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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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960: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 17:34:19.83 ID:7I1auojX0 >>959 【仕事の都合上、スパイや工作員といった特殊な人種と行動する事は多かった。】 【忍び足で近づいてくるひたひた、という音も、寝首を書かれた事が一度や二度では無い彼にとっては】 【何度となく聞いた音であったが―――にしても、殺気が無い。というよりは、どこか疲れている様な、そんな足音だった。】 【ソーンはゆっくりと、音のする方向へ首を振る。そして見上げた先に居た人物に対し、流石に驚愕を隠せず―――。】 ……―――ごほっ、ごほ
ッ……、失礼、まさか"君"……いえ、"貴方"だったとは。 いや、正直驚かされましたよ、こんな所にフラフラ歩く六罪王がいるのは初耳でしたし、 それに裸足で基地を散歩中、お腹が空いたから湿気たサンドイッチを所望するとは、予想外ですな。 ―――アンドレイ・ニキシビリチャチ・ル・ダグラス・マックスウッド。 フル・ネームだと会話に支障が出そうだ、素敵な御名前ですが、今は"ダグラス卿"、とでも御呼びしましょうか。 さて、ダグラス卿。私のローブに入っているこのサンドイッチですが、確かに幾つか
まだ余りがあります。チーズと、ハムと、トマト。 しかしながら、誠に僭越ではありますが……六罪王の御一人が口にするには少々―――……、安っぽい、というか、何と言いますか。 ……必要であれば我が部下を呼んで今直ぐ何かお腹に良い物を用意させますが、……どうしても、と言うなら、まあ……。 【おずおずと、ローブに入っていたサンドイッチを差し出す。時間の経過でパンが痛々しく変形し、新鮮味はゼロに等しい。】 【さて、六罪王の口に入れるには、等と忠告した彼だが、彼は彼でカノッサ機関がナンバーズ、そのNo.1に属する老兵の存在
だ。】 【食に拘りが無いからこそ、こんな物を平然と"遅めの昼ごはん"として食しているのだろうが―――にしても、と言う感じだった。】 ……申し遅れました。私の名前はソーン、"参謀"という名前の方が此処では通っているでしょうか。 不肖ながらナンバーズを務めさせていただいております、言わば老兵ですな。いやはや、年は取りたくない物です。 こんな草臥れたサンドイッチでも、腹に入りさえすれば何でもいい、そんな風に思ってしまう。全く、優雅さの欠片も無い。 ―――こんな姿で初めて六罪王に御目にかかる事
をどうか、お許しくださいませ、ダグラス卿。 さて、前口上はさておき、散歩という事ですが裸足で歩きまわるのは聊か感心致しませんな。 自然派にしてはこの基地はコンクリートが多過ぎるし、それに今はまだ寒い時期です、御身体には気をつけないと。 ですが、貴方程の御方がこんな所でただ、散歩をしているとも思えない。何か用事があってこの基地へ? ダグラス卿。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/960
961: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 17:58:58.09 ID:cOSNuLObo >>960 その三種類なら……じゃあ、チーズを貰える? サンドイッチってパンのほうが薄味だから、具の濃い方が好きでさ。 ……あぁ、あとその態度は変えて貰ってもいいかな。 僕は王侯貴族でも何でもないし、食に口うるさいタイプでもない ましてや僕のほうが若いわけだし……謙譲も行き過ぎると卑屈、でしょ? 【白髪の男性――歴戦の面影を垣間見せる彼が、軽装極まる若者に丁寧語と云うのは】 【どうやら、本人の方からしてもむず痒いらしい。上下関係に
うるさくもなく】 【ソーンが『美味くはない』と言うサンドイッチも、気にすること無く所望して】 【差し出されれば、当然のように受け取ってぱくりと食べる。別段、まずそうな顔もしない】 【穏やかな微笑の表情を崩すこと無く、純粋に食事を楽しんでいるように見え】 ふふっ、キミのその話し方、しばらく聞いてると疑問に思えてくるね。 機関のNo.1が、年老いたとはいえそこまで丁寧だと違和感が有る……って話。 ……まあ、仮にも六罪王の僕がこんなだから、なんとも言えないんだけど。 今日は散歩ついでに閲兵ってところ。動員をかければ動くの
