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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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650: 金梨 厄介 ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/18(水) 21:29:14.96 ID:rfF8FLkho >>649 ……まるで自分は違うとでも続きそうな言い方ですね。 先程の人間を見下した雰囲気といい、あなたは普通の「人」……ではないんですか? 【まあもっともこんなところに店を構えている時点で普通の人ではない訳で。】 【この質問には矛盾が生じるのだけれど、男は気付いているのだけれど質問する。】 【この人は何か自分と近いものを抱えているのか……?さっきニオイといいこの雰囲気といい……】 えっ、あ、触っても大丈夫なんですか……? うわ……結構ズッシリとしてて重いんで――――ッ!? 【店主から青銅の像を受け取り、その重さに驚きながら、内心呪われるんじゃないのかとおっかなびっくりしながら像を検分し。】 【そして気が付く。動くはずのない青銅の蛇が自分の腕に絡みついていることに。】 【ヒンヤリと冷たい感覚が、だんだんと上の方へ上がってきて声にならない悲鳴を上げる。】 【気持ち悪くて振りほどきたいのだけれど、それは売り物、壊すわけにはいかなくて。】 【蛇に睨まれたカエルのように立ちすくみながら、ただ像が腕に巻きつくのを止めてくれという視線を店主に送ることしか出来ない。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/650
651: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/18(水) 21:47:46.07 ID:Q2YK1wGZo >>650 「ほォう、――鋭い野ァ郎だ」 【瞬間、その目線に強い"邪気"が籠もった――攻撃のためか? 否、……単なる主張だろう。】 【もし攻撃の意志があるならば、もう既に何かしらの行動を起こしているに違いないのだから】 「確かに俺様は普ゥ通の人間とは訳が違い過ゥぎるな」 「どォの辺りが違うかはテメェーなァらわァかるんじゃアねェか?」 【と、腕に巻き付く青銅の蛇を見ながらのんきにそう言う店主。】 【すっ、と手を蛇に伸ばし――男が抵抗しなければ、その蛇を掴むだろう】 【それに成功すれば、蛇は巻きつきを止め、代わりに店主の腕へと巻き付くはずだ】 「ヒャハッ――だァから言ィっただァろう? ――魂が籠っていると」 【……本来比喩であるべきその言葉は、今は比喩でも何でもない事実だった】 「青銅の幼体の"羽毛のある蛇"――とでも言ィおうか、置物と警備を同時に行える優れものさ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/651
652: 金梨 厄介 ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/18(水) 22:00:40.84 ID:rfF8FLkho >>651 【腕に巻きついた蛇を見ながら暢気にしゃべる店主、早く取ってくれと言う目を向ける男。】 【そんな見えないやり取りがあり、ようやく蛇は男の腕を離れ、一息つける展開に。】 【しかし、あの蛇人に巻きついている姿は中々かわいらしいじゃないか。なんて思いながら、息を整える。】 えーっと魂が籠もったものなのに今まで名前がなかったんですか、ソレ…… 【そんな店主の適当さに脱力しつつ。だがようやく今、店主の正体に確信がもてたようで。】 【判断できたのは店主の目の色。】 【以前、鏡で見たことがある目だった。やはり、似ている。そう、悪魔化した自分に。】 【しかし本物に会うのは久しぶりで、しかも部下もいるというのだから良家?の悪魔なのだろうか。】 【すこしかしこまったように、スーツの乱れを直すと単刀直入に言う】 あなたは、悪魔ですよね? 【当然自分のもつ悪魔の力も露見しているのだろうと思いながら、特に警戒せず】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/652
