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【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/
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46: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 18:10:43.38 ID:+Qvcubdxo >>40 ん〜……暖かく、なってきましたわね……。 【散歩がてら、公園へと辿り着いた。春の訪れを感じる風に目を細める】 【白い長髪、白を基調とするワンピースを風に揺らめかせて】 【少しまだ肌寒い所為か、羽織ったカーディガンを長手袋を付けた両手で掴む】 【そんな彼女はぴたり、と立ち止まり男を見つけて思わず】 ………うわあ、脳筋、ですわ。 【声に出してしまったそうだ。胸以外の箇所が華奢な彼女からすると、ちょっと怖い】 【じーっと琥珀色の双眸で見つめてしまうが―――瞬間、我に返り視線を逸らす】 /おられましたら! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/46
51: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 18:34:22.88 ID:+Qvcubdxo >>48 (脳筋ですわ……ああいう殿方は、大体オツムがアレですわ……) 【ほわんほわん、彼女の中の経験則による偏見の回想が始まる】 【そうだ、ああいうタイプは先日の商談でも出会った―――って、思い返している場合ではない】 ―――――えっ、きゃっ!? 【完全に彼を踏み台に思い出の世界に浸りかけていた】 【その所為か、彼の誤解を解く様な言葉を聞き逃していた―――つまり?】 (なんですの、なんですの、何か怒ってらっしゃる―――ッ!?) 【彼女の眼からは”何か声を荒らげてこちらへ向かってくる脳筋”という認識に】 (逃げなきゃ……あっ!?) 【踵を返して公園の出口へ向かおうとする―――が、運動神経なんて皆無だった】 【焦りからか、方向転換中に足をくじいて、その場に転倒してしまう】 【年を感じた。若い頃はもっと動けたのに。そう感じる22歳だった】 /よろしくですっ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/51
56: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 18:50:54.12 ID:+Qvcubdxo >>53 ――――――きゃんっ! 【ずさーっ、とうつ伏せに転倒、変な声、出る】 【こういう時、自分の胸はクッションになって良いものだ――なんて、思う暇もない!】 ………え、と。 【上半身を起こして、振り返った先には脳筋認識の彼が手を差し伸ばしていた】 【転倒した際に乱れた衣服を直しつつ露わになった太腿を隠しながら、きょとんとしてしまう】 【束の間の沈黙、耳に入った”自警団”という言葉で】 ………………ごめんなさい。 【ぽそり、と謝罪の言葉を述べた。完全に早合点だった事に此処で漸く気づいた】 【羞恥の所為か肌も蒸気した―――周りの眼が、なんだか痛い】 大丈夫です、1人で立てますわ―――痛っ……。 【差し伸べられた手は取らず、1人で立とうとするが】 【転倒する際に挫いた足の痛みに、顔を歪めた。結局、その場でまたへたり込んでしまった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/56
60: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 19:15:13.91 ID:+Qvcubdxo >>57 いえ、本当に大丈夫ですわ……それに、自宅なんて。 【ふふ、と少し微笑む。その笑みの中には恥ずかしさも含まれていて】 【なんとか片足で立ち上がり、足を引き釣り近くのベンチまで向かう】 (情けないですわね、なんとも……) 【ベンチに腰掛けて、挫いた足を擦る。痛みは引かないが、暫くは此処に居るしかないだろう】 【それよりも彼女が顔を訝しめたのは、膝の擦り傷―――滲む血液を見て、神妙な面持ち】 あの、本当に……お気になさらないでね? 自警団の方、だったかしら? 【……あまり、顔を覚えられたくない人種だな、と冷静に彼女は胸中思う】 【あの手の人間は”正義”を掲げている。彼らからすれば私はきっと……ドス黒い、悪だろう】 【柔和な笑みを浮かべつつ、彼の非はないと言葉を投げかける】 【というよりも、彼との接点を最小限にしたいのが本心だが】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/60