は彼らだ 生憎とボクは前線に立てる様な人間じゃないし……戦力は知っておきたいだろう? それと……散歩っていうのは本当だよ。この間、ちょっとした手術をしたんだ 機関の技術っていうのは凄いよね、お陰で前よりも調子が良くて…――それで、キミは? お仕事の後の遅い昼って感じだけど、何か悪巧みでもしてたのかな。 【線が細いとはいえ成人男性。サンドイッチはあっという間に食べてしまって】 【『美味しかった』という感想に続けて『悪巧みでも』と尋ねかけた】 【――といっても、妙な詮索ではない。単純な疑問、というのが実際のところだ
った】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/961
962: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 17:59:39.01 ID:+Mvcje9Io >>955 はい、動物ってそういうの、敏感ですし…… きっと、クロさんの本質に気づいているんだと、思います…… 【少なくとも、犬と戯れている人に対して悪く思う人はいないだろう】 【犬好きの人なら、これを機にコミュニケーションが取れたりするのかもしれない】 【なんにせよ、悪い方向には転ばないだろうと、思う】 なるほど……かといって、私たちにはどうすることもできないし…… ……難しいですね 【自分達が悪いことをしたなら、忌み嫌われても仕方ないのかもし
れないが】 【先祖のしたことでというのは、本人たちにはどうしようもない】 【なかなかに、救われない話である】 はい、承りました……! 【クローザーの、空気を変えようとしてのテンションにこちらも乗ろうとする】 【元々の性格故に、乗りきれてるかは微妙だが】 【それでも、サイフォンに向かう彼女の気概は十分で】 【また、より良い珈琲を入れようと奮起しているようだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/962
963: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 18:23:53.56 ID:7I1auojX0 >>961 【傍目に美味しそうには見えなかったが、それでも作ったのは基地にいる専属のシェフ達だ。】 【ソーンが直々に命じて作らせたものだし、勿論不味いと言う事は無い。】 【単に、見た目と新鮮味が無い、というだけだった。】 ……貴方がそう仰るのなら、態度を改めましょう。それから、これがチーズサンドです。 ……ふぅ。いやはや……、ダグラス"君"、君も中々に豪胆と言うか、見かけよりカラッとしているのだね。 てっきり君はもう少
し繊細で、口に入れるモノ等は芸術家らしく妙な拘りがある物だとばかり……こほん、失礼。 【そしてサンドを差し出すと、先程までとは打って変わって尊大な態度を見せる。】 【猫を被るのが上手いのもまた、世渡りを長く経験してきたが故、だろうか。】 【尤も、そんな付け焼刃で行き過ぎた謙遜も、ダグラスには通用しなかったようだが。】 ま、君を謀殺する為に毒を仕込んでいると言う事も無いし、安心して食べてくれ給え。 いやね、私の噂を知っている者は中々、私が手渡すモノを食べようとしないのだよ。 悪い噂ばかりが立って、ほとほと困
った物です―――毒を盛って殺す等、二流のスパイしかやらないと言うのに。 【サンドイッチを手渡した直後に、笑えないジョークを口にする辺りは】 【殆ど素に戻っている、という事で間違いないだろう。これが彼の通常状態だ。】 【忌々しげにサンドを頬張ると、残りのもう一つの包み紙を開け始めた。】 ―――ナンバーを頂けた事自体が、奇跡の様な物だからね。 私は基本的に、私自身が戦闘を行う事を好まない。裏であれこれ小細工を仕掛け周り、 そうやって自分のやるべき事をやってきた、そんな卑屈で卑怯な人間だ。自己評価はこれで低いの
だよ。 だから、君に対してもあまり偉そうな口は利けないのだよ、 何せ君は……その若さで"六罪王"の地位にいるスーパー・エリート。 この歳までカノッサに居るのに、No.1止まりの私からすれば、君は天上人だよ。 ……ただ、個人的に君を好いている部分はある。 君が言う通り、君も私も、"前線"に立てるタイプでは無い、からね。 以前から少し、興味と共感を持ち合せていたのだよ。君は六罪王にしては、不思議な人間だ。 ―――……手術、という事は怪我を? ふふっ……矢張り、君は少し変わっているな。普通
なら、自分からそんな事は口外しない。 六罪王として怪我を負ってしまっては、プライドや誇りが赦さない筈。惜しげも無くそれを話す君は、変わり者だよ。 そう、変わり者……少なくとも、このサンドを美味しいと思えるほどには、ね。 私の方はそう、仕事の合間の休憩、だな。気分転換は勿論だが……ククッ。 そうだな、悪巧みというのも、まあ強ち間違ってはいない。 ―――そうだな、ランチには楽しい話が付き物だ。少し私の"悪巧み"について話そうか。 君は……ダグラス、君は何故カノッサに身を置いているんだね? 自分
