだ、精一杯持て成して色々話したい】 【そんな少し可愛らしい思いがあるのだろう】 「…あ。変なにおいするけど気にしないで…ね」 「その…えっと…。うん…ちょっとこの前血が…。あ、でもそう言う血じゃなくて…その…えっと」 【別に全然疚しい事をしたわけじゃないと否定しているつもりなのだけど…】 【なんせ伝え方が物凄く下手、そう言う血じゃなければどう言う血なのだろう】 【というより臭いの元が血だと伝えた時点で失敗だ】 「ルームシェアしてる人…っていうか…その。うん」 「それは大丈夫。人形は何も食べないから」 【そう、彼女がルームシェアしてるのは人ではなくて人形】 【人形はもちろん何を食べなくても死なないし、というか寧ろ何も食べれない】 「…それにほら、その…うん」 「いつか誰かをお招きした時用に食べ物はいっぱい…ある…かな」 【一体こんなボロ屋に住む少女のどこにそんな財政源があるかは謎だけど】 【客人が来ることを予想して色々と持て成す準備をしていたのは事実】 【用意周到と言うべきなのか…それともやっぱり少しおかしいと言うべきなのか…】 /こちらこそ寝ちゃってごめんなさい!今日も宜しくです! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/723
724: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/20(金) 23:05:38.96 ID:quVjJN4Y0 【エスパス家からそう遠くない場所】 【少し小高い坂道に建つ教会】 【夜はもう少しでその身を朝日に溶かす時間】 【夜明け前の蒼い道】 【朝靄にうっすらと濡れた石段に腰掛ける影があった】 【紫の長い髪を後ろで束ねている少年】 【長い睫毛が柔らかく濡れ】 【紅い瞳で消え行く朧月を見つめる男の娘】 「……………くちゅんっ」 【と、風情を一発で粉砕したこの子供も名はワザワイ・エスパス】 【元ストリートチルドレンであり拾われた身である】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/724
725: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/20(金) 23:10:17.35 ID:SypAun70o >>722 ――――――――……さて 【言われた事に従い一滴赤い血を垂らす】 【白い紙にただ一点滲む赤、踊る依り代はどことなく道化を思わせる】 いっちょやるしかないか、………… 【現れた人型、屈強な身体つきローブで隠れていたとてその強さは理解る】 【何よりもその歯を覗かせるような笑みは見る者に戦慄を覚えさせる】 【そう思うが早く、エルフェスはナイフを構え呼吸を合わせ――――――――】 ―――――冗談、見境無いのは趣味じゃないんでね悪いけど思い通りにはいかないさ 【ナイフの腹で首、喉元に迫る致命の一撃を受け弾く】 【先程少女と話していた時のような雰囲気は去り、今はただ戦士としてのそれ】 【細められた瞳は猛禽の狩るが如くの鋭い物】 そもそも興味が無いんだ、興が沸かない面白そうでもないやる気もない どれ程お前が背負っているかは知らないけど、そういう訳でお前と同じようにはなりゃしないよオレは それはそれとして、見たところ相当の手練……同じ刃物を扱う者としての興味は尽きない こういう縁だ、どこの誰か程度くらいは教えてくれても罰は当たらないだろ?ああ、オレの名前はエルフェスだ どこぞの悪魔の野郎に誑かされて、お前を手にした愚か者だよ 【視線を変えないまま、それでも笑みが零れてしまうのは現れた男の技量に惹かれての事】 【人外への敵意は別として彼の技量は純粋に素晴らしい、洗礼された代物】 【半身のまま右にナイフを構えたままでまず問うのはお前はなんぞやというものだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/725
726: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/20(金) 23:31:44.75 ID:UohHO+Lu0 >>725 【一閃を防がれたことに対しても、驚きを見せる事は無かった。と言うのも、青年にはそれ以上の技量が備わっている事を理解して居る故】 【――――否、こんなものでは無い筈だと。或いは直ぐさまにでも反撃に転ずる事も可能だったのだろうかと】 『名などとうの昔に消した。とある場所では厄災、また別な場所では夜叉――――……クク、我ながら愉快な話だ 貴様の意思など関係無い。何れ自身の意思がねじ曲がって行く事にも気付かず、多くの血で手を濡らす事となるだろう …………そんな事は無い、とでも言いたいか? お前も同じ刃物を使う者同士ならば理解出来ない訳では無いだろう。