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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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259: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水) 23:11:52.29 ID:tyw1dM6Zo >>255 だろうな。だがそれを押し通すのが、盗賊というものだ 【彼女の拒絶も意に介さず、ただ己の悪意と欲望を振りかざす】 【だが、同時にその眼に油断はない。彼女が容易ならざる相手だとわかっているのだろう】 【左腕の代わりとなった肉塊が、風を切る感触。見れば、己の振るった一撃は、彼女に対して有効な攻撃範囲から外れていた】 【その美しい髪の間から覗く幾何学模様の瞳。それが一瞬、自分の単眼と合ったように思えた、次の瞬間】 【その身体が、まるで見えない何かに引っ張られたかのように、空中を滑ったことを認識した】 【再び距離を空けられ、彼女の領域に引きずり込まれる。すなわち、その矢が十全に力を発揮できるだけの】 【自分へと向けられた矢に、先ほどよりさらに強力なまでの魔力が集まっていくのを感じ取り。異形が反撃に動く】 【右腕で素早く襤褸切れの中から大型の拳銃を取り出し、彼女へ向けて発砲しようとしたのだ】 【防御は間に合わない、ならば攻撃。そう判断した上で、この距離で最も有効な攻撃手段を取った】 【狙いは脇腹辺り。だが、あまりに咄嗟の反撃のため、狙いはブレている。少し動けば、掠めるだけに留めることも出来るだろう】 ぐぅ、ぬ―――――!! 【攻撃の成否に関わらず、彼女が放った矢は見事に異形を貫く。肉塊と左肩の付け根当たりを貫通し】 【切り離された肉塊が、地面に転がった。左肩には大穴が空き、先ほどとは比べ物にならない量の鮮血が流れ出る】 【異形は受けたダメージですぐには動けない。銃撃に対処できていれば、更なる反撃の機会を見出せるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/259
260: ヒライ ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/11(水) 23:19:27.73 ID:lbPLLbcAo >>257 どっちも似たようなもんだろ。忘れたいものもある 【階段の途中で(割と早い段階で)小休止した男は灰皿に灰を落とし】 【またえっちらおっちらと登っていく。まあ、見ての通り腕っ節はからっきしという事だろう】 【ヤクザにしてはやはり何というか役不足というか偽物っぽいというか…頼りない】 まあ……何にせよ…ヤクザは向いてなかった。2年半居て、会長のお嬢様の運転手… …今じゃそのお嬢の方がマトモにヤクザやってる。……運んでくれるなら助かるよ 【休んでは上り、休んでは上り。能力のある彼女の方が早いだろう。そんなペースだ】 【彼は屋上へと上がってメインストリートがあった方角へと向かい、荷物をおろした】 …クソッタレ。もっと向いてる奴が居たはずだ… 【暫くぼやいてから、ケースを開くと中身はミサイルランチャーだかロケットランチャーとかいう類の兵器だ】 【そのパーツらしく、3つでひとつという感じだ。台座に、カメラ、機械類などデラックス仕様といった所】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/260
261: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga] 2015/03/11(水) 23:30:48.45 ID:Qv0a4P8Fo >>260 ヒュー、かっくいー。ひょろい癖にー。 【あははと笑って、女は身軽なまま相手の後をついていく。持ってあげようというつもりは無いらしい】 【その後から手が二手一組でカバンを運んで行く。残りは一つが灰皿係、もう一つは応援係なのかカバン組の周りを飛んでいた】 へえ……まー確かに、お抱え運転手って感じするかも。腕っ節よりドライブテク、みたいな? しっかし、女でヤクザかぁ……恰好いいなぁ、あたしも組でも作ろうかな。永倉組、……イマイチ 【永倉、と言うのだろうか。考えつつ昇っていけば、いつしか男を抜かして屋上へとたどり着いていた】 【「おっそーい!」なんて声を掛けたりした後、男も着けば指定の場所に荷物を下ろし、彼の支度を眺めていたのだが】 ……現役じゃん。えーっと……狙撃か何か? 【出てきたものには流石に絶句したのか、しばし固まっていた。それからや怖々と相手に用途を尋ね】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/261
