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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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879: リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/24(火) 02:51:30.83 ID:7Jk69nGDO >>839 【要点を確認されれば、そうだと言わんばかりにリーべは頷いた】 【結局はそういうことだ。理由や経緯はどうであれ、今はベクターを倒すための味方が、1人でも多く欲しい】 【なりふり構ってる余裕などないのだ。仮にカノッサ機関員が協力を申し出てきたとしても──きっと、彼女はそれを受け入れる】 ふふん……「仲間」を襲うんなら、ベクターを倒した後にしてほしいものだな! 私は、ベクターを倒すにはチームによる連携が重要だと考えている ベクター打破に一体、何人協力してくれるかどうかはまだ分からないが…… 10人、20人と集まってくれれば、人が多ければ多いほど、成功する可能性は増していく 戦いの最中、お前が味方を背中から撃つようなことがあれば……連携を前提にしたチームは恐らく壊滅するだろうな ……それが意味すること。言わなくても、わかるはずだ、少年 【正義がどうだという少年の言葉に、返答はなかった。今は、それを語るべき時ではないとリーべは考えていた】 【だが、決して聞き流してなどはいない。むしろ、賛同できる箇所もあるとすら思っていた】 【──その、同意の意思すら今は表に出さなかった。本音を言えば彼としばらく語り合いたかった】 【けれど……それを実行するのはこの局面ではないと判断したのだ】 【──まだ、リーべの結論は出ない。語られるのは、未だ曖昧でしかない対ベクターの作戦】 【チームを組んでの戦闘を前提とし、互いの弱点をカバーしあい長所を伸ばすような戦いをしようとしているのだ】 【そんな最中──仮に少年がチームメンバーの妨害をすれば】 【味方の全滅は免れないどころか、暴れるベクターにより戦闘地点周辺に居住する民衆の被害も増大する可能性だってある】 【そのことをリーべは暗に彼に告げ、そして──】 ……ベクターとの戦いの最中にお前が誰かを襲うんなら、私がお前をまず止める 戦いの最中じゃなくても、ベクターとの決着がついていない状態で仲間を襲っても、私はお前を殴る ふふん──そうならないことを祈っているがな! なんたって、お前もチームの一員になる予定なんだ! 部隊戦闘が前提で、なるべくみんなが欠けない状態で戦いをすすめたい! なんせ、何人も面子が欠ければ互角にもならないだろうしな!! というわけで、お前が味方を襲えばベクター戦はわりと不利な状況ですすめなきゃいけなくなる! ふふん! これだけ言って味方を襲うほどお前もあんぽんたんじゃないだろう!! 【ふふんとリーべは笑った。更には立ち上がった後少年へ数歩歩み寄り、ひらひらと握手を求めるように手を差し出すのだ】 【だが、その場ではリーべの手は掴めない。彼もまた立ち上がり、歩み寄ってこなければ彼女の手は取れない】 【──少年の周囲には、立ち去り姿を隠すには十分すぎるほどの森が広がっている】 【彼がどのような決断をするのか。夜色の瞳が、静かに少年の意思を見つめていた】 /た、ただいま戻りました。遅くなってしまい申し訳ないです /もう少しで終わりそうですが、時間も時間ですし続きは明日以降にお願いしたいです /申し訳ありません、もう少し早く帰宅できればよかったのですが…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/879