の目的の為か? それとも、カノッサの掲げる目標に賛同し、それに心酔しているから、かね? 【ソーンは新たなサンドを頬張りつつ、少し暗くなってきた空を見上げながら、言葉を続けた。】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/963
964: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 18:30:47.12 ID:eUjDi02v0 >>962 ...................。 【珈琲のできるまでの待ち時間】 【ゆったりとした時間の中】 ..........ゴホン。 【静寂に彼の咳払いが一つ】 【腕を組んだり脚を組んだり】 【見ればどうにも落ち着かない様子だ】 あ、イヤ。すまない…思えばこうやって他人と一緒にいるは慣れてなくて... 【お互い似たような境遇で意気投合していたが、今更気付いたようだ】 【そりゃヒトと話すことすらロクにないのに】 【こうやって他人と同じ空間にいるなんて一昨日まで経験しなかった
のだから】 こういう時、何話したらいいのか...分からん... 【そう、頭を抱えていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/964
965: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 18:52:14.13 ID:+Mvcje9Io >>964 …………。 ……? 【サイフォンに意識を向けていると、突然の咳払い】 【どうしたのかと思い、彼の方へ目を向ける】 【すると、どうにも居心地の悪そうな様子がうかがえる】 【どうしたのかと思うと、視線に気づいた彼が説明してくれた】 あぁ、なるほど……わかります、その気持ち 【氷雪は珈琲を作っていればいいわけだが、クローザーにはやることもない】 【この状態でほったらかされたら、氷雪もあぁいう風になるのは目に見えていた】 うーん……たしかに、
世間話って…… 実は、難しいですよね…… 【実をいうと、氷雪の方でも話題が一杯目を淹れているときに発したもので尽きたから黙ってしまっていたわけだが】 【何気なく今日はいい天気ですねというだけなら、流石に氷雪でもできるが】 【そこからかいわを続けるだけの展開力がないので、それを切り出すのは如何なものか】 【しかし、会って二日目でしかない両者の間には、話しても悲しくなるような共通項しかなく】 【なかなかいい話題というのは出てこない】 ……そうだ クロさんって……何か、趣味とかあります……? 【精々この程度の話題しか、
口下手な彼女には用意できなかった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/965
966: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 18:57:34.24 ID:cOSNuLObo >>963 【ソーンの口調が変わると満足したのか、無言で一つ頷いてみせた】 【それから――首や手を横に振って、"繊細"という一点を否定する】 そりゃ、ボクは自分の作品には何かと拘るよ。絵の具の色が褪せててダメだとか 普通の人なら全く気にしないような小さい点も……でも、普段からそれじゃ疲れるだろう? だから食べ物にもこだわらないし……キミが毒を盛ることもないと思った。 六罪王の座はまだ空いているし、キミは権力欲に溺れている感
じもしないからね "参謀"だなんて名を持つ人間が、そうそう浅ましい真似をするとも思わないし。 【『だろう?』――なんて気軽に返す辺りは、底が知れないと感じられるかもしれない】 【こういう話し方は面と向かって当人にするものではなく、考えを同じくする他者とするものだ】 【それを平然とする辺りは、少なくとも豪胆≠ニいう見方が出来るだろう】 ……ボクは弱い。殴り合いならそこら辺の子供にだって負ける自信がある。 事実、剣の達人とはいえ少女に遅れを取ってね。胴を真っ二つに斬られたんだ 手術はそれを完治させた。……
ボクは覇道を行く気は無いからね、弱い面だって幾らでも見せるさ それで……カノッサに身を置いた理由はね、自分の目標の為なんだ。 ボクの夢は『まだ見ぬ芸術の創出』…――でも、既に偉大な先人が大勢いる。 ……そこで、目線を変える事にした。何か、極地と言える場所に立って見たら違うものが分かるかもしれない その点で六罪王というのは完璧だよ。悪という概念のトップで、何より自由だ 何者にも縛られず世界中を見て回れる……―便利だからなった、というのが本音だね。 【そういう点では、カノッサに賛同している点はあまりない。――そこ
