[過去ログ] 堺 雅 人 が好きな喪女 5 (884レス)
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(3): 2011/11/18(金)04:53 ID:AifxsHac(3/3) AAS
>>726のつづき
その日は朝から、まるでもゑの心を表したかのように、一日中雨だった。
つわりも酷く、前夜の沖田とのやり取りがことあるごとに甦り、もゑをひどく憂鬱にさせた。
昼時、沖田が近藤を伴い屯所から帰ってくる。
「もゑ、近藤さんにお茶菓子を」
沖田に命じられ、そそくさと来客の準備を始める。
座敷に踏み入ると、二人は改まった雰囲気でそこに座していた。
近藤が口火を開く。
「もゑ殿、達者なようで何より。総司に意地悪されておらぬか?」
「はい。その節は大変お世話になりました。沖田様にも本当に良くして頂いております」
もゑは三つ手をつき深々とお辞儀する。
沖田はその所作を満足げに眺める。
「近藤さんにお前を養女にして頂こうと思ってね。百姓のお前が武士に嫁ぐには一旦身分を変えなきゃいけないから」
「と、嫁ぐ!?私がですか?」
驚きのあまりもゑはすっ頓狂な声を上げた。
「そろそろ跡継ぎを作っておきたいからね。お前が都合良く孕んだから僕がもらってあげようって話を今してるんだよ」
沖田の素直でない言い方に近藤は必死に笑いを堪える。
「もゑ殿のことが好いて好いて堪らぬから娶りたいとはっきり言えば良いではないかー!!」
大口を開け近藤は豪快に笑い出す。
急な展開にもゑはどうしてよいか分からず戸惑う。
私が総司さまの妻になるだなんて――
沖田を見るも、照れ隠しのためだろうか、腕を組み庭の池の鯉を見続けるばかりで一向にこちらと目を合わせてくれない。
続いて近藤を見る。
よっぽどツボに入ったのかまだ笑い続けている。
混沌とした状況にもゑは果たしてこれが現実なのか幻なのか分からなくなってきた。
これはきっと幻…
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