[過去ログ] 【ひとっ走り】能力者スレ【付き合えよ!】 (1002レス)
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(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)17:20 ID:9VbNZEq00(1/11) AAS
【とある小さな森の中】

【植物が生い茂り春の兆しを感じさせる森の開けたところに、とある家があった】
【それは赤い煉瓦造りやや小さめのの家で、外観は年季の入った様子である】
【そんな古びた家の出窓を開け放って、頬をつきながら外を眺めている少女がいた】

「………お空がきれい。」

【年齢は10歳かそこらだろうか】
【ふわふわとした金髪に灰色のワンピースとお揃いのミュール】
【傍らには大きなうさぎのぬいぐるみがいた】
【サファイア色の瞳と同じ色の空を、つまらなそうに見上げている】
省3
832
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)18:12 ID:9VbNZEq00(2/11) AAS
>>829

「……!」

【窓を閉めようとした手を止め、少女は声のした方向へと顔を向ける】
【そこに立っていたのは見知らぬ男性…というよりは少年と形容するべきだろうか】
【その声の主をじーっと無言で見つめる】【怯えだとか、訝しげに見ている様子はない】
【別に歓迎してるような目でもないが―――と、その時】

「…………。」

【バタン!ガチャン!と】
【金髪の少女は勢いよく窓を完全に閉め、施錠する】
【そして兎のぬいぐるみを抱えると、トコトコと玄関の方へと向かい、そちらの扉を開けた】
省4
835
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)18:48 ID:9VbNZEq00(3/11) AAS
>>833

【少年が家の中に入れば、扉を閉めて窓の時と同じくすぐさま施錠をする】
【仮に相手が不審者だったら、明らかにマズイ舞台作りなのだが、少女は気にも止めていないよう】
【因みに部屋の間取りは玄関を入ってすぐに中央のコップに花が飾られた木テーブルと三つ並べられた椅子】
【先程少女がいた窓の近くにも小さな机と丸椅子、あと奥の方にキッチン】【内装は至って普通なログハウスといったところだろうか】
【他の部屋にはそれぞれ扉が付いているので中に入らないと分からない】
【大きいテーブルの方を少女が指差す】

「お客人、あちらに座る。その間、わたしお茶を持ってくる。いいか?」

【若干カタコトな口調で相手に言うや否や否や少女はキッチンの方へと歩いていく】
【相手が返事することを考慮に入れていないテンポである】
省4
838
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)19:20 ID:9VbNZEq00(4/11) AAS
>>837

「?わたしの店の客人、違うのか?」

【ティーポットにお湯を注ぎながら相手の言葉に疑問符を並べる少女】
【作業をしながら相手の方へと振り返ったせいで途中からお湯がポットをすり抜けどぼどぼと水溜まりを作る】
【少女は、てっきり自分の商品を買いにやって来たと思っていたらしい】
【感情のない表情はあまり変わらないものの、あれ?といった動作で首を傾げたが、まあひとまず置いておいて】

「……ここの森、小さい。ゆえに 抜けることむつかしくない。ここで迷子、珍しい。とても貴重。おどろき。」

【そんな風に森について軽く説明する】
【少し貶しているように見えるのはご愛嬌、実際割と内心では驚いている方なのだ】
【人里を避けて、尚且つなるべく場所が分かりやすいようにという意味合いで、わざわざ小道も作ったのに――いや、小道でないところを通ってきたのか?】
省5
842
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)20:05 ID:9VbNZEq00(5/11) AAS
>>840

「……きらきら。あとで見せる。」

【何を売っているのか?そんな問いに対してただ一言、そう告げる】
【溢れたお湯溜まりにポーイとピンク色の布巾をあてがい、特に拭きもせずそのまま水分が吸収されるまでスルー】
【変なところが無頓着である】

「まるで、嘘つかれたような顔。わたし、言うこと本当。嘘つかない。」

【相手の驚いた様子に嘘ではないよとだけ付け足しておく】
【道を見つけられなかったのになさそうな顔をされたのがちょっと不服だったのだろうか】
省9
849
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)21:15 ID:9VbNZEq00(6/11) AAS
>>846

