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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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946: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 14:18:50.31 ID:cOSNuLObo >>945 【――数日後。案内に来たアンドロイドを出迎えたダグラスの格好は以前と変わらない】 【強いて言えば靴は履いていたが、何処と無く物憂げな表情もそのままで】 【これから生きるか死ぬかの施術に及ぶという事を理解出来ているのか、怪しいくらいな落ち着きぶりだった】 ……うん。こうして誰かに命を預けるのは、多分人生で初めてだ。 かと言ってボクにできることなんて何もないしね ベクターのような再生能力も持っていないし、能力も生命維持には不向き。 ……もし手術に失敗しても、それはそれで構わないとボクは思ってる この間と言うことは同じさ……君に、全てを任せるよ。 【そう告げると――後は、全くの門外漢。専門家であるソロモンに全てを託し】 【手術台に上がれと言われれば上がるし、麻酔のマスクだと言われればそれを付けるだろう】 【――傷は腹部から胸部にかけて斜め一線。能力で作り出した仮の細胞が傷を塞いでいるが】 【確かに状態はひどかった。ちょっとした術式では、恐らく悪手となることは確実で】 【やるのであれば大胆に――かなりの部分を治療する必要があった】 /手術の内容に関してはすっ飛ばして頂いて構いませんのでー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/946
947: ソロモン ◆jqCNtrazQE [sage saga] 2015/03/25(水) 14:37:49.47 ID:ALuoqzD40 >>946 【そして花嵐に案内されてやってきたダグラスをソロモンは花嵐に補助にまわるようにいいわたし二人だけになる】 やれやれ、貴方は変わらないようだこれから生きるか死ぬかの手術を受けるというのに まぁ、そのほうが私もやりやすいのでなんとも言えませんがね 【そのように軽口をたたきながらソロモンはダグラスに手術台に上がってねっころがるように言う】 【そして酸素マスクを花嵐が付けたのを確認し手術衣を着終えて注射器を手にとった中身は全身麻酔のクスリ入りだ】 ではこれより手術を始めます、あなたが眠っている間に全て終わらせますよ 【そしてソロモンはダグラスに注射器を注射ししばらく待つ】 【すると全身麻酔の効果が現れてきた、徐々にダグラスは意識を保つのが困難になり眠っていくだろう】 【そしてソロモンはダグラスが意識喪失したことを確認し作業に入っていく】 【それからは怒涛の勢いであった彼は真っ二つになったダグラスのさまざまなところに細胞などを移植していく】 【時に大胆に時に繊細に一つ一つ丁寧にやっていった】 【そして手術が終わりダグラスは彼が持つ病室で目覚めることになるだろう】 【そしてダグラスの体は綺麗に真っ二つの状態から傷跡一つもなく直っている――成功したのだ】 おや、目が覚めましたか 【そしてダグラスが目を覚ましたことに気がつくとソロモンはいつもの調子でダグラスの体の加減を聞くだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/947
948: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 14:50:14.21 ID:cOSNuLObo >>947 【いつの間にか意識が途切れた――そう思えるほど穏やかな目覚め】 【心なしか軽くなった呼吸を繰り返しながら、寝ぼけ眼をソロモンに向けると】 【小さくニヤリ、と笑って見せる。身体の感覚を確かめるために手を握り】 手術は……成功、って事でいいのかな。 少なくとも『失敗して下半身不随です』なんて事はなさそうだけど…――。 【そんな事を尋ねながら、今度はゆっくりと身体を起こしてみて】 【傷口を確かめたり、身体がどの程度動くのか――無理のない範囲で確かめつつ】 【静かな視線を"主治医"であるソロモンに向けて、成果を聞いた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/948