653: 金梨 厄介 ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/18(水) 22:05:34.74 ID:rfF8FLkho >>652 【もうほぼ同類みたいなものだし警戒しなくてもいっか、という短絡的思考で。】 【厳密には厄介は悪魔と契約した人間なので同類とは違うのだが。】 /途中送信っ /これ追加でお願いします http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/653
654: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/18(水) 22:13:50.85 ID:Q2YK1wGZo >>652 「名前なァーんて、付ゥけたい時につゥけりゃア良ォいんだ」 「もォっとも、本人に気ィに入られなきゃア付ゥけた意ィ味はなァくなるがな」 【腕に巻きついた蛇を屋台の空きスペースに誘導し、そしてとぐろを巻かせる】 【そうすれば、蛇はまた置物のように微動だにしなくなるのだった】 「――ククク、御ォ名答」 「やァはり同ォ族の"におい"はわァかるものだな」 【左手を顔の高さまで上げ顔に当てて、ついでに決めポーズ(のつもり)をとる】 【――その左手の皮が黒色に染まる、赤い模様が生まれる、手は紫色の毛・手首は黒色の毛に覆われる、爪が鋭く赤くなる】 【これは……そう、間違いない、――"悪魔の左手"だ】 【口だけじゃあ嘘と捉えられるかもしれない、だから実演した】 「俺様は超ォ強ェ悪魔、邪ァァアア禍様よ!」 「――賞ォ金付きさ」 【賞金……そう言えば、指名手配されている数々の犯罪者の中に、邪禍という悪魔がいたようないなかったような。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/654
655: 金梨 厄介 ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/18(水) 22:33:51.85 ID:rfF8FLkho >>654 【気に入らなくとも、やはり名前がないと呼ぶときに不便なのではないか?】 【なんて一瞬思うも、相手は人じゃなくて物なのだからなくてもあまり困らないだろうという結論にいたる。】 【はたして青銅の蛇がその名を気に入ったかどうか。定かではない。】 【そんなことを考えているうちに、店主が悪魔だということを明かし。】 【腕だけを悪魔化させその証を示してくれるのを確認する。ここは自分も腕をみせるべきだろう。】 【そう考えた男は不意に財布から硬貨を掴むと、咀嚼。同じように片腕を悪魔のそれに変えてみせた。】 【もっとも悪魔といっても十人十色。赤い模様などは浮き出ず、ただ鋭く黒い鉤爪と】 【蛇のようにサラリとした鱗状の皮膚が浮かび上がる。】 邪禍さん……ですか……?しかも賞金付き? どうやら私とあなたは似ているようだ!金梨厄介です、同じく賞金付き。裏ではカネクイムシ、なんて呼ばれてます 【ハイテンションな邪禍の自己紹介、以前手配書を見たことがなければ二度聞きするところだったと苦笑】 【そして、邪禍と自分の共通点の多さに驚きこちらもテンションが上がっていく。】 【裏路地ってのも捨てたもんじゃないな、なんて思いながら。】 【そしてその親近感からか、少し打ち解けた様子で更に質問をする】 しかし邪禍さん、どうして値札を付けていないんですか? 付いていた方がお客も立ち寄りやすいでしょうに。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/655
656: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/18(水) 22:53:26.49 ID:Q2YK1wGZo >>655 「ククク、そォーよ――人間共にちょォーっとちょォっかい出ァしてたら賞ォ金をかァけられちまってなァ」 「なァんだ、テメェーも賞ォ金首か――人間共は少し道を逸ォれた奴らをすぐ始ィ末しようとすゥるからな」 【テメェーが何をしたかは知らないが、名前からして金絡みか――と、言っていることから】 【相手も追われる者ということは今始めて知ったのだろう、もっとも知ったところで覚えてくれるかは怪しいが】 「――値ェ札がねェーのは単純な事、俺様は貨ァ幣以ィ外の支ィ払いも受ゥけ付けているからよ」 「人間共は何でもかんでも貨ァ幣で取引しィよォーとすゥるが、俺様は"そォれに見ィ合う価ァ値があァるモノ"が貰えりゃア何でも良ォいんだ」 「今は竹輪しか持ォってねェって言ィう場ァ合でェも、俺様の店は何かを買ァうことが出ェ来るってわァけだ」 【ポーズは既に解除済みであり、悪魔の左手はいつの間にか元の人間を模した手に戻っていた】 【そして、その左手に握られたチクワ(多分おでんの具だったもの)はきっと話の流れから用意したものなのだろう】 【どこから出したのか?】 【――手を握り、そして離した時にはもうあった。】 「貨ァ幣ももォのもなァーんにもねェーって奴は、己自身で支ィ払う事も出ェ来るぜ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/656
