[過去ﾛｸﾞ] 新奇導道化師トロワ 第26話 萌え尽きない道化師 (630ﾚｽ)
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186: 2012/07/18(水)22:27 ID:??? AAS
「つまり店に来ても無視すればいいと？」
それが常道だが、ああいうタイプは『無視される＝受け入れられてる』と
勝手に勘違いして調子に乗るからな
どうせ無視しても、会話に気をつけても、『奴』の方から割り込んでくるからウザい
だがまずは、この店に『奴』の居場所が無いと思い知らせるのが第一だ
「…参考にしておきましょう。 一応助言には感謝します」
『奴』は『ターミナル』だけで処理して、外には出さないようにしてくれよ
たぶん無理だと思うけど。森田声のホストがいない『天上人』には来ないと思うけど
それでもティエリア辺りに絡んできそうだけど
などと言った翌日に『奴』は『天上人』に現れた
相変わらず『奴』は、ホストにはモノマネを強要し
アウルのいない店でアウルのホモ妄想を大声で語り
また俺の予想通りティエリアを指名、延々AGEの愚痴を語っている
狂人に常人の理屈など通用しない。何故俺はこんなこともわからなかった
スメラギもうちのホスト達も、やはり対処に困って悩んでいた
そんな日々が続く中、『ターミナル』に転機が訪れた
と言っても、残念ながら『奴』をどうにかできたわけではない
クローンではない、オリジナルのキラがホストとして参加するというのだ
「クローンなんかにできるなら僕だってできるでしょ
それにクローンが僕よりモテるのは腹立つじゃない」
余りに甘すぎる。第一お前、ホストらしいトークとかできるのか？
本編みたいな煙に巻いたような問答は客に通用しないぞ
「はっきり言って僕にトークは無理だね。でも盛り上げ役に徹することはできる
僕にはとっておきのホスト芸があるんだ。今から見せてあげるよ」
そう言ってキラは4本のシャンパンを持って客の待つテーブルへ向かった
読めるというか、嫌な予感がする…
「これが僕のホスト芸、シャンパンフルバーストだ！」
予想通りだった。両脇と両手に持ったシャンパンを一斉に噴射しただけの芸
噴き出したシャンパンがキレイにグラスに注がれる、ということもなく
グラスとテーブルと、絨毯がボトボトと濡れるだけだった
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