までハッキリ言いのける】 【いくら六罪王とはいえ、その組織の基地内で言うにはいささか憚られる様な言い方だが】 【やはり気にする様子は無かった。顔をソーンに向けながら、改めて口を開き】 ……ボクは他の六罪王やナンバーズと違って、よくブレるんだ 以前『お前は人としての基板が歪んでいる』って言われたけど、多分そのとおりでさ。 だから、明確な理念や目標が無い。全ては気まぐれで動いてる。 ……こんなことを他の機関員に聞かれたら怒られそうだから、ここだけの秘密ってことで、ね? …――それじゃあ今度はキミの番だ。"悪巧み&
quot;について、聞かせて貰おうかな。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/966
967: 鳩ヶ谷 廉 ◆eKWCneGadk [sage] 2015/03/25(水) 18:57:53.14 ID:JylRJ3xdO 【路地裏】 【ぼろぼろの黒い外套──あちらこちら茶色く汚れている──と千切れた帽子】 【凜然と輝いていた自警団の紋章は薄汚れている──】 【鞘に収まる大剣を杖のようにして、汚い道を歩く。】 あああッ…め、めめ、目に見えるもの全てがててて敵に見えるぅうッ… 【──結論から言えば青年はドラクレアで遭難していた。】 【修行というよりは試練。修行のつもりで臨んだつもりがとんだ苦行になってしまった。】 【精神にほんの少し異常を来し、言葉通り目に
見えるものが懐疑的に捉えられる。】 【そのはずなのに──どこか居心地がよくも感じられる……。】 ふン!「ふべしッ!」 【なぜだか感覚も冴え渡る様子。見た目に油断し近づいたスリをいち早く撃退。】 【自衛にはなったが──近づいたから攻撃したと言う機械的な対応。】 【──頗る危険に感じられる。そしてそんな自分の異常さに自分で気づいている。】 あああ。路地裏から離れられないッ…! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/967
968: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 19:04:50.50 ID:eUjDi02v0 >>965 しゅ、趣味か......強いて言うなら... 【腕を組んで考え始めた】 【無自覚なのだろうか、結構な考える】 【暫く考えて】 あるには...ある...な。 うん... いや、趣味というかなんというか...その... 【なかなか言い出さない、口を濁すというか】 【何か言いにくそうだ】 その...俺って嗅覚がそこそこ良いわけでさ 氷雪の作る珈琲とか、いい香りのものとか好きなんだ... 【だから、と区切って】 その...花屋巡りが好きなんだ...どの国いっても、 花屋を探すのが好き
なんだ 【と、ここまで言い出した辺りで】 【恥ずかしいのだろうか、顔を伏せた】 いや、なんかオレ女々しいな...変なとこで... http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/968
969: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 19:21:50.92 ID:7I1auojX0 >>966 【弱い。そう、あっさりと言い切ってしまう辺りは流石に、六罪王としての風格を感じさせる物だった。】 【単に戦闘力や野望の大きさで伸し上がってきた様なタイプでは無い、もっと別の意味で"底知れぬ"何かが見える、】 【そんな相手と今ソーンは言葉を交わしていたのだ。そしてそれは、腕自慢と話すよりある意味緊張するのもまた確かだった。】 ふむ―――同感だね、私も基本的に殴り合いは大嫌いだ。 流石に子供に後れを取る様な事まで
は無いだろうが、女性なら分からないね。 なにせ、この世界には強い女性が多い。君の言う剣士の少女とやらもそうだ、恐ろしいよ、全く。 で、その怪我の為に手術を、か―――なるほど、合点がいった。 しかし、弱い部分を露呈できると言うのは、それそれで君が"強い"証拠かもしれんな。 事実、そんな風に振舞って居ても、君を抹殺出来る人間は此処には恐らく存在しない。 弱みを見せられる、と言うのも一つの強さだ。私など、去勢を張るので精一杯だよ。 ……先程の話に繋がるが、君は本当に芸術肌、なんだろうね。 抱
えた大きな目標に対して真摯で在り過ぎるが故に、他に対しては少しズボラな様だ。 批判をしているのではないよ、むしろ―――常に神経を尖らせて、 あることないこと考え込んで策謀を張り巡らせていないと窒息してしまう私からすれば 君の自由さは少々羨ましくなる程だ。そうやって、熱を入れるだけの目標が―――あるだけでも、な。 【カノッサの掲げるそれとは少し違う、目標を持つダグラス。】 【それを基地の、誰が盗聴しているとも分からない状況で、平然と言ってのける様は】 【ソーンには肝が据わっている様にも、自由で奔放な様に