皮膚を裂き、肉を断つ快楽を知っているならば しかし、悪魔……なあ。心辺りはあるが――――そうか、そうか。俺がこの世から消えてどれ程の時が経ったのかは知らんが、まだアイツの退屈は満たされていない様だな』 【刃とは武器だ。傷付ける為だけに存在する物だ。では、其れを得物とする者は何で在ろうか】 【――――命を殺める為の其れを得物とする者は、どうであろうか?】 【所詮青年とて“こちら側の人間”とだけ嘲笑してしまえば顔面に目掛けて突きを放ち――――】 【途中、ナイフが故意に落とされる事となる。其れを宙で掴むのは左の手】 【謂わば顔面へ突き立て様とする其れはフェイクで在り、移行させた先――――詰まりは、左手に持ち替えたナイフで腹部を貫く事が本命】 【顔の前に突きだした掌は視界を隠し、注意を逸らすための行動。長物では無いからこそ出来る技】 『貴様が俺を知りたがり、何をする? 文献で調べようが俺が殺しきった村々は全て焼き払った。――――なあ、エルフェス 気を抜いていたら唆されて手にした得物に殺されてしまうぞ?』 【名はない。目撃者だって、とうの昔に死んでいる】 【――――目の前に居るのは、ただ好戦的な男。表情は見えずとも、確かに笑っているのだろう】 【殺し殺され、それが日常ともなれば人はズレて行く。況してや、其れが久しぶりに味わえるとなれば――――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/726
727: クラフト・エル・ステニィ [saga] 2015/03/20(金) 23:50:25.08 ID:3+H+AjKX0 >>723 え、え、遠慮なんかしてないっすよ!? いや本当に、別に、そこまでして貰う必要はないかなーってだけで! 【瞬間、クラフトの頭に入った物は豚を太らせて食べる狼の話】 【確かに何でもと言われれば有難いと思うが、周りの風景がスプラッタすぎて集中できない】 【飯が食えるなら横で死体があろうが食べる。それくらいの根性は持ち合わせているが、こうも別方向に突飛だとそれも上手くいかない】 (……何の、どういう理由の血だよ) 【思わず目つきを鋭くさせて、冷や汗がたらり、と流れる】 【まず、目の前の子と自分じゃ価値観が違う訳で、もしかして「そういう血じゃないよ、人の血が飛びちっただけだよ?」とか真顔で言ってくる可能性すらありうるわけで、これで一皮むけた部分を見てしまえば……】 とはいっても、実は結構少食でさ。 もうお腹も膨れ気味っていうか。 長居するのも、ね? 【(逃がしてくださいお願いします他の誰かはどうでもいいんで俺だけは逃がしてくださいお願いします)】 【(嫌です俺は新しいルームシェアする住人になりたくないです何人と部屋共有してるんだよ勘弁してくれ)】 【――――と、内心の焦りを気丈(精一杯)のポーカーフェイスで乗り切ろうとする作戦。一言で表せば、助けて、なのだが】 /気付くのが遅れて申し訳ないです…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/727
728: リンロ・ルード ◆XQvP.AwpIw [sage] 2015/03/20(金) 23:57:41.02 ID:N+g5P1UHo >>727 「…そ?別にそんな無理に食べさせようと思ってないから…いいけど…」 「お腹が減ったら遠慮しないで言って」 「こう見えて料理は…嫌い…じゃないから」 【精一杯の優しさを発揮。けど場所が悪すぎる事に気が付いていない】 【少女だって燃え盛る炎の中でアツアツのおでんを食べたくはない】 【相手もそれとおんなじ感じだと、気づけていない】 「…自分の血」 「……よく死にかけるというか。その…怪我をするというか…その…」 【鋭くなった目に気付いたのか、一瞬だけ少女は目をそらした】 【嘘は付いていない。けど何か言いにくい事がある、それは何となくわかるかもしれない】 「そうなの…。ううん。お客様が来てくれて…その。嬉しいし」 「――ずっと居てもいいんだよ?」 【ここでタイミングよく下げてる人形の首が落下、そして重なる少女の笑顔】 【しかもあんまり笑わないので笑顔もどこか不気味で…】 【これで雷でもなったら役満。ホラーの代名詞がここで演出される】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/728