262: ヴェール=カタストルフ [sage sage] 2015/03/11(水) 23:35:48.77 ID:mlQ5AoYEO >>258 【少女を端まで追い詰め勝ちを確信して男は勢いをつけて手を突き出した】 オラ[ピーーー]ぇぇ!! 【無論[ピーーー]気はないが、男が叫ぶや否や男の目の前から少女が消える】 【軽快な声の方を見ると少女が跳んで、いや飛んでいる】 【と少女の方に気を取られ勢いがあまり落ちそうになるが突き出した方の手が手すりに掴まりバランスを立て直す】 【手すりに掴まりながら少女の方を睨むと少女の方から声をかけられた】 あん?テメェ俺が初対面で変質者扱いされてハァハァ言ってる様に見えてんのか?それに最初のは暇だったからだよ。ま、要するに暇つぶしってことだ、悪りぃのは俺の視界に入ったテメェだ 【理不尽極りない言い分を少女に吐き捨て手すりを離す】 【男の掴んでいた手すりには男の手の跡がくっきりついており、男の怒りと掴まれてたらどうなっていたかを暗示させている】 つーかテメェ、能力者だったか 【一息つき薄々そう思っていたという感じで少女と会話する】 【先ほどの怒りも少し落ち着き会話できる程度だ】 【戦いという事が好きな彼だが目の前の能力者は少女だ、女子供と戦う趣味は男にはない】 【もっともさっきまでの男の状況であったなら飛んでいる少女にも能力を使い捕縛しようとしていたのだが…】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/262
263: エクレア ◆GBHFWL/yB. [saga sage ] 2015/03/11(水) 23:36:06.83 ID:hN2iPtN5O >>255 ……ぅっ…! 【戦いとは、常に自身が切れる手札の数が多ければ多いほど有利だ】 【そして、それをいかに多く隠し通せるかどうかも】 【それは、相手にも当てはまる訳で】 【自身の距離へと持ち込んだのも束の間、相手が取り出した銃を確認し】 【咄嗟に身を捩ろうとしても、自身は未だ中空】 【それでも無理矢理態勢を変えて、何とか直撃だけは避けるも、出血は免れなかった】 ………くっ… 【そして着地、相手を見れば自身の一撃は命中した】 【が、自身もまた空中で無理に態勢を変えたせいで次の行動が遅れる】 ……無理には…攻めない… 【ここで更に無理に攻めるのは、逆に隙を与えかねない】 【着地の際に手間取らなければ迷わず攻撃を叩き込めたのにと】 【過ぎた事が一瞬頭をよぎるが黙殺】 【代わりに更に能力を使用、周辺にあったゴミ箱二〜三を自身と『異形』のちょうど中間に、壁となる様に引きずり込み】 【相手がどう動こうが関係なく、機械弓を横に、地面と平行に構えると】 【次の瞬間には一気に引き絞り、扇状に拡散した矢を放つのだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/263
264: ヒライ ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/11(水) 23:54:17.41 ID:lbPLLbcAo >>261 ……・…。 【返す言葉もない。確かにヒョロいのだ。自覚があるから苦笑いで乗り切る】 【何かの兵器を組み立てながら、また煙草に火を付けてのんびり作業をする】 【手慣れた様子に見えるがよく見ると単純なもんで誰でも組み立てれそうな雰囲気】 運転だけならヘリでもボートでも。まあそれだけじゃ…ね。世の中不景気って言うのかな… …不景気は関係ないか。…儲けてる奴は儲けてるんだよ。富の絶対数は決まってるから 入りたきゃ紹介してやろうか?お嬢もオッサンばっかりで飽々してるだろうし… 【とか話す頃には組み上がっていて、立派なミサイルが飛んできそうな一品である。彼は】 【兵器の間に突っ込んでいたらしい缶ビールを取り出して、飲み始めた。仕事は済んだのか】 だからヤクザは辞めたって。…狙撃は狙撃だ。ここは闇商人のルートだ。…麻薬や武器なんかのな 明日はデカい麻薬カルテルの車列が通る。…ヤンチャな自警団の護衛付きでな。それを襲う ウチはメンバーが少なくてさ…コイツはオートマチックで撃ってくれるらしいから 【簡単に襲うと言ってのけた。ヤクザより質が悪い。強盗である。それも派手なタイプだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/264
