[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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524: (チベット自治区) 2015/03/15(日)18:28 ID:Y9u76Ndso(15/15) AAS
>>522
/お疲れ様でした!
525: 柳小猿+小狐◆5CR8PxLmeE [sage saga] 2015/03/15(日)19:37 ID:qfhP+oOI0(1) AAS
「……ふあ、」
昼の国のある街に小猿と小狐は足を伸ばしていた。
鉄仮面と揶揄される小猿も欠伸をするときには流石に子供らしく見えるのか。
いつになく何処となく眠そうなというか…寝惚けている雰囲気ではある。逆に小狐の方はきっちりと起きているようだ。
理由はここへ来るまで間…鉄道やらの乗り物に乗っている際の移動中、余程気疲れが溜まっていたのか、ほとんど寝て過ごしていたのが原因であろう。
目的地に着いた際に小狐が起こしてくれた為、乗り過ごすという最悪な事態からは免れた…が。
寝起き特有(尤も小猿だけかもしれないが)偏頭痛に悩ませるハメに。
内側からぐわんぐわんと響いてくる、地味に嫌な頭痛を気力で振り払いつつ小猿と小狐は街の中を回ってゆく。
水の国のものに比べれば、簡素な印象を与える噴水のある広場に立てられた時計は、丁度10時の針を指していた。
省9
526: [sage saga] 2015/03/15(日)20:18 ID:GpZQ4gb40(1) AAS
【街中、大通り沿い――】
【唐突に何かを壁に叩きつけたような音が響く、続くのは、ひどく驚いたような悲鳴。甲高く、少女のもののようで】
【何事かと視線を向けてみれば、幼い少女と、もう少し大きな高校生くらいの少女の、――喧嘩、だろうか、】
【小さいほうが大きいほうにアイアンクローをしている様子が見られるはずで。なんら、隠す様子も、ためらう様子もなかった】
な――、やめっ、何、するのっ、*ちゃんッ? ちょっと、待って――!
【紫髪の少女と、黒髪の少女。ばたばたと手を振り払おうとするのが黒髪のほうで、こちらのほうが背は大きく】
【小さいほうは小学生だか中学生だかの年齢、ただ、金糸でひどく細かい刺繍を施した魔術師用のローブだとか、ただの子供にも見えず】
【膝を越すまで長い紫の髪を揺らして――、「ごめんねえ、お仕事だから」なんて呟く声が、僅かに聞こえた】
【拒絶する黒髪が何度か繰り返すのは、きっと紫の名前だろう。だけれど、その声は、なんともノイズがかった不思議なもの】
【誰が聞いても聞き取れることはなく、それなら、世界に存在を拒絶されているような――そんな印象を与え、】
省12
527(1): [saga] 2015/03/15(日)21:09 ID:CHSWx9HX0(3/4) AAS
>>490
【マリアは、彼の言葉に静かに耳を傾けていた。嫌な顔をする訳でも、表情を曇らせる訳でもなく……ただ、静かに】
【そして、全てを聞き終える。彼の言葉を受け止めた彼女の顔は、失望に曇る事も傷ついたように悲しむ事もなく――――尚も穏やかだった。】
【彼女は、今の話を聞いても彼に失望などしなかった。普段通り穏やかな微笑みを湛えて―――そっと、俯く彼に寄り添う】
―――ひとつ、私の昔話を致しましょうか。
……ご存じの通り、私には両親が居ません。小さな頃に戦争に巻き込まれて……身寄りの無い私は、教会に預けられました。
小さな頃の私は、周りの子達が羨ましかった。私の周りにいる友達はお母さんやお父さんがいるのに、どうして私だけ独りぼっちなんだろうって……
友達が親に愛されているのが、ひどく羨ましくて……私も皆と同じように愛されたい、親に甘えたいのに独りぼっちで……何度も泣きました。
ふふっ―――今の貴方と同じですね。
省20
528(1): (不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/15(日)22:07 ID:fjuoyO0J0(2/3) AAS
>>527
【彼女の言葉の数々が、その一つ一つがエルヴェツィオの心に静かに染み込んでいくのを感じた】
【どうしてマリアはこんなにも優しく接してくれるのか、普段と変わらぬままでいられるのか】
……………………なんで………っ……………
……何で、マリアはそんなに強く生きられるんだよ…………!
どうして俺を軽蔑しない……っ、なんで嫌にならない……!なんだって怒ってくれないッ!!
