[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水)22:18 ID:tyw1dM6Zo(2/4) AAS
>>245
【自分の姿に対する反応で、相手の胆力・力量を測る手口は、この異形の戦術の一つだ】
【眼前の彼女は、確かな実力の持ち主だ。静かに、呼吸が一度止まる。あまりに冷静に】

それでは意味がない。私はそれが気に入ったんだ

【こちらに向き合う彼女へと、単眼からの視線がさらに粘っこく注がれる】
【その単眼の前で、己が欲しがった武器がさらなる機能を発揮した】

ほう……見た目だけではないらしいな
そのような道具、そうそう似たようなものなど出てくることはないだろう

その口ぶり、まるで機械か兵器だな……また、その手の作られた生命か?
面白い……お前自身もその武器もろともに連れていくとするか
省11
259: カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水)23:11 ID:tyw1dM6Zo(3/4) AAS
>>255
だろうな。だがそれを押し通すのが、盗賊というものだ

【彼女の拒絶も意に介さず、ただ己の悪意と欲望を振りかざす】
【だが、同時にその眼に油断はない。彼女が容易ならざる相手だとわかっているのだろう】

【左腕の代わりとなった肉塊が、風を切る感触。見れば、己の振るった一撃は、彼女に対して有効な攻撃範囲から外れていた】
【その美しい髪の間から覗く幾何学模様の瞳。それが一瞬、自分の単眼と合ったように思えた、次の瞬間】
【その身体が、まるで見えない何かに引っ張られたかのように、空中を滑ったことを認識した】

【再び距離を空けられ、彼女の領域に引きずり込まれる。すなわち、その矢が十全に力を発揮できるだけの】
【自分へと向けられた矢に、先ほどよりさらに強力なまでの魔力が集まっていくのを感じ取り。異形が反撃に動く】

【右腕で素早く襤褸切れの中から大型の拳銃を取り出し、彼女へ向けて発砲しようとしたのだ】
省6
265
(1): カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/11(水)23:56 ID:tyw1dM6Zo(4/4) AAS
>>263
【その変幻自在とも思える回避、身体移動も万能とはいかなかったらしい、と異形は観察する】
【自身の銃撃を空中で体勢を変えて致命傷を回避する、その身体能力はさらに侮れないものを感じさせたが】
【未だ不明瞭な相手の能力にも、まだ付け入る隙がある。異形の悪意と戦意はまだ衰えない】

【だがその思考に割り込む苦痛。肩に焼けた鉄を突き込まれたかのような痛み】
【相手が着地時に体勢を崩したのか、わずかに生じたタイムラグを逃さず、異形が傷口付近に肉を操作して傷口を塞ぐ】

(傷を負っても、その冷静さは健在か……先も感じたが、やはり機械のようなやつだ)
(その上、未だ相手の能力は未知数……どう攻めたものか……)

【逡巡する異形の前で、更なる異様な光景が展開する。先ほど彼女自身が空中で移動したのと同じく】
【ゴミ箱が一人でに動いて、彼女の盾となる。自分や物体に働きかける念動力のようなものか、と推察しつつ】
省8
272
(1): カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/12(木)00:37 ID:3XpFJl+Mo(1/3) AAS
>>269
【異形の身体と能力を有しているとはいえ、所詮は盗賊。おそらく、彼女は戦闘兵器として鍛えられたのであろう】
【ならば、殺し合いにおいては間違いなく彼女の方が上手。それも、かなり】

【異形の推測は、彼女のさらに冷徹に冴えていく思考の存在が裏付けている】
【無論、異形自身はそれを知ることなど出来ない。ただ事実として、自身が仕掛けた襲撃が、己の首を絞めつつあると認識するだけだ】

―――――チィッ……!!