265: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水) 23:56:56.55 ID:tyw1dM6Zo >>263 【その変幻自在とも思える回避、身体移動も万能とはいかなかったらしい、と異形は観察する】 【自身の銃撃を空中で体勢を変えて致命傷を回避する、その身体能力はさらに侮れないものを感じさせたが】 【未だ不明瞭な相手の能力にも、まだ付け入る隙がある。異形の悪意と戦意はまだ衰えない】 【だがその思考に割り込む苦痛。肩に焼けた鉄を突き込まれたかのような痛み】 【相手が着地時に体勢を崩したのか、わずかに生じたタイムラグを逃さず、異形が傷口付近に肉を操作して傷口を塞ぐ】 (傷を負っても、その冷静さは健在か……先も感じたが、やはり機械のようなやつだ) (その上、未だ相手の能力は未知数……どう攻めたものか……) 【逡巡する異形の前で、更なる異様な光景が展開する。先ほど彼女自身が空中で移動したのと同じく】 【ゴミ箱が一人でに動いて、彼女の盾となる。自分や物体に働きかける念動力のようなものか、と推察しつつ】 【自分へ向けられる、殺気の群れにまずは対処しなければならない。扇の形に広がる矢、全て回避するのは不可能だろう】 【異形は、前に出た。こちらへと飛んでくる矢のうち、数本が異形の肩に胸に突き立つ】 【顔を歪めつつ、異形が取った手は意趣返しとばかりの量による攻撃だ】 【首の後ろ辺りから、またも肉が盛り上がる。地面を這うように伸びたそれらは、先端に牙を生やした口を持つ触腕だった】 【数は計四本。地面スレスレの高さを保ちながら、ゴミ箱の隙間を掻い潜るような軌道で触腕が彼女へと迫る】 【何等かの対策を取らなければ、その先端の口が彼女の足に牙を突き立て、食らいつこうとするだろう】 【異形自身は、その身に浴びた矢のダメージでそれ以上動くことはない】 【それを見てとれれば、更なる追撃を図ることも可能か】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/265
266: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木) 00:03:12.04 ID:F+5cAmx0o >>262 あはははっ、見事にかかりましたねー? 【まんまとうまくいって思わず笑ってしまう】 【今度ケンカとかに巻き込まれたら使えるな、とか思いつつ】 うわぁ理不尽な。まぁあの状況で私に非があって怒鳴られるとはちょっと思えませんでしたが (というか、ものすごい筋力ですねこの人……ひえぇ) 【男が握りしめた手すりのあとに内心ビビりつつも、外面は平静を装う】 【ひょいひょいと避けてられたからいいものの、掴まれてたら……ガチ泣きしかねない】 えぇそうですよー、そうでもないのにこんな時間に女の子一人っていうのは中々ないでしょう そういうあなたもそうでしょう?あの縄、どこからともなく出してきてましたし 【男の質問、もとい確認に肯定しつつ、男の方にも確認をとる】 【こうして会話が成立するということは、相手もいくらか落ち着いてきたのだろう……ならばと、足場へと戻ることにした】 【飛んでいるのは魔力がもったいない──このあと戦闘になったときのためにも、最善手を選んでいった方がいいだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/266
267: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga] 2015/03/12(木) 00:05:56.79 ID:jyyDGv09o >>246 まあ、金ってのは持ってる所に流れて行くから……寂しがりだって、よく言うでしょ 元手があれば更に金を増やす仕組みも構築出来ちゃう訳だから。持ってるもの勝ち、って奴かなー ……いやいや、まだカタギでいたいし、遠慮しておくよ。それにあたし、浮気症だから。 長くいられる自信無いし、放浪してばっかだし……そんなだから忘れられるんだけど、サ 【出来上がった兵器に、おおー、と単純な感嘆の声を零して興味深げに見回す。先程までの作業もプロの技だと信じ切っていた】 【手達もパチパチと賞賛を送るが、何やら拍手というには「固い」音がした。陶器をぶつけ合うそれに酷似している】 はー……よくやるねぇ。奪ったモノは高く売り飛ばして、お金を手にする訳だ やっぱり怖い怖い……あたし帰るから、勿論ソレは見なかった事にしておくね 【なかなか派手な強盗もあったものだ。だが、何と言うか、巻き込まれるのはやはり怖い】 【巻き込まれるまでいかずとも、関わり合っては危険だと判断したのだろう。女はひらりと手を振って、相手に背を向けた】 /申し訳ないですが、この辺りで落ちます http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/267
