[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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2(1): [sage saga] 2015/03/08(日)00:19 ID:PPzdF5OR0(1/12) AAS
>>1乙
24(1): [sage saga] 2015/03/08(日)14:51 ID:PPzdF5OR0(2/12) AAS
【昼下がり――大きな池のある公園、水面に突き出した桟橋の上】
【微妙にゆらゆら揺れながら、子供が鯉に餌をやったりしていた。小さな子が、ひときわ大げさにパンくずをばら撒いて】
あ……、――。
【そんな子供の傍の水面にはごじょごじょと変な音がしだすくらいにたくさんの鯉、だけれど、】
【その横――少し離れた場所で控えめに餌を撒いていた少女の足元からは、すっかりと鯉が失せていて】
【ばら撒き方が地味だから子供のほうに取られてしまったよう。彼女はちらりと、子供のほうを横目に見るけれど――】
【ぱちくり瞬いて立ち上がる、コップに入った餌、売店で買ったものは半分は残っていて、なんとなく持て余しながら】
【子供が居なくなったらまた撒こう――なんて思いながらの遠慮、しゃがんでいたせいで歪んだスカートを適当に直し、――】
【真っ黒の髪を腰ほどまで伸ばした少女、ちょっと長めの前髪を編みこんで、ちっちゃな花のコサージュで飾って】
【黒赤の瞳は左右で色違い、右耳にだけ付けたピアスが煌いて――宝玉の欠片が、魔力の気配を零し】
省6
26(1): [sage saga] 2015/03/08(日)15:25 ID:PPzdF5OR0(3/12) AAS
>>25
【こちらもこちらで考え事などしていたからだろう、なんともぼんやりと――気の抜けた顔をして】
【座ろうとして、ぶつかりかけて、それでやっと気付く。驚いたように肩がびくりと跳ね上がって、】
【ただでさえ丸い目をもっと丸くして――相手のことを見つめれば、】
あ――えっと、その、ごめんなさい、見てなかった、――の。
【なんて慌てた声。それからぺこぺこと頭を下げれば、そのたびに長い髪がふわふわと揺れて】
【そうやって何度か謝ったあと、彼女はちらりと相手のことを伺い――派手な娘(こ)だなあ、なんて、少し思い】
【別に自分も服装だけなら似たようなものだけど、なんとも。色味が派手というか、――少し、萎縮する】
あっと……、良かったら、そっち側、どうぞ。
わたし、あの子に鯉も鴨も取られちゃって――、でも、取り合いするの、格好悪いし……。
省7
28(1): [sage saga] 2015/03/08(日)15:51 ID:PPzdF5OR0(4/12) AAS
>>27
【ふわふわの服装は確かに似通う、だけど、こちらのほうが、きっと幾分も地味だ】
【スカートのボリュームなら負けないかもしれないけど――とは余談。なかなかにふっくらとしていて】
……、うん、やっぱり、あんなにやられちゃうと……だめみたい、なの。
でも――楽しそうだからいいかなって思うの、すごく楽しそうなんだよ、あの子。
【ころころと口調が変わる、それに、また、彼女は少しだけ不思議そうな顔をする。ちらり、と横目で伺い】
【変わった娘だという認識――でも悪いひとでは無さそうだと、少しだけ脱力して、言葉を返していく】
【それから視線をやる子供は、袋一杯の食パンを粉々にしてまだまだ全力でばら撒いていた。鯉とか阿鼻叫喚】
【ごりょごりょと鯉の地獄絵図みたいな音がこちらにも少しだけ聞こえてくるよう――鴨もめちゃくちゃ飛んでくる】
あ――うん、だいぶあげちゃったけど、これでいいなら……。
省5
31(1): [sage saga] 2015/03/08(日)16:17 ID:PPzdF5OR0(5/12) AAS
>>30
【「そんなことないよ」と返す声は少し恥ずかしげ。長い髪の毛で瞳を隠そうとしても、今日は結ってある】
【結果、丸い瞳を伏せるところをたっぷり見せて――、それから、少しだけ薄く、笑ってみせて】
【相手の見た目年齢によっては、確かに子供っぽく扱うところもあるのかもしれなかった。悪気はないだろうけれど、】
【場合によってはこちらの年齢と実年齢とのずれのせいで妙な図になることもあるかもしれず、――それも悪気はないけれど】
ううん、でも、あとでもいいの。どうせ、今日は夜まで暇だし――。
夜はお仕事だけどね、……給仕さんやってるんだ、結構楽しいんだよ、ご飯作るのとか……。
【コップを手渡せば、空っぽになった両手。なんとなく指先を絡ませたりしながら――】
【相手が池のほうに歩いていくのを見つめる、――ちなみに、相手の年齢は、まだ、よく分かっていなかった】
【見た目や口調の不思議さに騙されている。騙しているつもりはないかもしれないけれど、――それなら惑わされている】
省12
33(1): [sage saga] 2015/03/08(日)16:53 ID:PPzdF5OR0(6/12) AAS
>>32
うん、そんな感じ。ウェイトレスさん、かな――?
メイドさんもやったことあるけど……楽しかったよ、あ、ううん、ちゃんとしたメイドさんじゃなくって……。
【「カフェのほう」】
【なんて言って笑うなら、案外変なバイトとか経験があるらしい。あどけない顔をしている割りには】
【今のバイト先でもメイド服みたいなものを着ているが――ちょっと違うといえば違うか。少し曖昧に首を緩くかしげ】
そうみたい、――あ、そうだ、えっと……あなた、お名前はなに?