880: イナ [sage] 2015/03/24(火) 03:43:48.17 ID:bkpSJ6RQ0 >>878 確かに、あなたが居たのも“偶然”、私が見つけたのも“偶然”…良い引き合わせです この縁が続くよう、私もあなたと“仲良く”していけることを願っていますわ 【差し出されたケースを少し屈んで取る。その重さで大体の金額は分かった】 【感謝していることを示すために、両手でケースを前に持ち頭を大きく下げた】 本当になにからなにまでありがとうございます 【そう言って、男が闇に溶け、消えて居なくなるまで頭を上げることはなかった】 【そして、誰も居なくなった路地裏で一人考える】 【とりあえずは彼女に協力者ができた。協力してくれるからには裏切るつもりはない】 【世の中“良い人”もいるものだとしみじみと思い、そしてどう『使う』かと思案する】 【しかし、ふとある考えが脳裏をよぎった】 【私兵を引き連れ、これだけの金をぽんと渡せる財力がある男…】 【彼を殺せば、中々の“騒ぎ”が起こるのでないかと】 馬鹿か私は… 【思わず否定の声が漏れる。そんなことをしていては喧騒が楽しめなくなる】 【でも、もし裏切られたのなら考えてもいいかもしれない】 【そう思いながら、くるりと方向を変えて、人々がいる大通りへと歩き出す】 【この金をどうしようか、街中でばら蒔いたら面白いかもしれない】 【そうするならどこがいいだろうか、大都市、スラム街、とにかく人のいる所…】 /お疲れ様です! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/880
881: エリス・パルム・フラーテル ◆lSY3..STRk [sage] 2015/03/24(火) 09:59:06.93 ID:OIttK7gs0 >>872 /絡みありがとうございました!とても楽しかったです! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/881
882: ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 11:30:45.04 ID:YjJhl15+o 【草原】 【最寄りの街まで歩いて10分の道端に、一台の馬車が止まっていた】 【客は女性が一人。颯爽と街道に降り立つと御者に代金を支払うのだが】 【――どうやら遠い場所から来たらしい。随分な額を払っているのが見えるはずで】 ええ、ここでいいの。街までは歩いて行くから……それじゃ。 …――っと。折角こんなにいい天気なんだし、歩かないと損だもの 少し身体を動かしておきたいし……よしっ。 【真っ白な将校服に、同色のケープと軍帽。腰には強固な軍刀を携えた彼女は】 【対照的に明るい桃色の髪をツインテールにしていて――おもむろに歩き出す】 【道は街と街を繋ぐ一本道。誰かと行き交えば、目立つ格好故に目を引くだろうし】 【もし魔力に敏感な人物が側を通れば、彼女からは不穏なモノを感じるだろう】 【また何より、彼女は左目に眼帯をしている事もあって――少なくとも一般市民には見えなかった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/882
883: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/24(火) 12:06:23.32 ID:OeUlZHGwo >>882 【──どーーーーーん!!!=z 【いかにも「何かが何かに衝突しました」、という感じの音が、周囲に響き渡る】 【見れば、彼女の進む途の前方。道端の一本の樹に激突し、煙を吹く一台のバン】 ……はっはっは。流石に片手片足で運転は無理があったね。 【そして、何故か笑いながら、バンの扉を蹴破って、運転席から出て来た人物】 【すらりとした女だ。──胸元まで垂らされたプラチナブロンドと白い肌は、雪国の出であろうことを思わせる】 【服装は金具で内側を止めたチェスターフィールドコートに、インにはスポーティなホワイトのタートルネック】 【右肩から先は欠損しているらしく、彼女が動く度に、袖が柳の様に揺れる。脚も悪いのか、左手では杖を突いていた】 【更には、事故で割れたガラスでも浴びたのか、額の辺りからは少し出血】 【──いい天気の日には関わり合いになりたくない人物が、道を塞ぐ形に、立っていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/883
884: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/24(火) 12:25:37.17 ID:1eXDUMhNo あ、ありがとうございましたー…… 【町のとある喫茶店】 【店を去る客に挨拶をしているのは、店先の掃除をしている一人の少女】 【青銀の髪が目立つ彼女、霜降氷雪はこの店でアルバイトの最中だった】 【あまり客入りも多くないこの店、中での仕事がろくにないのでとりあえずお掃除中である】 ……ふぅ 【箒を抱えて一息つき、汗をぬぐう】 【極度に熱に弱い彼女にとっては、この日差しの中の掃除は少しきつかったが】 【とある人からの助言を受け用意した帽子のおかげで、なんとかなっていた】 【そろそろ昼食を求める人で賑わいを取り戻すであろう通り】 【そんな人通りを横目に、せっせと箒を動かす】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/884