657: ミーレ=スティーバ ◆db8egkjV8E [sagesaga] 2015/03/18(水) 23:00:49.96 ID:wAOGXIvIo 【某国のとある路地裏。昼間でも薄暗い此処は、夜になれば更に闇を増して華やかな繁華街の隅にひっそりと存在していた】 【そんな路地裏。そこでは様々な裏取引の中で、「命」という名の物までもが一方的に取引されていた】 「――――――……終わった。じゃあ、また」 【ピ、という音とともに携帯電話の通話画面が消える。そのまま携帯をポケットに入れて、なにか取り出し始めた1つの人影】 【灰色の首まで伸ばした髪に、同色のキャスケット帽を被った背の低い少女だ。前髪で左目が隠れている。】 【紺色のPコートに少々傷んだ所謂クラッシュデニム。首にはチェック柄のマフラーを巻いて、履くのは赤いスニーカー。至って普通の服装をしているが】 【パーツこそ年相応なもののその顔には一切の表情が見えず、まるで人形かのように眉すらピクリとも動かない】 【世界の何物も何とも思っていないような少女の前には、1つの死体が有った。服装からするに、自警団員の物】 【しかし、個人を特定するには至らない。なぜならその死体には"頭がない"のだ。首から上らしき細かい肉は、死体の周りに散乱していた】 【そして死体の頭が有ったであろう場所の後ろにあるコンクリ壁には、夥しいほどの血と此処にも頭だったパーツがぶち撒けられていた】 【まるで首から上を強烈な力で殴られたような死体。それを目にしても、少女は顔色を変えなかった。それが当たり前かのように】 【少女が取り出したのは何枚かの写真だ。それに写っているのは自警団、SCARLET、そしてUNITED TRIGGERといった正義に属する組織のメンバーの写真】 【その中から1枚―――先ほどの自警団員が収められたそれを取り出すと、二つ折りにしてまたポケットへと納めた】 「これで、15人目……」 【ポツリと呟き、死体の横を抜けて繁華街へと歩を進めようとする少女。返り血の一滴も付いていないその服装は、繁華街に出ればすぐに紛れてしまいそうで】 【とはいえ少女は素早く身を隠すわけでもない。後ろからでも前からでも、声を掛けようと思えば容易に掛けられるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/657
658: ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/18(水) 23:14:03.16 ID:rfF8FLkho >>656 【きっと人を殺めたとか、そういう規模の話なんだろう。】 【自分とは畑違いの領域、しかし害さえ及ぼされなければ別段どんな事をしでかしていようが関係ない。】 【なんて事を考えていると、邪禍が店のシステムを説明してくれているところで。】 【男も邪禍にならって腕を元の、人間の状態に戻すと傾聴し。】 い、一体いつからチクワを手に……!? ……じゃなくて、お金じゃなくても取り引き出来るんですか? 【きちんと会話終了後にチクワに対してツッコんだのは評価できる点だろう。】 【話の腰を折らずツッコみを我慢するというのは結構もどかしかったりするのだが、そんなことはどうでも良い。】 【男は、お金以外でも取り引き出来るという制度に感心していた。】 【実は借金まみれで生活はカツカツ。しかしお金の対価とはどのレベルでの話なのか。】 【今日の晩飯作って、だとか。軽犯罪手伝って。程度なら喜んで購入するのだが。】 【まさか悪魔がそんなに優しいクリーンな物を見返りに要求するとは思えない。】 たとえば……その『羽毛のある蛇』をお金以外の方法で買いたいといったら? 【半ば冗談半ば本気。男は両腕を広げノーマネーで高価なものも身に着けていないことを示す】 【着ているスーツも、身に着けている腕時計も安物。はたしてどうでるのか?】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/658