【伸ばした触腕さえも、その身体操作と強力な武器の前に屈する】
【振り抜かれた弓が、触腕を四本まとめて吹き飛ばし、千切り飛ばしてただの肉に変えた】

【だが、触腕を破壊した直後。その触腕の残骸から弾け飛ぶように、二本の肉切り包丁が飛び出して】
【彼女へと飛来するだろう。触腕が破壊された時のために用意しておいた隠し玉、奇襲攻撃だ】
省1
275
(1): カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/12(木)01:12 ID:3XpFJl+Mo(2/3) AAS
>>274
【隠し玉の方は、その効力をどうにか発揮してくれたらしい。その上で、対応して見せる辺りは、実力差を思わされるが】
【小細工の甲斐はあった。足にダメージを与えられれば、機動力を削いで接近もしやすくなるはずだ】

【だが、それでも彼女は矢を番える。その精神力もまた、武器であった】
【立て続けに発射される五本の矢。顔を忌々し気に歪めながら、それを回避しようとする異形だが】
【一本目を避けた、直後二本目が右肩を射抜く。揺らいだ瞬間、三本目が腹の辺りに刺さる】

【どうにか体勢を低くして四本目をかわし、五本目がその背を掠めて血をまき散らした】
【壁越しとはいえ、的確に位置を予想しての射撃。見事に異形に傷をつけていく】

(まずい……さすがに、体力を削られ過ぎた……)
(次の攻撃で仕留めきれねば……撤退を視野に入れねばならんか……)
省5
285
(1): カニバディール◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/12(木)02:14 ID:3XpFJl+Mo(3/3) AAS
>>277
【幾度も感じてきた、肉による打撃の感触。進路にあるもの全てを押しのけ、引き潰し、破壊する感触】
【異形を出迎えたのは、その慣れた感触ではなく、彼女の魔眼がもたらす引力であった】

【巻きつけられ、それを感じ取って初めて、先ほどまでの力の片鱗がわかる。彼女が操っていたのは、これだったのだと】
【だが、時すでに遅し。引き上げられる感覚を認識した時には、すでに彼女は下にいた】

【見開いた単眼の先で、彼女が矢を番え。無理な姿勢で傷を負いつつも、正確な狙いが異形を捉えた】
【鮮血と共に、異形の胸部の真ん中に矢が突き立つ。その身体がのけぞり。ぐらりと揺らいだ】

――――がふっ……!!
……負け、か……この場は、退かせてもらうとしよう……

いずれ、その武器とその命……必ず、奪い取ってくれる……
省7
911
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/24(火)22:46 ID:wk49qEbio(1/2) AAS
>>869
【路地裏はいつでも冷たくて暗く、それでいて闇が煮え立つ混沌の空間だ】
【この夜、いつものようにこだました銃声の向く先は、裏の世界では義賊として知られた男】

【彼にとっては日常茶飯事なのだろうが、さすがに疲労の色が濃いらしい。その彼が、なお警戒を怠っていなければ】
【その耳に、かしゃかしゃという乾いた足音が響いてくるはずだ】

……ヒライ、さん?

【もし、そちらに対し攻撃など加えることがなければ。戸惑ったような声が聞こえてくるだろう】
【その先にいたのは、一体の人形だった。人の姿をした人形。青年を模した、一人でに動く生き人形だった】

【白いシャツの上に青いジャケットを羽織り、深緑のカーゴパンツと白いスニーカー】
【服装は、一度UTの酒場で一度会った時と同じ。だが、その少し長めの茶髪や青い瞳、肌の質感は】
省8
917
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/24(火)23:32 ID:wk49qEbio(2/2) AAS
>>914
【こちらを認識した彼の顔は、あの日見た彼のそれとは比べ物にならないほど疲れ切っていた】
【彼が、裏では義賊として名を馳せる指名手配犯であることは後で知った。ゆえに、狙われていること自体は不自然ではないが】
【それでも、こうして事実として目の前にすると、やはり堪えるものがあった】

【ジジ……と音を立てて、煙草にライターの火が移る。吐き出された紫煙が、路地裏に漂っていく】
【それを見ながら、ギアは周囲を警戒しつつ見回し、ヒライの傍らに立った】

ええ、お久しぶりです……覚えていてもらえてよかった
ハハ……こっちも、いろいろありましたよ。カノッサの六罪王と戦って死んで、この通り人形になってしまったり
機関員のカニバディールという男に、拉致されたりしてましたけど……
でもこの通り、何とか元気でやってます
省7
925
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/25(水)00:22 ID:Wenhm3L6o(1/5) AAS
>>921
【彼の笑いは、やはりどこまでも悲痛に彩られていた。路地裏ではよくある顔かもしれないが】

