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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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829: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [] 2015/03/23(月) 17:39:00.44 ID:hNyoGr3p0 >>828 【自然ーー主に木々に囲まれた道とも言えない様な場所を、少年は進んでいた】 【腰には交差する様に差した二本の小刀が存在していて】 【しかしそれ以外の風貌が何処にでも居る一般人のそれである故に、イマイチ刀の威圧感と釣り合っていなかった】 【そんな少年は、一人空を見上げながら呟く】 「此処……何処ですかね……」 【……この台詞だけで大方分かるだろう】 【この少年は所謂「迷子」である】 【少年は目線を前に戻すと、今度は左右を見る】 【そこで、木々の向こうに外れに小さめの煉瓦の家を見つける】 「……誰か居るかな」 【そんな淡い希望を持って草木を掻き分けて、少し開けた場所に出る】 【そこには、煉瓦の家で、開けられた出窓から何かを眺める少女が居た】 【その少女は、丁度窓の取っ手に手を伸ばそうとしていて、このまま立っていても気付かないだろう】 【だから少年は、先に行動を起こした】 「あの、すいません!」 【走って窓まで駆け寄って、横から声を掛ける】 【腰に刀を差していることも忘れてーーいや、それはある種当然のことではあるのだが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/829
833: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 18:25:05.02 ID:hNyoGr3p0 >>832 「……んん?」 【なんと反応すれば良いのか、無言で見つめられて目を逸らす】 【ずっと目を合わせていられる訳が無いのだが、それでも何となく後ろめたい気持ちになるのは何故か】 「ーーーーーあの……」 【そして、軽く苦笑しながら話を切り出そうとした時】 【バタンッ! という音と共に窓が閉まった】 【声を出すのも忘れてその場で佇み、しかもそこに追い打ちを掛けるかの如く施錠される】 「え……えぇ……」 【自分何かしたっけ、と自己弁護やら自己嫌悪やらに陥った少年が取った行動は】 「初対面で嫌われるって……」 【orz、と両手を地に付けて頭をうなだれる事だった】 【若干涙目になりながら地面を見つめていると、正面から木造特有の木が軋む音が聞こえる】 【体勢をそのままに顔だけを上げると、先ほど窓に居た少女がぬいぐるみの影から声を発した】 「……え? ……あぁ」 【いらっしゃいませ、ということは中に入れてくれるということだろうか】 【「もうちょい警戒しろよ」という呆れと、「さっきの行動紛らわし過ぎるだろ」という若干の怒りを覚えながらも、立って少女の方に歩く】 「……ありがとう。失礼します」 【そして、礼を言って家の中に静かに入った】 (……何というか、掴み所が無いというか……冷めてるなぁ、色々と) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/833
837: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 19:03:51.31 ID:hNyoGr3p0 >>835 【速攻で施錠されたのを受けた少年は、少し顔を引きつらせる】 【あれがデフォルトなのかと】 (……あれ? というか閉じ込められた?) 【いやいや、そんな馬鹿な、と頭を振って逸れた思考を修正】 【内装を見渡し、特に不自然な所も……寧ろ普通すぎる様な気がしなくもない】 【少女に促されるがままにテーブルの方に向かい、癖で刀をいつでも抜ける位置に置いて、椅子を引いて座る】 【返答する様なタイミングも存在しないので、特に言葉は返さなかった】 【そのまま少しだけボーッと内装を見ていたが、少女に問われて本題を思い出した様子】 「いやー……実は迷っちゃって。僕は旅人で色んな所を回ってるんだけど、森に入ってそのまま何処に行けばいいのか分からなくなっちゃってさ」 【その言葉は何処か間抜けな様だが、少年は大真面目だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/837
840: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [] 2015/03/23(月) 19:40:48.84 ID:hNyoGr3p0 >>838 「……店?」 【そういえば、旅の噂】 【この辺りの森の中でたった一軒だけ建つ店がある、そう聞いた様な覚えがある】 「……何を売っているんだ?……ってこぼれてるこぼれてる!!」 【余所見するんじゃなぁああい!と言おうとしたが、少女が余りにも無表情なのでもしかしてわざとやっているのかと勘ぐり】 【そんな筈あるわけないだろうとバッグからタオルを取り出した】 「……は? 小さい?」 【そんな馬鹿な、と言おうとしてふと思い出す】 【もしかして、同じ場所を回っていたのだろうか、と】 【何と無く劣等感に打ちひしがれながらも、少女の言葉に耳を傾ける】 「……え、道?」 【そんなものあったか、と思うが何故か該当する物がない】 【ダメだこりゃ、と自分でも諦めて、今度からはしっかり道を行くことにしよう、と心に決めた】 「……あ、ありがとう」 【紅茶の入ったコップを受け取り、静かに口を付ける】 【そこでぬいぐるみの前にもコップが置かれているのを見て】 【その意味を少し考えてーー】 「……誰かの代わりなのか……? 【ポツリ、と寂しそうに呟いた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/840