…………どうやったら………………っ…………そんな 優しいままでいられる……………………?
【なんで、どうして、そうやって必死に彼女に訴える】
【大切なものに気付いて 大切に想う、たったそれだけの事ですら今のエルヴェツィオには出来なくなっていた】
【それを彼女は教えてくれた、マリアが居なければその迷いに辿り着けなかったかも知れない】
省10
529: [saga sage] 2015/03/15(日)22:23 ID:o5ctDOebO携(1) AAS
【路地裏】
【仄暗い路地を薄く照らすのは微かに入り込んだ町の灯りと月明かり】
【その中に浮かびあがるシルエットは、地面に伏す幾つかの影と何かを持った櫻の人形】
【前髪は目元まで伸ばし両側は顎の辺りで切り揃え、後ろは肩甲骨の下まで伸ばした蘇芳色の髪に焦茶色の瞳】
【緋色の着物を左前にして着ている】
【年の頃は十代半ばといったところか】
【そんな、櫻の雰囲気が漂う少女】
──つまらないわ、どうして皆死んでるの?
鞠で遊ぶのは飽きちゃったわ
省3
530(1): [saga] 2015/03/15(日)22:56 ID:CHSWx9HX0(4/4) AAS
>>528
どうして、で御座いますか……そうで御座いますね―――
【少し、考えるような仕草をして。―――やがて顔を上げれば。微笑みと共にそっとその答えを告げる】
【その微笑みの理由は何なのか。彼女の心は一体どこから来るのか。問い掛けに応えるように、言葉を紡ぐ――――】
―――同じ苦しみを知っているから、かもしれませんね。
自分で言うのも可笑しいかもしれませんが……私の人生は、20年程の短い間でも苦難の連続で御座いました。
家族を失って、沢山苦労して……貴方と同じ苦しみを、味わったことがありました。
……ですから、貴方の苦しみが分かる気がするのです。ああ、昔の私と同じだ……って。
貴方の心が分かるから……軽蔑する事なんて、ありませんよ。
省8
531: [sage saga] 2015/03/15(日)23:39 ID:2w8xVRB60(1) AAS
【森の奥深く。普段ならば草木の揺れる音のみが聞こえる其処に、今宵は一つの音色が混じり】
【心地よい、と表すべきか。良く澄んだ音色は森全体に響き渡っていて】
【音を辿れば、やがては開けた場所へと辿り着く事だろう。其処に居るのは、純白のローブを纏った一人の少女】
【手にしているのはオカリナであり――――音の主である事は間違い無いようだが】
「…………イリニの邪魔をしないで欲しいのですが」
【よく見れば、辺りには数多くの鳥が集っており】
【恐らくは奏でられていた音色に誘われたのだろう】
【――――白の少女は一人溜息を吐けばオカリナを仕舞い込み】
【仕方ないとばかりに聖書を膝の上に広げてみれば今度は其処に子犬が乗っかって】
「何故イリニの邪魔をするのですか。イリニはただ――――……もう、いいです」
省15
532(1): (不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/15(日)23:49 ID:fjuoyO0J0(3/3) AAS
>>530
【彼女の微笑みを見ても、もう辛くは感じなくなっていた】
【どうしてマリアは、さっきまで自分を妬んでいた人に こんな表情をみせられるのだろうか】
【境遇が同じだとしても、マリアが持っていて今のエルヴェツィオにはない物が何なのか……それが彼女の微笑みからは少しだけ分かりそうな気がする】
………………っ…………!……やっぱり…………俺は……馬鹿だな………………
俺が守らなくちゃあならない筈の優しい女に……こうして諭されるような駄目な男だ…………
………………この腕は、戒めの形として残っていくことになるだろう……、それでいい…………
【右手でぐぐ…と涙を拭う、手のひらがびしょびしょになって、顔も赤くなっていた】
【自分よりも年下のマリアに こうして教えられるなんて、なんてみっともないんだと】
【涙で濡れた右手で左腕をさすり、これは自分への戒めになると言った…………やはりあの時、雷龍の攻撃を受け止めたせいで動かなくなっていたのか】
省4
533(1): [saga] 2015/03/16(月)00:21 ID:VkW4sb7I0(1/5) AAS
