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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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812: りえる ◆GBHFWL/yB. [パメラ] 2015/03/23(月) 00:59:27.90 ID:keliSElAO >>810 ふむ……なるほどぉ 結局、どうなるかは分からないって事かなぁ? 【忠告を聞いて】 【自分なりに、解釈する】 【……まぁ、確かに、下手に混ぜてもろくな事にはならない】 ですよねー 実際、隠れてこそこそやってたよぉ ……結局、最後まで失敗らしい失敗はなかったみたいだけどにゃーん 【ぐぐっと伸びて】 【一息つけば】 【今度は立ち上がり、スカートの内側に双剣銃を仕舞う】 んー……なんだか色々話せて割りとよかった、すかね? 【そうして、りえるは男の方をみるのだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/812
813: エース・セブン ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 01:08:26.36 ID:/KsFY02ho >>809 ブサ───テメェ!俺様の何処がブサイクだっつーの!?どこからどう見ても稀代のイケメンだろーが!! 【この男、顔には相当自信がある───実際の所はどうかというのは置いといて、兎にも角にも自分の顔には良い評価を下しているのだ】 【そこを否定されれば怒るのも当然であって、怒り方がそれはもう罵声と全く同じレベルと言うくらいに子供じみている】 ……ってまたこのパターンかよ!? 【更に追い討ちをかけるように罪のなすり付けが始まる……実際やっているのだからなすり付けにはならないのだが】 【とはいえ、この様なパターンも以前に体験済みだ、周囲から視線が集まろうと慌てない、慌てず騒がず、周りの視線に向き直る】 見んじゃねえよテメェら!俺様は何もやってないっつの!全部この女の嫌がらせだ!! よく考えろよ!俺様みたいにゴージャスな格好した男がスリなんてショボい事するように見えるか!?(まあしたんだけど) 【自分の胸に左手をあてながら、周囲から注がれる視線に必死に身の潔白を主張する。この胡散臭い見た目からよくもまあこれだけ白々しいことを言えるものだ】 【しかしこの男には、実際にやっているという引け目すら感じていないと思わせる程真に迫った迫力があった。彼のやった事を知らない人間なら一眼で潔白だと信じてしまいそうなくらいに】 【当然、演技力がずば抜けているという訳でもない、これには少しの能力(イカサマ)が加わっている】 【その秘密は彼の左手───彼が左手で触れた物は、自分の思う通りに他者からの認識を錯覚させられる、そういう能力だ】 【つまり、男は自分で自分に触れる事で、『他者から見る自分の認識』を錯覚させ、『スリなんてしない善良な青年』だと周囲に見せかけているのだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/813
814: 霜降 氷雪 [sagesaga] 2015/03/23(月) 01:24:33.17 ID:OseD2h6ko >>811 よかった……じゃあ、改めて、受け取ってください 【提案が受け入れられて、ほっとした表情を見せる】 【仕切り直して、再び硬貨を差し出してきた】 えっと、家に帰るとこで……あっちの方、です……? 【男に促され自身の目的地の方角を指し示す】 【幸いにも、アウトローなやつらがいると示された方角とは違ったので、ここまではいい】 【だが、男がそれとは別になにかに気づいた様子を見せたのに対して、首をかしげる】 【人の顔色を伺うのは慣れているので、気づけたのだろうか】 え?えっと……見せて、頂けるのなら 【男の思わぬ提案に、コクりと頷く】 【続く言葉を聞いて慌てて口を押さえにかかるが、それでも見る気は満々のようで】 【好奇心を湛えた目でそのフードを見つめる】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/814