659: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/18(水) 23:31:13.61 ID:Q2YK1wGZo >>658 「種も仕ィ掛けもねェー手ェ品で出ァしたのさ」 【チクワは隣の半ば飾りと化してる泥人形の口に突っ込んでおき――食事は出来るらしい】 「――と、つゥまりはそォーいう事だな」 「対価に見ィ合えばそォれで良ォい」 【但し見合うかどうかを決めるのは己の気分次第だ――と、付け加えて】 【そもそもの価値がどうなっているのかは言わないし、それ以前に気分次第なので聞いたところで意味も無さそうだ】 【店主は椅子(センス悪い)から立ち上がり、そして屋台の外にへと出て行くと】 「ふゥむ、そォーだな……あァれは15〜25万位ふゥっかけるつゥもりだァったが……」 「――うゥーむ、こォいつはこォのくゥらいとしィて…………」 【意外と低めの値段を提示する予定だったらしい悪魔は、相手を観察し始める】 【おそらくは"前述した価値に見合うモノを探している"のだろう、その内相手の顔に眼を向けたかと思えば】 「……そォーだな、文字通り素裸にしィても良ォいがそォれじゃア足ァりねェ、"片前腕"で手ェを打ゥとうか」 「あァ、なァーに"肉体はそォのままにしィておォいてやる"」 【――そのへんの浮浪者の前腕をよこせなんて言っているわけではまずないだろう、しかし肉体はそのままとのこと、では前腕の何を請求するつもりなのだろうか?】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/659
660: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage] 2015/03/18(水) 23:36:20.83 ID:cfVObxd9O 【町中】 ……んー……本当に何処なんだろ……? 【人々の間をすり抜けるのは春の夜風よりも冷たい空気】 【その冷気に人々がその先を見やればトコトコと歩く一人の少女】 【年は十五歳程だろうか? ハニーブロンドのセミロングに赤紫色のパーカーといった出で立ちで、腕を組んで何かを思案中といった様子】 ……適当に訊いても教えてくんなかったしなー、ゼン=カイマの場所…… 【呟きを耳にするとどうやらゼン=カイマの場所を捜している様子】 【少女は立ち止まると唸りながら無造作に頭を掻き】 ……しょうがないなあ、やっぱりそこら辺の聖職者辺り脅して聞き出すかなあ…… 【痛めつければ嫌でも言うでしょ、などと怖いことを呟きながら少女は辺りをキョロキョロと見回す】 【路地裏】 【仄暗い路地を薄く照らすのは微かに入り込んだ町の灯りと月明かり】 【その中に浮かびあがるシルエットは、地面に伏す幾つかの影と何かを持った櫻の人形】 【前髪は目元まで伸ばし両側は顎の辺りで切り揃え、後ろは肩甲骨の下まで伸ばした蘇芳色の髪に焦茶色の瞳】 【緋色の着物を左前にして着ている】 【年の頃は十代半ばといったところか】 【そんな、櫻の雰囲気が漂う少女】 ──つまらないわ、どうして皆死んでるの? 鞠で遊ぶのは飽きちゃったわ 【不服そうな表情で呟く彼女の足元に転がるのは、幾つかの物言わぬ死体】 【ぽい、と少女が放り投げたのは人の首】 【ごろりと物言わぬ死体の中に転がり出でて加わる】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/660
661: ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/18(水) 23:52:56.69 ID:rfF8FLkho >>659 案外ユーモラスなんですね。びっくりだ。 【日常の動作に手品を混ぜこむとはこれはどういうことなんだ?】 【真顔で手品されても気付かないだろうが、道化っぽく振る舞われるのも困るな……】 【なんて思いながら土人形に突っ込まれるちくわを見送る】 【気分しだいということは常連になるに連れて割り引かれる確率があがるということか】 【中々考えられた営業形態じゃないか、なんて店主の言葉に反応しつつ対価とやらを聞き、困惑する。】 片前腕?肉体には傷付けない……? 【何かの謎かけだろうか?片前腕ということはどちらかの腕の肘から先ということ。】 【そこまではなんとなく予測がつくのだが肉体には傷付けないという。】 【もしかして自分の契約している悪魔の片前腕なのか?悪魔が悪魔の腕を欲しがるか?】 【正直意味が分らなかった。しかし、面白い話を提供してくれて、ハイさようならというのはどうなのか】 【男の美学というか信念に反するので、ここは一つ取り引きを成立させることに。】 【自分の身になにが起ころうと、男は文句を言わないだろう。】 分りました。いえ意味は分りませんが、それを私は差しだしましょう。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/661