「そう、きらきら―――、………?」

【よくぞ聞いてくれました】
【そう言わんばかりに件の商品について語ろうともう一度振り替えれば何故だか凹んでいる少年に首を傾げる】
【よく分からないが今はそっとしておこうか】

「………。」

【ぬいぐるみを撫でていると、突然相手が語り始めた】
【無言のまま、だけどしっかりと顔をあげて、少女は相手を見据える】
【それは一人ぼっちの少年のお話?】【否、彼にはちゃんと大切な人ができた】
【それはもちろん、少女にも】
省9
854
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)21:50 ID:9VbNZEq00(7/11) AAS
>>853

「…ここ、あまり人に見せない。でも今回特別。」

【そう言って少女は扉を開け放つ】
【その部屋の中はテーブルのあった部屋とはかけ離れて鉄の板と壁に囲まれた部屋だった】
【大きな釜戸に鉄の台、部屋の隅っこには沢山の箱が置かれていて、何かがきらきらと光っている】

「これ、きらきら。これ材料、作って、売ったりあげてる。」

【その中で一際小さめの箱…と言っても割と重そうなものを持ってきて相手に見せる】
【それは色とりどりの丸い硝子細工】【大きかったり小さかったり形も様々だ】
【電灯の光に照らされ、きらきらと反射して、二人の顔を映している】
省5
860
(2): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)22:22 ID:9VbNZEq00(8/11) AAS
>>253

「ふむ」

【相手の選んだ硝子を見つめて、少し唸る】
【言っておくが威嚇とかではない】【何かを値踏みしているようなそんな声だ】
【無表情がデフォルトな少女にしては真剣な面持ちである】

「わたし作った石……少し力が……でも手っ取り早い?……ん。」

【ぶつぶつと何か思案している模様】
【相手から受け取った硝子の他にもじゃらじゃらと粒の中に手を廻し、また別の硝子も探しては取り出す】
【最終的には彼が選んだ硝子の鮮やかな青の飾り硝子を中心に、数粒の薄い水色の石が揃う】
省3
861: エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)22:27 ID:9VbNZEq00(9/11) AAS
>>860
/!?安価は>>253ではなく>>857です!すみません!
866
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)22:58 ID:9VbNZEq00(10/11) AAS
>>862

「分かった。少し待つ。」

【そう端的に言えば、糸を切る】
【どこからか取り出した工具で硝子に穴を開け始める】
【形が気にくわないものはちょくちょく鑢で削ったりして形を整えつつ、流れるような早さで制作する】
【それから十数分位、経った頃、ぱっつんと糸を切る音が部屋に響く】

「……完成。とても上出来。」

【そう満足げに少女は呟くと相手の少年へと完成した品を渡す】
【それは水色と海のような青の硝子細工で出来た首輪……簡単に言えばペンダントだ】
【ある程度形を調整したこともあってか、ただの色付き硝子とは思えない、涼やかな印象を与える品となっていた】
省8
870
(1): エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/23(月)23:35 ID:9VbNZEq00(11/11) AAS
>>867

「……も、元々が硝子、だから壊れやすい。優しく扱うこと、これ大事。大切な心掛け。」

【少年に自分の作品を褒められたことからか心なしか満足そうに頷く少女】
【と、不意に顔をあげた途端、視界に映った少年の微笑みを見た途端、照れたのかぼっと火がついたように赤面する】
【まさかそこまで喜んでくれるとは思わなかった】【俯きつつ壊れやすいものとだけ助言しておく】
【声色"は"相変わらず感情の希薄なものだった】

「今寝れる部屋、ひとつ。わたしと相部屋、我慢する。なら居座れる。」

【「どうする?」と取り敢えず聞いてみるが、相手がなんて返事するかは分からない】
【まあ幼い少女と無駄に重量感のあるウサギと川の字になって寝れるのならば問題ないだろうけど。】
【代金の話を持ち出されれば、少し考えてから、首を横に振った】
省6
881: エリス・パルム・フラーテル◆lSY3..STRk 2015/03/24(火)09:59 ID:OIttK7gs0(1) AAS
>>872
/絡みありがとうございました!とても楽しかったです!
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