[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): ダグラス◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)13:49 ID:yJZe+BOXo(1/8) AAS
【ドラクレア島】

【水の国からの転移ゲートで容易に訪れる事が出来るこの島は】
【別名"記憶の集う島"と言われ、ジャングルには様々な怪異や怪物が犇めいている】
【の、だが――ゲートからすぐの砂浜は別。危険は無く、南国の日差しが青い海を照らしていて】

いやぁ、良い天気だね……僕が運動の出来る人間なら迷わず海に飛び込むだろう、ってくらいだ。
"この身体"でも生憎、そう上手くは行かないけれど…――うん、良い日だ。

【その平和さを体現するような、一人の若い男が砂浜に腰を下ろしていた】

【格好は白のシャツにジーンズ。胸元や袖は開けていて、靴は履いておらず】
【ふわりとした金髪と、微笑を湛えた面立ちはどこか貴公子然としている】
【周囲には何もなく――故に、一人で海を眺める姿は目立って見えた】
222
(1): ダグラス◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)14:57 ID:yJZe+BOXo(2/8) AAS
>>221

【海に向けられていた視線が、声に応じて背後に向き直る】
【明るい瞳だ。恐らくは、少年よりもよほど純粋に思える眼をしていた】
【そして黙ったまま話を聞くと、ゆっくりと立ち上がって】

……ああ、僕はダグラス。ダグラス・マックスウッドさ
一応は六罪王……この間暴れてた、ベクターのお仲間だね
まあ最も、僕は彼とは会ったことも無いんだけど……さて。

僕も単刀直入に話そうか。教えてあげてもいいけど、条件があるんだ
……キミの名前を教えて欲しい。名前も知らないで話すのは、なんだか無粋だろう?

【覇気がなかった。或いは殺意も、攻撃の構え一つダグラスからは感じられない】
省3
224
(1): ダグラス◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)15:36 ID:yJZe+BOXo(3/8) AAS
>>223

なるほど、ね……深くは聞かないよ。僕は贖罪するつもりも無いし
キミの恨みを全部引き受けるようなつもりもないからさ。
でも名前は聞けた。天野ソラ……いいよ、アーグの所に案内しよう。

【話を聞いて尚、六罪王の様子は変わらなかった。彼の悲劇には自分も関わっている】
【しかし、その贖罪も禍根も知ったことではない――もとい、係る気はないと言う姿は】

【きっと、少年の怒りに触れるだろう。しかしそれすらも気にする様子は無く】
【おもむろに歩き出すと、ジャングルの中に続く狭くも整った道を行く】
【本来は様々な危険が潜む場所だが――"仕掛け人"であるダグラスが居るからか】
【周囲から何かか飛びかかってくるような事もない。やがて5分か、10分ほども歩くと】
省6
226
(1): ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)16:17 ID:yJZe+BOXo(4/8) AAS
>>225

そう?……それは良かったよ、僕も怒ったキミに殴られたくないからさ
我ながら喧嘩は苦手でね。……まあ、お喋りしてろって言うならそうするよ。
……それじゃあ、元気でね?後でどうなっても責任は取れないから…――。

【――そう言って、ダグラスは実にあっさりと引き下がるのだった】
【一人が去って、洞窟内には少年一人。歩みを止めずに進んだならば】

【豊富な栄養を蓄えた大型のネズミや、そのネズミを捕食する複数の芋虫や】
【或いはその類形と思われる生き物の掘ったらしい、岩に空いた無数の穴を見るだろう】
【ジメジメとしていた。唯一、十字架の光だけが途切れること無く続いていて】

【やがて下りが終わる。今までの道よりも、圧倒的に広い空間が地下には待っていた】
省9
228
(1): ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)17:00 ID:yJZe+BOXo(5/8) AAS
>>227

【木板の渡り橋に足を乗せれば、比較的軽い少年の体重でも板が沈む】
【足を上げれば再び浮上するが、次第に靴や足は泥で汚れることとなるだろう】
【そして芋虫も其処に付随する――が、少年の放った焔を浴びれば】
【甲高い金切り声を上げて虫は燃え上がり、僅かな合間は他の芋虫も近寄らない。】

【――もっとも、やはり数が多すぎる。暫くすれば再び芋虫は"獲物"に飛びかかろうとした】
【だからこそ駆け抜けるのは懸命な判断と言えた。そして、半ばほどまで行った辺りで次の脅威が現れるのだ】

【キチキチ≠ニいう顎の音。低い羽音を立てて飛来するのは、2m程もある羽虫。】
【天井にぶら下がっていたようで、その数はやはり多い。手足は細いが、顎の刺は凶悪で】
【硬い皮膚でも容易に貫くギザ付いた刃が付いた、レイピアの様な形状をしており】
省5
230
(1): ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)17:40 ID:yJZe+BOXo(6/8) AAS
>>229

【攻撃を躱された羽虫の一匹は、勢いもそのままに沼へ突っ込んで行く】
【そして、数秒もせずに別の場所から浮かび上がって空中へ飛び上がる】

【どうやら全身にうっすらと油を纏っているらしく、泥に濡れるということもなくて】
【――だからこそ巨大な火球を打ち上げるというのも良い策だと言えた】
【偶然ではあったが、着火するのだ。巨大な羽虫の何匹かは、あっという間に消し炭へ代わり】
【沼に落ちてジュウと音を立て、沈んでゆく。残った羽虫も攻撃を迷うように浮遊を続け――】

 ――――GRUUUUUUUUAAAAAAaaaaa__!

【羽虫の一匹が、その影の方に引き寄せられて消えた。直後に響くのは、バリバリという咀嚼音】
【更にもう一匹が消える。空中で動きを止めて、急に影の方に引っ張られてゆくのである】
省8
232
(1): ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)18:07 ID:yJZe+BOXo(7/8) AAS
>>231

【静かに――刺激しないことを意識して進めば、ナメクジは少年の方には意識を向けず】
【むしろ逃げ散る羽虫を追って、何処かくらい奥地へ進んでゆくだろう】

【ゆっくり進む分、足下から迫る芋虫は払いきれないだろうが――仕方のない選択肢と言えた】
【かのナメクジは、恐らく音を頼りにしているのだ。だから大きな音源である羽虫を襲った】
【大きな口と牙は敵を見極めずとも食べるための、実に乱雑な大食漢故なのだろう】

【――そのまま焦らず、多少の血と麻痺毒を引き換えに奥まで進めたなら】
【無数の大十字に囲われた、狭い洞窟――通り道に出ることとなる】
【進むと上り坂で、途中の苔の隙間からは日が差しており】

【更に進むと、簡易な木の扉が見えるだろう。その向こうからは、何やら気配。】
省4
235: ◆SYLP4psCi. [sage saga] 2015/03/11(水)18:27 ID:yJZe+BOXo(8/8) AAS
>>234
/ありがとうございます、では戻り次第呼びかけさせて頂きますのでっ!
/一旦失礼しますね。お疲れ様でしたー!
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