も見えた。だが、それを咎めようとは、しなかった。】 ふふ……くくっ。いや、それを私の様な人間の前で堂々と語れる君には、感嘆するよ。 今の言葉に嘘は無いだろう。これでも結構、嘘を見抜く能力だけは他人に誇れると自負していてね。 君のソレは機関として見れば厄介で、他のナンバーズや仕事熱心な研究部が聞けば、苛立ちそうなモノだった。 熱心なナンバーズから命を狙われても文句は言えない―――まあ、六罪王の君を殺せる物が居るのかは、不明だがね。 ―――しかし、私は特に問題は無いと思っている。 君が掲げる理想や目標が
、カノッサに迎合する物ではないと知って尚、何の問題も無いと思っているのだよ。 何故だと思うね? 答えは簡単だ。ダグラス君、質問に質問を重ねる様で申し訳ないが君にもう一つ聞こうか。 ――――――――――――では、現行のカノッサが掲げる崇高な理念、とやらは一体、どんな物だね? 【長年機関に尽くし、そして身を置いてきた老兵の口から放たれたのは、予想外の言葉だった。】 【まるで、そんな物が本当にあるのか、と言いたげな―――そんな、嘲笑を込めた言葉であった。】 /すみません、次のレスが少し遅くなります……! 恐ら
く八時過ぎごろになるかと思います、申し訳ありません! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/969
970: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 19:44:21.91 ID:cOSNuLObo >>969 芸術肌≠ゥ……良いね、その言い方。色々抜けてるってよく言われるからさ 一般的にみた善悪の存在とか理念とか、理解は出来るけどどうでも良いんだ だから、さっき言ったことを誰かが聞いて怒るだろうっていうのも分かる。 ……けど、どうでも良い。ボクは能力にだけは絶対の自信を持っているし その点では決して誰にも引けを取らないと思っているから。……勝てないけど、死なない自信かな。 ……―それにしても妙なことを聞くんだね?答えはまあ
、あるけどさ 【自分が語った内容に続けてソーンが口にした事は、泰然自若としたダグラスでも】 【やはり、意外ではあったらしい。柔軟ながらも機関への忠誠は絶対】 【それがダグラスのソーンへの評価だったから、なのだが――ふと、顎に手をやって】 世界を混沌に導くこと=c…機関の理念っていうと、そんなイメージだね。 ……まあ、ボクに言わせれば崇高でも何でもないし、だいぶ適当だ 世界征服と言ってくれたほうが分かりやすいよね。事実、いくつかの都市を占領しているしさ。 それで…――キミはどう考えているのかな。まるで別の案
が有るような言い方だけど。 【ジッと、好奇心に溢れた子供のような視線がソーンの目元に注がれる】 【相手の思想に感銘を受ける――そういう類の輝きではない。純然たる興味があるのだった】 /レスの時間、把握です!どうぞお気になさらず、のんびり待っておりますのでー。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/970
971: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 19:50:19.17 ID:+Mvcje9Io >>968 お花ですかぁ……ちょっと、意外でした でも、いい趣味だと思いますよ……わたしも、花は好きですし…… 男の人だからといって、女らしい趣味してても……悪くはないと、思います 【抽出できた珈琲をカップに注ぎながら、そう答える】 【犬の件といい、やはり内面は穏やかな気性の持ち主なんだなぁと、氷雪はしみじみ思った】 ここでは、花の香りはありませんので…… こっちの香りを、楽しんでもらえたら、嬉しいですね 【そんな風に返しながら、二杯目の珈琲をテ
ーブルに置く】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/971
972: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 20:30:33.17 ID:eUjDi02v0 >>971 そ、そういうものか...うむ... 【彼女の言葉になんとなく励まされた気がした】 【そういった趣味があっても良いのだと、少し気が楽になった】 うん...おいしい...また今度、淹れ方教えてくれよ こういう香りにも興味が湧いてきた 【彼女の淹れてくれた珈琲を飲んで、そう問いかけた】 【彼もまた新たな好きな香りを見つけれたのだろうか】 ...お会計頼むよ。いくらかな? 【そう言って立ち上がって財布をポケットから取り出した】 【結構な時間話し込んでしまったの