662: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(山形県) [sage] 2015/03/19(木) 00:22:19.36 ID:NTVcLlbMo >>661 「ククッ、まァー普通はピンとこォねェーわな」 【私は答えを知っていました、そんな余裕を持った表情が相手を捉える】 【――店主は相手に接近する、何もしなければ一般的な人間のパーソナルスペースよりも踏み込むだろう】 「"ディルムサーセスプ"――"魂斬技"と言ィえば通ゥじるか」 「今、差ァし出すと言ィったな? なァらば好ゥきな腕を選びな、俺様はそォの腕を"斬る"」 【その手は既に手刀の体勢になっていた、こっちの腕を差し出すと言えばすぐさま斬りにかかるだろう事が予想できる】 【――さて、実際に任意の片腕を差し出した場合どうなるか】 【まず、店主は手刀でその腕の肘から先を斬りにかかるだろう】 【但し、手刀が当たったとしても肉体に当たることは一切なく、つまり外傷はゼロ】 【代わりに、その腕が持つ"魂"を斬られるのだ――もし成功すれば、切った片前腕の魂をもう片方の手で素早く捕えるはずだ】 【魂のみが切り落とされるとどの様な感覚になるのか、まず普通に痛い。実際の切断時くらいは痛い――だが、数分〜数十分程度で徐々に引いていく】 【ただ、痛みが引いても"肘から先が己の物でない感覚"――義手を付けているような感覚は残るだろう】 【なお、補足だが1〜2週間くらいで魂は治るらしい】 【無論、腕を差し出さなければ魂を斬られることはない。 が、"羽毛のある蛇"も手に入らない。逆もまた然り。】 /すみません、今日はもう落ちる時間になりましたので、持ち越しかここで適当に締めるかの二択でお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/662
663: ◆IjMn4A7nco [sage] 2015/03/19(木) 00:46:26.54 ID:Lz9YMaBNo >>662 【懐まで詰め寄ってきた邪禍に気圧され、思わず一歩後ろに下がる男】 【邪禍はそれほど迫力を有していたといえるし、己の迫力の使い方を心得ているともいえた。】 魂斬……?なんとなーくニュアンスは伝わりましたが…… 【なるほど、魂を貰うというわけか。確かにこの店主は、最初からこだわっていた気がする。】 【そう思い合点がいったようだった。しかし、魂を捕るのに手刀とは、なかなか面白い。】 【そう思いながらも男は対して躊躇わず利き手と逆をさし出し、斬られる。切り取られる。】 ……ぐぅぅぅ。これ、腕切れてんじゃ……ないかっ……? 【手刀が触れた瞬間、灼けるような痛みと感覚のなくなった手先。】 【まるで瞬時に義手に取り換えられたみたいな、そんな感覚。最悪の気分だ。】 えーっと……部分的に欠損した魂は時間経過で戻るんですよね…… なに、その程度の知識は持ち合わせていますよ…… で、では取り引き成立ということで。また会いましょう、邪禍さん。 【男は切られた腕を庇うようにして、青銅の蛇の像を受け取るだろう。】 【そして、痛みに顔を歪めながらも上機嫌で裏路地から姿を消した。】 /では〆ということにしましょう /長時間のロールお疲れさまです、ありがとうございました! /何時でも良いのですが羽毛のある蛇の補足があれば嬉しいかなぁなんて。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/663
664: ラミア・ツェペシュ ◆SoKPj6Oyhs [sage] 2015/03/19(木) 16:13:56.71 ID:Dm6NDjwZO 【ラミア・ツェペシュは満足して十字星の見える丘を後にした】 【水の国にやって来た時、折角なので観光をと思い、街の住人に観光名所を聞いたところ此処を紹介されたので行ってみたのだがどうやら正解だったようだ】 【ツェペシュは丘で見た十字星の光景を忘れないうちに何度も頭の中でその光景を思い出し余韻に浸っていた】 【カノッサ機関ナンバーズ────、それがラミア・ツェペシュの正体でありこの世における彼女の立ち位置なのだが、今この瞬間のツェペシュからはそんな邪悪は感じられない】 【肌の露出度が少ない薔薇の様に赤黒いドレスの上に羽織った黒いドレスコートを靡かせながら水の国の街を歩く】 【ドレス同様、赤黒い色をしたツェペシュの瞳はすれ違う人々を見ていて】 【その姿はまるで食料の品定めをしているかのようで】 【偶然ツェペシュと目が合えば人々は目をそらしていた】 此処がフルーソの中央通り────………確か、ラインハルトが……ラインハルト様がテロを行った場所……だったわね。 