815: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/23(月) 01:34:50.96 ID:83sZQPC5o >>813 ……うーん。 【どうも、「感覚」と「感情」がズレる。──周囲の者の反応も、芳しくはない】 【自分で言うのもおかしいが、この男との対比ならば、信用力はこちらの方があるだろう】 【何か、手品か、それとも純然たる演技力か……それとも】 (能力、か?) 【どうも、彼が「スリなんてしない善良そうな」人物に見える──主観との不一致】 【これが彼によって齎されているのだとすれば、とまで考えた所で、少し「いいコト」を思い付いてしまった】 ……あぁ、済まない。私が間違っていたようだ。謝罪するよ。 ところで話は変わるが、私は財布を盗まれてしまったんだ。〆て数十万は入っていたかな……。 私は異国の出で、家に帰るには飛行機、電車、徒歩、タクシー、飛行機……それはそれは、多額の借財をしなければならない。 だが、女が異国で借りられる額なんて、高が知れている。となると、私は……うぅ。 きっと、借金取りに捕まって、「払えないなら身体で払え」みたいな事になるに決まっているんだ……。だから── 【──眼には涙を浮かべ、身体と声を僅かに震えさせる。右腕の欠損と杖が、更に同情心を掻き立てる】 【周囲の人々からすれば、「男もいい人そうだが、女も嘘はついていない」といった感じに映るだろう】 【次第に、周囲の視線は「白馬の騎士に助けを求めるか弱い女」にたいするそれになりつつあるだろうか】 【必要以上に(結構早く歩けるのだが)ゆっくりと、杖を突き、女は男に近寄って──】 私 に 、 そ の 財 布 、 貸 し て く れ な い か な ( ブ タ 箱 に ブ チ 込 ま れ た く な け れ ば な ) 。 【──もし、男がこれを断れば、だ。自分と同じように、周囲の人にも「錯覚の自覚」が生まれるかもしれない】 【「善良な彼」が、「か弱い女」の頼みを断りはすまい。その違和感は僅かなものでも、蟻の一穴と成り得る】 【そこで、コイツが能力か何かを使っている、と暴露してやれば──そこまで、女の思考は及んでいる。本当に性格が悪い。】 【そして、女が何を考えているのかは──能力の持ち主である彼にとっても、想像に難くないだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/815
816: Dr. ◆f3bMeM2SOI [sage saga] 2015/03/23(月) 01:40:07.43 ID:px/9FVbzO >>812 「ふむ、私は君がここにいる事自体がその科学者の最後の失敗だと思っていたのだがね」 【今までの会話から、少なくとも逃げ出した程度の事はやってのけたのだろうと予想していた】 「それはよかった。私も中々に楽しませて貰った、礼を言おう」 【そんな事を言う。事実、ここまで好奇心をくすぐるモノに出会う事もそうそうないだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/816
817: りえる ◆GBHFWL/yB. [saga sage ] 2015/03/23(月) 01:55:03.73 ID:keliSElAO >>816 あー、それは確かにねぇ ……ん、いやでも確かアイツ……世にでないなら、この世に無いのと同じ……とか言ってた……かも? …はぁ、やっぱりりえるにはなに考えてるのかいまいちっすね ………………生きてるか見てこようかな… 【小首を傾げて、ふと考える】 【考えるが、分からなくて】 【なので、久しぶりに会おうかとも、思った】 【―――こんな目に逢わせた人物ではあるが】 【その人物のことが、苦手であっても嫌いではないのだった】 【ついでに、聞きたい事も出来たしと、内心で考えて】 んー……うん、こちらこそ、だよぉ! ……それじゃあ、行こうかなっと…… ……楽しかったし、縁があれば、また会おうかにゃーん! 【そして最後に、ぺこりと頭を下げ】 【彼女は、歩きだす】 【その足取りは軽く、先程までの黄昏具合は、残っていなかった】 /このくらいが丁度いいですかね? /お付き合いいただき、ありがとうございました! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/817
818: エース・セブン ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 02:02:31.80 ID:/KsFY02ho >>815 (ふー危ねえ危ねえ、いや危なくねえ、ぜーんぜん余裕だぜこんなの) (こんだけ人がいりゃあ注意力も散漫になってるだろーし暫く保つだろ……問題は) 【他人の認識を錯覚させる───考えようによっては幻術にも近く、何にだってなれそうな万能能力かもしれないが、こんなペテン師が持つ能力がそんな代物な筈がない】 【明らかに違う物には見せかけられないし、ある程度の説得力が伴わなければいけない、それに相手の注意力によっては簡単に見破られてしまう】 【人は多数集まれば一人ずつの注意力が下がるから、今は使うシチュエーションが良かったのだ。それにいつかは能力が解け、一度ずれた認識が戻る際にその皺寄せが来る】 【厄介なのはどう効果を発揮しているか目に見えない事であるが───自分の能力故に、それがどうかは見極める術を持っている】 【仕事柄≠かるのだ、どういう人間が騙されて、どういう人間が騙されないか、そしてこの能力においてもそういった『個人差』は存在する】 (……コイツ、結構鋭いな) 【男は、女が『気付いている』事に『気付いている』。