268: ヒライ ◆8R7odKA9zA [sage] 2015/03/12(木) 00:21:23.42 ID:hGlpC4E5o >>267 どんなクソ野郎にも集まるなら…カネは非情だ。…まあ、意志は無いから仕方ないか 俺はその仕組みの外に居るから、どのみち関係はない… ……それがいい。マフィアなんぞ長いこと斜陽だ。アイツはそういう家に生まれちまったから仕方ないけど 仁義だの何だの堅苦しいことこの上ない 【兵器は自動制御らしく軽くテスト動作で動いて、スタンバイモードに移行しておとなしくなった。彼は興味ないのか】 【遠く、明日の現場になるであろう場所を眺めていた。煙草をぼんやりと吸いながら】 そういうことさ。カネの稼ぎ方ってのはこれしか知らなくてね。不器用なもんさ …そうしてくれ。ま…どのみち、忘れられた街の出来事なんて誰も覚えちゃいないさ… 【最後まで彼は遠くを見つめていた。翌日、派手な音とともに彼のシゴトは無事に行われた。しかし】 【新聞やニュースなどには乗ることはない。忘れられた街のその住人の出来事なんて誰も…】 /了解しましたー!お付き合いいただきありがとうございました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/268
269: エクレア ◆GBHFWL/yB. [sage saga ] 2015/03/12(木) 00:22:26.27 ID:q6o0fhgUO >>265 【作戦は概ね成功】 【しかし、これで倒せるような相手とは思え無い】 【この一連の攻防において、彼女は確かに冷静だった】 【…いや、冷静というよりは『それ以外考えることが出来なかった』】 【実験体として、長く永く過ごした故の弊害である】 【それは、相手が『人間で無ければ、人間で無いほど』顕著になるのだった】 ……っ! 【途端、自身と相手を隔てる壁の隙間を縫うように迫る触腕を視認】 【弓矢での対処では間に合わないと悟ると同時に】 【無造作に、両手で機械弓を持つと】 ……は…! 【力の限り、迫る触腕に対して振りかざした】 【触腕に急な動きの変化が無ければ】 【一閃で凪ぎ払えるであろう怪力と質量であるが……?】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/269
270: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/12(木) 00:23:18.77 ID:YjANC8qE0 【――――深夜の繁華街、となれば治安も悪くなり。所々で客引きの声やら罵声が聞こえたりとするのだけれど】 【その中でも一際目立つ騒動が路地裏入口付近で起きていて】 【見遣れば柄の悪い男達に囲まれる青年が一人。その身形と気配とは軍人を連想させるもので】 【何よりも顔の左半分に傷跡が走っている事が特徴か。瞼が閉じられたままである事から、開かないのだと知れるけど】 「俺は金を持っていない…………と何度も言っている筈だが 縦んば持って居たとしてもお前達数人で奪えるとは到底思えないけどな」 【その言葉に逆上したのか、男達が一斉に襲いかかるも――――それぞれが拳の一撃で沈められ】 【残った一人が叫びながら飛びかかってくるが後ろ襟首を掴んで地面へと叩き落として】 【所詮は命の取り合いもした事の無い者達。強い痛みを味わえば蜘蛛の子を散らす様にして逃げ】 「全く、俺も舐められたもんだな――――― さて、当初の目的通り飯でも食いたいが…………金も残り少ないし、どうしたもんか」 【大した障害でも無かったとばかりに溜息を吐けば辺りを見渡すが――――】 【先の出来事もあり、必然的に人集りが出来ているのだから遠目からでもよく目立つ】 【当の本人は周りでヒソヒソと声が交わされている事も気にせず辺りの店を見ているのだから、更に目立ち】 【――――月光と星々の明かりのみに照らし出された森の中】 【普段ならば平穏で在ろうこの場所も、今宵ばかりは魔獣達の唸りに静寂も打ち破られ】 【その方向を見遣れば一人の少女が魔術を用いて魔獣達を葬っている事が知れるか】 「人々を無意味に殺めるのならば我々教会が処罰します 血には血を以ての償い。血でしか止める事が出来ないならば、其れはイリニ達の役目です」 【純白のローブに白銀の髪。同じ色の双眸は感情を浮かべる事も無くただ魔獣達を敵として認識しているだけの様】 【色々と記すべき事はあるのだが――――何より特筆すべきはその手に装備された“手甲”の様な物だろうか】 【其れは大きな魔力を漂わせており、たった一薙ぎでも獣達にとっては致命的な一撃】 【程なくして、その森に舞い戻ったのは静寂。無数に転がる骸の中、ぼうっと立っているのはその少女のみ】 【辺り一面が朱に汚れる中、その少女だけは汚れる事無く純白を保ったままで】 「任務の完遂を確認。取り逃した存在は零だとイリニは確信しました ――――少し休んでから帰還します、とだけ告げてイリニの報告は終了します」 【徐に取り出したのは水晶だ。恐らくは通信機代わりなのだろうが――――其れに報告をすれば、再びその場でぼうっと立って月を見上げる事となる】 【魔獣達の咆哮だとか魔力だとかを辿れば此処に辿り着くのはそう難しい事でも無い】 【そして、この場を訪れた者が見ることになるのは上記の通り。血にまみれた中、少女が一人月を見上げているなんて状況】 【声を掛けるにせよ、何にせよ。白の少女は感情を浮かべる事も無く其方を見遣ればじっと視線が送られて】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/270
