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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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527: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2015/03/15(日) 21:09:00.93 ID:CHSWx9HX0 >>490 【マリアは、彼の言葉に静かに耳を傾けていた。嫌な顔をする訳でも、表情を曇らせる訳でもなく……ただ、静かに】 【そして、全てを聞き終える。彼の言葉を受け止めた彼女の顔は、失望に曇る事も傷ついたように悲しむ事もなく――――尚も穏やかだった。】 【彼女は、今の話を聞いても彼に失望などしなかった。普段通り穏やかな微笑みを湛えて―――そっと、俯く彼に寄り添う】 ―――ひとつ、私の昔話を致しましょうか。 ……ご存じの通り、私には両親が居ません。小さな頃に戦争に巻き込まれて……身寄りの無い私は、教会に預けられました。 小さな頃の私は、周りの子達が羨ましかった。私の周りにいる友達はお母さんやお父さんがいるのに、どうして私だけ独りぼっちなんだろうって…… 友達が親に愛されているのが、ひどく羨ましくて……私も皆と同じように愛されたい、親に甘えたいのに独りぼっちで……何度も泣きました。 ふふっ―――今の貴方と同じですね。 でもね―――そんな時、お母さん≠ノ教えて貰ったのです。「顔を上げて、よく周りを見てみなさい。貴方は一人ぼっちなんかじゃありませんよ」って…… ……涙を拭いて周りを見れば、其処には私を大切に想ってくれている人が沢山いる事に気が付きました。 寂しくて泣いた時には、お母さん≠ェ隣に居てくれました。独りで寂しく遊んでいれば、すぐに仲の良い友達が遊びに誘ってくれました。 お母さん≠焉A友達も……みんな私の事を大切に想ってくれている。何も、私の事を想ってくれているのは、亡くした両親だけではなかったのです。 確かに私は両親を亡くしました。でも……だからと言って、独りぼっちになった訳では無かったのです。 「カランコエ」の子供たちも同じです。あそこに居る子供たちは皆、親に棄てられたり身寄りを亡くしたりしたりした子供たちばかり…… そんな子供たちが、なぜあんなに元気な笑顔を見せるか分かりますか?……肉親が居なくても自分を大切に想ってくれている人がいる事に、ちゃんと気付いているからですよ。 ――――貴方も同じです。よく周りを見てみなさいな、貴方は決して独りぼっちなんかでは無い筈で御座いますよ。 確かに貴方の家族は亡くなったかもしれない……けれど、貴方を大切に想っている人はちゃんといる筈で御座います。 私だって、フレデリック様だって、貴方を大切に想っています。私たちは結婚しましたが……貴方の親友である事を辞めた訳では無いので御座いますよ。 確かに旦那様も子供達も愛していますし、大切な存在で御座います。ですが――――私も、フレデリック様も、同じくらい貴方という親友の事も大切なので御座います。 ……独りの家にいるのが寂しくなったら、私の家に来てください。私もフレデリック様も、いつだって大切な貴方の事を歓迎します。 血の繋がった家族の温かみには敵わないかもしれませんが……きっと、寂しくは無い筈です。 家族を失った悲しみはきっと癒えない程に大きいでしょう。……でも、いつまでもその悲しみに囚われていては、傍にある大切なものまで見失ってしまいますよ。 前を向きましょう。―――前を向けば、其処には貴方を想う人が沢山いる筈ですから。 【――大切に想っているのは家族だけではない。家では独りぼっちかもしれないけれど……彼を大切に想っている人は、傍にいるのだ】 【独りが寂しいならいつでもマリアの家に来ればいい。二人は彼の事を必ず歓迎するだろうし、子供達もすぐに懐くだろうから】 【家族と同じくらいに―――親友だって、彼の事を大切に想っているのだ。だから……前を向いて欲しい】 【マリアは、変わらず其処に居る。親友として彼を想う心は、嫉妬の言葉を聞いた後も決して揺らぐことなく其処に在るから―――】 //それでは本日も宜しくお願いします!あと、夕飯で次のレスが少し遅れるかもしれません…… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/527
528: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage saga] 2015/03/15(日) 22:07:12.82 ID:fjuoyO0J0 >>527 【彼女の言葉の数々が、その一つ一つがエルヴェツィオの心に静かに染み込んでいくのを感じた】 【どうしてマリアはこんなにも優しく接してくれるのか、普段と変わらぬままでいられるのか】 ……………………なんで………っ…………… ……何で、マリアはそんなに強く生きられるんだよ…………! どうして俺を軽蔑しない……っ、なんで嫌にならない……!なんだって怒ってくれないッ!! …………どうやったら………………っ…………そんな 優しいままでいられる……………………? 【なんで、どうして、そうやって必死に彼女に訴える】 【大切なものに気付いて 大切に想う、たったそれだけの事ですら今のエルヴェツィオには出来なくなっていた】 【それを彼女は教えてくれた、マリアが居なければその迷いに辿り着けなかったかも知れない】 【マリアと隣り合わせになっている今、ようやく温かさがあると感じられた。ああ こんなに近くに大切な仲間が居たのに、どうして今まで気付けなかったんだと】 【そこには変わらないマリアの姿があった、そうだ、自分は一人では無かった】 …………で……でも俺…………お前らの事を心の中で………… それに今……お前にも…………酷いことを言ってしまった……………… ……どうやったら、マリアみたいに強くなれる……?……俺は…………どうすればいい………… 【もう隠すことも出来なくなった大粒の泪をぼろぼろと溢して、マリアに問う】 【惨めだ、彼女はこんなにも強いのに、自分はいつまでも記憶に囚われたままで、何も悪くないのに彼女達を妬んでしまった】 【どんなに剣の腕を磨いても、結局 強くはなれていなかった、弱いままだったのだ】 【マリアは……、どうして真っ直ぐに歩けるのか。エルヴェツィオはまだ前を向く方法が解らずにいた】 /遅れて申し訳ないです……!よろしくお願いします! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/528
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