わたしね、鈴音って言うの。鈴の音って書いて、――りんね。
【餌を分けてもらう――というか、そのほとんどを返してもらえば。彼女は少し慌てたような顔をして、】
【あげたものだから少しもらえればいい……とかそんなのを何度か言うのだろう。それで、最終的には】
省14
38(1): [sage saga] 2015/03/08(日)17:22 ID:PPzdF5OR0(7/12) AAS
>>36
ううん、メイドカフェと、今のお店と、働いたことがあるのは、そこだけ。
前のお店も、そういうところが良かったんじゃなくて――えっと、お家とか用意してくれるみたいだったから。
お家欲しかったし、お金も欲しかったし、ちょうどいいかなって……店長さんもいい人だったの。
千代さんって言ってね、……――元気かなぁ。
【経験豊富かといえば、少し微妙だと思った。確かに変わった場所で仕事はしたが、それだけで】
【しかも理由と言うのもそういうことがやりたかったわけでなく、都合が良かったからで――まあ、楽しかったけど】
【懐かしむようにくすくすと笑う、鈴を転がしたときのような不思議な音色。ばらっ、と、また鯉に餌をやり】
りえる――?
省14
42(1): [sage saga] 2015/03/08(日)17:50 ID:PPzdF5OR0(8/12) AAS
>>41
…………?
【はじめ、彼女は緩く首をかしげた。それは、縁について零した、りえるの言葉を不思議がって――】
【知り合いだったろうか、なんて、思ったのだろう。きっと――まさか、その場に彼女が居たとは思っていない】
【だけど、すぐに。りえるが語れば、彼女は自分の勘違いに気付かされて――、きゅ、と、唇を弱く咬む】
――そっか、あなたは、……りえるはあの場所に居た、んだ、
それで、セリーナが、どうしてか分からないけど、あの場所に居て……さらわれた?
六罪王、ね、……見たことあるよ。お話したこともあるの、――助けてもらったことも、あるし。
この前も。知らないままでお話したの、……でも、そのひとは、知らないや。テレビでも、見たけど――。
省10
47(1): [sage saga] 2015/03/08(日)18:24 ID:PPzdF5OR0(9/12) AAS
>>45
【「そうかな」、そう、小さく呟く声がした。諦めちゃ駄目、それは分かるけれど】
【これは諦めるべき案件なのだろうかとか一瞬思ってしまって――まだ、そんなに必死になれていない】
【現状をよく分かっていないからこそ、曖昧に感じてしまうのだろう、わざとではない、けど、】
そうかな……でも、また、セリーナには会いたいな。
セリーナにいろんなこと教えてもらうの、それでね、わたし、強くなるの……。
だからセリーナが居ないと困る、夢が叶わなくなっちゃうかもしれない、……だけど――。
――そうじゃなくても、セリーナには戻ってきて欲しい、きっと、お客さんも、みんな……心配するもの。
もちろん、わたしも。
省21
55(1): [sage saga] 2015/03/08(日)18:50 ID:PPzdF5OR0(10/12) AAS
>>52
わたしもね、みんなみたいに力があったなら、戦えるのに。
誰かのために戦ってあげたり、護ってあげたり、きっと、出来るのに――。
りえるは強いんだね、……だって、わたし、怖くって近づけないもの。
【ちょっとばかしの願望だった。強くなれば、強くなれれば、きっと、もっといろんなことが出来る】
【だけど少なくとも今の自分は臆病だと思う、怖がりで、弱虫で、ついでに言えば泣き虫だと思うし、】
【全うな戦いというのを知らないで過ごしてきた。知っているものといえば――弱いものいじめとか、虐殺、みたいな、】
【最後にちょっと自嘲気味に笑う、きっと戦う力が足りないんじゃない、戦うだけの、心が足りない彼女は】
【少しだけ憧れるようにりえるを見つめて――、――恥ずかしいように逸れた。それで、また、少し唇を噛んで】
省8
61(1): [sage saga] 2015/03/08(日)19:15 ID:PPzdF5OR0(11/12) AAS
>>58
【今の彼女は戦わないで自分の正義を叶えようとしていた、それは、まだ、言っていないけど】
【いつか話すだろう。それに、もしかしたら既に知っているかもしれない。過去のCM、或いは、街中のポスター】
【UNITED TRIGGERで月の半分ほど、平日の昼間に行われていること。孤児や浮浪者のための、食事支援――】
【――ここに来れば無料で暖かくておいしいご飯が食べられます、という、そんな、戦い】
【だけどもちろん叩けるようになりたいとは思っていて。だけど未熟で。それなら、今出来ることを――、そんな現状】
……うん、約束。
省8
67(1): [sage saga] 2015/03/08(日)19:37 ID:PPzdF5OR0(12/12) AAS
>>65
【空っぽになった餌のコップは返しておくね、と、彼女は笑って】
【傷だらけでぼろぼろでなんだかものすごく紫色なコップを取り上げる、毒々しい色だ】
【ちなみに他に売店で売ってた奴はピンクとか黄緑とか黄色とかどちらにせよひどい色だった、とは余談】
……今日はありがとうなの、なんだか、きょっと、――元気、出たみたい。
まだ分からないこといっぱいだけど……、うん、わたしも調べてみる、ね。
【きゅっと大切なもののようにコップを持って、告げるのは、今日もらった言葉に対しての感謝】
【見れば最初の物憂げ顔はなくなっていた。まだ、根本からなくなったわけではないけれど――】
【ひとまず、今日明日の元気くらいならば取り戻せたようだ。自分も調べてみるから、なんて、言って】
じゃあ……またね、ばいばい――。
省4
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