[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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374(2): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)16:35 ID:OELWWZ5Jo(1/6) AAS
【悪臭がする───草花が枯れ、水が腐り、土地が死滅した時の臭いだ】
……っグ……!ゔゥ……───!
【草木が生い茂る森の中、開けた広場には水場があって、日光が落ちて、そうした爽やかな癒しの空間───だったのだろう】
【少し前からこの場所の様子は丸っきり変わってしまっていた、この少年が招待もされず現れた時から、この空間は生物の死に絶える地獄へと変わった】
ガぁ……ァ………ァアーグぅ……!
【たった今死んだ土地に臥して苦しむ少年は、その身体中が悍ましく冷たい冷気を放つ、鉄紺色の焔に覆われていた】
【黒髪の上のキャップも、モノクロ迷彩のパーカーも、その肉体の殆どが。辛うじて外から見えているのは光のない右眼のみ】
省4
378(1): ヴェール=カタストルフ [saga sage] 2015/03/13(金)19:11 ID:OELWWZ5Jo(2/6) AAS
>>372
【男の足が少年の頭を捉える】
【しかし当たってすこしグラつく程度で決定打にはならない】
【そんな事は男は百も承知だ】
ちったぁ効くそぶり見せろよ、流石に傷つくぜ
【体重を乗せた蹴りを多少は防御姿勢はとったであろうがグラつく程度で怯みはしない、そんな少年の方を見て言動ではそんなことを言っているが男の顔は言動とは裏腹に笑っている】
【足を少年の頭に乗せてそのまま体重の乗せて押しつぶさんとしていると少年がなにやらそのまま手を伸ばして男の足を掴もうとしている】
【その行動に男は避けるわけでもなく声を荒げた】
くっは…!読めてんだよ!クソガキィ!!
省10
382: 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)20:07 ID:OELWWZ5Jo(3/6) AAS
/>>374で再募集します
388(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)22:14 ID:OELWWZ5Jo(4/6) AAS
>>385
【暫しの間───いや、きっとずっと長い間こうしていたのかもしれない、そして、彼女が来なければこれからも】
【だがそこに他者の介入があった時から動きは変わる、仰向けになって自分の胸をめちゃくちゃに引っ掻きながらも、視点の合わない目が音の方向を見た】
【見えたのは、ドレスを着た紅眼の女、この様子を目の当たりにしても尚平然としている佇まいは、死神かと錯覚させるような冷たさがある】
【だがそれをどうとか言う事は無い、否、言う程正気ではない】
【少年は女を認めると、体を転がしてうつ伏せになり、苦しそうに右手を伸ばす……が、女の足にも届かない】
【しかも少年の右手にもその焔は───生物から生命力だけを奪う鉄紺色の焔は燃えている───触れられれば、女にだって燃え移ってしまうだろう】
【もし燃え移ってしまえばその焔は、真冬の夜中のような寒気と苦しみを与えながら生命力だけを奪っていく。しかし消化は普通の火と同じく可能で、こと水においてはすぐに消火できてしまう】
───……ぁ……ぐ……!
【女を睨む眼に込められた感情は、憎しみか怒りか、または懇願しているのか、揺れ動く瞳と枯れた声はその意味をわからなくしてしまっている】
省1
392(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)22:59 ID:OELWWZ5Jo(5/6) AAS
>>389
【手を伸ばす、その理由は何であろうか……助けを求めているというのが有りがちだが、もしかすれば引き込もうとしているのかもしれなかった】
【故に手を差し伸べればどうなったものかわかった話じゃない、そう思うのが普通だ】
【だが、代わりに影が、その手に伸ばされる。影が這った後は焔が揉み消されるように消えていく。影は生物ではないから故に焔の効果はないのだろう】
【そのまま体の上を這う影によって少年を覆う鉄紺色の焔は消されていく。とはいえ全てが完全に消火されている訳ではなく、少年の体の内から僅かずつ燃える焔が残っていた】
【だが、全身の焔が少なくなればその分負担も減っていったのだろう、いつの間にか少年は落ち着いて息を整え出していて、その眼を真っ直ぐ女に向ける】
……アンタ…は……!何だ……!
その……眼を……ッ!!
【理由はどうあれ、魂胆はどうあれ、助けられた形になるのだろうが、感謝より前に疑問と、憎悪の感情が出た】
【何故、自分を助けたのか。お前は何者か。そして、その愉悦の笑みが憎む者の口元を嫌なくらいに思い出して、八つ当たりに憎悪が向く】
398(1): 天野ソラ◆81It1xIT0A [sage saga] 2015/03/13(金)23:46 ID:OELWWZ5Jo(6/6) AAS
>>395
【心の中を見透かされたような、それでいて馬鹿にされながら肯定されている、そんな物言いだ】
【何と返すべきかわからない、礼をするべきか怒るべきか、どうしたらヒトとして正解の反応なのか、もうよくわからなくなってしまった】
【ただ、心の中にあるのは強い憎しみ、向けるべき相手は目の前の彼女ではないはずなのに、抑えきれないそれが何かに向けざるを得なくさせる】
……殺したい……奴がいる……!絶対に…何をしてもぶっ殺したい奴が……!!
その為に……強くなる必要がある……!……ッはァ……力が……必要だ……!
【『何を憎むか』───憎む相手はただ一人、自分から全てを奪い去った、あの男】
【だが、自分の力ではまるで敵わなかった、どう足掻いたって届きそうにも無かった、その為に力を求める】
【その結果が『アレ』だ、訓練や修行と言えば聞こえはいいかもしれないが、そんな生易しいものではない。自分も他者も、全てを巻き込んだ厄介極まる大災害】
【しかしその程度でこの少年は諦める事は無いだろう、今は運良く助かったとしても、きっとまた同じ事を繰り返し、その度に周囲を壊して行く】
省5
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