885: ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 12:27:06.61 ID:YjJhl15+o >>883 【轟音がしてからの動作は速かった。即座に右手を鞘、左手を柄に伸ばし】 【即ち臨戦態勢へ。――格好が格好だけに、何とも様になる体勢で】 【しかし事態を把握すると、右眼をパチパチとさせながら背を正し――】 あの……貴女、大丈夫?額の傷、結構血が出てるし……。 ……良ければ手当をさせて貰えないかしら、見捨てて行くのは性に合わないの。 【と、律儀に対応したのだった。何で片手片足を失ったのかとか、その状態で運転したのか、だとか】 【或いは何で事故を起こして笑っていられるのか――色々と思う所はあったが】 【まずはソレをぐっと堪えて、手当を申し出たのだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/885
886: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/24(火) 12:42:01.29 ID:OeUlZHGwo >>885 うーん、これは乗り捨てていくしかないな。取り敢えず、次の街までは歩き…… 【ぶすぶす、とおかしな音を出しながら、煙を吹き続けるバン──エンジンは止まっている筈なのだが】 【それを見ながら、独り言ちる女。声をかけられれば、彼女の方を振り向いて】 ……。── あぁ。 すまないね、もう少しで君を轢いていたな。 大丈夫ではあるんだが……本当だ、血が出ているね。ハンカチぐらい持って来ればよかったんだが──良ければ、頼めるかな。 【蒼い瞳が彼女を捉え、少し細める。そんな妙な「間」の後に、謝罪の言葉】 【バンのガラスに顔を映すと、顔の右半分が結構な血塗れになっていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/886
887: ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 12:56:30.47 ID:YjJhl15+o >>886 (……マイペースな人ね。というかあの車、下手したら大きな事故に繋がりそうじゃない…?) (生憎、電話の類は持ってないし……まあ、まずは治療が先かしら) 【考えを反芻しつつ改めて女性を見れば、既に顔が血まみれで】 【車が火を吹きでもしたら余計に危ない。――選んだ選択肢は、手を取ること】 ――良いのよ、轢かれて死ぬタマじゃないのは自負してるの。 それより今はその傷よ。額の出血は凄いんだから……! ほら、さっさとこっちに来て頂戴。そんな所で立ったままじゃ危ないわ 【実際には女性の背に手をやって、道端へと強引に押していくようなモノだが】 【ともかく、無理矢理にでも連れて行ってから手当を始める】 【持っていたハンカチを水筒の水で濡らして血を拭い、傷の周りを綺麗にしようとしていく】 【それから簡単な消毒と止血、続いて傷口に当てたガーゼをテープで固定して、終わり。】 【実に手早い作業だった。将校服というのもあって、まるで野戦の軍人にも思え】 【また――当然だが、二人の距離は縮まる。左は眼帯だが、右眼は奇しくも近しい空色の瞳であった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/887
888: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/24(火) 13:09:58.64 ID:OeUlZHGwo >>887 【されるがままに道端へ連行され、されるがままに手当を受ける】 【──その間ずっと、女は考える様な、妙な顔をしていた。……が、途中で「あぁ」と声を出した】 ありがとう。……君はどこかで見たと思ったら、あれだな。 確か、シェン・ロンドと一緒にテレビに映っていた──名前は何だったか。 アン……アンジュ?アンジョルノ?……まぁ、どうでもいいか。 【ガーゼが固定されたところで、左手で額を触れながら、物凄く適当に相手の名前を呼んだ】 【テレビ、というのは、UT設立当初の話だろう。一般人でも、彼女達の名を憶えていてもおかしくはない】 【── 一般人にしては、少し記憶が良すぎる、という感想も禁じ得ないが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/888