こう言った洞察力のある、機転の効く人間は騙しにくいから嫌いだ】 【チラリと向けた蒼い目が合う、問題なのはこの女をどうしてやろうかと言うことだが───】 【そう思っていた矢先、女の態度が急変する、あれだけ生意気だったのにいきなり謝罪を申し出て来て、涙目で頼み込んでくるではないか】 【確かに『金が欲しけりゃ誠意を見せろ』とは言った、しかし心持ちとは刻一刻と変化するもの】 ……あん?なんだよいきなり?もう今更謝ったって遅えぞ? 色仕掛けとか泣き落としとか、そーゆーのは見た目が相俟ってこそ……ハッ!? 【『今更遅い』と、少し虐めてやろうかと返答したが、すぐに彼女の考えを読み取り、したり顔が凍り付く】 【そうだ、今の自分は周りから見れば『善良な金持ちのイケメン(自己設定)』、これだけ頼み込まれて否定するなんてあり得ない】 【その上、最早完全に能力を見破られているこの状況、断ればどうなったかわかった物ではない。女への怒りと焦りと驚きと色々混ざった表情の上を滝のような汗が覆い、視線を泳がせる】 こ、このア……あ、アナタね、えーとその……つーか数十万とか絶対嘘だろ…… と、とにかくそういうのは俺様じゃなくて自警団とかUTとか……くっ…… 【なんとかかんとか誤魔化そうとは試みる物の、どうにか出来る言葉は出てこない】 【一度見せかけた錯覚を書き換える事は不可能だ、だからと言って能力を解除して掛け直すのも非常にリスキー極まりない】 【だったら逃げ出すか?無理だ、もうかなりの人間の興味を集めている、潜り抜けるのは難しい】 (く……っ!チクショー!!あの財布は今日一番の大物だっつーのによォォォォーーーーーッ!!) ……しょ、しょうが無いなあ……ではここはお金を建て替えてあげよう 【どうしようもないので、心にも無い言葉で繕いながら、震える手で(他人の)財布を差し出す】 【ズッシリと重みのある、高級な財布だ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/818
819: Dr. ◆f3bMeM2SOI [sage saga] 2015/03/23(月) 02:05:01.14 ID:px/9FVbzO >>817 【去り行く少女を見送れば】 【そばの自販機で缶コーヒーをガチャリと買って】 【行く宛もなく歩き出す】 【さて、また面白いモノでも落ちていないだろうかと】 //有り難う御座いましたです! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/819
820: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/23(月) 02:15:59.83 ID:83sZQPC5o >>818 【──パチパチ】 【パチパチ、パチパチ、パチパチ── 「ブラヴォー」、「素晴らしい」、「グッドですネ」、「よっイケメン!」】 【次第に広まった拍手の輪は、二人を取り囲む。まるで人命救助でもしたかのような状況だ。能力って恐ろしい。】 ……。 【女は財布を受け取りながら、黙礼。周囲からは感極まって声を出せないようにも見えるが、単に笑いを堪えているだけだ】 【現に口を真一文字に塞ぎながら、男にだけ見えるように、目では嘲笑を浮かべていた】 【オマケに、口で「ブサイク」と。さっき効果があったのを、ちゃっかり覚えているらしい。武士の情けとか無いらしい。】 ……それでは、私はこれで失礼します。一生忘れません。 【何を、とは言わない。多分このせせこましい勝利の事だろう。寧ろ、この勝負は始めた時点でどっちも負けている気もする。人間的に。】 【最後にものすごいドヤ顔を一瞬作って、女は背を向け、角を曲がって去っていこうとする──】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/820
821: エース・セブン ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 02:42:11.60 ID:/KsFY02ho >>820 【拍手喝采褒め言葉、雨のように注がれるそれは、例え嘘から出た物でも微笑ましい───普段なら】 【最早この状況ならば拍手も皮肉にしか聞こえない、作り笑顔の裏では苛立ちと落胆が入り混じり、もう一人の自分が暴れている】 ……ッ!…………ハッハッハ、なーに構わぬよ 【M(マジで)K(キレる)5(5秒前)、だがあんな罵詈雑言、たかが捨て台詞だと必死に自分に言い聞かせて持ち堪える】 【思いっきり噛んだ下唇は赤くなり、顎にシワが寄っているが、ここで怒ってはすべてが台無しだ】 (さっさと行けよ!そんでもって死ね!路地裏でカノッサ機関とか殺人鬼とかそーゆーのに襲われて死ね!!) 【去って行く女を、表向きは笑顔で、腹の中ではファ○クサインを向けて見送り、姿が見えなくなると同時に素早く踵を返す】 【今日は厄日だ、こんな時はパーっと大きく賭けるに限る───】 【ある意味凝りない男は、人々の作り物の賞賛の視線を浴びながら、夜の闇へと消えて行った】 /お疲れ様でしたー! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/821