949: ソロモン ◆jqCNtrazQE [sage saga] 2015/03/25(水) 15:05:34.45 ID:ALuoqzD40 >>948 【視線を注がれたソロモンはダグラスの疑問に答えて言った】 ええ無論、どのような副作用もなく成功と行っても過言ではありません というより副作用があるなど私にとっては徹底認められるものではありませんがね 【そのように答えつつダグラスの体を改めて見た】 【無理のない範囲で動かしている体はどのような副作用なども見受けられず完全成功といってもいいだろう】 【そしてそれに彼はほっと一息】 それでこれからどうするので?、できればしばらく無理な行動をとってもらいたくありませんね 何かしらの違和感や戻した体の感覚を取り戻す必要もありますし? 【最後のあたりで疑問系になるのはダグラスが能力を使っているから感覚に関しては取り戻さなくてもいいかもしれないからだ】 【とは言えもしものことがある、だからこそ聞いたのだ】 ああそれと、貴方様の体の経過を観察したいので、時たま私のところへ来ていただけませんか? 【成功したとはいえその後何かしら起こるかもしれないため、それを防ぐために聞く】 【もし承諾されなくても彼はそれを受け入れるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/949
950: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 15:19:31.07 ID:cOSNuLObo >>949 副作用も無し、か……本当に凄いね、色々と覚悟はしてたんだ 何処かから触手でも生えるんじゃないかとか、定期的な注射とか。 ……でも君に任せてよかった。あぁそれと無理な行動なんてしないから安心してよ 前にも言ったけど、ボクは運動が苦手だ。戦闘だって一緒さ。 ハードなことはしない……しばらくは、またバカンスかな 【身体を起こしても何の違和感もない。むしろ傷が癒えた分――】 【確実に肉体は軽く感じられて、顔色も良くなったように見え】 ……身体の調子が整ったら、また動かないとね。 それまではちゃんと顔を出すようにするよ、妙な不具合なんて起きてほしくないからね。 ところで――ボクが気になるのは、君へのお礼だ。報酬と言い換えても良い。 ボクは六罪王ではあるけれど、上司と部下という関係は嫌いだし…… 純粋に、助けてもらったからね。感謝の気持っていうのを表したいんだけど……。 ……君は何か、欲しいものは無いのかい?おとぎ話の中の存在とかさ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/950
951: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 15:34:03.51 ID:+Mvcje9Io >>942 そう言ってもらえると、嬉しいですね…… 私も、クロさんと話すの、楽しいですし…… 【後処理を終え、カウンター席に腰掛けながらはにかんだ笑顔を見せる】 【彼女も故郷を捨てて一ヶ月】 【あまり親しい人のいない中で、話のあう知人の存在は大きい】 犬、ですか…… ……なんだか、いいですね……優しい感じで 【やはり、根っこの部分が優しいから動物には好かれるのだろうか】 【その情景を想像してほっこりするとともに】 【それに気づかない人間の残酷さに、悲しくなる】 そうですねぇ……探せば、見た目にとらわれない人も、いると思いますけど…… あとは……他に、異端として扱われてる人……とか…… 【言ってはみたものの……狼の耳が生えた男を自然に受け入れる人もそういないか】 【となると、自分達と同じような人を探す方が早いのだろうか】 【この町には、能力を持った人間も闊歩している……狼男の噂と同類に分類されるような話も、よく聞く】 【そういった人なら、氷雪がそうであったように仲良くしてくれるのだろうか】 //遅くなりましたすいません! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/951
952: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 15:34:49.92 ID:cOSNuLObo //次スレになります //【霧煙る夜】能力者スレ【浮かべ紅い月】 //http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1427265184/ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/952