か、時間がかなり過ぎている】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/972
973: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga] 2015/03/25(水) 20:52:07.30 ID:ABVPwWpy0 【街中――児童公園】 【桜が植えつけられたその場所。種類はいわゆる桜と違うのか、既に花は満開になっていて】 【まだ散りはしない満開の花の間を抜けていくように、――ふわりと、桜の花びらのようなものが舞い上がっていった】 …………――えい、 【ちらちらと舞って踊るのは桜の花びらのよう、だけれど、淡く光っているのを見れば、違うと気付け】 【ようく見れば魔力光であるのも分かる。魔力の塊――欠片、それがまるで桜の花び
らのようになっていて】 【きらきらと舞う中に佇むのは少女の人影、ひょい、と、気の抜けた仕草で宙を指差せば、そこに豪奢な花が咲き誇り】 【真っ黒の髪は腰の長さまで伸びる、頭の天辺には少し緩く編んだ花の冠が乗るが、その花もまた魔力色に煌き】 【瞳は左右で色違いの両眼、黒と赤、どちらも蛇の目のように丸く、少し釣っていて。右耳には片方だけのピアスがあり】 【紺色のセーラー襟のブラウスに深い赤のミニスカート。くしゅっと重なった布地は内側からパニエにふくらみ】 【足元は爪先の丸いパンプス、羽織っているのは薄手のケープで、そ
れが時折ふわりと揺らぎ】 【魔力を辺りに撒き散らして、その中でいろんなことを試す。例えば魔術だったり、ただ、魔力を花の形にするとか】 【魔力を操る練習をしているようだった。さっき指先で咲かせた花は既に朽ちて、また桜の花弁のように散り飛び】 【ついと立てたままの指を宙で引けば、爛漫に桜の花を実らせた線が一本引かれ。それも、また、夜に光って散っていく】 【――魔力と戯れる遊戯は夜の中でよく目立っていた。風に散る魔力で出来た花弁も、どこまでも飛んでいくようで】 【そのうちに掠れて消えてしまうものだけど――、ほんの少
し早い、桜吹雪とも、少し似ていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/973
974: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 21:08:03.27 ID:nVajtj9Ao >>970 【確かに、ソーンは機関への忠誠心だけは他者に負けを知らぬ程、深い。】 【だがしかし、"愛国者"が皆、須らく"右翼"かといえば、そうでないのもまた事実であって。】 【サンドイッチを口に放り込むと、彼は手早く租借して半ば無理やりに飲み込み―――言葉を続けた。】 私は君と違って、殺される可能性も殺す可能性も秘めている、危うい存在だ。 だからあまり、大声では言えない事ではあるのだが―――君は、あくまで"芸
術肌"だから、ね。 私が何をしようとしているのか、話した所で真っ先に殺されると言う事もなさそうだ、私の考えを言わせて貰おう。 そう―――君の意見は尤もだ。"だいぶ適当"だと評したね、正解だ。 私も随分と、ふわふわした目標だと思っているし、正直に言えば"曖昧"過ぎる。 組織と言う巨大な存在が、一つに纏まるには絶対的な忠誠を捧げる為のカリスマを用意するか、 若しくは全員が同じ気持ちに慣れるようなわかりやすい"目標"、"着地点"の何れかが必要になる。そうだろう? ――
―だが残念な事に、現在のカノッサにはそのどちらもが欠けている、著しくな。 カリスマ、我らが頼るべき絶対の存在、リーダーと呼べる"罪神"……彼が最後に声明を発したのは何時だ? 我らが辿るべき道は? 全員が一丸となって目指すべく目標は? 理念は? それが混沌の一言で片付けられていいのか? 何もないのだよ、この組織には"確固たる存在理由"も、"崇拝すべき一人の首領"も、何も。 ではなぜ、いつも人で溢れかえっているのか、その答えは単純だ。 君のように、"自分の目標の為"にこの悪の
吹き溜まりを利用しようとする者が圧倒的に多いから、だ。 つまり現在、カノッサとは組織として動く悪の集団などではなく―――"ゴロツキの為の武装提供ボランティア"と化しているのだよ。 各々が各々の目標の為に利用し、そのために予算を食いつぶし、人員を酷使し、そして勝手に散っていく。 それもこれも全て、動きを見せぬ罪神とふわふわとした理念に問題がある。私はこの組織にかつてより忠誠を誓ってきた。 しかし、"現状"カノッサにおいて何を、どうして、誰に、どう、忠誠を誓えば良いのかまったく、わからない