>>532
【マリアだって、決して強い訳では無い。―――ただ、大切な人に囲まれているから前を向ける、それだけだ】
【人間なんて、独りで生きていけるほど強くはない。だからこそ、本当に大切なのは誰かを想う心ではないだろうか……そんな気がするのだ】
ふふっ―――本当に、不器用なんですから。貴方も旦那様も……
……大丈夫で御座いますよ、私はいつだって貴方の傍におりますからね。
―――やはりその腕は……、……
【みっともないなんて、思ってはいない。情けないなんて、感じてはいない。……ただ、優しく傍に寄り添うだけ】
【―――腕は、あの戦いの時の物なのだろうか。動かないとなれば相当な重傷だが、それでも彼は其れを戒めとしようとする】
【全く、どうしてこうもマリアの周りの男は不器用なのだろうか。皆、傷を己の戒めとしようとする……】
【フレデリックは戦いで欠いた腕と足を戒めとするし、彼は動かない腕を同じく戒めとするし……】
省5
534(1): [sage saga] 2015/03/16(月)01:13 ID:WnMK7etP0(1/4) AAS
【――――墓場。忌み嫌う者も多く、特に夜ともなれば近づく者からも居ない場所】
【然れど今宵は其処に一つの人影。響くのは、水っぽい音】
【改めて墓場を見渡せば所々が掘り起こされたりしていて…………人影の方に視線を向ければ、近くに幾つもの遺体が放置されていて】
「さて……優秀な素体でも無い物から作るとすればこんな所でしょうか。後は魂を吹き込むだけですが――――其れは後で行う事としましょう
果たしてアリスが喜ぶ物か否かは分かりませんが、実用には十分耐えうる物でしょうね」
【ぼんやりと浮かぶのは燕尾服を纏い黒のシルクハットを被った人物。生憎と顔は見えずとも、その声は間違い無く男の物】
【何をしているのかと見遣れば――――地面には一人の人間が横たわらせられていて。然れど、節々に縫い跡がある事が疑問を持たせるか】
【放置された遺体はどれも片足だけ無かったり、腕が無かったり。中には指等が無くなっている物も在り、兎にも角にも何処かしら身体の一部が欠損していた】
【辺りは静寂に包まれる中で唯一音のする場所だから目立つだろうし、或いは辺りが濃密な“瘴気”に包まれている事に気付いた者が近寄る事も考えられるか】
【放置された遺体だとか其処に一人居る人物に何を思うかは、その者次第だろうけれど】
省12
535(2): (不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/16(月)01:20 ID:q+F3117g0(1) AAS
>>533
………………はは、不器用か…………そうかもしれないな。
…………この腕はもう、焼けてボロボロだったんだ……どんなにしても治らない…………
だからもう切っちまった、荷物にはしたくない………………本当はまだ、お前らと一緒に戦いたかったからだ……
【少し、本当に少しだがエルヴェツィオが小さく笑った、彼女に打ち明けられたお陰で心に余裕が生まれたのだろう】
【腕についてはもう治らなかったらしく既に切断していて。マリアが彼を見つけた時の左腕の肘から先に感じる違和感はこの為だったか】
【せめて足手まといにならないように 動かない腕は置いていく、まだ仲間と、彼女達と共に戦いたかったから】
………………………………ありがとう………………
省10
536: [saga] 2015/03/16(月)01:24 ID:VkW4sb7I0(2/5) AAS
>>535
//はい、此方こそ有難う御座いました!眠気が限界ですので、〆はまた起きてから落としますねー!
537(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/16(月)01:24 ID:sS4PFayEo(1/4) AAS
>>534
────ネクロマンサーとはこれまた珍しい
【男に向かって声がかけられる。その方向を見れば墓石の上に座り込んだ別の男が見えるだろう】
【齢は三十代前半。東洋人特有の顔つきに黒い短髪。赤黒い外套を長身に纏っている】
【その瞳は興味深そうに横たわった人間に向けられていた】
俺もその手の魔術には精通しているが、死体弄りをしたことはあまりないな
一体、何をやってるんだ?