953: ソロモン ◆jqCNtrazQE [sage saga] 2015/03/25(水) 15:39:42.38 ID:ALuoqzD40 >>950 お褒めに預かり光栄ですよ、そのようなふざけた副作用などは作りませんとも まぁ、確かに貴方は戦闘など不向きのようですし、重畳ですな 【確かに手術中ダグラスの体を見ればわかったが戦闘には不向きな体つくりをしていた】 【だが言質は取れたとはいえ、いづれまた無茶なことをするであろうと容易に予想できるが】 【顔色などが良くなったので良しとしよう】 ええ、よろしくおねがいしますよ 【承諾を受けてぺこりと少し頭を下げる、特段に意味はないが】 【そしてダグラスからのお礼の報酬に少し考え、言う】 そうですね、では純粋に金銭などを頂くとしましょうか 私が機関に入った理由もそれですから…私は知りたがりと前にいいましたよね? ええ、私は知りたいのですよ――この世の全てを、ね 【これが彼の目的、途方もなくとてつもなく壮大すぎる目的】 【それを静かにいつもの調子ではあるが一切の悪ふざけすら含まれず真剣そのものだ】 【おとぎ話の存在もまた興味を引くが、それよりもまだ知りたいものが多いだからこそ報酬は金銭でほしいのだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/953
954: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 15:54:24.46 ID:cOSNuLObo >>953 なるほど、ね……。研究者らしい、大きな目的が有るわけだ。 ――良いよ。それじゃあ、今後キミが必要な金銭はボクが用意しよう 僕自身はお金に執着なんて無いし、腐らせるよりキミのために使われる方が良いはずだ 具体的な額は言わないよ。指定の口座から、好きなだけ下ろしてくれれば……ね? 【報酬に関してはそんな具合――六罪王という立場なら、金銭に困る事は無いのだろう】 【だが当人には欲がない。ほぼ資金の全てを使っていいと伝えれば】 世界のすべてを知る……途方も無いね。でも、僕も似たようなものさ まだ見ぬ芸術というのを見てみたい、この手で創りだしてみたい。 ……そういう一点じゃ、似たもの同士かな? さて、と……それじゃあ、僕はもうしばらく休ませてもらおうかな 術後すぐに歩き回れるほどの元気もないし……あぁ、これが口座の番号で…――。 【サラサラと、手元に出現させた紙に口座番号を書き込んで差し出すと】 【そのままもう一度眠るつもりなのか、再び身体を横たえた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/954
955: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 16:06:21.65 ID:reLURxk5O >>951 優し…い、? そ、そうなのか…? 【彼女の反応に、思わず複雑な顔をする】 【疎ましく思っていた特技は案外良いものなのかもしれない】 【それならもう少し彼らとの会話を楽しむのも悪くないかもしれない】 まあ、似た者探しも悪くないけど… そういった連中が排斥されるのは、そういう事をしているからなんだよな〜... 【珈琲を口に含んで、自嘲気味に呟く】 まあ、あくまで俺の場合だけどね ほら狼男だからな、ご先祖様は人喰ってた時期もあって結構暴れてたのよ 【ふと、今は亡き父の面影を思い出す】 狩って狩られての関係だからね... どうしても..........ってダメだダメだ! 暗い話題になっちまう... 【頭を横に振ってクッと珈琲を一気飲み】 おかわり! 【元気よくカップを差し出した】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/955
956: ソロモン ◆jqCNtrazQE [sage saga] 2015/03/25(水) 16:07:24.83 ID:ALuoqzD40 >>954 【前々から思っていたがダグラスには欲がないのかと思えるくらいあっさりとしている】 【とはいえこの話を断る理由などなく、受けることにした】 おや、口座ごととはありがたいですね 私も力を尽くしたかいがあったというものです 【そう言って口座が書かれた紙を受け取る、六罪王であるならば相当な金があるのであろう】 【そう思うとニヤケが止まらず、次の研究について考える】 ふふ、なるほど確かにその一点では似たもの同士かもしれませんね 貴方に会えたことを感謝せねばなりませんよ。 お眠りになるのですねでは何か御用があった際にはそちらのボタンを押しくてださい すぐさま侍女方自動人形がまいりますので、ではよき夢を 【体を横たえるのを見て眠るのであろうと思い呼び出しのことについて説明した後席を立った】 【そして彼の眠りを邪魔しないようにその場を去っていった】 /ここら辺で〆ですね、二日間お付き合いありがとう御座いました http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/956
