紀州【中上健次】熊野 2 (413レス)
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(1): 2022/07/07(木)13:30 ID:+8wLWZ7s(2/3) AAS
中上文学には、「路地」=内国植民地という見方があるだろう。

「ポスト・コロニアル資本主義と移民の自律性」
北川眞也

「植民地主義とは暴力であり,その質については様々であるが,特に以下の2点が強調されてきた。ひとつは法外の暴
力(ファノン1969,ンベンベ2005),もうひとつは本源的蓄積の暴力(マルクス1973,ルクセンブルク2001,Mezzadra 2008)
である。双方を厳密に分離させるのは困難ではあるが,本報告は主として後者から問題にアプローチする。
『資本論』第1巻でマルクスによって論じられた本源的蓄積は,生産者と生産手段を切り離す過程として,自らの労働
力を売ることでしか生存を維持できない賃労働者をつくりだす「資本の前史」として位置づけられている(「血と火の文
字で人類の年代史に書き込まれている」(1973:933))。この暴力的過程を経て,労働力商品の存在と売買が自明視される資
本主義社会が成立するとされた。
しかしながら,本源的蓄積の暴力で生産手段から切り離された人びとのすべてが,「自由な」賃労働者になるわけでは
ない。この人びとが,プロレタリア階級(賃労働者=市民=男性)という集団的形象へとたどり着いたのは,およそ西ヨー
ロッパのみだ(この地理については Federici 2004)。とりわけ,ヨーロッパの外,いわば植民地においては,資本主義へ
の「移行」の問いは,断じてこのような直線的過程ではない。
植民地は,資本主義の「外部」とされてきた。資本の拡大再生産にとって,非資本主義的「外部」(空間的なものにせ
よそうでないにせよ)が必要とされること,さらにはすすんでつくりだされることが,現代のグローバル資本主義下にお
いてもまた強調されてきた(ハーヴェイ2005,Mezzadra 2014)。」
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