846: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 20:42:49.05 ID:hNyoGr3p0 >>842 「きら……きら?」 【何のことだろうか、と首を傾げながらも、装飾品か工芸品辺りだろうと納得しておく】 【……そして余りにもアバウトというか、雑な後処理に唖然としながら】 【少女が自分を弁護(?)し始めたのを見て、自分は何をやっているのかとやや落ち込んでいた】 「……うん、多分僕が悪いんだ。僕が……」 【少女のいう通りなら自分の運というか方向感覚はどうなっているのかと卑下したくなっても仕方ないだろう】 【そして、ふと少女を見れば一瞬だけ息を詰まらせながらも自分の問いに否定を述べた所で】 【旅人である以上コミュニケーションのスキルは必然的に必要となって来るのである故に少年はすぐに言葉に詰まって生まれた一瞬の空白の意味を理解する】 (嘘……か) 【少女がぬいぐるみを撫でているのを微笑ましく思いながらも、今よりもずっと幼かった頃の記憶がフラッシュバックする】 【自分の帰る場所は、もう無い】 【帰る意思も、無い】 【だから自分は、たった一人で旅をする旅人である】 【だから自分は、師匠のたった一人の弟子であると】 「つまらない、思い出話なんだけどさ」 【少年は静かにそう切り出した】 「……僕が生まれた街を出たのはまだ7歳とかそこら辺でさ……まぁ、見送る人も居なかったんだ」 【「居ない」】 【それが意味するのは、孤独】 「……でも、代わりの人は居た。たった数年だけ……一緒に旅をしてた剣の師匠が」 【そう言って二振りの刀を手に取る】 【黒と、白の鞘に差された双剣は、お互いが引き立てる様に光を反射していた】 「……だから……何て言えばいいかな。何となく分かるんだ……その人形、大切にしてあげてね」 【結局は何が言いたかったのか】 【曖昧に笑って、「違ったら気にしなくていいから」と付け足し、二つの刀を元の位置に戻した】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/846
853: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 21:34:16.99 ID:hNyoGr3p0 >>849 【少女がぬいぐるみの胴体を抱きしめたのを見て、少し笑みを浮かべる】 【きっと、思いは伝わったのだろうと】 【無意識の内に手を握り、師匠に教わった刀の握り方になる】 【それは何時でも自分を支えてくれた、少女のぬいぐるみと同じであろう「もの」】 【少し視線を落として刀を見れば、その輝きは鈍ることなどあり得なくて】 「うん…良かった」 【結局は、そういうことなのだと思う】 【自分を、何時でも支えてくれる物を大切にせねばならないのだ】 【と、そこで少女が何か思いついたように声を出した】 「どうした……の……?」 【何事かと思いながら、少女に釣られて席を立ち、手招きされた通りに、少女に近づく】 【何やら他の扉とは違う雰囲気】 【素材が違うのだろうか? という疑問も今は置いておいて、この先に何があるのかと疑問符を浮かべていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/853
857: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 22:03:41.74 ID:hNyoGr3p0 >>854 「……鉄?」 【部屋の中を見て、先ほどの部屋を見比べる】 【明らかに雰囲気が違う、この部屋が作られた目的は何か】 【類推するに、工房などの何かの加工に使うのだろう、と】 【少女が持ってきたキラキラと光るガラス細工を見て、感嘆を漏らす】 「凄い……」 【色とりどりの光の反射が見るものを魅了し、引き込む】 【それは少年も例外ではなく、これが一つの芸術品として仕上がったらどうなるだろう、と想像する】 【と、そこで少女が箱を寄せる】 「……え、いや、そんな」 【戸惑い、遠慮しようとするが、折角作ってくれるなら寧ろ遠慮は失礼だろうか】 【一瞬の葛藤の後に、やはり貰っておこうと決める】 【そのままでは重いだろうと箱を受け取り、中を覗き見る】 「……これ、かな」 【手に取ったのは、青】 【果たして、どんな意味を持つのか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/857
862: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 22:37:15.08 ID:hNyoGr3p0 >>860 「……?」 【唸りながら見つめられて、威圧されてもいないのに少し気持ちが引く】 【どうしたのだろうか、と思いながらぶつぶつと思案する少女の思考が纏まるのを待つ】 【力、つくった、などという単語から考えれば付与(エンチャント)に似た何かだろうと考える】 「……じゃあ、首輪でお願い出来るかな? 剣で切れちゃうと何だし」 【腕だと剣戟の最中に切れてしまうかもしれない、と考え、出来るだけ大事に使いたいと首輪を選ぶ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/862
867: レン=ヴァーテイン ◆EjkplW7X36 [sage] 2015/03/23(月) 23:14:21.40 ID:hNyoGr3p0 >>866 「え? あぁ……」 【少女に言われた様にその場で待っていれば、流れるような手つきで加工が始まる】 【その技術はある種の芸術の様で、手や口を出すのもはばかられる様な美しさを持っていた】 【その様子を見ていれば、十数分なんてあっという間】 【渡された品を見て、その美しさに目を細める】 「……本当に凄い。これは……」 【直視してはならない、だが目を逸らすことは許されない様な、とても素晴らしい一品だった】 【そして、少女がこれを作るのに「能力」を使った事は恐らくその通りで】 【だけどそれにツッコミをいれる事は出来なかった】 「ありがとう……とてもいい物だ……大切にさせて貰うよ」 【そう笑った少年は、自分の中で少女に対する印象がいつの間にか変わっていることに気づかない】 【無表情でありながら、とても心優しいであろう、彼女のことを】 【いつの間にか友人の様に感じていた】 「……っと、これ以上居座ってちゃマズいかな?」 【ふと気づいたように顔を上げると、旅の寄り道で長居をしすぎたような気がする】 【それは、旅を急ぐとかそういう事ではなく、単純にこのまま少女の家に居座っていていいのかという疑問で】 【立ち去ろうか、と考えた時に少年は「あっ」と頭を抱えた】 「ごめん、お代忘れてた。お金……でいいのかな? 割とどの通貨でも持ってるけど……」 【すっかり忘れていたと苦笑し、余りにも非常識だろうと自嘲する】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/867
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