【首都フルーソにある大交差点に着いたツェペシュは『六罪王コーネリアス・F・ラインハルト』が過去に起こしたテロ事件を思い返す様に交差点を歩く人々の姿を見る】 【もっとも──ツェペシュはその事件が起きた当時、まだカノッサには所属していなかったしコーネリアス・F・ラインハルトにも会ったことは無かった】 【それに其れは今でもそうで、カノッサに所属しNo.を与えられてもツェペシュは未だ六罪王の誰一人とも会ってはいなかった】 【だから彼女はせめて六罪王が爪痕を残した場所を見とこうと思い、こうして様々な街や国を旅しているのだ。そして今回は水の国だったわけだが────】 【その行為に意味があるのか無いのかはまた別の話である】 つまらないわね……テロ当時ならまだしも、こんなにも平和な空気を流している国なんて────…………。 また誰かが此処でテロでも殺戮でもいいから、面白いこと、起こしてくれないかしらね。 そうしたら、私も積極的に手を貸すのに……────と、そろそろ次の場所へと移動する準備をしましょうかしら。 次の場所は────………"地の国"か"昼の国"ね………とは言ってもなんだかお腹が空いてきたわ。 誰か喰らうか────……? 【ツェペシュのその精神構造は普遍的な悪を悪と思わず、自我の渇望を善とし、それに反するものは悪と考えるカノッサの例に漏れないものだった】 【冷めた赤黒い瞳で、交差点を一通り見るとドレスコートから地図を取り出し、次なる目的地へのルートを確認】 【それが済めば既に昼時ということに気が付いて、辺りを見回しながら物騒な発言】 【交差点から離れた自分と同い年くらいの一人の男の子を標的にすると、取り出した地図をドレスコートへと仕舞い彼の後を追い始めた】 【地図を仕舞う際に手の平から見えたのは赤く刻まれたNo.66の数字────】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/664
665: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/19(木) 16:14:02.14 ID:iPXxv/Rbo 【路地裏】 【暗がりの中にある影は2つだけ】 【1つはジャンクの淵に腰掛けてもう1つを眺めている】 【暗がりの中ではその全容は定かにならず】 【もう1つは剃刀を手にした女性】 【その女性は涙を流しながら「頭皮ごと」その艶やかな長い髪を削ぎ落としている】 【手は止まらない。涙より多くの血が頭から流れても彼女はその頭髪を削ぎ落とし続ける】 【と…其処でようやく最初の1人が声を発した】 髪は女性の命と言われるそうだ…ああ君がそれを大切にしていた事も知っている だから教えて欲しい「自らの手でそれを落とす気持ちはどうだ?」 【女性へと声をかけつつ近づく最初の影…濁った血を思わせる赤い目と、金の髪が特徴的な上半身裸の男】 【女性は答えれない。何故こうなってしまったのか、何故自分がこんな目に合っているのか。後悔や怨嗟、様々な感情が頭の中でグチャグチャと混じりあっていて】 ――――興味深かったのだが、な。時間切れだ。 【しかしそれを整理する暇を与える程、彼の気は長くは無かった】 【露わになった彼女の頭皮の「中身」を叩き潰そうと、鋭い手刀を振り被って――――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/665
666: 熊出 等比 ◆/Pbzx9FKd2 [sage] 2015/03/19(木) 18:05:02.75 ID:4TgCPI4C0 >>577 【夜の山中での談話は続く。人づてにしか聞いたことのない恩師の情報は、まさに本人の口から語られることによって等比の中で確実なものとなっていく。】 ははあ、やっぱり師匠って学者さんだったんですね!確かあの超名門のレイリスフィード大学の! 38歳の若さでレイリス大の教授にまで上り詰めた才媛中の才媛!というお噂でしたが、…凄すぎます。 私も一応自警団として座学の勉強はしたんです。レベルとしては高卒程度の学力があれば通れたらしいんですが…本当にギリ合格って感じでして…。 ううっ、眩しい!師匠に後光が射して見える! 