[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)00:30 ID:4DP7hLdvO携(1/9) AAS
【何処かの倉庫】

【例え昼まであっても人で賑わいはしないであろう寂れた倉庫群、すっかり夜も更けてきて灯りもまばらにつき始めている】
【所々に潮風に当てられた錆が目立ちおおよそ廃墟と呼ぶにふさわしい】

【その倉庫群の奥からカツカツと靴の音を響かせて男が闊歩してくる】

【男の風貌は黒いローブで全身を包み込みフードで口元近くまで顔を隠している】
【緑色の髪がフードから溢れて見え、両耳には逆十字のピアスをしている】

今日の寝床はここでいいか。ま、昨日よりは上等だろう
省3
346
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)01:10 ID:4DP7hLdvO携(2/9) AAS
>>344
あぁ?んだこのクソガキは…

【此方側にトテトテ近ずいてくる子供を見て男は顔をしかめる】
【背丈や服装は良くいる子供と同じようなものだがヘッドギアや鎖、そして何より一際目立つ背中の戟が違和感を感じさせた】

【何にせよまともではない、と男は男の頭の中で自己完結。分からないことを考えても時間の無駄だと感じたのだろう】

チッ、昨日といい今日といい最近のガキは夜遊びがブームなのかぁ?良い時代にもんだなぁおい

【舌打ちをした後小さくぼやき少年を吟味するように見る】
【涙を浮かべながら男に訴えている姿は見た目のまんまといえる】
【少年を暫く見つめた後男は口を開き──】
省6
351
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)01:47 ID:4DP7hLdvO携(3/9) AAS
>>349
【男の後に少年が何歩か遅れてついてくる】
【その事をわかっていながら無視をし歩く】

【少年が男に向かって何やら譲歩しているが、無視を続けようとする】

【──のだが】

ごちゃごちゃごちゃごちゃうるせぇぞクソガキィ!俺はなテメェのお姉ちゃんも知らねぇしついでにテメェも知らねぇんだよ!わかったら黙ってろシスコン野郎が!

【生憎男に我慢などという特技はなかった】
【子供相手に指を指しながら叫び散らす普通の道であれば通報ものの光景である】
省2
353
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)02:24 ID:4DP7hLdvO携(4/9) AAS
>>352
【男の後ろで少年がブツブツ何やら言っているが大方怒鳴り散らして萎縮したのだろうと思い無視をして真っ直ぐ倉庫に向かっている】
【今日はここで寝るかなどと考えている最中少年の気配が変わった事に気づく】

【当然音などは男の耳には入ってなかったし気配はなかった】
【男がそれなのに気づいた理由は単純、気配がなくなったことである】
【先程まで男の後ろに居たはずなのに、最初から誰も居ないかのような、そんな気配】
【そんな急な気配の消し方なんて幽霊でもない限り無理、と男は考える】

【体を反転させ後ろを見る──既に少年が腕を振り抜こうとしている】

──チッ

【舌打ちをこぼし男は片腕で少年の拳を去なす】
省4
357
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)02:58 ID:4DP7hLdvO携(5/9) AAS
>>354
【立ち上がって不気味に笑う少年と視線が合う】
【最初の泣きべそをかいていた少年とは別人の様な異質な感じ】
【そんな少年に思うことなど大抵の人間なら同じだろう】

(んだこのガキ、気味が悪りぃ…)

【そして男も例外ではない】

【フードで隠してあるが男の人相の悪い目つきは果たして少年には見えているのだろうか、定かではないが今はそんなことはどうでもいい】

【先にアクションを起こしたのは少年、両手を突き出し言葉を発しながら此方に近ずいてくる】
省5
359
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)03:28 ID:4DP7hLdvO携(6/9) AAS
>>358
【少年の言葉の中には『居なくなる』『細くなる』など男にとっては意味不明な言葉が並べられる】
【ただ分かることは理解出来ることは──】

【男が言葉に気を取られているので当然少年の手の内の霜など目には入らない】
【少年の行動はただ掴むだけ、そこから何か仕出かすのか、と男は思考し掴まれた矢先に降りどこうと考えていた】

【だが足に感じる異質な感じ、少年の手が近ずくたびに感じる】
【冷たい、そこだけ気温が下がったかのように】

【男は咄嗟に足を引く、だが少し遅い】
【少年の手はもうすぐそこにある】
【このままじゃ捕まる、そう思い男は無理やり状態を崩しながら足を引く】
省4
361
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)03:52 ID:4DP7hLdvO携(7/9) AAS
>>360
気持ちが悪りぃんだよクソガキ、遊びの時間は終わりだら。早く帰っておねんねしてろ

【口を不自然に歪ませる少年の戟をバックステップでかわす】

【この状況、もはや女も子供も関係はない、居るのは『自分』と『敵』】
【ならばもう能力を使うことに躊躇いなどはない】

──銃殺──

【男がそう言うと男の手元に一丁の拳銃が現れる】
【そのまま迷いはなく少年の方に向かって3回発砲した】
【狙いは左肩、左足、そして心臓目掛けて】
363
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)04:22 ID:4DP7hLdvO携(8/9) AAS
>>362
【防御か回避はすると思っていた、が少年の行動は男の考えてるよりも異常だった】

【と男が一瞬呆気に取られているうちに更に戟が叩きつけられる】
【元々当たる弾丸だとは思ってはいなかったが足が腕に当たって動きを鈍らせれば儲けもんだと考えていたのだが】
【甘かった、といえばそこまでだろう】

【能力の発動も間に合わない距離だ、そう理解し体を限界まで反らして避ける】
【しかし先端が男の左腕の方を掠め血が吹き出す】

くっは…!急所以外は無視かよ、いよいよぶっ飛んでやがるぜこのイかれ野郎!

【銃に残った残り3発を今度は頭、喉、そして再び心臓目掛けて打ち出す】
【急所以外は避けられるか防がれるかなのだから出来るだけ気を引く材料を多くしてそちらに意識を向けさせる】
省6
365
(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)04:48 ID:4DP7hLdvO携(9/9) AAS
>>364
おいおいマジかよ、普通の突っ込んでくるかおい

【男は笑いながら肉薄してくる少年に関心すら覚えた】
【今まで自分のアレを突っ込んでかわした奴は居なかったからだ】
【とはいえいつまでも感心してはいられない】

──絞首──

【少年の後ろのギロチンが消え男の腕には荒縄が現れる】
【そしてその荒縄は意思を持ったかの様に動き出し古ぼけた街灯まで伸びて縛られる】

【だが間に合わずだが少年の右が顎に入る】
【思わず意識が飛びそうになるが堪え縄を握る】
省6
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