271: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [saga sage] 2015/03/12(木) 00:30:48.63 ID:8ZmCQuR9O >>266 ま、そうだな、そんな白髪頭をしてる奴なんかまともな奴はいねぇからな 【笑いながら少女に悪態を吐く】 【別に挑発された意趣返しとかではなくただ男は普通に思ったことを言っているだけだ】 縄、縄ね…ま、そういう事になるな 【少しは含みを持たせた言い方で少女の問いを肯定する】 【流石に戦う気は無いとはいえ見ず知らずの人間に手の内は晒さない】 あぁ、安心しろよ。女子供と本気で戦う趣味はねぇよ 【と降りてきた少女に言う、まぁ隙あらば軽く小突いてやろうとは思っているが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/271
272: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/12(木) 00:37:05.09 ID:3XpFJl+Mo >>269 【異形の身体と能力を有しているとはいえ、所詮は盗賊。おそらく、彼女は戦闘兵器として鍛えられたのであろう】 【ならば、殺し合いにおいては間違いなく彼女の方が上手。それも、かなり】 【異形の推測は、彼女のさらに冷徹に冴えていく思考の存在が裏付けている】 【無論、異形自身はそれを知ることなど出来ない。ただ事実として、自身が仕掛けた襲撃が、己の首を絞めつつあると認識するだけだ】 ―――――チィッ……!! 【伸ばした触腕さえも、その身体操作と強力な武器の前に屈する】 【振り抜かれた弓が、触腕を四本まとめて吹き飛ばし、千切り飛ばしてただの肉に変えた】 【だが、触腕を破壊した直後。その触腕の残骸から弾け飛ぶように、二本の肉切り包丁が飛び出して】 【彼女へと飛来するだろう。触腕が破壊された時のために用意しておいた隠し玉、奇襲攻撃だ】 【速度はそれなり、さらにある程度の接近。そのアドバンテージを除けば、彼女の技量ならば、回避も防御も不可能ではないだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/272
273: クローフィ・チャイカ [sagesaga] 2015/03/12(木) 00:55:49.74 ID:F+5cAmx0o >>271 ……まぁ普通の形質ではないですしね、これ 【折角落ち着いて話せるようになったのだからと、苛立つ気持ちを抑えて冷静に返す】 【ここでキレるのは簡単だが、恐らくただの魔力の無駄だろう】 そりゃどうも、私もケンカがしたくてここにいたわけではないですし 【いろいろしこりは残るものの、とりあえず戦闘には持ち込まずに済みそうでほっとする】 【売られたら買いはするが、今は積極的にドンパチするような気分ではなかった】 じゃあもう用はないってことでいいんですかね?そうならさっさと自分のすることに戻ることをお勧めしますが 【そうはいっても、相手への敵意は消えていないようで】 【遠回しにさっさと帰れと告げる】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/273
274: エクレア ◆GBHFWL/yB. [saga sage ] 2015/03/12(木) 00:56:49.09 ID:q6o0fhgUO >>272 ……ぐっ………! 【振り切り、薙ぎ払う】 【ここまでは考えた通りに進むが】 【続くは日本の包丁】 【得物を振り切ったそのタイミングで迫る凶器を】 【それでも片腕で一本弾くが】 【もう一本が、右の太股を切り裂く】 …っ……まだ… 【動かすのはまだ問題は無いが、若干力が入らない】 【それを認識した上で、再び弓を引き絞る】 【更に弦を捻り、射る】 【今度は連射、僅かな時間差を置いた五連発であった】 【威力は貫通には及ばなくとも、同じ箇所に叩き込まれたならば効果はまた代わるであろう攻撃】 【しかし、こちらもまた壁越しの攻撃だ】 【細かい照準ではなく、飽くまで予想】 【直前に動かれたならば、当たる確率は下がる】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/274