ハハハ、自分でもややこしいなって思います
……ありがとうございます。そう言ってもらえると、少し楽になりますよ
まだ僕は、僕のハートは、変わってはいません

【返事をしながら、ギアは彼が自分にもそれを言い聞かせているらしいことを感じ取っていた】
【彼が抱える闇もまた、今まで自分が見てきた者たちのように浅からぬものがあるのだろう】
【そこに踏み込むには、自分はあまりにも無力だった】

そうですか……それなら、ひとまずは安心、なんでしょうかね
僕も、ヒライさんのことを後で知った時は驚きましたよ。あんなに名の知れた人だったとは……
省6
931
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/25(水)01:03 ID:Wenhm3L6o(2/5) AAS
>>929
【彼が断われば、ギアは素直に引くだろう。少し無遠慮だったかもしれない、と反省しつつ】
【その意地をどこかで感じ取って、ギアもそれ以上は彼に手を貸そうとはしなかった】

確かにシンプルではありますけど、大変なことですよね、それって……
……ええ。こちらもこちらで、大変なことになってます。セリーナさんは、カニバディールとの決闘で傷を負って、病院に……
あの時、僕は決闘に向かうセリーナさんを見送りました――――

【彼が、どちらも共に見守る立場であることが、今はありがたかった。ゆえに、口から零れた言葉】
【あの時、セリーナを止めていればこうはならなかったのではないか。後悔することが、セリーナへの侮辱となりかねないことを知りつつ】
【その想いが湧き上がるのを、必死に押し留めていた。だから、ヒライのその姿勢に、救われる思いがした】

その話は初めて聞きました……警察が護衛するとは、また何とも……
省8
935
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/25(水)01:42 ID:Wenhm3L6o(3/5) AAS
>>934
……そう、ですよね。ヒライさんがやっていることは、個人としてはとてつもなくても
大きな存在にとっては、どうにかなることなんですね……

今までだって、あれほどいくつもの事件が起きても。時間が経てば、いつか何でもないことになってしまう
……そればかりではないと、信じたいですが

いえ、攫ったのは新たな六罪王だという、ベクターという男で間違いないと思います
ただ、その前にカニバディールとの戦いで傷を負って、入院していたようで……そこを付け込まれたのでは、と

僕も、地の国の件については、ニュースで見ただけですから……
本当に、あれはショッキングでしたよ。ああして、見せつけることもあの六罪王の目的だったのかもしれません

【この世の命は、泡沫のように生まれてはあっさりと消えていく。それが、この闇の中ならなおのことだ】
省12
938
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/25(水)02:42 ID:Wenhm3L6o(4/5) AAS
>>936
……それは、僕も僕なりに思い知らされてきました
何をしても、とまではまだ割り切れてないですけど……

それは、その通りです。死んでしまったら……もうそこで終わりですから

【彼の内側で何が起きているのか、それはギアが知れたことではない】
【酒が彼の腹に押し込んだそれは、いったいなんだったのか。それも、紫煙にまぎれて消えていく】
【残るのは、ただ外から聞こえる喧騒の破片と、店を包み込む薄闇だけ】

……ヒライさんは、そんな人たちを見てきたんでしょうね
僕は……そうです。まだ、人でいたい。ケシの花を植えて悦に浸るようなことは、したくないです

――――そう、ですか。いえ、まさかスパイを頼もうなんて思ってません
省8
940
(1): ギア・ボックス◆EQBB9rCCt1P5 [sage saga] 2015/03/25(水)03:53 ID:Wenhm3L6o(5/5) AAS
>>939
……いえ、心に留めておきますよ
受け取るのは難しくても、わかろうとしないのは違いますから

僕も、死ぬのは怖いです。自分も、他の誰かも……
それが悪いことだとは、思ってません

【彼が、死人を出すことなく盗みを重ねているという評判を今更のように思い返す】
【短くなった煙草が揉み消される音さえ、この店の中では聞こえるほどだった】

そうでしょうね、あの男は用心深い。相手を知ろうとしつつ無理には踏み込まない、そんなやつです
ヒライさんから見ても、そう映りましたか……

……それだけでも十分です。ありがとうございます。気を付けますよ
省9
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