66: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 19:33:28.79 ID:+Qvcubdxo >>63 ええ、有難うございます……。 人を助ける為、ですか―――ご立派ですこと。 【人を助ける――本当に立派な志だ、と彼女は内心”悪態をつく”】 【そういう人間が多ければ、自分は”変えられなかった”のじゃないだろうか】 【やはりこの手の人間は嫌悪が奔る……が、それを表に出すのは得策ではない】 【そうして、止血という言葉に―――】 ――――やめてっ! 【咄嗟に、思わず声を荒らげてその手を払いのけてしまう】 【彼女の顔を見れば、それは不安と恐怖が入り混じった様な、複雑な表情を浮かべていた】 ………あ、その、自分で出来ますわ……。 【我に返り、静かな声で発する。カーディガンのポケットに仕舞っていた、ハンカチで応急処置を行う】 【もし、彼に任せて”血液”が彼に付着すれば。致死には至らないだろうが……】 【彼女の血液は”猛毒”だ。付着はまだしも、摂取すれば死に至らしめる】 【だが、彼女は彼を慮ったわけではない――自分の持つ”性質”を知られる事を恐れていたのだ】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/66
71: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 19:49:03.08 ID:+Qvcubdxo >>69 ………本当に、ごめんなさい。 【自己嫌悪が酷くなる。まだまだ未熟だと自身を詰っていた】 【何故もう少しやんわりと拒絶出来ないのか――的外れな方への自己嫌悪】 私の血は……汚い、ですわ。 【思わず、それだけが口をついて出た。それも聞こえるか、聞こえないかの小声で】 【虚偽で固めた彼女の、本心だったのかもしれない。それは、本当に消え入る様な】 こほん、なんだか……私、失礼してばかりですわね。 自分が恥ずかしくなって参りましたわ、何か……お詫び、出来たらと思います。 【落とした道具を手伝う様に拾い集める。その表情は既に屈託ない、明るいものだった】 【手際良く集めながら、彼へと手渡す。にこにこ、と笑みを浮かべながら、何か詫びれる事はないかと提案して】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/71
73: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 20:03:05.79 ID:+Qvcubdxo >>72 安心……分かりましたわ、お任せ致します。 1人では……まだ、帰れそうにありませんものね。足を挫いたみたいですから。 【困った様に、笑みを浮かべて観念したと彼の申し出を受け取る】 【内心は少し、いやかなり気が気でないのだけども……】 【その後、彼の背後に現れる”嘴”に息をつまらせた】 【自警団をするくらいなのだから、能力者だとは思っていたが――なんともまあ】 ………リリルカ・メリフルアスですわ。 【驚いていた顔を直ぐに戻して、礼儀正しく頭を下げ名乗る】 【さて、これからどう縁が回ってくるのやら―――気が気でないですわ、と胸中落ち着かない】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/73
77: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 20:25:39.38 ID:+Qvcubdxo >>76 鳩ヶ谷さんですね―――えっ、それ、意思あるんですの? 【名前を反芻して、確りと覚えておく様に―――それより先ずそっちに意識が行く】 【意思があるって、嘴じゃないですか。少し何言ってるのか分からない、と彼女は狼狽する】 【というかこれに乗る、とはなんとも淑女には耐え難いというか……】 【ふわふわ、と目の前に留まる謎の嘴―――どうしたものか】 ………おぶるって、あの、私を? 【………それなら、この嘴に乗った方が良いですわ】 【そんな心の声が聞こえるかもしれない。今日あったばかりの、見ず知らずの彼におぶられるって】 【それは恥ずかしすぎる。見れば恐らく自分よりも年下で、自分は年上のお姉さんなんですから】 こほん、ではお言葉に甘えて……この、嘴……お借りしますわ。 【デリカシー、無いですわ、やっぱり脳筋ですわ】 【そんな心の声が聞こえるかもしれない。思わず顔に出てしまったかもしれない。かもしれない……】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/77
