[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)14:42 ID:JtuH/bhPo(1/7) AAS
>>220
───知りたい事がある

【ザリ、と砂浜を踏みながら、男の背後から声をかける、常夏の明るい日差しとは対照的にも思える、暗い声と重苦しい雰囲気だ】
【それには僅かながら殺気も含まれており、近づいて来ていた時から探知は容易であっただろう】

【黒い外ハネの髪の上に、黒いキャップを被る、モノクロ迷彩のパーカーを来た少年だ。どうやらリゾートを満喫しているようでは無いらしい】
【キャップについたボロボロの缶バッチが鈍く太陽光を反射して、陽を拒否したような影が目元に挿している、その影の中の鋭い目が、男の背中を睨んでいた】

話にアンタの事は聞いている、ダグラス、とか言ったな?
単刀直入に言わせてもらう、『アーグの居場所を教えろ』

【ダグラスがこの島に訪れた人間に課した条件は知っている、だが、わざわざそれに応じて島中を探すだなんてやっていられない】
【仇の姿を一瞬でも早く見付け、殺す、その為に遊びまがいの事に付き合う暇はない───まるで余裕の無い少年は、しかし自分が対している存在がどれ程のものか知らぬ無知さも掛け持っていて】
省2
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(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)15:18 ID:JtuH/bhPo(2/7) AAS
>>222
………

【振り向いたダグラスの眼を見つめる、光の無い黒い眼】
【六罪王───カノッサ機関の幹部とも言える存在が、例えこんな人間でも許せる筈もなく、その上アーグに加担しているとなれば尚更。復讐と同時に殺す対象に彼も入っている】
【そんなダグラスの眼が、自分とは正反対な眼をしているのが気に食わない。人を何人も不幸に陥れておいて、その手助けをしておいて、何故そんな眼が出来るのか】
【心の中で渦巻き、哭く憎しみの魔物を抑え込みながら、答える……ここで今、すぐ目の前にいるアーグへの手掛かりを見失うのは、何よりも愚かだと知っているから】

……天野、ソラ───アンタや、アーグが名前を知っている筈もない
アンタらが排泄物みたいに水に流したスラウロットの、生き残りだよ……!

【名前と、自分のルーツを答えつつ、思い返される『あの日』の出来事に歯を食いしばり、ダグラスを睨み付ける】
【きっと名前所か、存在を認知してすらいない、そんな『その他大勢』の中から産まれた憎しみの化身、それが自分だと言いたそうに】
省4
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(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)16:01 ID:JtuH/bhPo(3/7) AAS
>>224
構わない、ここで謝られてもムカつくだけだ。……いっその事そうやって開き直られる方がやりやすい

【寧ろ、ダグラスがこう言ってくれて少し嬉しいのかもしれない。ここで謝られたり、何らかの同情を貰えばそれこそやり場が無くなっていた】
【思った程怒りはない、もしくは冷た過ぎて自分にも認識出来ていないのか、とにかく返答は穏やかで】

【ダグラスの案内通りに後についてジャングルを歩いて行くだろう、驚く程に何もない道中をスムーズに進んでいく】
【もしこれが罠か何かで、怪物や獣が襲い掛かりでもしてくればその場で殺すだけだ、邪魔をするなら無関係でも殺す、例えそれが生の営みを享受しているだけだとしても】

……ここ、か

【案内された先は、狭い洞窟だ、城か砦かと予想していたが、思っていたよりも隠れ家じみている】
【何にせよ、ここだと案内されたならそれを信じるしかない、広大な島を一人で探すよりは余程いい】
省7
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(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)16:46 ID:JtuH/bhPo(4/7) AAS
>>226
【まるで地獄か冥界へと続いているような、もしくはいつの間にか入ってしまっているのか、そんな風に思える道中だ】
【足元で這い回る芋虫を表情一つ変えず踏み潰しながら、段々と重く湿っぽくなってくる空気を吸い込みながら、奥へと進む】
【恐らくは最奥が近くなってきた頃、開けた場所に出ると、確認の為に一度立ち止まった】

