死別×1 あなたへの手紙 (597レス)
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79: GPZ 2007/07/14(土)00:55 AAS
先月、紆余曲折あっても7年を共に過ごし婚約したばかりの彼女を、自らのバイク事故で失った。
彼女も大好きだって言ってくれてた俺のバイクの後ろに乗って海を見に行った帰りの高速道路。俺は自分のバイクで単独事故を起こした。
日帰りのはずだった記念日のデート。雨が降っていたから雨の中帰るのは危ないね、と二人で話して結局一泊。
次の日午前中で雨がやんで、夕方「路面も乾いてきたし夕飯の買い物しながら帰ろっ」と彼女。
そして高速に乗り、帰る途中、バイクのメーター周りに潜んでいた雨粒がヘルメットのシールドを開けて走行していた俺の目に直撃。
一瞬目を瞑り、目を開けた次の瞬間、腰の高さくらいしかない壁が車体のすぐ真横に。「このままじゃ落下する!」そう思った俺は必死でバイクを右に傾けた。
車体左側を激しく擦りながらも落下だけは免れ、右側へ転倒。バイクは私を残し5メートル程先で止まった。
私はその時自らの各所骨折・打撲や擦過傷に気付く事もなく後ろを振り返った。15メートル位後ろに彼女が私に背を向けて倒れていた。
彼女の名を呼びながら駆け寄って、横たわる彼女の体を起こした。
即死だった。
二人で選んだしっかりしたヘルメットで守られていたはずの頭蓋の一部が割れ、脳が出ていた。額にも深い切り傷。左肩が少し裂け、腕にも酷い擦過傷。
彼女の変わり果てた姿だった。私は気が狂った様に喚きながら、もう死んでいる彼女に無駄な心配蘇生を試みたり、飛び出た脳を戻そうとしていた。その内に救急車が二台、僕と彼女とはそれが最後だった。
習った救命方法も、臓器提供意思表示も何の役にも立たなかった。
俺は彼女を殺す為に彼女と出会ったのだろうか?彼女は俺に人生を奪われる為に生まれてきたのだろうか?
彼女はきっと俺を恨み憎みながら死んでいったのだろう。死ぬ程の痛みと苦しみを与えたのだから。
その後俺は外傷と精神的な治療の為、現場近く病院に約一ヶ月入院。入院三日目位までの記憶が最近までなかった。
自殺、自傷行為をしようとしていた為、体をベッドに拘束されていたらしい。
最近退院したけど、今後、彼女のご家族への謝罪・社会的な制裁を受けた後、どうしていいのかわからない。
せめて彼女が夢にでも出てきてくれれば。「こっちへ来て」と言えば直ぐにでも後を追いたい。「生きて」と言うのならどんなに辛くとも生きる。
今は只、自分だけがのうのうと生き長らえている事に非常にストレスを感じている毎日。
昔君は俺に「君が年を取ってバイクに乗れなくなるまで私と一緒に乗り続けてね」って言ってくれたね。でも、もう乗る事は出来ないよ・・
同じ様に君は「絶対私より先に死なないで。悲しくて寂しいから。それが結婚してあげる条件!」とも言ってたね。でもこんな約束の守り方って・・
俺が命をかけて守り抜くはずの人だったのに・・。
ごめん、本当にごめんね。せめて天国では幸せでいてね。
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