889: "リリー" ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 13:19:00.71 ID:YjJhl15+o >>888 …――へ?…あ、っ……え? そ、その通りだけど……アンジェルよ、アンジェル・ベルジュロン。 ……まあ、今はちょっと名前を変えてるの。 リリー≠ニでも呼んでくれるかしら……ところで――。 【手当を終えた頃に掛けられる声に、何とも意外そうな声と顔をした】 【実際、当たりなのだ。姿はだいぶ変わってはいたが――まさか、と思ったのだろう】 【ぽん、とガーゼから手を離してから、じっと右眼を女性に向けて】 ……よく覚えてるのね、もう一年以上も前のことなのに。 貴方、UNITED TRIGGERのファン≠ゥ何か……かしら? 【滲むのは警戒の色。余程意識していないと分からないような記憶の世界の話なのだ】 【当然、といえば当然だが――相手の毒気の無さからか、軍刀に手を伸ばすことは無い。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/889
890: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/24(火) 13:30:03.72 ID:OeUlZHGwo >>889 それは失礼をした、リリー。 私はクリシュティナ・レールモントフ。……まぁ、長いからクリシュでいいよ。 ──記憶力は良い方、と言っても、無理があるかな。 【散々っぱら相手の名前を間違えた後で、その言い分は無理がある。寧ろ、記憶力は悪い方だ】 【薄い桃色の唇から、ふう、と軽く息を吐いて、ため息】 ファンと言えばファン、って所かな。あの頃……いや、地の国の事件を見る限りは、今もか。 私の居たところは随分、UTにご執心だったからね。君のデータも見たことはある。 【地の国の事件≠ニは、セリーナ・ザ・キッドが拉致された件を言っているのだろう】 【そして、その文脈で「私の居たところ」と来れば──クリシュの言わんとするところは、明白だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/890
891: "リリー" ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 13:39:55.45 ID:YjJhl15+o >>890 (UTにご執心=c…よく考えて自警団やSCARLET……。) (……悪く考えれば機関か、GIFTに準ずる組織だけれど…――?) 居たところ、ってことは今は居ないと考えていいのかしら。 そうでないと、この刀を抜かざるを得なくなるのだけれど。 ……というか、一寸待って。…――地の国の事件≠チて、何のこと……? 【警戒が強まるのも無理からぬ事だった。ついぞ伸びた右手は柄を握る】 【ある程度のデータを覚えているのなら、アンジェルは近接戦闘が得意だったのもわかるはずだが――】 【――問題は最後の言葉だろう。地の国の事件、UTリーダーが連れ去られた事件だ。】 【それを知らない、むしろ今初めて聞いた――そんな反応なのである】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/891
892: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/24(火) 13:51:04.48 ID:OeUlZHGwo >>891 【柄を握った彼女の手を、クリシュの瞳が追う──が】 【別段、警戒態勢を取る訳でもない。自信があるのか、或いは、必要がない、と見切っているのか】 あぁ、今は零細民間企業の勤め人さ。荒事寄りだが、心配しなくていい。 なんせ社長は──ん、驚いたね。知らないのかい。……少し待ってくれよ。 【寧ろ表情を変えたのは、リリーが地の国の一件を知らないらしい事についてだった】 【杖を草の上に置くと、懐を探る。取り出したのは、折り畳まれ、よれた少し前の新聞だった】 【ほら、と差し出す一面。そこには大きく、事件の詳報が取り扱われていた】 【──尤も、客観的な事実にとどまりはするのだが。それでも、リリーがアウトラインを知るには十分だろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/892