【熊出等比の学力レベルは高くない。常人ならば15分で理解できる理屈を理解するのに、彼女の場合40分は掛かる。日頃からどこか間抜けな言動が多いのもそのせいか。】 【とはいえ何とか必要とされる最低限の知識を得ることに成功したのは本人の努力ゆえだろう。】 【そこで等比はふと何かを思い出したように言った。】 そういえば私のお父さんもこの国のどこかの大学で教授をやっているんです。私とはエラい出来の違いですよねー。 どこだったかな… 【あさっての方向を向いて思い出そうと顔をしかめる等比。だが結局思い出せなかったので、問われたことに応じることにした。】 師匠、ご存じだったんですね!そうです、私つい先日SCARLETという部隊に所属することになりまして。本当に身に余る光栄だと思ってます! 【余談として、彼女の先日の事件での大腿骨及び肋骨の骨折は医師から全治8週間の診断を下されていたのだが本人曰く『一週間寝てたら治りました』とのこと。】 【彼女のタフさは相当なものであり、人ひとりを背負っての下山など彼女にとっては至って楽な仕事である。】 そうですね、今の私は…基本的にはここの自警団支部の警備・戦闘部門の一員として周辺地帯の犯罪の取り締まりをするのが主な仕事です。 そして要請があった場合はSCARLET所属の隊員としての任務で現地へ…という感じです。 海を渡っての任務も頻繁にありますから、ひと月くらい水の国に戻ってこない場合もあります。 やりがい、ですか…。正直なところ、それを答えられるほどの成果を私が出せているとはまだ思えません。正式に隊員として採用されたとはいえかなりの力不足を感じているんです。 私の力が足りないばかりに目の前で無用な血が流れる、なんて絶対に嫌です。私、まだまだ強くならなくちゃ…! 【前を見据えながら彼女は言う。その真っ直ぐな瞳を背負われている皐月が見ることは叶わないけれど。】 【下山を続ける二人。等比が絶望的な方向音痴でない限り、そろそろ目的地に着くころだろうか。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/666
667: リヒト・マグダウェル ◆jqCNtrazQE [sage saga] 2015/03/19(木) 18:21:59.20 ID:1019jVHY0 【とある教会】 【月の光が差し込み神聖な礼拝堂をさらに神秘的に見せて】 【特に凝った装飾もなくシンプルな教会の中に人がベンチにどっかりと座っている】 やーれやれ、どうしたもんかね 【ベンチの肘掛に肘をかけ悩ましそうに頬ずりしている一人の男】 【だるそうな雰囲気で長袖の灰色Tシャツに灰色パーカーのを着て、下には長ズボンを着用し】 【髪は黒でショートカット、瞳は濃褐色で目つきはだるそうでサングラスをかけている】 【そしてパーカーの袖口にはGIFTのシンボル金十字架のエンブレムがあった】 最近、他の連中との連絡が取れねぇ、しかも俺たちの活動が下火だと来た まぁ、小さいことならやってるんだが、さすがにこれだと大規模に動くことをためらうぞ 【頬ずりをやめて一回大きくため息をつき教会の天井を見渡し、なんもねぇという感想をつぶやく】 【そして、飽きたのか天井から顔を戻して再びため息ののち考える】 ……なら俺が動くとしようかね、さすがに忘れ去られたままじゃ困るものな 【そう言うやいなやベンチから静かに立ち上がり教会の扉へと向かっていこうとして――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/667
668: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/19(木) 19:34:39.11 ID:lmTFFEkc0 >>666 【才媛なんて言われると、皐月は照れたように笑う。本当は自分は大した者ではないんだよ、って】 【皐月の学力も、実は学生当時そんなに高いとは言えなかった。むしろ平均以下である教科もちらほらあった……ただ一つ、生物を除けば。】 【生物以外の知識は、それこそ大学に入学できる最低限のものだけだった。大好きな生物の成績だけは学生時代常にトップだったらしいが……】 えへへ……才媛なんて大げさですよ。私なんてただのしがない研究者の端くれです。 勉強だって出来た訳では無いんですよ。学生の頃は数学が特に苦手で……本当に、生き物について以外の事はからきしダメでした。 好きな生き物や自然の事だと幾らでも頭に入るんですが、興味の湧かないものはてんで頭に入らなくて…… だからこそ、好きな事・自分が一番やりたい事を突き詰める研究が私には合っていたのかもしれませんね。 