……悪趣味だな

【『こんな所にいてよく大司教などと言えたものだ』と、端的にその旨を吐き出す。どう見たってここは魔界か何かだ】
【どれくらい潜ったのかわからないが、とにかく広い、もしかすれば島の地下すべてがこの空間なのだろうか?】
【生憎地質調査をしに来たのではないので、それは深く考えない事にしたが】

【足元に広がる沼に足を踏み入れる勇気はない、この奥にアーグがいるとするならばアーグやその仲間がここを通るはずで、だとすれば使っているのはこの頼りない橋だ】
【だったらここを通る他に道は無いだろう、御誂え向きに怪しげな十字架も自己主張している事だし、この橋を渡る事にした】
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(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)17:25 ID:JtuH/bhPo(5/7) AAS
>>228
【靴やズボンが泥に汚れるのすら気にしない、今考える事は奥に進む、ただそれだけ】
【故に飛び掛かろうとする芋虫達すら、振り払うか踏み潰すか、もしくは焔を持って撃退する】
【無数に湧き出す雑兵に足を止めている暇は無かった───が、半ばほどいった土島で立ち止まる】

……チッ……何なんだここは…!?

【地面からと思っていたら、次は上から。耳障りな羽音と、耳を塞ぎたくなるような威嚇音を立てて巨大な羽虫が襲来する】
【蟲の気持ちなんて知る由もないが、考えている事はすぐにわかった、だが、尊重は出来そうにない】

【羽虫の突撃を間一髪で躱すと、掠った頬から一筋の血が流れ出る。まるで腐ったような赤黒い血を拭い、上を見た】
【気絶しそうになる光景だ、これらを一々相手にするなんて出来ないが、放っておく方が危険なのは目に見えている】

クソ───!
省6
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(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)17:57 ID:JtuH/bhPo(6/7) AAS
>>230
【流石に羽虫全てを殺す事までは出来なかったが、警戒心を強く残す事は出来た】
【これで隙を見せたりしなければ羽虫が一斉に襲い来るという事もないだろう、後は───】

……何なんだここは

【ナメクジ……と言っていいのだろうか?こんなに巨大なモノを見た目がそうだからと常識に当てはめた考えで分類分けする事すら疑問になってくる】
【問題なのはその大きさと特性、空中の羽虫を的確に捕まえる糸に捕まれば一溜まりも無く、ぬめる表皮には焔が効きそうにもない】
【だとすれば物理攻撃か、若しくは───放っておくか、だ】

……わざわざ相手にするのも面倒だ

【芋虫や羽虫と違い、どうやらナメクジはこちらを明確に狙っているようではない、ただ単に空腹を満たしているだけのようなら相手にする意味もないか】
【そう判断した天野は、ナメクジを大きく避け、刺激しないよう先程よりもスピードを落として奥へと進む事にした。とはいえナメクジへの警戒心は怠らずに】
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(2): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/11(水)18:25 ID:JtuH/bhPo(7/7) AAS
>>232
【気味悪い芋虫に突き刺され、血を奪われる代わりに毒を送り込まれる。全くふざけた体液のトレードを意志に関係なく行いながら、ようやく十字架の場所まで辿り着く】
【ナメクジの方を見れば追って来ている様子もなく、判断は正解だったようだ───本当に正解だったのかは不明だが】

【沼地から通り道に出ると、まだ足に群がる芋虫を振り払い、焔で焼きつつ少し休息を取る】
【休息と言っても数分も無い、息を整える程度の物だが。麻痺毒により痺れる体を無理矢理動かしながら階段を上る】
【あの気持ち悪い沼地から離れ、アーグに近付いているというだけで気分は悪くはない、寧ろ高揚して来た様にも感じられる】

───ここか…?

【階段を登り終えた頃先にある簡易的な木の扉、あれだけの通り道を作って置いて、最終的にある扉は簡単に蹴破れそうな物で】
【事実、扉の奥の気配が何者かを確かめるまでもなく、天野は扉に近付くと右足を上げ───】

【ガン!と扉を蹴破ろうと、足を蹴り出した】
省1
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