893: "リリー" ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 14:01:47.84 ID:YjJhl15+o >>892 【相手が動かず――加えて、質問への答え。つまり新聞を取り出すのを見れば】 【警戒を怠ることはしないものの、手を刀の柄から話して受け取って】 【それからしばらくは右眼がじっと文字を追う。見出しの写真も、食い入る様に視線を向け】 …………。……最近まで"遠いところ"に居たから、知らなかったわ。 地の国の事件=c…確かに、そのワードで伝わる大事件ね。 化け物じみた六罪王に加えて、そいつにセリーナ自身が連れ去られるなんて……。 ……貴女、今の立場からこの事件を見てどう思う? 率直に聞かせて欲しいのだけれど……UTに関してでも、六罪王についてでも。 【新聞を返しながら意見を求める。つまり、一ファンとしての目線が欲しいというわけだ】 【ほとんど、その結果は分かっているような険しい顔つきだったが――。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/893
894: 天野ソラ ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/24(火) 14:26:18.79 ID:NFPLmaAfo >>879 【否定はしない、のか】 【『正義』を憎む自分は、そっちからすれば異端の存在、わざとらしく憎しみを込めた言葉を選んだのも、自分が相応しくないと教える為だ】 【それでも、あれだけ言ったのに尚、こうして手を差し伸べる、『仲間になれ』と言う。きっと話を理解していないバカか、なんでも人を信じるバカだ】 【───違うんだよ、『そうじゃない』】 【いくらお前がよくても、俺が良くても、ダメなんだ】 【それは一見、自分一人の感情の叱責にも聞こえる。仲間になるべき人間が憎いから、集団行動が取れないと。そうではない、実際はもっとその先の、『そうなった時』の事】 【『恐ろしい』んだ、もし自分が、憎悪が抑えきれなくてそうなった時に、どうなってしまうのか……リーベの言うように総崩れになるかもしれないし、そこから被害が広がる、何もかもが、一瞬にして崩れ去る】 【そうなってしまうのが怖い、だから差し伸べられた手を取る事は難しく、迷い、瞳と手が震える】 ……俺は 俺は、仲間にはなれない……いや、ならない…… さっきも言ったけど、俺はお前達みたいなのが嫌いだ、『仲間』とか言って戦いを『みんなで頑張って乗り切ろう』という奴が そして俺は、その感情を我慢し切る自信が無い、ただ単純な感情じゃないんだ……少しでも思えば、胸の奥で一気に膨れ上がる……『哲学者の卵』って奴のせいらしい だから、その、『協力』とかが出来る人間じゃないんだ、俺は…… 【出した答えは、震える声で申し訳なさそうに告げる決断は、差し伸べられた手を取らぬ答え】 【自分が怖い、自分のせいで全部が台無しになるのが怖い、そのせいで自分を誘ったリーベが困るのは怖い】 前に、ある人に言われたんだ、『独りじゃ目的は遂行できない』って……そう言って、独りでいた俺に手を差し伸べてくれた ……けど、やっぱり怖い……俺は俺自身で独りになろうとしてた、『そうだと思ってた』……でも、そうじゃないんじゃないかって 俺は……もう、誰の手も掴めなくなってるのかもしれない、誰とも一緒にいられなくなってるのかもしれない…… ……だから、戦ってやりたいけど、一緒に……『仲間』にはなれないんだ……ごめん 【その手を、掴む事は出来ない。掴んでしまえばその手ごと、崩してしまいそうだから】 【胸に抱いた悪意の卵は、力を与え、孤独を齎す。きっとその呪いは、彼が死ぬまで永遠に続くだろう】 【自分もそれを理解しているのだと、少年は俯き微笑って、立ち上がると歩き出す───リーベとは真逆の方向に、暗い暗い森の中へと】 【焚き火は既に消えかけていて、薄く煙が立ち昇るだけ。何かを言うなら、もう今しかないが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/894
