[過去ログ] 【空知英秋】銀魂 二百十四訓 (760レス)
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68: 2012/11/26(月)22:06 ID:1MSnKd7H0(1) AAS
>>66
将軍が替わっているのだから今の幕府にケンカを売るのは筋違いだの、お前のしようとしていることは先生は望んでいないだのとつらつら言葉を並べたが、

高杉は全く応えない。聞いているのかいないのか。

しかし、無言なのは苛立っていたからのようで、今の将軍は存外いい人だった・・・と言ったところで、高杉の怒りは頂点に達したようだ。

突然、「てめえは何にも分かっちゃいねえ!」といってつかみかかってきた。

が、はだけた桂の着物からのぞいた素肌を見て、一瞬とまどうような表情を見せた。
省11
69
(1): 2012/11/26(月)22:07 ID:fFAtbyEN0(1) AAS
そこへ、いつものメンバーが揃ったところで、いつものメンバーの欠けていた一人が現れた。「済まない、寝坊してしまってな・・・」

と、偉くこぎれいな月子がやってきたのだ。だが、違和感があるのは、いつも結い上げている髪が下ろされて、後ろで結ばれているところか。

男の時の桂を思わせる髪型だ。とたん、「大丈夫っすか??寝室にいなかったみたいっすけど?」のぞき込むように来島が駆け寄る。

やんわり曖昧な笑みで「嫌な夢を見て寝汗を掻いたので風呂を借りていたのだ。心配させて済まない」と月子が軽くお辞儀をした。

そのとき、あっと来島が声を上げた。首筋にぎりぎり紅い出血斑がみえた。
省7
70: 2012/11/26(月)22:08 ID:3e97Z/Jz0(1) AAS
万斎の不安は、杞憂に終わらずその日の昼過ぎに確信に替わった。

桂が水菓子を作ったのだ。来島と。

そして、それは吉田松陰から教えてもらったものだという。

「高杉はあまり甘いものを食べないが、これだけは好きでな」と、来島に教えた。

来島は、自分の知らない高杉の話を聞きたくて仕方ないようだ。
省4
71: 2012/11/26(月)22:09 ID:LLR3hr920(1) AAS
「お前、好きだったろう」と月子が言うと、「甘いものはすきじゃねえ」と素っ気なく応える。そのわりに、じっとその菓子を見つめているから、なんだか可愛い。

気をよくしたのか、月子が得意げにしゃべり出す。

「銀時の家にやっかいになったときも作ったんだ。うまいと言って・・・」と桂が言い終える前に高杉が、ドン!!と、机に水菓子をたたきつけた。

そして、そのまま無言で去っていってしまった。

ぽかんとするのは、みんな一緒だ。
省9
72
(1): 2012/11/26(月)22:09 ID:flY696hj0(1) AAS
それから、二人の間に溝が深まるかと思っていたが、これまた意外なことに、そうではなかった。高杉にその後傷は出来なかったが、

月子が高杉の私室に泊まることが多くなっていたのだ。昔話に花を咲かせているのか、はたまた・・・

月子が来て、三週間が経ち、江戸はついに幕府が一人の女のために懸賞金をかけて捜索を開始した。もちろん、月子には伝えていない。

そろそろ頃合いかと万斎は高杉に話を持ちかけた。そして、どうしても気になった事も確認したかった。

「予定の変更もあるのでござろうか」
省7
73
(1): 2012/11/26(月)22:10 ID:3zza9yuk0(1) AAS
今日は、何かの記念日だとかで、鬼兵隊の主要メンバーで宴会が行われた。万斎と高杉で三味線を弾く。そうしたら、月子が踊ると言い出した。

「てめえが踊りたあ・・・どうしたい?えらくあか抜けたじゃねえか」などど馬鹿にする口調なわりに楽しそうな高杉。

「事情合って、西郷殿に教えて頂いたのでな。」と、センスを片手に舞出す。元々が美人なだけに、立ち姿も舞姿も見事だ。みな、見ほれた。

万斎さえも。消すのは惜しい存在でござる・・・などと思ってしまった。

まるで、花のようだ。
省10
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