[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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488(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)01:09 ID:80do5KT/o(1/8) AAS
>>485
【瓦礫の山、廃墟と化した首都には他にも訪問者がいた】
【女の視界の片隅に映るのは赤黒い人影。外套を身にまとった長身の男。かつて、聖都で相対した魔術師だ】
【女とは違い、瓦礫を漁るわけでもなく彼は周囲を見渡していた】
────…………俺もたいがいだが、こりゃひどいな
ベクター・ザ・“フォビドゥン”だったか…………ジジイといい六罪王といい、どうして文明を壊したがるのか……
もったいないったらありゃしねえ。首都じゃ蔵書量も中々だっただろうに…………
【廃墟の惨状に大きなため息をつくと、アインは瓦礫の中を歩き始めた】
【その先に女の姿を見つけた。聖都で戦った相手だと、すぐに思い出した】
省6
493(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)01:38 ID:80do5KT/o(2/8) AAS
>>491
【警告されればアインは大人しく従って近寄るのを一旦はやめた】
【魔力の変化を感じ取りはするものの、苦笑するだけで自分からは何もしない。戦闘態勢を取ることさえも】
ははっ、冗談言え
火事場泥棒をしようにも、こうも瓦礫まみれじゃ盗るものもないだろ
戦うにしたってお前はそんな状態だ。こんな場所でやったところで意味もあるまい
【両手を挙げてひらひらと振り、戦う気がないことをアインはおどけながら示した】
そうだな…………まぁ、聞きたいことがあるところだが
まずお前がこんなところで何をしているのか、気になるところだな
何かを探しているように見えたが、落し物でもしたのか?
省2
498(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)02:20 ID:80do5KT/o(3/8) AAS
>>497
あーはいはい、わかったわかった。お言葉に甘えて、その気になったら挑ませてもらうよ……
…………いやしかし、実際のところ、体調が悪けりゃ魔術も鈍るだろ、そりゃ
俺だって、風邪引いてるときは寝てたいぞ…………
【微かに憤るカズネに対してアインは呆れるというか、苦笑していた。言い分がわかるようなわからないような、そんな感じだ】
【この男も理知的な部分とそうでない部分が共存しているという、魔術師にしては感情的な方だったが、カズネ程ではないかもしれない】
【もっとも、長い魔術師人生の中でカズネと似たような台詞を吐いたこともあるので、なんともいえない顔になっているのだが】
ふぅん、そうか…………
手こずっているようだから手伝ってやろうかとも思ったが、それはお前のプライドが許すまい
まったく、正義を名乗る連中はどうしてこう頭が固いのやら。俺がお前と同い年のころでさえ、もっとこう…………
省6
500(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)02:58 ID:80do5KT/o(4/8) AAS
>>499
オッサン…………!?
【その一言が引き締めたアインの気を一発で落としてしまった。おっさんはがっくとうな垂れた。中年だって中年とは言われたくないのだ】
いちいち頭の固いやつめ……!
二十歳そこそこのやつが人の手を借りずに生きられるわけがないだろうが!
腕はそれなりだが、あまり背伸びしすぎると後で悔やむことになるぞ!
【おっさん呼ばわりされたのが堪えたのか、アインはまさしくおっさん的な説教をたれてしまった】
【人から外れることの意味は、彼もよくわかっていた。まさしく今の自分の立場は、人から外れている】
【アインにとってさえ、それは良い要素ばかりではなかった。それ故に強くあろうとしすぎるカズネは危うく見えた】
省10
503(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)03:40 ID:80do5KT/o(5/8) AAS
>>502
【カズネの更なる問いかけにアインは重々しく息を吐いた。それは今までと違い呆れを表すものではなく、疲労の表れだった】
【彼の人生の中で、この問いかけは何度も行われてきた。その度に彼は答え、そして大半は否定されてきた】
【当然だ、と彼自身も思っていたが、それと気分は別問題だった。わかっていることでも、何度も繰り返されれば嫌にもなる】
…………後輩、と言われれば答えんわけにはいかんし、少し答えを変えねばならんな
【そうだとしても、今回もまたアインは答えねばならなかった】
【カズネがどう思っているかは別として、後輩という言葉は老魔術師に効果的だった】
【彼もまた、自分の何かを残す意欲を持つ人間なのだ】
まず、順序が逆だ。俺は戦いの先には何も求めていない
大半の戦いは魔術のためだ。禁書を奪うため、作った魔術を試すため、己の力量を常に保つため…………
省11
505(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)04:20 ID:80do5KT/o(6/8) AAS
>>504
【カズネの反応はアインにとって意外だった。てっきり強烈な否定の言葉が叩きつけられるものと思っていたのだ】
【僅かに呆気にとられたような顔をしたが、後輩に見せる顔ではないと思い、彼はすぐに表情を戻した】
当然だ。そもそも、何も考えずに生きることなど不可能だ
子供でさえ、考えて生きている。老人ならば尚更だ
【魔術師の使命。それを持つのはアインにとって当然だった。それどころか、人が何かしらの使命を持つことも、また当然だった】
【生きていれば必ずそれを意識する。何事かを成すことを考えるようになる。彼にとってそれは常識だった】
…………ふん
省6
507(1): アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)05:02 ID:80do5KT/o(7/8) AAS
>>506
【カズネが語り始めれば、アインはただの一言も発さずにその言葉の一つ一つに耳を傾けた】
【相手の強大さは自分の周囲を見れば簡単に理解できる。アインにとってさえ、油断ができるようなものではない】
【一通り終わったところでアインの口が開かれた】
…………『クリムゾン』だな、後で調べよう
血に効力があるのは厄介だ、何かと見落としがちだしな。後ろから強襲されないようにしなくてはなるまい
肉体的に強固、となると接近戦は避けたいところだな。地盤を割るようなやつと殴り合いはしたくない
省8
509: アイン◆r0cnuegjy. [saga] 2015/03/15(日)05:30 ID:80do5KT/o(8/8) AAS
>>508
【加わった情報にアインは唸り声をあげた。怪物であることは理解できる。だが理解をそこで留めておくわけにもいかない】
【アインには戦わねばならない理由があった。それも、二つも】
ふん…………その英雄とやらが勝てるなら、俺も何もせずに済むんだがな
果たして、お前たちの中で俺より強いやつが何人いる? そのあたりは、戦ったお前がよくわかってるんじゃないか?
いざというときは、俺とて止める側に回らねばならん
そして……確かにお前の言うとおり、性もある。久しぶりに、一対一で戦い甲斐のありそうな相手じゃないか…………!!
【高揚感に魔術師の肩が震える。好戦的で獰猛な一面が顔を覗かせ、アインは邪悪な笑みを浮かべた】
【ベクターに関しては理性も感情も戦えと言っていた。それこそ確かにカズネの言うとおり、性というものなのだろう】
省9
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