[過去ログ] ネギま!ネタバレスレ123時限目 (970レス)
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954: >>882 2006/11/23(木)07:02 ID:l2+bVZ/0(2/3) AAS
ところが、こういった空間に投影された時間概念は、時間に特有の性格を説明できない。
それは、時間を座標軸上の一点一点としてのみ捉えているからである。
例えば、過ぎ去った過去は、なぜ変えられないのか?
現在の時点で過去の記録を改ざんすることにより歴史をいじるようなマネはできる。
しかしそれは、現在において世界に働きかけて行為してるにすぎないわけで、
過去そのものを変えてるわけでも何でもない。
過去は、人間の認識や行動が行き届かない時間なのである。
*これをハイデガーは、「被投性」(そういう世界の中に投げ込まれているということ)と呼んでる。
空間には、そういう制限はなく、その場所に移動すれば、
(理屈の上では)どの場所でも人間の認識や行動が行き届く
(ただし、光という、観測の手段が持つ制限を受けると言えば受ける)。
同じことが未来についても言えるが、未来は、現在においての行動を通じて、
改変できるという性格を持つ。ただしそれは、現在を通じてのみ可能。
*これを、ハイデガーは、「投企」と呼ぶ。
ただし、ハイデガーの議論に依拠するかぎり、未来は、本来的には、
死という現象の制限を受けていて、未来からやってくる様々な出来事は、生きている各人に、
「確実に」やってくる、「ひとごとでない」事象であって、人は、死を「追い越すことができない」とされる。
つまり、人間が直に認識したり行動したりして働きかけることができるのは、現在のみなのである。
*これを、ハイデガーは、「配慮」において「今」や「現持」が特別の優位を持つ、という。

で、問題の時間跳躍で「過去」にアクセスするというのは、
実際のところ、時間跳躍する人の「現在」に起きている出来事を
「過去」に起きた出来事に非常に良く似たものにするにすぎないのであって、
過去に「移動」したり「跳躍」したりするわけではない。
そもそも時間は、時間軸のような何かではないので、
空間と違って移動することができるものではない。
だから時間跳躍している人は、
「過去」(=これが過ぎ去ってしまったホントの過去)についての自分の認識を記憶から取り出し、
「これから」起きそうなこと、起きるはずのことを予期しながら、
過去に似た出来事が繰り広げられている「現在」(=これがタイムマシンでアクセスされるような「過去」)
に働きかける。
だから、人の目の前に現れる出来事である以上、
どんなに過去に似ていても、あるいは、未来っぽくても、
それは、「現在」であることになる。
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