貴女もそうでしょう?自分が志した、一番やりたい事―――誰かを護る人になるという目標を突き詰める。私と同じですよ。 それで努力の末に精鋭部隊にまで配属されたのですから大したものです。 「努力に勝る才能なし」……目指す道を進むために努力し続けられるのも、立派な才能の一つだと思いませんか? 貴女は、自分が思っているよりもずっと立派ですよ。 【―――出来が違うなんてとんでもない。彼女もまた立派な才能を持っているではないか。人生において最も大事な、努力し続けられるという才能を。】 【精鋭部隊など、並大抵では入れるものではない。そこに努力で入れた事こそが、彼女の持つ「才」を明確に示しているのではなかろうか】 【……しかし、常人の8倍の速さで怪我が治るのもそれはそれで才能ではないだろうか。どうなっているのだ、彼女の体は(汗)】 そうでしたか、この地域の治安を……では貴女は私達を護ってくれているのですね?ふふっ、貴女が守ってくれるのなら何とも頼もしいです! 自警団とSCARLTの二足のわらじは大変でしょう?元気な貴女の事ですから大丈夫だとは思いますが、くれぐれもお体に気を付けて下さいね。 ―――貴女ならきっと大丈夫です。今は力不足でも……貴女は頑張る天才なんですから、もっともっと強くなれる筈です! 【……そんな努力の天才が、まっすぐに見据える瞳の先。優しい彼女が目指す本当の強さ。―――今はまだ力不足かもしれないけれど】 【努力が出来る彼女なら、きっと辿り着ける。皐月はそんな気がしてならない―――】 【やがて、我が家に到着。見慣れた二階建ての木造一軒家の前では、近づいてくる母の声を聞きつけた娘が立っていた】 「……――――お母さん?あ、お母さん!おかえりー!……あれ?えっ!?」 【まだ13歳程の少女が、可愛らしい動物がプリントされたパジャマ姿で皐月をお出迎え。皐月とそっくりの顔立ちをしているから、娘だろう】 【その少女はくりっとしたブラウンの瞳に流れるような黒い長髪を持ち、お気に入りの小さなウサギのぬいぐるみを抱えていた】 【何やら背負われている母を見つければ、驚いたように目を見開く。……まあ、母親が誰かに背負われて帰ってきたなら当然の反応か】 【驚く娘に、挨拶と自己紹介でもしてあげて欲しい―――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/668
669: 熊出 等比 ◆/Pbzx9FKd2 [sage] 2015/03/19(木) 20:41:40.15 ID:4TgCPI4C0 >>668 【熊出等比は物事を深く考えることが苦手である。思考はいつも単純で行動は常に衝動的だ。】 【だから自身の才能のことをそれほど真剣に考えたとは無く、これまで積み重ねてきた尋常ならぬ努力に関しても、『私頑張ったなー』程度にしか思っていなかった。】 【つまり彼女には自身に努力の才能がある、ということの自覚が無かったのである。】 【自身の才能、能力、限界。それらを正しく認識しているか否かはその人の成長を大きく左右する。すなわち】 努力を続けられるのも才能のひとつ…あまり考えたこと無かったですけど、確かにそうかもしれません。 努力が才能…。なら私、今よりもっともっと強くなれる…!! 【今この時ようやく『それ』を自覚した、させてもらった彼女は、以降更に飛躍的に成長して行くこととなるのだが、それはもう少し先の話である。】 【そして二人は皐月の自宅に到着する。動けない皐月の代わりに等比がドアを開けると、そこには困惑した様子の少女が立っていた。】 【一瞬当惑したが、等比はその頭脳によって瞬時に状況を把握して言った。】 夜分遅くに申し訳ございません。私(わたくし)、この地区の自警団支部に所属しております熊出等比という者です。 【親しい相手との会話では若者調のくだけた口調で話す等比であるが、仕事とあらば話は別。優しくも凛とした態度により自警団のイメージを汚さないよう丁寧に話しかける。】 【そしてジャージから手帳を取り出して自身の身分を証明した。】 この度はこちらの神谷皐月様が山中での事故により足首の捻挫を起こしたため、ご本人の要望によりご自宅までお送りに来させていただきました。 ええと、神谷皐月様の妹様でいらっしゃいますね? 【熊出等比は物事を考えることが苦手である。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/669
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