[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): [sage saga] 2015/03/20(金)01:23 ID:UohHO+Lu0(1/8) AAS
【――――夜の繁華街、と言うのは賑やかであると同時に治安も悪くなり】
【一角が辺りよりも更に騒がしくなっているのだから、其処が今宵の舞台である事も容易に知れる】

【さて、いざ見てみれば柄の悪い男女が数人。其れに対峙しているのは、コートを纏った女性一人】
【ふわふわとした金色の髪。柔和な表情は争い事とは遠い人柄にも見えるのだけれど、“自警団”所属を示す腕章が彼女が手練れである事を表すか】
【やがては男達が殴りかかるのだが――――相手がただの華奢な女、と考えたのが不運】

「全くもう、暴れちゃ駄目ですと何度も言った筈ですよ〜?
痛い思いをしたのはその罰です!お酒を飲むなとは言いませんが、次からは周りの迷惑にならない様に気を付けて下さいね〜?」

【正に一瞬の出来事。男達からしたら、気が付けば腹から強く地面に激突した事となり】
【件の女は悶絶する姿にクスリと笑みを零し、鼻歌交じりにその場を後にするのだろう】
【連行だとかしないだけまだ優しいのか否か――――野次馬達は別な意味で唖然としているのだから、其れが更なる注目を惹き】
省10
698: 2015/03/20(金)01:51 ID:UohHO+Lu0(2/8) AAS
>>694
/緊急の呼び出し受けたので申し訳ないですが取り消します……
710
(1): 2015/03/20(金)03:01 ID:UohHO+Lu0(3/8) AAS
>>703
【其処を訪れるのは一人の童。腰に提げた剣はその道に携わる者ならば一目で“名刀”と知れようか】
【――――この時間。子供が出歩くなんて可笑しな話なのだけれど】
【その歩みは何処か隙を見出せ無いモノであり、何よりも童本人から“妖気”を感じ取れるのだから只の子供でも無いと理解出来よう】

【問い掛けに対しては、クスリと一度笑んで見せ。やがては月光の下に現れたのは、着物を纏い銀の髪を持った少女】
【櫻の者である事は、その纏う衣類から知れよう。そして、同時に妖気が“妖”なるものだとも告げていて】

「――――我とて妖怪。やはり夜に出歩いた方が様になるじゃろう?
何よりも今宵は落ち着いて封魔城の外から出られる日じゃからの。例え九十九であっても時には気分転換とやらも必要であろう」

【然れど害意は無い。再び鍛錬を始めるならば邪魔をする事も無いだろうし】
【ただ少し離れた位置に丁度良い岩でも見つければ腰でも落ち着かせる筈で】
省8
714
(1): [sage saga] 2015/03/20(金)03:53 ID:UohHO+Lu0(4/8) AAS
>>713
「何、彼処に居る琴音も全ての妖怪を悪と決めている訳では無い。――――所詮、妖怪にも人間と同じ様に善も悪も在るのじゃよ
ただ、数の多さが異なるだけでの
何よりも桔梗……善狐を一人にさせていれば何処にフラフラと行くかも分からぬ故にの
――――しかし、ふむ……精霊の事をお主が知っているのは意外じゃったが」

【人の身を持つというのは得でもあり、損でもあり】
【普通の刀ならば先ずは感じる事が無いであろう空腹。其れを満たす為に、取り出したるは握り飯】
【その内の一つを食えと言わんばかりに差し出し、受け取らないのだとすれば無理にでも膝の上に置くことだろう】

【――――言葉から、この妖怪は“善”である事は分かる】
【戯れに人を殺めたり争いを起こす事を好まず、どちらかというならば斬る刃では無く守る刃】
省15
716
(1): [sage saga] 2015/03/20(金)04:54 ID:UohHO+Lu0(5/8) AAS
>>715
/っと、申し訳無いのですが少し眠気が危うく……
/本日であれば恐らくは午後の3時、或いは10時半辺りからならば待機出来るかなと!
/今日の金曜ご都合が悪ければ土曜でも大丈夫ですので、お好きな時をお選び頂ければと思います!
719
(1): [sage saga] 2015/03/20(金)22:00 ID:UohHO+Lu0(6/8) AAS
>>717
「あの精霊は人間の子供とそう大差は無い。遊んでやったならば楽しい記憶として覚えて居る事じゃろ
最近は何かをふと感じ取ったかのように空を見上げる事もあるが…………猫の様な輩じゃ。ただの気紛れ、とも取れるから何とも言えんがの
機嫌が良いと思えば次には機嫌が悪くなることもそう珍しくは無い子供じゃ」

【楽しい記憶、とは存外覚えて居るもの。子供となれば、それは更に強く】
【青年の顔でも見れば何時も通りに無邪気に近寄ってくる事だろう。――――まあ、其れが炎の精霊なのだから、少し間違えば火傷だけれど】
【刃とは鋭く裂く物。だけれども、九十九の性格は其れとも異なり】

「あほう。何処が誠実で良い性格じゃ
――――兎も角、大切にしていれば何時かは期待に応えるじゃろう。喋らずとも、物にも心はあるのじゃからな

それに、化けるとしても我と同じ様な人の姿とも限らん
省22
722
(1): [sage saga] 2015/03/20(金)22:55 ID:UohHO+Lu0(7/8) AAS
>>720
「――――その刃で以てお主の腕を浅く斬り付け、その血を吸わせてやれば良い
後は数秒と掛からずに変化が訪れよう。果たして其れが何をもたらすのかは、我には分からんが」

【所持者の血が、具現化するための媒体。まるで呪い染みた其れ】
【何かあった時には、との言葉に対してはふと笑うだけで】
【――――握り飯を喰らいながら去る姿は、何とも気の抜けるものだけれど】
【最後にふと視線を向けた所をみれば…………遺言めいたそれに対しても、了承したとの意味を表すのだろう】

【さて、付喪神の言葉通りに行ったならば。直後に変化が訪れる事となる】
【ヒトガタが宙を舞い始めたかと思えば、やがてぼんやりの人間の輪郭が浮かび上がり】
【現れたのは、ボロボロになったローブを纏った人物。素顔は見えずとも、筋肉質な身体と無精髭とで其れが男である事が分かるか】
省11
726
(1): [sage saga] 2015/03/20(金)23:31 ID:UohHO+Lu0(8/8) AAS
>>725
【一閃を防がれたことに対しても、驚きを見せる事は無かった。と言うのも、青年にはそれ以上の技量が備わっている事を理解して居る故】
【――――否、こんなものでは無い筈だと。或いは直ぐさまにでも反撃に転ずる事も可能だったのだろうかと】

『名などとうの昔に消した。とある場所では厄災、また別な場所では夜叉――――……クク、我ながら愉快な話だ
貴様の意思など関係無い。何れ自身の意思がねじ曲がって行く事にも気付かず、多くの血で手を濡らす事となるだろう

…………そんな事は無い、とでも言いたいか?
お前も同じ刃物を使う者同士ならば理解出来ない訳では無いだろう。皮膚を裂き、肉を断つ快楽を知っているならば
しかし、悪魔……なあ。心辺りはあるが――――そうか、そうか。俺がこの世から消えてどれ程の時が経ったのかは知らんが、まだアイツの退屈は満たされていない様だな』

【刃とは武器だ。傷付ける為だけに存在する物だ。では、其れを得物とする者は何で在ろうか】
【――――命を殺める為の其れを得物とする者は、どうであろうか?】
省10
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