957: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 16:12:47.82 ID:cOSNuLObo >>956 //ですねっ、こちらこそお付き合い頂きありがとうございました! //また機会がありましたら是非。お疲れ様でしたっ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/957
958: ?????? ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 16:28:52.09 ID:7I1auojX0 【光と影が、同時に交わり合う事はない。交われば、どちらかは必ず消えてしまうからだ。】 【光には光の、影には影の住む世界と、過ごす生がある。そして、今この場所はそのどちらに属するのかと言えば―――】 【恐らくは、影の導く世界だろうか。暗く蠢く、明りの消えた悪の住む場所。それが、影の世界であり―――そして、目の前に広がる現実だ。】 『―――……さん。纏めておいた資料を此処に置いておきますね。』 『……? ソーンさん? ソーンさん、……聞いてますか?』 ……、ああ。悪いね、少しボーっとしていた。次の予定は? 『……ええ、夜9時過ぎから直属部隊の訓練状況を視察する件が残っています。』 それが今日最後の仕事か。分かった、それまで特に予定は無いな。 『そうですね、強いて言うなら"アレ"の地の国における戦闘状況を確認する作業があるくらい、でしょうか。』 なら変わりはあるまい、彼の事だからな。―――次の大型作戦までまだ時間もある。 気になるのはむしろ"キッド"の容態の方だ。……殺してはおるまいな? 『確認している限りでは。殺すどころか、もう痛めつけてもいないみたいですよ? なんでも"反応が悪いからイジメても面白くない"、だとか―――それに、彼もああ見えて間抜けではありません。』 大体分かった。―――少し休むとしよう、君は下がって良い。ご苦労だった。 【この世界における、影の住民。カノッサ機関のとある基地内部で、2人の男性が言葉を交わしていた。】 【1人は白髪をオールバックで整えた老齢の人物、スケジュールを尋ねる辺りは相当な地位に居る事が伺えるか。】 【そしてもう一人は、白髪の部下と思わしき兵士だった。若いと言うには少し年を重ね過ぎた、30半ば程の普通の男性。】 【白髪の男―――"ソーン"と呼ばれた彼は静かに男性を部屋の外に下がらせると、自分もまた書類を纏めてから】 【フラリ、と基地内部を散歩し始める―――。研究員や兵士が、引切り無しに動き回る忙しさの中、彼は静かに広場へ進むと、】 【ぽつんと置いてあるベンチに腰掛け、まだ食べていなかった昼食―――ローブの中にしまっておいた湿気たサンドイッチを、食べ始めた。】 【風の国には騒がしい事で有名な酒場がある。】 【尤も、本来は酒場であると同時に、別の"機能"をもった場所、だった筈なのだが―――。】 ―――で、そこでオレは言ってやったワケだよ。 "アンタ雷落とすのは得意なのに、自家発電はしないのか?" ってな! 『っははははははは! そうだな、神様っていやぁ雷だもんな!』 「ヘイヘイ、笑ってる所悪いがよ、神様と酒飲み交した事があるなんて与太話が、なんで普通に罷り通ってるんだ。」 なんだよ信用ねぇな。これでも知り合った悪魔の数と神様の数ならそうそう負けないぞ、オレは。 「バカバカしいったらありゃしねえな、大体アンタ、セリーナの友人? ってなんだよ、オイ。」 『おう、そうだそうだ、代理ならこんな所で酒なんて飲んでねえで地の国行って来い! 俺の故郷も滅茶苦茶なんだぞ!』 オイオイ、それならアンタらだって賞金稼ぎの端くれだろ? 小遣い稼ぎの為に命投げ出してこいよ、仕事ならたんまりあるぞ。 『ひっでえ店主だな、客に死ねと来やがった、はははは!』 「セリーナ以上に失礼な野郎だ、どうなってんだい、この店は。」 【UNITED TRIGGER。それがこの店の名前で在り、そしてこの組織の名前で在った。言わずと知れた、正義を掲げる団帯の本拠地である。】 【しかし―――本来なら其処に居るべき"彼女"はおらず、代わりに良く分からない胡散臭そうな男が今、店主を名乗っていた。】 【彼の名前はキング、此処最近、攫われたセリーナに変わって、友人として代理で店主兼指揮官を務めている、という事だそうだが。】 【集まったゴロツキ紛いの賞金稼ぎと酒を飲み交し、くだらないジョークで盛り上がっている辺りはどうにも、そうは見えない程だった。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/958