80: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/08(日) 20:50:55.69 ID:+Qvcubdxo >>79 (……なんでしょう、この子供扱いされてる感じ……?) 【なんとなくそんな対応を察知した―――確かに、身長は低いけど】 【兎にも角にも、嘴に恐る恐る腰掛ける。ついた掌からは……鼓動が?】 (………この子、何か食べるのかしら) 【送って貰ったお礼に何か食べさせてあげても……などと、考えていたら】 【嘴は浮いて、直ぐに動き始める】 あ、ありがとうございました――――きゃっ。 【頭の中で進めと指示してみれば、予想以上に速度がでて驚いた】 【やがて彼女は公園を抜けて帰路へと向かった……】 (鳩ヶ谷さんね。自警団、と………うーん、これ以上縁があれば、何かに使えるかしら……?) 【などと、色々企んでいたそうで―――】 /ありがとうございましたっ!お疲れ様ですっ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/80
154: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/09(月) 23:28:27.71 ID:toJp66xLo ――――はぁ……この、本当にっ……はぁ……胸糞悪いですわね……。 【肩で息をしながら、覚束ない足取りで壁伝いに彼女は歩く】 【ほんの数メートル後ろ、街の死角となる路地裏の曲がり角の先から彼女は這い出てきた】 【普段整えられ、清楚な雰囲気を醸し出す衣服は大いに乱れていた】 【白を基調としたカーディガンとワンピースは破れた……引き裂かれたの様な箇所も見られる】 はぁ……物騒といいますか、節操がない、といいますか……はぁ……。 【ぺたん、とその場で手をついてしまう。体力のない彼女にはこれ以上の”運動”は限界だった】 【彼女は豊満な胸に手を当てて、息を落ち着かせる。大丈夫、問題はない……と、言い聞かせるように】 【白百合の様な長髪は無造作に乱れていた。彼女の疲労をそこから感じ取れるだろうか】 【口の端からは一滴、鮮血が――見れば、身体中のあちこちに痣が見られるだろう】 ……思ったより、敵が多いみたい、ですわ……ふぅ。 【両腕の長手袋の指先を口に咥えて、汗ばんだ手を露出させる為に引張り上げて】 【見るからに暴行を受けた後―――だが、彼女の来た道を辿ればそれは果たしてそうなのか】 【曲がり角の先、袋小路には……】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/154
164: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 00:04:39.09 ID:gNrdCWpgo >>161 (……少し、危ない橋を渡ったかしら……?) 【路地裏の向こう側、袋小路を見つめて息を整えながら、今宵の出来事について考える】 【先ず間違いなく、誰かが絵を書いた出来事。一歩間違えていれば、死んでいたのか】 【まあ、”返り討ち”にできたんだから―――どうでもいいか】 【荒い息はまだ落ち着かなかった。体力は水準以下の彼女にとって、現状はガス欠に近い】 【壁に寄りかかり、項垂れていると―――声がして、一瞬彼女はびくんと肩を震わせた】 ―――――っ!? 【新手か、と向けた視線は”恐怖”と”殺意”―――だが、視界に映った彼はどうやら唯の通行人で】 はぁ………ありがとう、ございます……あの、申し訳ない、のですが……。 少し、動けそう……にないので……あの、何処かまで、付き添って頂けると……嬉しいのですが? 【ハンカチを受け取り、口元を抑えながら、息切れしながらも涙目で訴えるように彼に縋る】 【なんとなく、こういう時の男の心情というのには理解がある。先ず、声をかけてきたなら……】 【衣服が破れ、彼女の肢体は露わになっていた。息切れする姿も、何処か艶めかしく】 【小柄な彼女は男へと助けを求め、何か運命的な因果を感じさせるように―――手を差し伸ばす】 【実のところはまあ、彼女の這い出てきた道へと向かって欲しくないだけだ】 【袋小路には男が数人―――吐瀉物をまき散らして惨死しているのだから】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/164
170: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 00:37:09.96 ID:gNrdCWpgo >>168 まあ……プリンセスだなんて……でも、貴方は、ナイト様のようですわね。 【息も幾分か整い始めた。冷静な思考に切り替えられそうだった】 【とりあえず、目の前の男は見るからに下心全開―――いい気にさせておくに限るか】 【服装からするに虚栄心の強い人間に見受けられるし、言葉の端々から三流を感じ取れる】 【これを演技でやっているなら、相当に切れる人間だけど……と、失礼にも彼女はそう観察しつつ】 ………少し、肩を貸してくださるだけで結構ですわ、そこまで甘えられませんもの。 【とはいえ此処まで下心全開だと、笑いもこみ上げそうになる。微笑みで維持するのが、難しい】 あの、家へ帰ろうとしたら……突然、男たちに襲われましたの……。 彼らは、私を路地裏に連れ込んで……うぅ……直ぐに、彼らは……逃げましたわ……。 