[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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898(1): リーべ ◆my2He3rcPs [saga] 2015/03/24(火)15:05 ID:7Jk69nGDO携(2/2) AAS
>>894
【差し出した手は、掴まれることはなかった。開かれた手を撫でていくのは、まだ冷たい風の気配だけ】
【少年の言葉を聞いて尚、リーべは手を伸ばし続けていた。少年にとっては叱責よりつらいことだろうとは思いながらだ】
【──恐怖を暴力として振りかざさず、孤独を認め、自身の現状を冷静に理解する】
【それだけでも、リーべの目には少年が「強く」見えた】
【恐怖も、孤独も、1人で耐えきれるものではないと、リーべはなんとなく分かっていた。だから、少年を強いと、そう思った】
……4、5人のチームを、複数作ってベクターと戦う。今はそう考えているんだ。
いくら十何人メンバーがいようと、十何人総動員の連携だと1人崩されたら戦いそのものが終わるかもしれない
だから……少人数のチームを複数用意して、チーム内での連携と、チーム同士の連携をさせることで戦いをすすめようと考えててな
ふふん……とはいえこれは準備段階! 他のメンバーの意見次第で変わるかもしれないけどな!
【未だ、誰にも話していない構想を、彼女は初対面の少年に語った】
【彼女がベクター戦で重視しているのは、連携なのだ。ただ個人の力を複数ぶつけるだけでは、不十分と考えていた】
【だが、なぜ今それを語るのだろう、か────】
────私の隣を、お前のためにあけておこう。少年
【────…………】
ふふん、気が向いたら戦いの場にくることだな
もちろん、街の人たちの支援に回っても構わない! 伝えたからな少年!
名前はその時聞くことにしよう! ふふん、お前との再会を楽しみにしているぞ!
────待っているからな、少年!!
【リーべは、諦めてなんていなかった。少年に拒まれて尚、少年を引き込もうとしていた】
【少年の抱えるリスクを、自身を危険に晒してまで共に抱えこもうとしていた】
【──きっと彼女は、心底人を信じてしまうタイプのバカなのだろう】
【名前を聞かなかったあたり、少年が戦いの場に現れることをほぼ確信している様子さえみられた】
【少年が森の中に立ち去っても、しばらくリーべはその場に立っていることだろう】
【5分か。10分か。しばらく、リーべは少年のことを考えてていた】
【少年の心を、どうやって癒せるだろうか。どうやったら手を掴めるようになってくれるだろうか】
【──結論は出ない。リーべはまだ、少年の全てを知っているわけではなかった】
【たった数時間にも満たない会話時間。それだけで、少年の孤独や恐怖を解決できるとは思っていなかった】
【それより何より、今解決しなくてはいけないのは────】
────そういえばここ、どこだ?
【…………数時間後、ようやくリーべが森を抜けた時にはすっかり朝日が昇っていた】
/ではこのあたりでっ
/昨日は遅くなってしまい、申し訳ありませんでした
/それでは2日間、絡みお疲れさまでした、ありがとうございましたーっ!
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