[過去ﾛｸﾞ] からかい上手の高木さん part54 (309ﾚｽ)
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96: 2018/02/03(土)07:14 ID:pMzQSA6q(4/12) AAS
「あ……ゴ、ゴメン…」
俺は人生の中で一番恥ずかしいと思った。そしてすぐに高木さんに対して申し訳ないという気持ちがこみ上げてきた。
「…あ、そっか。あの時の…あの時の勝負期限無いって言ってたっけ...じゃあ西片の勝ちだね。」
「えっ？そう…だね…」僕は小声で言った。
高木さんが怒ってないかと心配したがその疑念は彼女の笑顔を見て吹き飛んでしまった。
それと同時に小恥ずかしい気持ちがこみ上げてきた。
「あはは。せっかく勝ったのに顔真っ赤だよ。あははは。西片面白すぎ。」
高木さんも顔を真っ赤にして笑っていた。
「で、罰ゲームは何をするの？負けたほうが勝った方の言うことを何でも一つ聞くんでしょ。」
俺はまた顔を真っ赤にして言った。
「高校に行っても卒業してもずっと高木さんと一緒にいたい。俺と付き合ってください…」
言ってしまった。小さい声で。
「えー聞こえないなあ。もう一回言って？」
意地悪そうな顔をして高木さんが言った。
「俺と…俺と付き合ってください！！」
次は勇気を出して今度は絶対に聞こえる大きな声で言った。俺の心臓は張り裂けそうだ。
「どうしようかなあ。」
高木さんはまた意地悪そうな顔をした。
「…って冗談。いいよ。西片と一緒にいると面白いし。これからもよろしくね。」
高木さんは満面の笑みで答えた。
「そのかわり…また、からかっていい？」
「えっ...」
完
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