275: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/12(木) 01:12:21.55 ID:3XpFJl+Mo >>274 【隠し玉の方は、その効力をどうにか発揮してくれたらしい。その上で、対応して見せる辺りは、実力差を思わされるが】 【小細工の甲斐はあった。足にダメージを与えられれば、機動力を削いで接近もしやすくなるはずだ】 【だが、それでも彼女は矢を番える。その精神力もまた、武器であった】 【立て続けに発射される五本の矢。顔を忌々し気に歪めながら、それを回避しようとする異形だが】 【一本目を避けた、直後二本目が右肩を射抜く。揺らいだ瞬間、三本目が腹の辺りに刺さる】 【どうにか体勢を低くして四本目をかわし、五本目がその背を掠めて血をまき散らした】 【壁越しとはいえ、的確に位置を予想しての射撃。見事に異形に傷をつけていく】 (まずい……さすがに、体力を削られ過ぎた……) (次の攻撃で仕留めきれねば……撤退を視野に入れねばならんか……) 【自らが受けたダメージを、どこか冷静に判断する異形。この傷と出血量では、これ以上を望むのは危険だ】 【ならば、最後の一撃に出る。右腕を掲げ、一気にその肉を真正面に向けて高速で膨張させ】 【そのまま、ゴミ箱もろとも彼女に叩きつけようとする。肉塊による右ストレートだ】 【攻撃範囲、威力とも高いが、速度はやはり大したことはなく、軌道も単純。加えて、異形は疲弊している】 【此処を乗り越えれば、勝利は彼女のものとなるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/275
276: ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/12(木) 01:25:05.59 ID:8ZmCQuR9O >>273 自分のすること…ねぇ… 【少女に戦意がないことを確認し男はふと考える】 【自分のする事どころか何がしたいかも何をすべきかもわからない男にとってそれを探すことが何よりも一番難しい】 そう邪険にすんなよ冷ぇな、しょうがねぇから自分のすることに戻ってやるよっと 【と何か思いついたかの様にハッとし口を開く】 【ローブから溢れて見える男の口は歪んでいる】 【男は腰を下ろし塔の上からの景色を眺めるかの様に辺りを見渡す】 【少女の意思とは裏腹に滞在するつもりだろう】 【しかし少女の言い分には背いてはいない】 【男は当初寝床となる廃墟や廃工場を探そうとしていたのだ】 【低いところでは見えなかったが今は塔の上、男が求めていた場所である】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/276
277: エクレア ◆GBHFWL/yB. [sage saga ] 2015/03/12(木) 01:39:52.70 ID:q6o0fhgUO >>275 【感触は……あった】 【鈍く突き刺さるような音が、命中を知らせる】 【そして、続けて更なる攻撃を射るべく……】 ……! 【その途端、強引なまでの】 【ゴミ箱の壁ごと粉砕せしめようと迫る、肉の一撃】 ……なら… 【そこで、勝負に出る…出てしまう】 【再び使用するのは、魔眼】 【その、不可視の鎖を『肉の腕に』巻きつけ】 【しかし、これで止まるはずも無く】 【止まらないことは、分かりきっていたから】 ……! 【瞬間、腕を上へと引っ張りあげ】 【空いた地面との隙間に、体をねじ込む】 【どのような結果になるかは分からないが】 【最低でも、左肩を擦り、巻き込まれ皮膚をいくらか持っていかれたが】 【それでも、同時に一発の矢をカウンターの様に放つのだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/277
278: アーグ ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/12(木) 01:41:08.72 ID:QH7AGMIso >>234 【扉を蹴破ると、其処に広がっているのは緑の園。文字通りに、植物の楽園であった】 【洞穴の中に偶然光が差し込む穴が空き、そこに雨水と植物の種子が緑を育んだのだろう】 【隔絶された土地だ。場所さえ知っていれば上から入れるのだろうが――隠れ場所には、ピッタリで】 【問題はその奥だった。其処には岩壁をくり抜くような形で、教会の壁が存在し】 【その扉は開け放たれていて――奥の奥、祭壇には異様な背丈の人物が確かに立っていた】 【最早詳しく姿を描く必要もないだろう。聖人であり、悪魔の使徒である男】 【或いは混沌の大司教≠ニいう異名を取る、スラウロット大水害の主犯。】 【アーグ、という怪異が其処に居た。木戸が蹴破られた音に、おもむろに振り返り――】 ……ほう?あの沼を越えて小僧がただ一人やってくるとは、そうそう思わなんだ 何処かで見たような顔だが……生憎もう忘れた。……誰だな、貴様は? 【名を尋ねた。まだまだ距離は遠く、直線にして数十mはあるだろうか】 【アーグの手の内には巨大な宝杖・カテドラルも握られており】 【まさか歓迎してお茶を飲もうというタイプでもない。――少年は、贔屓目に見ても不利であった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/278
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