状況なのが気に入らんのだよ。 世界征服。そう、君は言うが一体どれだけの人間が今それを目指して動いているかね。 ハッキリ言わせて貰うが、このままではカノッサが組織として纏まる日は永久に来ないだろう。 そしてだからこそ、私は私の"忠誠"の為に、組織の為に、動いてやろうと重い腰を上げたのだよ。 まあ、とどのつまり、君は反逆者にはなりえない。いや、君以外もそうだ。 なんといっても、叛逆するに足りうるだけのルールや組織としての基盤が、緩いのだから、ね。 【"時代が変った"―――そういいたいのだ
ろうか。】 【ソーンは苦々しげに言葉を吐き出すと、現状に覚える不満をぶつけた。】 【そして立場的には上司である所のダグラスに、臆面もなく伝える―――カノッサを、変える為に動いているのだ、と。】 /大変遅くなってしまい、申し訳ありません。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/974
975: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 21:20:39.91 ID:+Mvcje9Io >>972 そういうものですよ……はい むしろ……そのギャップも、ありかも、です? 【強面の割りに、全体的に優しい雰囲気の内面】 【そんなギャップに、なんだかほっこりとした気持ちになる】 【いわゆるギャップ萌えというやつだが、その用語を純真な彼女は知らなかった】 はい、是非とも…… あ、でもここで教えていいのかな……家に来てもらうとか……? 【喫茶店にとって珈琲の淹れ方は、生命線の一つである】 【さすがに、いくら客がいないといえ従業員が店で堂々と
していい行為ではない】 【また別の場所で、こっそりとやるしかなさそうだ】 500円です…… また、来てくださいね? 【レジのとこに移動しながら値段を告げる】 【チェーンでない喫茶店での値段としては、割といい値段】 【でもお店は閑古鳥、何故だ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/975
976: ダグラス ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/25(水) 21:31:57.89 ID:cOSNuLObo >>974 …………、……――――。 【ソーンの言葉に引き込まれるように、向けた視線は揺らぐこと無く彼を見つめ】 【その一方で、ダグラスの脳裏には一個の集団と一人の男が浮かんでいた】 【カノッサ同様に名目上の頭目は『虚構』――件の場合は、神であり】 【そして実際には一人の男がその集団を率いていたのだ】 【カノッサと違うのは其処だ。少なくとも、その一団は彼の一声でしっかりと纏まり動いていた】 【――身近で見ていたから、なおさら思う。
ソーンの言葉に誤りはない、と】 【カリスマを持った、実像を伴う頭が無い。故に便利な巣窟≠ニ化している】 【局地で強くとも大局で劣るのはカノッサ機関の悪癖だが、それも通じるところがあるのだろう】 【やがて肌を撫でるようにしていた手は膝に置かれて、ベンチにぎぃ、と身体を預け】 ……その考え、聞く人が聞いたら本当に君のことを殺しそうだね。 ボクはまさに利用する側≠セから構わないけど…… 確かに、ボクは反逆者に成り得ない。じゃあキミはどうなんだって、そういう話だろう? カノッサ機関が好きなキミは、作り上げられた虚
像の罪神サマが好きじゃあない。 というより……そういう存在を祭り上げてる現在の体制が嫌なのかな。 ――まあ、それは良いんだ。問題は腰を上げたキミが、次に何をするかさ 【言葉を一度切ってから――ダグラスはソーンを指さした。キミは=\―】 キミは……表立って動くタイプじゃないと言うのは、さっき聞いた。ボクもそうだと思う。 だからスペルビオの代わりに頭目に収まって、機関を何とかしてやろうとは思ってない。 けど『何とかするという気持ち』はある…――どうするのかは、まだ話せない? ……ボクはあまり権謀術数というのが得
意じゃない。むしろ頭をつかうのは苦手だ けど、こういう時は大抵軽い神輿≠担ぐモノだと思うんだけど……どう? 【ソーンほどの男が、ラフで非威圧的とはいえ六罪王を相手に愚痴だけを言うはずもない】 【苦々しげな彼とは対照的に、ダグラスは楽しそうだった。ワクワクする――雰囲気でそれが伝わってしまうだろうか】 【なにせ、ダグラスは外野≠ネのだ。加えて勝てないが負けない≠ニいう能力への自負を持っている。故に、気持ちに余裕があると見えた】 /いえいえ、どうぞお気になさらず〜 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4