822: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/23(月) 03:01:19.17 ID:83sZQPC5o >>821 【──彼から半ば奪い取った財布は、持ち主を確認して自警団に渡しておいた】 【金は金、と彼は言っていたが、特に金に困っているわけでもない】 【連絡先確認など、諸々の手続を振り切って、自警団詰所の外に出ると、電話で呼んでおいた「迎え」が来ていた】 「……。」 何だ、不満そうな顔だな──まぁ、許せ。 近々、大きめの『案件』が入るんだろう。それの担当、私にして構わないよ。……確か、櫻の国だったかな。 【「迎え」はそういう問題じゃない、と溜息を吐きながら、ヘルメットを女に被せ、自分も被る】 【二人はバイクに跨がり、エンジン音を夜の街に響かせ、瞬く間に消えていった──】 /遅くまでお疲れ様でした! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/822
823: クローザ [sage] 2015/03/23(月) 06:12:52.84 ID:ntkmGgVhO >>814 【男がフードに手を掛けた】 【まだそこからは彼の顔とそこから覗かせる黄金色の頭髪しか見えない】 .........。 【およそ頭頂部に二つそれはあった 【毛に覆われながらも僅かに動くモノ】 【本来、人には無い器官だ】 【耳】 【およそイヌ科を思わせる耳が存在していた】 ……………。 【彼の表情は複雑だ】 【おそらく何度もその存在で迫害されていたのだろう】 【化け物と】 【彼は、彼女の顔を見ないように顔を伏せていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/823
824: エース・セブン/天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 16:15:56.10 ID:/KsFY02ho 【傾いた夕陽が眩しい公園、西日を受けるその姿は光を反射して目も当てられないくらいに輝いている】 【そりゃ当然だ、真っ白なスーツに金色の髪とメガネと来れば、嫌がらせにも近いくらいに煌びやかで、本人もそれとなく気付いている】 陽射しが目に痛いぜ……やっぱり俺様は日光よりネオンかシャンデリアの光の方が似合うよなあ…… ……あーくそ、あの時賭ける場所をもう一つズラしてりゃな…… 【ベンチにどっかりと腰掛け、蒼い目を落として不満を愚痴るその男、興味本位で集まってくる子供達をしっしっと追いやると、ジャケットの中からタバコを取り出した】 【確かこの公園は園内禁煙の筈だが、それを知ってか知らずか、彼はタバコを一本咥えて───】 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【太陽の陽射しが強い時間帯、それでもこの森はその光の殆どを塞ぎ、奥に行く程不気味な静けさがある】 【橙色に染まる空と、隙間から注ぐ太陽光は、この森の影の中ではそれすらも不気味に思える程で】 【そんな森の中に開けた広場で、一人の少年が座り込んでいる。目の前で焚き火を焚いていて、煙がパチパチと乾いた音を立てて立ち昇っている】 ………… 【黒い外ハネの髪の上に黒いキャップを被り、モノクロ迷彩のパーカーを着た少年だ。光の無い目で焚き火を見つめ、その中から炭のように黒い何かを取り出して】 【次の瞬間、『バキバキ』だとか、『グチャッ』だとか、耳を塞ぎたくなるような嫌な音が森中に響きだした】 【今までが不気味なくらい静かだっただけに、その音はよく響き渡って】 /予約です http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/824
