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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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243: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage] 2015/03/11(水) 21:28:58.96 ID:tyw1dM6Zo >>242 【夜の公園、巨大な爪を備えた腕でさらに巨大な武器を振り回す人影】 【確かに、人によっては不審者と見え兼ねないだろう。だが、その心配だけは恐らくないはずだ】 【なぜならこの場に現れたのは、不審者どころか確かな悪意とそれを体現したような異形を携えた】 【ドス黒い、犯罪者――――指名手配を受けている盗賊であったからだ】 ――――面白い武器だな 【突如、闇の中から公園の街灯の光の下へ現れたのは、人間の上半身に蟹の足をくっつけたような、肉塊のごとき怪物だった】 【短めに整えられた黒髪、角ばった顔つきに張り付いた無表情。右が青、左が黒の瞳の義眼。相手を無遠慮に眺め回すようなその視線は】 【その額一杯を埋めるがごとき、巨大な一つ目から発せられていた】 【その身には襤褸切れのような黒い布が巻きつけられ、布から伸びているのは右腕のみの隻腕】 【布の下部からは、太く長い甲殻類のそれに近い形状の足が四本生えて、これが肉塊を支えていた】 【足の後ろ側には、赤い肉に包まれた脊椎がむきだしの状態で、尻尾のように垂れ下がっている】 【ベロリ、と舌なめずりをすると、その舌は異様な長さを見せ、獣のように鋭く尖った牙も覗く】 ……その武器、私にくれないか? 【ゆらりと右腕を掲げ、彼女の武器を指さして怪物はそういった。見た目は異形だが、要するに追いはぎ、強盗の類である】 【無論、大人しく従うはずはないとわかっているのだろう。黒い瞳の単眼からは、すでに悪意の色が発せられていた】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/243
250: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水) 22:18:27.13 ID:tyw1dM6Zo >>245 【自分の姿に対する反応で、相手の胆力・力量を測る手口は、この異形の戦術の一つだ】 【眼前の彼女は、確かな実力の持ち主だ。静かに、呼吸が一度止まる。あまりに冷静に】 それでは意味がない。私はそれが気に入ったんだ 【こちらに向き合う彼女へと、単眼からの視線がさらに粘っこく注がれる】 【その単眼の前で、己が欲しがった武器がさらなる機能を発揮した】 ほう……見た目だけではないらしいな そのような道具、そうそう似たようなものなど出てくることはないだろう その口ぶり、まるで機械か兵器だな……また、その手の作られた生命か? 面白い……お前自身もその武器もろともに連れていくとするか 【彼女と同じく、異形も己が幾度となく繰り返してきた悪意の発露を見せた】 【先手は彼女。組み上げられた武器から、魔力の屋を放つという自分が触れたことのない技術】 【異形が応戦する。失った左腕のあるべき位置から、何かが膨れ上がるようにして現れた】 【肉だ。異形の肉。異形自身の肉体が、その原型を失って膨張したのだ】 【その膨れた肉が、彼女が放った矢を受けた。拳銃で撃たれたに等しい衝撃が肉塊を襲い、その肉に穴が開く】 【血が垂れ堕ちる。一応は、赤色だ。衝撃で肉が後ろにのけ反り、地面に落ちて痙攣する】 【しかし、異形自身に傷はない。肉塊を盾替わりに攻撃を防いだということだろう】 処理か……やってみるがいい 【異形が反撃に動く。蟹足を動かして、彼女に接近を試みつつ。地面に落ちていた肉塊を無理矢理に振り上げて】 【彼女から見て右側から、その肉塊を叩きつけようとするだろう。振り抜かれんとする肉塊、その大きさゆえに速度は遅い】 【だが、まともに食らえば、その質量故に大きな打撃を受けることになるだろうか】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/250
259: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水) 23:11:52.29 ID:tyw1dM6Zo >>255 だろうな。だがそれを押し通すのが、盗賊というものだ 【彼女の拒絶も意に介さず、ただ己の悪意と欲望を振りかざす】 【だが、同時にその眼に油断はない。彼女が容易ならざる相手だとわかっているのだろう】 【左腕の代わりとなった肉塊が、風を切る感触。見れば、己の振るった一撃は、彼女に対して有効な攻撃範囲から外れていた】 【その美しい髪の間から覗く幾何学模様の瞳。それが一瞬、自分の単眼と合ったように思えた、次の瞬間】 【その身体が、まるで見えない何かに引っ張られたかのように、空中を滑ったことを認識した】 【再び距離を空けられ、彼女の領域に引きずり込まれる。すなわち、その矢が十全に力を発揮できるだけの】 【自分へと向けられた矢に、先ほどよりさらに強力なまでの魔力が集まっていくのを感じ取り。異形が反撃に動く】 【右腕で素早く襤褸切れの中から大型の拳銃を取り出し、彼女へ向けて発砲しようとしたのだ】 【防御は間に合わない、ならば攻撃。そう判断した上で、この距離で最も有効な攻撃手段を取った】 【狙いは脇腹辺り。だが、あまりに咄嗟の反撃のため、狙いはブレている。少し動けば、掠めるだけに留めることも出来るだろう】 ぐぅ、ぬ―――――!! 【攻撃の成否に関わらず、彼女が放った矢は見事に異形を貫く。肉塊と左肩の付け根当たりを貫通し】 【切り離された肉塊が、地面に転がった。左肩には大穴が空き、先ほどとは比べ物にならない量の鮮血が流れ出る】 【異形は受けたダメージですぐには動けない。銃撃に対処できていれば、更なる反撃の機会を見出せるだろう】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/259
265: カニバディール ◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水) 23:56:56.55 ID:tyw1dM6Zo >>263 【その変幻自在とも思える回避、身体移動も万能とはいかなかったらしい、と異形は観察する】 【自身の銃撃を空中で体勢を変えて致命傷を回避する、その身体能力はさらに侮れないものを感じさせたが】 【未だ不明瞭な相手の能力にも、まだ付け入る隙がある。異形の悪意と戦意はまだ衰えない】 【だがその思考に割り込む苦痛。肩に焼けた鉄を突き込まれたかのような痛み】 【相手が着地時に体勢を崩したのか、わずかに生じたタイムラグを逃さず、異形が傷口付近に肉を操作して傷口を塞ぐ】 (傷を負っても、その冷静さは健在か……先も感じたが、やはり機械のようなやつだ) (その上、未だ相手の能力は未知数……どう攻めたものか……) 【逡巡する異形の前で、更なる異様な光景が展開する。先ほど彼女自身が空中で移動したのと同じく】 【ゴミ箱が一人でに動いて、彼女の盾となる。自分や物体に働きかける念動力のようなものか、と推察しつつ】 【自分へ向けられる、殺気の群れにまずは対処しなければならない。扇の形に広がる矢、全て回避するのは不可能だろう】 【異形は、前に出た。こちらへと飛んでくる矢のうち、数本が異形の肩に胸に突き立つ】 【顔を歪めつつ、異形が取った手は意趣返しとばかりの量による攻撃だ】 【首の後ろ辺りから、またも肉が盛り上がる。地面を這うように伸びたそれらは、先端に牙を生やした口を持つ触腕だった】 【数は計四本。地面スレスレの高さを保ちながら、ゴミ箱の隙間を掻い潜るような軌道で触腕が彼女へと迫る】 【何等かの対策を取らなければ、その先端の口が彼女の足に牙を突き立て、食らいつこうとするだろう】 【異形自身は、その身に浴びた矢のダメージでそれ以上動くことはない】 【それを見てとれれば、更なる追撃を図ることも可能か】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/265
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