vip/1425741001/976
977: クローザ [sage] 2015/03/25(水) 21:42:37.07 ID:eUjDi02v0 >>975 どこでもいいよ、氷雪の作った珈琲を学べるならな ...あ、でも店じゃ迷惑かな...となると家かな... 【いくら人が少なくても他のお客さんがいる中では迷惑だろう】 【他に教えてもらえそうな環境は自然と限られてくる】 ああ、五百...と、ピッタリね 当然、また来るよ 【小銭が丁度あってお釣りなしで出す】 【ふと旅人の身分で収入とかは大丈夫なのだろうか?】 【そう言ってフードを被る】 【犬耳は隠れて、いつもの不審者っぽいスタイルだ】 ...美味しかった。
さて、俺もそろそろ行かなきゃな 【用事があるのだろうか、立ち上がって店を出ようとする】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/977
978: No.1 ソーン ◆/iCzTYjx0Y [saga] 2015/03/25(水) 22:01:49.58 ID:nVajtj9Ao >>976 【作り上げられた形だけの統制と、そこに群がった幾人もの悪人達。】 【それ自体は決して間違ったことではない、この世界にはそんな吹き溜まりもきっと、必要だ。】 【しかし行き場を失った悪党の居場所としての機能を負う為に、カノッサは元来存在していたのか、違う筈だった。】 その通り。今のカノッサで、居心地が良いと考えている輩からすれば私など異端者も異端者。 罪神に弓弾く逆徒と呼んで差し支えないだろう、だが、その彼らが護ろうとし
ているのは"自分の居場所"であって カノッサという組織でもなければ罪神という忠誠を誓うべく相手でも無い―――もったいない、実にもったいない話だよ。 これだけの設備と人員が、目的があやふやなままにエネルギーを消耗していくなど、勿体無いにも程がある。 逆に言えば、それだけの可能性を秘めていながら我々は"燻っている"のだろう、ボーッとしているのだろう。 ―――だから取り戻す、恐怖としてのカノッサを。 世界に名だたる、大悪党の象徴としてのカノッサを。 ……しかし、かといって君の言うとおり
、私にそんな組織を引っ張るだけのカリスマや能力は存在しない。 だが惨状を放って置くわけにもいかない、老婆心を働かせた"老害"が思いつく方法は、矢張りそれも君の考えと同じ。 ―――その神輿が誰で。何をしようとしているのか、細部までは語れないが、ね。 権力を集中させるにはそれ相応の"戦力"が必要なのは確かだ。そして、それを完全に制御するだけの、"ブレイン"もね。 こんな言葉を知っているかね、ダグラス君。 "知恵無き力に、勝利は無く" "力なき知恵にもまた、勝利は無
い" ―――必要なのは両方だ。武力と、それを御する頭脳。 長年、私に足りていなかったその"もう片方"が手に入りかけている。 だから、君に悠長に語ることが出来るのだよ。もう、恐れる必要も、畏まる必要もないから、ね。 【この男の言葉が何を意味しているのか、それはまだハッキリとはしていない。】 【しかし彼が目指すのは"変革"と、そして"支配"だった。そのために用意した"戦力"。】 【それが合わさる事で、本来のカノッサの―――"征服"を掲げる統制の取れた組織を取り戻す。
】 【それが、ソーンの狙いであった。】 ……まあ、その点君は"上司"でありながら、1人の"外野"なのが少々羨ましい限りだよ。 客観的に現状を鑑みることが出来るし、その上権力も持ち合わせている。どうだね、ダグラス君。 君にとって、今の機関は居心地の良い物かね。それとも―――私の"戦力"に加わりたくなる程、退屈なものかね。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/978
979: 霜降氷雪 [sagesaga] 2015/03/25(水) 22:15:28.41 ID:+Mvcje9Io >>977 ですね…… 今度、遊びに来てください……歓迎、します 【次の約束ができそうで、嬉しく思う】 【流浪の民である彼と関わろうとなると、運を天に任すのは避けたいところ】 【異端どうこう抜きにしても、純粋に好感の持てる相手とまた逢えるというのを、喜ばない理由はない】 大分、話し込んじゃいましたしね……楽しかったです あっ……珈琲の淹れ方、いつ教えましょうか……? 【もらった代金をレジに入れたところで、具体的な予定を決めていないことに気づく】
【約束なしにまた会うとなると、部屋の掃除などもあるしなかなか大変そうだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/979
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