895: クリシュティナ・レールモントフ ◆ItbpQ6xKnU [sage] 2015/03/24(火) 14:26:54.10 ID:OeUlZHGwo >>893 【新聞を返されようとすれば、いらないよ、と受け取ることを拒否──そう言われても、リリーからすれば困るのだろうが】 【まぁ、持っていていいらしい。杖を拾い直すと、それに体重を預けながら、うーん、と軽い唸り声】 私の立場からすれば、仕事が増えて助かるね。 UTが機能不全で、どこの国もこんな化け物に手を出したくないから、機関員が暴れ放題だ。 ……や。少し、意地悪な答え方だな。気を悪くしないでくれよ。でも、結構私は、自分以外はどうでもいいんだ。 それでも、君の問に答えようとすれば──私は頭が悪いから、これから話すことは「受け売り」だが── 【クリシュの口ぶりからするに、彼女の「勤め先」は機関員や、それに準ずる者を狩っているのだろうか】 【いわば、対機関のプロフェッショナル──右腕と右足が使えない彼女に、務まっているのかは疑問だが】 【──わざと、論点をずらした回答を詫びながら、自分自身の意見ではない、と前置いて、再び口を開く】 この六罪王は頭がいいね。……いや、見た目はバカそうだから、裏で誰かが糸を引いているのかな。 まぁ、さっきも言ったがこの一手で、UTは機能不全を起こしてるだろうし、機関は勢いを増す。一挙両得だ。 自警団程度の組織力じゃ狩れないし、やりたい放題になるな。……この場で彼女を殺さない、ってことは、処刑でも考えてるのかな。 ──まぁ、一言で言うと、相当ヤバいだろうね、って所さ。 【飽くまで、詳しい事情を知らない一般的な目線で語ると、こうなる。──本当のところは分からないが】 【暗い話題ではあるのだが、クリシュは至って楽天的だ。彼女自身の認識とすれば、一言。「ヤバい」なのだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/895
896: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage] 2015/03/24(火) 14:40:31.41 ID:F8ftUKJCo 【通りに面した喫茶店】 【昼下がりともなれば紅茶の美味しいと有名な其処が賑わうのはいつもの光景であった】 【しかし今日はいつもと少し様子が違う】 【喫茶店に客は"1人" 賑やかなのは店の中より"周り"】 【武装した警官隊が銃を、或いは盾を構えて1人の客を遠巻きに囲んでいるのだ】 【その客は今、慌ただしい周囲とは対照的に。有名な紅茶を啜り"食事"に勤しんでいる…が】 なるほど…確かに味は悪くない 紅茶も、料理も。 嘗てより一層味が良くなった 【客が…撫でつけた金髪と、濁った血の様な色をした瞳】 【そして鍛えられた上半身を一切隠さずに椅子に座っている男が呟いた】 【右手には紅茶の入ったカップティー、左手にはたった今まで舌鼓を打っていた"料理"――この店の店員の渇いた首を掴んでいて】 【微かな音を立ててカップをソーサーへ、血液も脳漿も吸い尽くした食事を無造作に足元へ手放して】 【男はゆるりと立ち上がった】 【昼下がりに食事に来た他の客。最初に突撃した警官隊数人。たった今足元に落とした従業員】 【男の周囲にはまざまざと"食事の痕"が残っていた】 【今警官たちが構える銃、実は既に1度発砲済みで】 【しかしそれは男が自身と警官の間に水のベールを張って全て軌道を変えられ】 【ベールすら挟めぬ程近くで射撃を行おうとした警官らは今男の足元に転がっている】 …警告とやらもしなくなった。おかげで大分静かになったが、さて ――――踏み躙られる準備はできたか虫けら共 【全てを見下す様な赤い目の男が一歩。警官に、野次馬に、通行人に】 【その悪意の化身が近づこうとして――――】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/896