【何があった、と聞かれれば結果を除けば真実だ。事実、商談の終わりに暴漢に襲われたのだから】 【とはいえ、此処でまだ向こうに居ると言えば―――このナイト気取りは奥へと進んでしまうかもしれない】 【そうなれば、この男も”始末”するしかない。一日に二度も手を汚すのは……】 ………私、此処から早く、立ち去りたいですわ……。 【男から受け取ったハンカチで口元を抑えつつ、女の武器を目元に―――彼の腕へとひしと寄り添う】 【豊満な胸を押し当てるように、そして自身の震えを感じさせるように。あくまでも演技だが、早く此処から立ち去らねば】 【暴行にあい、辱められたと彼女は彼に告げた。その場から一刻も早く立ち去りたいというのは、当然の道理】 【自分を疑ったり、好奇心に駆られなければ提案は汲みとってもらえる―――そう、彼女は思索して】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/170
178: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 01:25:48.99 ID:gNrdCWpgo >>175 (………た、単純ですわ。楽で良いですけど……) 【鼻の下を伸ばして、ナイト気取りにエスコートをする様を見て一安心する】 【なんとか上手く切り抜けられそう。自分の演技は正に女優級だと褒めてあげたいくらいだった】 【それは言い過ぎかもしれないけど、何にせよ自分を見つけた男が馬鹿で本当に――――】 ―――――――うそ。 【………馬鹿で、どうしようもない】 【出口へと後数歩と言う所で、自警団員を視界に入れた。ばっ、と男の顔を見れば呼び止めようとしている】 【予想な斜め上だった。むしろ、斜め下と言うべきか。この男、私を落としたいなら”それ”はダメじゃないかしら!?】 【確りエスコートして、お礼にお食事でも、とか自宅までお送りますとか―――そう、まだこの前の自警団の少年の方が心得ている】 【そもそも、自警団にこのボロボロの姿を見つかっても問題だというのに】 【なんにせよ、この馬鹿が自警団員を呼び止め、人を集めれば―――この街で、動きにくくなるし私の”目標”は途絶えてしまう】 (馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿ですわ―――おとなしく、私に手繰られていれば良いんですわ!) 【極めて自然に。そして無理なく、男に声を上げさせずにやり過ごす。それを出来るはずだと、彼女は覚悟を決めて】 【二人の背後で”スズラン”の花が咲いた―――正確には彼女が能力を発し、空間に浮遊させていた】 【それは極めて美しく、ゆるりと回転しながら……男の後頭部目掛けて空を奔る】 【創りだした”スズラン”は毒性を持った、接触型の衛星だ。後頭部に激突すれば、液体へと形状を変えて――皮膚から侵入し、強い目眩を帯びる事だろう】 【加えて液状へと変わる瞬間まで、スズランはそこらの木材くらいには硬い。故に、衝撃も重いモノと考えても良いだろう】 【彼女にとってベストなのは、彼に自分が寄り添っているという点―――腕にしがみつき、胸を押し当てているこの状態なら、避けられるはずが……と、思いたい】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/178
183: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 02:01:56.20 ID:gNrdCWpgo >>181 【クリーンヒット、文句なし――― スズラン一発とはいえ、効用は抜群なはず】 【その場で膝をついてくれれば、花丸を上げたいくらいだ……】 えっ――――きゃあっ!? 【ぐい、と引っ張られる感覚。またもや予想外、この男……もしや非力なのかしら、となんだかもう冷静】 【予想では膝をついて、そのまま介抱するかの様にだったんだけれど―――嗚呼、もうそんなの考えてる暇もない】 【悲しいかな。彼女に運動神経は皆無だし、身体能力も非常に低いわけで】 【服とか、腕とか、色々な所を掴まれながら……ずてーん、と二人仲良くその場に倒れてしまった】 (…………痛いですわ。ていうかコイツ、ナイト気取りなら、私を守るとか……いや、そんな事はどうでもいいんですわ) 【もうこの男を責め立てるとか、騙すとか、そういうレベルのお話じゃない】 【二人仲良くすっ転んで、それを見た通行人はざわついていたし、自警団員も近づいて来た】 【どうすることも出来ないのだろうか。痛む身体を抑えつつ、上半身を起こして男へと視線を移す】 (――――閃きましたわ) 【にんまり、その表情は清々しい程に”真っ黒”】 ……助けて下さい、自警団の方!この人、人殺しですのっ!! 私、それを見かけてしまって―――助けて……っ! 【よくある王道パターンだった。路地裏の悪事も、自分を襲ったのも―――全部引っ括めて、この馬鹿の所為にしてやれと】 【情況証拠は整いすぎていた。彼女を引き倒した所、ボロボロの衣服、傷だらけの女を引き連れていた所。疑惑の目は充分だ】 【後は余計な事を言えない様に―――と、彼女は先程の接触型とは別の、散布型のスズランを手の中で作り、そっと彼の顔の前へと置いた】 【そこからは粉末状の毒成分が彼の眼前にだけ散布され、吸込めば全身へと麻痺が引き起こされる。呂律も、回らなくなるだろう】 【吸込めば吸い込む程症状は悪化する。散布を止めるには破壊する事。容易に握りつぶせるが、破壊すれば最後に濃度の高い粉末を散布される】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/183