959: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 17:04:35.58 ID:cOSNuLObo >>958 【ひたひたという足音が在った。雑音の多い基地内部でも、耳を澄ませば聞こえるだろうか】 【まるで忍ぶような歩き方だ――暗殺者、あるいは侵入者か――?】 【――と、いう思考に至るかは白髪の男性次第だが、結果から言えばどちらでも無く】 【一人の若い男がふらりと広場に入ってきて、見れば彼が裸足なだけであり】 【衣服もジーンズと着崩した白シャツというラフなもの。制服組が多い中では嫌に目立ち】 ……あ、そのサンドイッチって何個か余ってたりしない? 散歩ばっかりしてたらお腹減っちゃってさ。辛くなければ味は何でも良いんだけど…… 【若者は老人にそうして声を掛けながら、ぺたぺたと歩み寄ってベンチに――つまり隣に座る】 【ふわりとした金髪、白い肌に温厚そうな顔立ち。どこか貴公子然としているが】 【逆に見れば何も考えていなさそうな男だった。線も細く、態度も不躾と言って差し支えないものだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/959
960: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 17:34:19.83 ID:7I1auojX0 >>959 【仕事の都合上、スパイや工作員といった特殊な人種と行動する事は多かった。】 【忍び足で近づいてくるひたひた、という音も、寝首を書かれた事が一度や二度では無い彼にとっては】 【何度となく聞いた音であったが―――にしても、殺気が無い。というよりは、どこか疲れている様な、そんな足音だった。】 【ソーンはゆっくりと、音のする方向へ首を振る。そして見上げた先に居た人物に対し、流石に驚愕を隠せず―――。】 ……―――ごほっ、ごほッ……、失礼、まさか"君"……いえ、"貴方"だったとは。 いや、正直驚かされましたよ、こんな所にフラフラ歩く六罪王がいるのは初耳でしたし、 それに裸足で基地を散歩中、お腹が空いたから湿気たサンドイッチを所望するとは、予想外ですな。 ―――アンドレイ・ニキシビリチャチ・ル・ダグラス・マックスウッド。 フル・ネームだと会話に支障が出そうだ、素敵な御名前ですが、今は"ダグラス卿"、とでも御呼びしましょうか。 さて、ダグラス卿。私のローブに入っているこのサンドイッチですが、確かに幾つかまだ余りがあります。チーズと、ハムと、トマト。 しかしながら、誠に僭越ではありますが……六罪王の御一人が口にするには少々―――……、安っぽい、というか、何と言いますか。 ……必要であれば我が部下を呼んで今直ぐ何かお腹に良い物を用意させますが、……どうしても、と言うなら、まあ……。 【おずおずと、ローブに入っていたサンドイッチを差し出す。時間の経過でパンが痛々しく変形し、新鮮味はゼロに等しい。】 【さて、六罪王の口に入れるには、等と忠告した彼だが、彼は彼でカノッサ機関がナンバーズ、そのNo.1に属する老兵の存在だ。】 【食に拘りが無いからこそ、こんな物を平然と"遅めの昼ごはん"として食しているのだろうが―――にしても、と言う感じだった。】 ……申し遅れました。私の名前はソーン、"参謀"という名前の方が此処では通っているでしょうか。 不肖ながらナンバーズを務めさせていただいております、言わば老兵ですな。いやはや、年は取りたくない物です。 こんな草臥れたサンドイッチでも、腹に入りさえすれば何でもいい、そんな風に思ってしまう。全く、優雅さの欠片も無い。 ―――こんな姿で初めて六罪王に御目にかかる事をどうか、お許しくださいませ、ダグラス卿。 さて、前口上はさておき、散歩という事ですが裸足で歩きまわるのは聊か感心致しませんな。 自然派にしてはこの基地はコンクリートが多過ぎるし、それに今はまだ寒い時期です、御身体には気をつけないと。 ですが、貴方程の御方がこんな所でただ、散歩をしているとも思えない。何か用事があってこの基地へ? ダグラス卿。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/960