897: "リリー" ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/24(火) 14:44:25.75 ID:YjJhl15+o >>895 【むぅ、と困ったように声を上げながらも丸めた新聞を手に持って】 【後はしばらく、相手の意見に聞き入ることとなる。ただ時折――】 【『気を悪くしないで』とか、『受け売り』だという言葉が出ると】 【分かった、と首を縦に振ってみせて、彼女の話を聴き続け―。】 ……うん。まあ、だいたい想像通りの答えって感じね……。 正義の旗頭を標榜して動き回っていた分、そのトップが 倒せるかもわからない強敵の掌中っていうのは……やっぱり、良くないわ。 最悪の場合は対機関の集団が空中分解し兼ねない…――私もそう思うの。 【ため息すら吐きながらの返事だった。記事一つでそこまで想像が付くのだ】 【きっと、実際にはもっと多くの弊害があるはずで――おもむろに顔を上げると】 クリシュティナ……クリシュで良いのよね。貴方が受け売りしたその意見だけど ソレを考えた人や……あるいは貴方は自身は、UTに参加したりはしないの? ……裏の稼業なら、目立たない方が良いんだろうけど。 【尋ねる内容は簡単。どうせ機関に敵対するなら、UTでそうしたらいいじゃないか、と。】 【勿論、リリーもその利と不利は分かっているらしい。ちょっとした思いつきの質問、という具合だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/897
898: リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/24(火) 15:05:46.31 ID:7Jk69nGDO >>894 【差し出した手は、掴まれることはなかった。開かれた手を撫でていくのは、まだ冷たい風の気配だけ】 【少年の言葉を聞いて尚、リーべは手を伸ばし続けていた。少年にとっては叱責よりつらいことだろうとは思いながらだ】 【──恐怖を暴力として振りかざさず、孤独を認め、自身の現状を冷静に理解する】 【それだけでも、リーべの目には少年が「強く」見えた】 【恐怖も、孤独も、1人で耐えきれるものではないと、リーべはなんとなく分かっていた。だから、少年を強いと、そう思った】 ……4、5人のチームを、複数作ってベクターと戦う。今はそう考えているんだ。 いくら十何人メンバーがいようと、十何人総動員の連携だと1人崩されたら戦いそのものが終わるかもしれない だから……少人数のチームを複数用意して、チーム内での連携と、チーム同士の連携をさせることで戦いをすすめようと考えててな ふふん……とはいえこれは準備段階! 他のメンバーの意見次第で変わるかもしれないけどな! 【未だ、誰にも話していない構想を、彼女は初対面の少年に語った】 【彼女がベクター戦で重視しているのは、連携なのだ。ただ個人の力を複数ぶつけるだけでは、不十分と考えていた】 【だが、なぜ今それを語るのだろう、か────】 ────私の隣を、お前のためにあけておこう。少年 【────…………】 ふふん、気が向いたら戦いの場にくることだな もちろん、街の人たちの支援に回っても構わない! 伝えたからな少年! 名前はその時聞くことにしよう! ふふん、お前との再会を楽しみにしているぞ! ────待っているからな、少年!! 【リーべは、諦めてなんていなかった。少年に拒まれて尚、少年を引き込もうとしていた】 【少年の抱えるリスクを、自身を危険に晒してまで共に抱えこもうとしていた】 【──きっと彼女は、心底人を信じてしまうタイプのバカなのだろう】 【名前を聞かなかったあたり、少年が戦いの場に現れることをほぼ確信している様子さえみられた】 【少年が森の中に立ち去っても、しばらくリーべはその場に立っていることだろう】 【5分か。10分か。しばらく、リーべは少年のことを考えてていた】 【少年の心を、どうやって癒せるだろうか。どうやったら手を掴めるようになってくれるだろうか】 【──結論は出ない。リーべはまだ、少年の全てを知っているわけではなかった】 【たった数時間にも満たない会話時間。それだけで、少年の孤独や恐怖を解決できるとは思っていなかった】 【それより何より、今解決しなくてはいけないのは────】 ────そういえばここ、どこだ? 【…………数時間後、ようやくリーべが森を抜けた時にはすっかり朝日が昇っていた】 /ではこのあたりでっ /昨日は遅くなってしまい、申し訳ありませんでした /それでは2日間、絡みお疲れさまでした、ありがとうございましたーっ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/898
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