729: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage] 2015/03/21(土) 00:11:59.20 ID:dTGhpaN7o >>726 さあ、どうだろうな……確かにその快楽には覚えがある、けどそれと同じくらいに 嫌な物が淀みみたいなものが心臓の奥の方に落ちてくる――――――― 【刃は何も相手を傷つけるだけの物ではない】 【傷つけてしまったならばそれをしてしまった側にも何かを残す】 【奪うのだから奪われる、至極当然の理屈……それとて夜叉と名乗る彼が知らないとは思えない】 結局の所、だ―――――― 【顔面へと迫る切先、合わせ再びとナイフの腹で受けようとするが】 【男の切先はふと消えて、その切先は違う的へと迫る……しかしエルフェスの手にするナイフはよろずと姿を変える物】 【来歴さえも知れない銀の一振りは一際大きく輝いた後、左手に新たな刃を銀の短刀を宿し腹部への一撃を防ぐ】 【型は無いが名乗るのならば二刀一陣、増えた刃で相手を圧倒する手法】 だからといって、快楽に飲み込まれるなんて事は許容出来ない 割りと自己中心的なんでね、自分は自分の意志のままに生きていきたいってだけさ お前の言うように、それこそどうしようもない事態になるかもしれないけど……その時には始末を頼んでいる奴に任せるさ 【とん、と後方に飛んだならば拳を構えるように刃を構え直す】 【左の短刀は逆手に右のナイフは順手に、上下左右と迫る力に対する姿勢】 何かをしてやりたいとは思ってたんだけどな…… 他人の痛みなんか所詮他人の物でしかない、根本的に理解し切るなんて事は出来ないだろう それでもまあ、なんというか歩み寄る事くらいは出来るんじゃないかと思って……それだけかもな 【殺める事を良しとして殺める、殺める事を良しとせず殺める】 【結果に変わりはない、愚かだと言うならばそれもいいだろう……だが善悪の彼岸など当の本人でしか計れない】 【笑みを浮かべる男に対して、青年はただ静かに言葉を繋げ……次を待ち受ける】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/729
730: ヒライ ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/21(土) 00:12:27.59 ID:9PeSqOTto 【街中】 『ウラァ!!ギャング崩れなんぞぶっ殺せぇ!!!』 「ヒャッハー!!自警団崩れが調子にのるんじゃねえぜ!!」 【とある国、とある街。商店が並び、車が走りまあよくありそうな街中なんだが】 【此処はマフィアとかギャングとか自警団とかが日々勢力争いをしていて角のタバコ屋の】 【おばちゃんもどこかの勢力の情報屋なのかもしれないのがこの街。そんな場所だから】 【今日もギャングが車を盾にマシンガンをぶっ放して、それに対抗して自警団がバンを盾に】 【ショットガンをぶっ放すなんていう抗争劇をメインストリートで行っていた】 あーあ…こんなトコで飲んでるんじゃなかった 【両者陣営の間、路端の屋台の影にしゃがんだ人影。手には美しい模様が彫り込まれたリボルバー】 【ダークグリーンのレンズのサングラスをかけた黒い三つボタンのスーツの男。傍らにはビールの缶】 【どちらかの人間というわけではなくて、単純に逃げ遅れたというわけだ。時折、流れ弾が飛んできて】 【彼は身をかがめる。どちらも下手な鉄砲で下手に動くとやられかねない。彼は取り敢えずビールを】 【一口のんだ。看板が銃弾で割れて落ちてくる。段々と銃撃戦は激しくなっているような気配だ】 【地元民は慣れたものでとうに逃げ、同じように逃げ遅れたどんくさい奴はいるのだろうか…】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/730
731: ワザワイ・エスパス [sage] 2015/03/21(土) 00:27:17.35 ID:djm53rPk0 >>730 「うえー、なんでこうなるのー!?」 【怒号と土埃と硝煙と鮮血が飛び交う中】 【殆ど奇跡的な確率で弾丸を避けて走り回る少年が一人】 【しかもこの少年、逃げ回っていると言うのに戦闘の中心から中心へと逃げてしまっているためさっきからずっとこんな感じである】 【長い村紫の髪を弾丸が掠め】 【パーカーの端を切り裂かれ】 【ハーフパンツの裾に穴を空け】 【それでもこの戟を背負った少年は】 【戦闘が始まった瞬間から無傷で走り回っているのである】 「ひょわぁ!?ふぇ!?もーやだよ〜」 【涙目になってこそいるがこいつ、一発も被弾していない】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/731