188: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 02:33:36.56 ID:gNrdCWpgo >>186 【………ふと、冷静になり考える。私は今、とんでもなく馬鹿なのかもしれないと】 【駆け寄る自警団員の言葉で気づいた―――この男、眼を回している】 (………用意周到にする、意味……ないですわ……) 【冷静な思考に戻り始めれば、怒りが一瞬過るが最終的に呆れが強まる】 【あれやこれやと画策しても、どうにも上手くいかないのだから―――この男、ある意味悪運が強いタイプか】 【とりあえずスズランは消しておく。意味を為さないし、むしろ能力者とバレてしまうのは本意ではない】 【それに続いて、自警団員の質問に持ち前の演技力を駆使し、答える事にした】 えぇ……この路地裏の奥へと、行って貰えれば……この男の、した事が……。 私、必死になって逃げましたの……この男に腕を掴まれて、為す術もない……と思った矢先でしたわ。 【涙ながらに経緯を物語る。震える様に、声を絞り出して】 ……腕を振りほどこうとしたら、男が突然、倒れて―――何があったのか、分かりませんけど……。 【無理に説明する必要はない。状況は物語っているのだ。男は”突然”気絶した。それだけでいい】 【か弱い女性を演じ、涙で頬を濡らす―――周囲の一般人の声も彼女を擁護する声が大きい。下心もあるだろうが】 【内心、もう早くコイツを連れてってくれと心底疲弊した心の声が占めていた】 【一刻も早くこの場を立ち去り、後は”色々”手を回さないと、結局は厄介というもの――何より、男が目覚めないか心配だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/188
190: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 03:17:28.55 ID:gNrdCWpgo >>189 【―――――起きるのね】 【自分がそうなるなと望めば、その方向に事態は進む……とんだ、厄日である】 【半ば心労も大きく、被害を食い止めるには「もう全員始末すればいいんじゃない?」と頭を過る】 (……えーっと、もうなんか面倒になってきましたわ……) 【男も馬鹿だが、自警団員も相当に馬鹿だ。犯人に確認を取っても、頷くはずがないというのに】 【ここまで状況証拠があってスムーズに事が進まないとは―――本当に呆れるばかりで】 ……自警団、というのも頼りにならないものなのです、わね……。 犯人に……やったのか、と聞いても頷くはずが、ありませんわっ! 貴方たち、正義を司る……この街を守る貴方たちは……いつも、肝心な時に助けてくれませんわ。 【落胆したような、諦めた様な。とにかく自警団員へと失望の声を露呈する】 【涙を流しながら、まるで”過去に何かあったかのような”話しぶりだった―――まあ、あながち間違ってはいないが】 私はその人に襲われましたわ。私のこの姿を見て、貴方たちは何を躊躇うのですか? それが貴方たちの……正義なら、私達は誰に助けを請えば……良いのでしょうね……。 【悪人はその男ただ一人。そうあくまでも主張する。涙ながらに訴えるこの姿で押し通らなければ、どうにもなるまい】 【彼には悪いが、冤罪で捕まって貰わなければ自分が疑われる。もし、これ以上…上手くいかないなら、最後の手段にでるしかない】 (それだけは避けたいですわ……疲れますし……) 【両手で顔を覆って、泣きじゃくりながら彼女は……】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/190