961: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 17:58:58.09 ID:cOSNuLObo >>960 その三種類なら……じゃあ、チーズを貰える? サンドイッチってパンのほうが薄味だから、具の濃い方が好きでさ。 ……あぁ、あとその態度は変えて貰ってもいいかな。 僕は王侯貴族でも何でもないし、食に口うるさいタイプでもない ましてや僕のほうが若いわけだし……謙譲も行き過ぎると卑屈、でしょ? 【白髪の男性――歴戦の面影を垣間見せる彼が、軽装極まる若者に丁寧語と云うのは】 【どうやら、本人の方からしてもむず痒いらしい。上下関係にうるさくもなく】 【ソーンが『美味くはない』と言うサンドイッチも、気にすること無く所望して】 【差し出されれば、当然のように受け取ってぱくりと食べる。別段、まずそうな顔もしない】 【穏やかな微笑の表情を崩すこと無く、純粋に食事を楽しんでいるように見え】 ふふっ、キミのその話し方、しばらく聞いてると疑問に思えてくるね。 機関のNo.1が、年老いたとはいえそこまで丁寧だと違和感が有る……って話。 ……まあ、仮にも六罪王の僕がこんなだから、なんとも言えないんだけど。 今日は散歩ついでに閲兵ってところ。動員をかければ動くのは彼らだ 生憎とボクは前線に立てる様な人間じゃないし……戦力は知っておきたいだろう? それと……散歩っていうのは本当だよ。この間、ちょっとした手術をしたんだ 機関の技術っていうのは凄いよね、お陰で前よりも調子が良くて…――それで、キミは? お仕事の後の遅い昼って感じだけど、何か悪巧みでもしてたのかな。 【線が細いとはいえ成人男性。サンドイッチはあっという間に食べてしまって】 【『美味しかった』という感想に続けて『悪巧みでも』と尋ねかけた】 【――といっても、妙な詮索ではない。単純な疑問、というのが実際のところだった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/961
962: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 17:59:39.01 ID:+Mvcje9Io >>955 はい、動物ってそういうの、敏感ですし…… きっと、クロさんの本質に気づいているんだと、思います…… 【少なくとも、犬と戯れている人に対して悪く思う人はいないだろう】 【犬好きの人なら、これを機にコミュニケーションが取れたりするのかもしれない】 【なんにせよ、悪い方向には転ばないだろうと、思う】 なるほど……かといって、私たちにはどうすることもできないし…… ……難しいですね 【自分達が悪いことをしたなら、忌み嫌われても仕方ないのかもしれないが】 【先祖のしたことでというのは、本人たちにはどうしようもない】 【なかなかに、救われない話である】 はい、承りました……! 【クローザーの、空気を変えようとしてのテンションにこちらも乗ろうとする】 【元々の性格故に、乗りきれてるかは微妙だが】 【それでも、サイフォンに向かう彼女の気概は十分で】 【また、より良い珈琲を入れようと奮起しているようだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/962
963: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 18:23:53.56 ID:7I1auojX0 >>961 【傍目に美味しそうには見えなかったが、それでも作ったのは基地にいる専属のシェフ達だ。】 【ソーンが直々に命じて作らせたものだし、勿論不味いと言う事は無い。】 【単に、見た目と新鮮味が無い、というだけだった。】 ……貴方がそう仰るのなら、態度を改めましょう。それから、これがチーズサンドです。 ……ふぅ。いやはや……、ダグラス"君"、君も中々に豪胆と言うか、見かけよりカラッとしているのだね。 てっきり君はもう少し繊細で、口に入れるモノ等は芸術家らしく妙な拘りがある物だとばかり……こほん、失礼。 【そしてサンドを差し出すと、先程までとは打って変わって尊大な態度を見せる。】 【猫を被るのが上手いのもまた、世渡りを長く経験してきたが故、だろうか。】 【尤も、そんな付け焼刃で行き過ぎた謙遜も、ダグラスには通用しなかったようだが。】 ま、君を謀殺する為に毒を仕込んでいると言う事も無いし、安心して食べてくれ給え。 いやね、私の噂を知っている者は中々、私が手渡すモノを食べようとしないのだよ。 悪い噂ばかりが立って、ほとほと困った物です―――毒を盛って殺す等、二流のスパイしかやらないと言うのに。 