732: クラフト・エル・ステニィ [saga] 2015/03/21(土) 00:32:37.00 ID:OfRpAZPz0 >>728 ……ん? 【自分の、血】 【死にかけるという話が本当なら、つまりロンリは色んな人形を持ちながら外を出歩いているのだろう】 【毎回毎回違う人形をもっていくなりして、その大体が血にぬれているならば、それで本当に自分の血なのなばら―――――】 (いやー、ないだろ、そういうの) (何か儀式とかで血を使ってるんじゃないの?) 【そういうことに しておこう】 【というかそういうことにしておきたい】 (……いやいやいやいやいや、返るっつってんの! お金貰ってでもこんな家止まりたくないわ!) (話を逸らせ、えーとだな、つまりだな……) て、っていうか、さっき自分の血っていってたけども ……それって、聞いてもいい、事? 【話題転換だ、と変えた話題も半ば地雷なのだけれど】 【さっきの話題よりはマシじゃね? みたいに考え始めるのはどこがOKで何処がダメかわからなくなってきただけ、もとい感覚麻痺】 【これで話が通じなかったら、危なくなったら、そりゃ勿論、突き抜けるまでの遁走を見せるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/732
733: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/21(土) 00:37:49.69 ID:1fHuaLaU0 >>729 『貴様と俺とでは考え方が根本的に異なる様だな ――――自己満足の罪悪感か?所詮はそれだって人間の俺達には関係の無い事だ 結局は人間一人一人が孤立した存在。歩み寄る何て事は不可能なんだよ 何故。どうして。理解出来ないから押し付け合う。貴様の持つ刃とて言葉代わりにもなるのだろう?』 【昔から変わらぬ暴力。自分の主張を通すための力】 【わかり合おうともしない人種。――――ただ、自分の考えこそが唯一無二の答えだと信じて疑わず】 【発動されたのは男の異能か、辺りに幾本かの刃が浮かび上がるのだが…………其れが、不意に消え】 『――――ククク……折角得た身体だ。存分に貴様と“語り合って”も良いが……生憎聖人さんのお目覚めだな 何時も良い所で邪魔をするヤツだ。……まあ良い 精々自分を貫いてみろよ白髪。気付いた頃には“自分”が変わっているかもしれないがな』 【そう、あくまでこれは縛られた魂の一つ。ならばもう一つの魂も存在する筈】 【笑みを残したままに歪む輪郭。やがては華奢で小柄なモノへと移り変わり――――もう一つの魂が姿を現す事となろう】 【起伏からして女。長い蒼のローブを纏い、手にするのは“聖”を感じ取る事が出来る短剣】 【この者こそが曰く付きに対して神聖をもたらす人物か、顔を上げれば同じ蒼の双眸で青年を見遣り】 【――――攻撃を仕掛けてくる事は無い。短剣を握っては居るものの、其れはただの警戒の表れの様で】 【歳は大凡二十代の半ば。次に辺りを見て、自身の手を見て。その頃になって漸く一時の肉体を得たのだと理解したか】 『――――……何故』 【ポツリと発せられた言葉。ただ、その二文字だけ】 【何故短剣を引き抜いたのか。何故、自分が此処に居るのか。様々な意味にも取れる故に、戸惑うであろう問い掛け】 【―――正解はそのどれでもあるのだから、適当に答えるなり或いは問いを返すなりしても良いのだろう】 【先程までの男とは大きく異なった事に面食らって言葉を失ったならば、青年が何かを発するまで沈黙が続く琴となるのだが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/733
734: リンロ・ルード ◆XQvP.AwpIw [sage] 2015/03/21(土) 00:40:53.69 ID:bxWsBjaPo >>732 「うん…べつに…話せるけど」 「この世界で生きていくには…その。戦わないといけないし…」 「身を守らないといけないし…。だからその…特訓って言うか…その…練習って言うか」 【この言いぐさだとまるで人形をもって戦っているように聞こえるかもしれない】 【けど…実際そう。というより人形を持つというよりは人形になる…】 「でも…失敗とか。いろいろあって」 「怪我して。血がついちゃって」 【まあこの世界で生きる物としてはまだ普通の理由…なのか?】 【いや…戦うということ自体以上、異常なのだけれど】 【というより戦うとして少女は一体何と戦っているんだ?】 「悪い…事は。してない…です」 「…こわがらないで。…ね?」 【能力を見せてくれ、と言われればきっと見せてくれるだろうし】 【そのまま流せば何事もなかったように違う話に映るだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/734
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 268 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.014s