【外套の男は不躾にシルクハットの男へ質問を投げかけた】
538(1): [sage saga] 2015/03/16(月)01:45 ID:WnMK7etP0(2/4) AAS
>>537
「――――只の“物”を“生き物”へと変えているのですよ
尤も、此処の亡骸達は良くても一介の戦士程度。私の求める其れにはほど遠いのですが……
聖者達の死体などそう都合良く落ちて居る筈もありません。…………要するに、目的までの繋ぎですね」
【深く被ったシルクハットでは顔も分からない。精々その声が若人である事だけは分かるのだが――――】
【何分、人間とは異なる気配。果たして其れも合っているのかも怪しい事】
【何であれ、だ。死者を冒涜している事に違いはあるまい】
【死者を無理に起こし、己の手足とする事。――――尤も、此処にはそれに対して憤怒する者も居るまい】
【小さく笑って見せたならば、一歩退けて創り出した継ぎ接ぎだらけの人間でも見せる事だろう】
「――――とは言えど、これは私の奴隷にも部下にもなる訳ではありませんが
省8
539(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/16(月)01:57 ID:sS4PFayEo(2/4) AAS
>>538
【瘴気にそれに伴う気配。相手が悪魔である、とまではわからずとも、ただの人間でないことに男は気がついた】
【そして気がつくと、彼は苦笑した。人間でない存在は彼にとって珍しいものだったが、最近、悪魔と出会ったばかりだったのだ】
さて、な
何かの気配を感じ取ったから、それの正体を判別させにきただけだ。どうやらそれはお前らしいが…………
いや、悪魔だかなんだか知らんがいい腕前だな。もっとも、さっきも言ったがあまり詳しくはないが
【男は墓石から飛び降り、継ぎ接ぎだらけの人間に近寄って観察した】
ふん……その主とやらも気になるが……
お前は、死体弄りだけか? 他の魔術は知らんのか?
省1
540(1): [sage saga] 2015/03/16(月)02:28 ID:WnMK7etP0(3/4) AAS
>>539
「――――さて、どうでしょう。貴方にとっての魔術が私の定義と異なって居れば“知らない”とも答えられますが
ただ、そうですね……人間の言う魔術とは異なりますが、“禁術”ならば私が得意とするものですね
…………遠い昔に忘れ去られた物。其れを禁術と呼ぶ方も多いのですから皮肉なものです
魔術に興味でも?」
【禁術の解釈も人によって大きく異なるだろう】
【多大な犠牲を払うから、人道的では無いから――――そのどれだって、間違いで無い事は確か】
【だからこの男の指す禁術とやらが正確には何であるかも分からず……或いは、魔術師の思う禁術によっては大きな相違が生じるだろうけれど】
【然れど“碌な事で無い”のは確かだ。恐らくは、聖と対極に位置するような】
【そして。態々『他の魔術を知らないのか』と問われた事を疑問に思ったのだろう。最後に紡いだのは、何故それを問うたのかと訊ねる様でもあって】
省8
541(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/16(月)02:38 ID:sS4PFayEo(3/4) AAS
>>540
【不揃いな肉体にしばし好奇の目を注いでいた男だったが、見飽きたらしく視線を外した】
【動く前の死体であればまだこの男にとっては単なるモノ。知的好奇心がくすぐられるものでもない】
【不気味な見た目も、ある程度の死霊術を扱えることもあって珍しくは映らなかった】
興味も何も魔術師だ。それも、この世界でも上位のな
【問いかけに男は短く答えた。さも当然であるかのような、あっさりとした言い方だった】
ふん……まぁ、居ない奴のことはどうだっていい。今のところ興味があるのは、お前が何を知っているか、だ
禁術とやらは、具体的には何なのだ?
省1
542(1): [sage saga] 2015/03/16(月)02:51 ID:WnMK7etP0(4/4) AAS
>>541
「フフ――――……それは貴方の見た中での“世界”。私の見る世界と同じ中で、果たして上位……と言い切れるでしょうか」
【観点の違い。見る世界の異なり】
【――――二人の見る世界が果たして同じであるのか、否か】
【或いは“強さ”の考えの違いでもあるのか、それとも只の戯れか】
「禁術、とは言えど所詮は魔術の一端です。例えるならば――――……おや。アリスの方からお呼びの様ですね
すみませんが、目的も果たせた事ですから私はコレで失礼しますよ
墓荒らし、なんて在らぬ誤解を受ける前に此処から立ち去る事をお勧めしておきます」
【最後の言葉は忠告でも警告でも無く、ただの冗談】
【所詮この場へ頻繁に墓参りに訪れる者も居らず――――例え見つかろうと、男性が責められる謂われは無いのだから】
省5
543: アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/16(月)02:52 ID:sS4PFayEo(4/4) AAS
>>542
//お疲れ様でした!
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