【サンドイッチを手渡した直後に、笑えないジョークを口にする辺りは】 【殆ど素に戻っている、という事で間違いないだろう。これが彼の通常状態だ。】 【忌々しげにサンドを頬張ると、残りのもう一つの包み紙を開け始めた。】 ―――ナンバーを頂けた事自体が、奇跡の様な物だからね。 私は基本的に、私自身が戦闘を行う事を好まない。裏であれこれ小細工を仕掛け周り、 そうやって自分のやるべき事をやってきた、そんな卑屈で卑怯な人間だ。自己評価はこれで低いのだよ。 だから、君に対してもあまり偉そうな口は利けないのだよ、 何せ君は……その若さで"六罪王"の地位にいるスーパー・エリート。 この歳までカノッサに居るのに、No.1止まりの私からすれば、君は天上人だよ。 ……ただ、個人的に君を好いている部分はある。 君が言う通り、君も私も、"前線"に立てるタイプでは無い、からね。 以前から少し、興味と共感を持ち合せていたのだよ。君は六罪王にしては、不思議な人間だ。 ―――……手術、という事は怪我を? ふふっ……矢張り、君は少し変わっているな。普通なら、自分からそんな事は口外しない。 六罪王として怪我を負ってしまっては、プライドや誇りが赦さない筈。惜しげも無くそれを話す君は、変わり者だよ。 そう、変わり者……少なくとも、このサンドを美味しいと思えるほどには、ね。 私の方はそう、仕事の合間の休憩、だな。気分転換は勿論だが……ククッ。 そうだな、悪巧みというのも、まあ強ち間違ってはいない。 ―――そうだな、ランチには楽しい話が付き物だ。少し私の"悪巧み"について話そうか。 君は……ダグラス、君は何故カノッサに身を置いているんだね? 自分の目的の為か? それとも、カノッサの掲げる目標に賛同し、それに心酔しているから、かね? 【ソーンは新たなサンドを頬張りつつ、少し暗くなってきた空を見上げながら、言葉を続けた。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/963
964: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 18:30:47.12 ID:eUjDi02v0 >>962 ...................。 【珈琲のできるまでの待ち時間】 【ゆったりとした時間の中】 ..........ゴホン。 【静寂に彼の咳払いが一つ】 【腕を組んだり脚を組んだり】 【見ればどうにも落ち着かない様子だ】 あ、イヤ。すまない…思えばこうやって他人と一緒にいるは慣れてなくて... 【お互い似たような境遇で意気投合していたが、今更気付いたようだ】 【そりゃヒトと話すことすらロクにないのに】 【こうやって他人と同じ空間にいるなんて一昨日まで経験しなかったのだから】 こういう時、何話したらいいのか...分からん... 【そう、頭を抱えていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/964
965: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 18:52:14.13 ID:+Mvcje9Io >>964 …………。 ……? 【サイフォンに意識を向けていると、突然の咳払い】 【どうしたのかと思い、彼の方へ目を向ける】 【すると、どうにも居心地の悪そうな様子がうかがえる】 【どうしたのかと思うと、視線に気づいた彼が説明してくれた】 あぁ、なるほど……わかります、その気持ち 【氷雪は珈琲を作っていればいいわけだが、クローザーにはやることもない】 【この状態でほったらかされたら、氷雪もあぁいう風になるのは目に見えていた】 うーん……たしかに、世間話って…… 実は、難しいですよね…… 【実をいうと、氷雪の方でも話題が一杯目を淹れているときに発したもので尽きたから黙ってしまっていたわけだが】 【何気なく今日はいい天気ですねというだけなら、流石に氷雪でもできるが】 【そこからかいわを続けるだけの展開力がないので、それを切り出すのは如何なものか】 【しかし、会って二日目でしかない両者の間には、話しても悲しくなるような共通項しかなく】 【なかなかいい話題というのは出てこない】 ……そうだ クロさんって……何か、趣味とかあります……? 【精々この程度の話題しか、口下手な彼女には用意できなかった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/965
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