825: リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/23(月) 16:33:39.94 ID:+yGDvQIDO >>824 【──がさ、がさがさと、不気味な音に惹かれてか、何かが近づいてくる音がした】 【森の中を歩くのが不得手なのか、その足音は時折どこかで引っ掛かったり止まったりはしているものの】 【確実に、少年がいる方向へむかってきていた】 【が、さ──やがて茂みをかき分け、広場に1人の少女が姿を現すのだ】 【少女は少年の姿を認めると一瞬フリーズし、その後口をぽかんと開け、さらには震える手で少年を指差す】 【……まるで遭難者が数ヶ月ぶりにヒトとあったような反応だが】 【少女の頭や服につきまくっている細い枝や葉っぱや草を見る限り、わりとマジで遭難していたのだろう】 ……! …………、………………!! ひ、────────人だ!! わ、わ、わ、わ……た、助かった! これで大型肉食恐竜でもいたらどうしようかと思ってた! よ、よかった!ふふん、さすが私だな、勘は冴えている!! 音のする方向にむかえばなんかいるという判断は間違っちゃいなかった……!! 【──夜色の長髪に、夜色の瞳をした18歳ほどの少女だった】 【背中に刀剣らしきものを背負ってはいるが……サバイバル経験的には、明らかに少年の方が上だ】 【少年が拒むことさえなければ、少女はにっこにっことした笑顔を浮かべ、めっちゃフレンドリーに彼に近付き隣に座ろうとするのだ】 /よろしくお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/825
826: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 16:50:50.33 ID:b9Wjm6eeO >>825 【ピタ……───と、突如にして、その『咀嚼音』が止む】 【彼方より聞こえてきた、別の存在の音、それを敏感に感じ取ると、瞬時に方角を判断、そして顔を向ける】 【そして、殺気───一瞬にして少年から放たれたそれは、まるで少年の……人間が瞬時にして放てるそれではなく、まるで野性動物の威嚇と同じそれだ】 【それは、出てきた者が人間の少女であったと理解しても尚収まらず、端的に言えば『警戒』している】 【この状況では、笑いかけながら隣に座る事は難しいかもしれない】 ……なんだお前?迷子か? ……やんねーぞ、これは俺のだ 【そう言って、少年は今まで食っていた物を口に放り込む。口の端から飛び出たそれは、黒焦げになっているが、よくよく見ればトカゲかその類の尻尾だとわかるだろう】 【よーく焚き火にくべられている物を見てみると、他にも枝に刺さったトカゲとかカエルとかネズミとか、あろうことかムカデなんかも焼かれていた】 【野生児……にしては文化人的な格好だが、それにしてはかなりサバイバルな食事風景だ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/826
827: リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/23(月) 17:19:26.86 ID:+yGDvQIDO >>826 【殺気が放たれれば、さすがに隣に座るようなことはしなかった】 【アホみたいな笑顔だって、少しだけ困ったようなものに変わってしまう】 【だが、話しかける意思事態は萎えていないのか。互いの会話に支障のない距離まで、彼女は歩みを進める】 【距離にして2メートル程か。瞬時に詰めるのには座った状態では難しい距離だ】 【そこまで近づいてしまえば、少女はその場に腰をおろす】 【多少は警戒してもおかしくないはずだが、少女はまるでそんな様子を見せていなかった】 ……うん? ふふん、お察しの通り迷子だ! まったく困ったものだな!! UT目指して歩いてたはずなんだがな、なんでか道を間違えてこの有り様だ! ふふん! で……その。……うん、そういう食事は苦手でな いや、うん。好意はありがたいがやめておくぞ! えぇと……、……お前、あれか? 1ヶ月だけ森でサバイバルとか、そういうテレビ企画の中の人、なのか……? 【どうも、迷子だったらしい。目指すはUTの酒場。来てしまったのは森の中】 【方向音痴なのだろうか、単純に地図が読めないのかはたまた別の要因でもあるのか】 【まぁとにかく彼女は迷子であった。清々しいまでに、道に迷っていた】 【だが彼女にとって、迷子は些細なことらしい。さらりとその話題から、少年の食事内容へと興味を移す】 【良く言ってゲテモノ、といった内容の食事に、うげぇと少女は頬をひくつかせるも】 【何故、彼がこのような食事をしているのかと思ったらしい──たどり着いた推理内容が、上記発言】 【勝手に少年をテレビ関係者と脳内で決めつけ、サインもらえるかな、などと考えはじめていた】 【少年とは対照的に、発想が現代っ子そのものであった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/827