192: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 03:54:24.27 ID:gNrdCWpgo >>191 【湿っぽい雰囲気。彼女の心からの訴えに周囲も納得せざるを得ない】 【正義はいつだって後手だ―――だからこそ、目の前の悪を逃してはならない】 (これにて一件落着――――後は、処理をきちんと施して) 【問題ない、これで男が冤罪で連行されるだけだ。後は素性が明るみにでないように根回しするだけだ】 【そうだな、流石に可哀想だからこの男も……まあ、どうでもいいかしら】 (…………って、え?) 【と、思いきや男の絶叫の説得に呼応するかの様に、周囲の人間たちは”納得”させられていく】 【まさかとは思うが……これは、この状況は――――この男、能力者だったのか】 【やがて辺りから人が去り、表通りは通常の雑踏となる。彼女は少し驚いた様に眼を見開いていた】 【男が振り向き、視線が交わる。まあ、当然ながら怒り心頭と言った所なのだろうか】 ………わあ、面白い能力ですのね。 流石に切り抜けられないでしょう……と、思ったんですけど。 【虚偽の涙を拭い、くすりと笑みを浮かべて男から距離を取った。この雑多の中、戦う事はないだろうが……】 あのまま捕まっていれば、冤罪ですけど。まあ、私が後から直ぐに釈放されるように根回ししましたのに。 無駄に騒ぎになってしまって、なんだか骨折り損ですわ……まあ、此処まで来たら、どうでもいいですが。 失礼しましたわ。私、貴方をハメようとしましたわ―――お互い、何もなかったのだし……茶目っ気、という事で不問にはしてくださらない? 【にっこり、と微笑みかけながらこの辺りで”何もなかったこと”にしろと彼女は言う】 【何もなかった、というには……まあ、彼の後頭部への衝撃と毒物の件は明らかに”何かあった”のだけども】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/192
194: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 04:21:26.47 ID:gNrdCWpgo >>193 (あー……やっぱり、馬鹿なんですわ……) 【早口で捲し立てられて、なんとも情けない言葉の羅列に本当に涙してしまいそうになる】 【とはいえ怒りに任せて、向かってこないだけ良いというものか―――さて、と?】 ふふ、寛大な貴方の心に感謝致しますわ。今日の事は、お互い忘れましょう。 【それでは、と一礼して……その場から立ち去ろうとするが】 【数歩”覚束ない足取りで”歩いたが、立ち止まり、再度男へと向き直った】 ……暴漢に襲われたのは事実ですわ。それだけは本当ですのよ? それと……その路地裏、奥へは行かない事をオススメ致しますわ。 【にっこり、と最後に柔和な笑みを向けて―――また歩き出した】 【ふらふら、と揺れる身体は演技などではなく……本当に、彼女は弱っていたのだろう】 【男が何も引き止めなければ、最後の忠告を残して彼女は雑多へと消えていく】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/194
196: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/10(火) 04:34:56.35 ID:gNrdCWpgo >>195 ………はあ、とんだ災難でしたわ。 【男の叫び声を背に受けて、そのまま雑多へと消える】 【帰路の途中、ふと立ち止まり―――携帯電話を取り出して】 もしもし、えぇ、私ですわ……街の、路地裏ですわ。処理、お願いしますわね。 【誰に電話をしているのやら……そうして、カーディガンのポケットから】 ………それと身元を探ってほしい方が居ますの……えぇ、特徴は馬鹿っぽい――――。 【男から渡され、そのまま持ち帰ってしまったハンカチ】 【それを見つめながら、彼女は薄く笑みを浮かべて電話の向こうへと話しかけていた】 /お疲れ様でしたっ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/196
284: リリルカ・メリフルアス ◆CQH94LWMlU [sage saga] 2015/03/12(木) 02:12:04.11 ID:AbzjfeUxo ―――――ん〜……。 【華やかな街の陰には闇がある。繁華街には人が多くいるが、街の外れには人がいない】 【即ち闇が集まり、悪事の坩堝となる事が多く―――大抵、そういう場所は廃れている】 【人気の少ない街の外れ、廃墟では”白い”と形容するのに相当な女性が歩き回っていた】 【うーん、と首をひねったり、立ち止まり辺りを見回したり……少女という歳ではないが、物騒にも程がある】 中心街から1時間以内……周りには森、川……勿体ないですわね〜……。 【崩れた瓦礫跡の中に幾分か綺麗な椅子を見つけて、彼女は少し休憩する様に腰掛ける】 【かぱっ、と手にしていたアタッシュケースを開いて―――取り出した紙にすらすらと書き記していく】 【月明かりの下、白髪の女性が一人ペンを走らせる。その光景は奇怪だろうか】 【深夜に女性一人でこんな所に来るべきではない。そう考えると彼女は余程の実力者か、危機感の無い凡愚か】 …………テーマパークは立地が悪いですわね。 【ぴたり、とペンを止めて一人つぶやく――――とりあえず、お仕事脳の様だった】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1425741001/284
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