828: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/23(月) 17:20:25.03 ID:9VbNZEq00 【とある小さな森の中】 【植物が生い茂り春の兆しを感じさせる森の開けたところに、とある家があった】 【それは赤い煉瓦造りやや小さめのの家で、外観は年季の入った様子である】 【そんな古びた家の出窓を開け放って、頬をつきながら外を眺めている少女がいた】 「………お空がきれい。」 【年齢は10歳かそこらだろうか】 【ふわふわとした金髪に灰色のワンピースとお揃いのミュール】 【傍らには大きなうさぎのぬいぐるみがいた】 【サファイア色の瞳と同じ色の空を、つまらなそうに見上げている】 【このまま興味を引くものがなければ、少女は窓を閉めるつもりなのだろう】 【硝子で出来た窓の取っ手に手を伸ばそうとしていて】 /予約です! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/828
829: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [] 2015/03/23(月) 17:39:00.44 ID:hNyoGr3p0 >>828 【自然ーー主に木々に囲まれた道とも言えない様な場所を、少年は進んでいた】 【腰には交差する様に差した二本の小刀が存在していて】 【しかしそれ以外の風貌が何処にでも居る一般人のそれである故に、イマイチ刀の威圧感と釣り合っていなかった】 【そんな少年は、一人空を見上げながら呟く】 「此処……何処ですかね……」 【……この台詞だけで大方分かるだろう】 【この少年は所謂「迷子」である】 【少年は目線を前に戻すと、今度は左右を見る】 【そこで、木々の向こうに外れに小さめの煉瓦の家を見つける】 「……誰か居るかな」 【そんな淡い希望を持って草木を掻き分けて、少し開けた場所に出る】 【そこには、煉瓦の家で、開けられた出窓から何かを眺める少女が居た】 【その少女は、丁度窓の取っ手に手を伸ばそうとしていて、このまま立っていても気付かないだろう】 【だから少年は、先に行動を起こした】 「あの、すいません!」 【走って窓まで駆け寄って、横から声を掛ける】 【腰に刀を差していることも忘れてーーいや、それはある種当然のことではあるのだが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/829
830: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/23(月) 17:40:49.16 ID:/KsFY02ho >>827 UT?……全然方角が違うぞ、世界を一周してから行くつもりか? 【座った少女を見て、ある程度殺気は収まった。話からして、危険度は低そうだと無意識に感じたか】 【もしくは、『そんな別方向に行くくらい方向音痴なら警戒するに値しない』と、不名誉な印象をつけたか】 だからやらねぇって言ってるだろ、好意も何もねぇよ ……アホか?お前は そんな呑気な事してられるか、俺はただ腹が減ったから喰ってるだけだよ この辺りの大物はみんなどっか行っちまったから、こんなのしか喰えねぇけどな…… 【当然、テレビ番組でもなんでもない、ガチのサバイバルだ、呑気な現代っ子セリフに『アホか』と返して、焚き火にくべた『食べ物』を手に取る】 【波状に枝に突き刺さったムカデが香ばしく焼けている、それを躊躇いもせずに口に入れると、スナック菓子を食べるみたいにザクザクと食べる】 ……俺も、少し昔なら、お前みたいな事言ってただろうな こんな風に焚き火で焼いて食うなんて、普通ならテレビで観るかキャンプでしかしないしな…… 【ポツリと漏らしたその言葉は、彼がこんな事をするのには理由があると証明するような言葉】 【根っからの野生児とか、趣味でサバイバルしているのでは、なさそうだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/830
831: リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/23(月) 17:55:20.58 ID:+yGDvQIDO >>830 【「全然方角が違う」と言われれば、「えっ」とすっとんきょうな声をあげて再度フリーズする少女】 【多分方角を間違えている自覚はなかったのだろう。森を抜けた先にUTがあると信じていたに違いない】 【そんな、信じていたモノを木っ端微塵に打ち砕かれたせいか。少し、髪が白くなった気がする。多分、気のせいだ】 【だが、ザクザクとした音が響いたあたりで自我が戻ってきたのだろう】 【はっとした表情を浮かべた後、火にくべられたモノと少年を見比べ……】 ……なんだ。なんか、あったのか? 旅人、のようには見えないな……? 【口にしたのは、当然の疑問。少年に何があったのかを問いただすものだった】 【少年にしてみれば、もしかしたら「よくある」質問かもしれない】 【だが、少女にとっては聞く必要のある問いかけだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/831
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