紀州【中上健次】熊野 2 (413レス)
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394: [さげ] 2023/08/13(日)09:34 ID:/+EON4uu(1) AAS
熊野大学での四方田犬彦の講演がどうだったか
情報がまったく出ていないのは何故なのか
395: 2023/09/30(土)22:18 ID:QZe/Ijsm(1) AAS
またかよ、本当に…
396: 2023/11/26(日)15:31 ID:091gbKZY(1) AAS
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
397
(1): 04/02(火)15:04 ID:1jt4Hv7E(1) AAS
中上健次のCD出版に際し、文芸誌の編集者の話しが語られています。一部分を省略して、転載しました。
中上を、同人誌「文芸首都」で知った。粗削りながらも、若者らしい力と、新しさを感じた。
文芸誌への執筆依頼の件で会いたいと書いたハガキを握りしめて、中上は受付へ現れた。出版社を訪ねるのも、編集者に会うのも初めてだった。
躊躇なく、袖口のほころびたセーター姿の若者を、サロンに入れた事は、問題になった。上司から、サロンは若者のたまり場ではないと注意された。詩を依頼した事を告げ、上司に言い返した。
予備校生と言ったが、その頃は学校に行かず、フーテンをしていた。
あなたが声を掛けてくれなければ、永山則夫のようになっていた。境遇が似ている、とも言っていた。二人は、新宿の同じジャズ喫茶にたむろしていたのだった。
「この世界は公平で、作品が全て」と言った時から、中上は一層深く、自分を慕うようになった。3歳違いの兄弟のようになった。
「岬」で芥川賞を受賞した。戦後生まれでは初めてで、29歳だった。当時、羽田空港で、肉体労働をしていた。
夜、記者会見場である新橋の第一ホテルに現れた中上は泥酔していたが、私の姿を見ると駆け寄ってきた。私の胸に顔を当て、ひとしきり泣きじゃくった後、小さな声で「あなたが、初めて俺を人間扱いしてくれた」と言った。
中上健次さんは、46歳の時、腎臓がんで、帰らぬ人となりました。
398
(1): 04/02(火)16:54 ID:5st9xyJP(1/3) AAS
宇多田ヒカルは、中上作品について「日本の小説ではないみたい」と言った。
これは作品の構成の仕方が、欧米文学的だということだと思う。
中上という人は、日本文学においては、一、二の知的作家なのであって、
お涙頂戴みたいな人ではない。これは柄谷行人、浅田彰も言っていることである。
中上を世に出した、という自負をもつらしい編集者の、おそらく平々凡々たる生育環境のなかのありふれたことしか身をもって知らないであろう人物の、
あたかも「社会的弱者」をいたわるかのような、
上から目線、というか、バカさ加減には気色悪くて耐えがたいものがあるな。
死人に口なしなので、なんとでもいえる、ということなのだろう。
399
(1): 04/02(火)17:01 ID:5st9xyJP(2/3) AAS
ちなみに、蓮實重彦の説話批判というのは、重点の置き方が間違っていると思う。
たとえば、三島由紀夫の作品の多くは、その内容は説話的であるが、その構成は小説的である。
日本の小説は、内容において説話的でないようにしていても、構成においては説話的なものがほとんどだと思う。
蓮實重彦は、「意味」を批判しながら、
自分自身はあんがい「意味という病」にとらわれていたということだろう。
400: 04/02(火)17:07 ID:5st9xyJP(3/3) AAS
日本文学、というか、マスコミ商売の何がダメかといえば、九割がたの一生涯学生サークル活動の延長をやっていたい人たちが、
組織内の人間として権限を持っていることだろう。その種の連中の農協の職員みたいな体質があらたまらないかぎり、寂滅するしかないであろう。
401: 04/02(火)17:27 ID:9mP0DaAw(1) AAS
>>399
批判の正否はとっくに問題じゃないんだよ
誰についていきたいと思わせるかってだけ
蓮實はそこが上手だった
402: 04/02(火)20:47 ID:iy0pFTpp(1) AAS
『地の果て 至上の時』の素晴らしさが分からない文芸評論家はダメだ
江藤淳、吉本隆明、川村二郎、蓮實重彦、誰も褒めなかった
403: 04/02(火)22:08 ID:wSLhYHZG(1) AAS
中上の「浮島」での坂を下る時のキンマの描写は間違いで、キンマは上から引っ張りながら、ゆっくり降ろしていた。
404: 04/04(木)16:50 ID:z35jYmjK(1) AAS
>>397
とてもいい話だね。
中上は後年はやたらと大家ぶっていたし、海外在住が長くなるにつれ、日本文芸のエトスとして評論家に担がれた感ある
今にいたっては奇妙に伝説化されてるとまで言える
しかし原点はそこなんだよね
405: 04/04(木)19:51 ID:9WVpQuw9(1) AAS
そうだろうね
>>398みたいなのが80年代以降増えすぎたことによって
本来の書き方を改めざるを得なくなったということだろう
406: 04/19(金)21:25 ID:m7T+G+Xu(1) AAS
中上健次なんか同作家だから、高卒なのにあれだけ出世したのにね。社会弱者の同作家。
家は建設会社で社長の御曹司。金持のぼんぼん。中上健次の悪口は熊野の路地で01、2年ころいろいろ聞いたよ。
同利権、パチンコ利権、食肉利権。ぜんぶいわゆる「差別」と結びついている。創価利権も
407: 04/30(火)13:02 ID:VtkeetCQ(1) AAS
age
408: 05/21(火)21:05 ID:PwHqUDLr(1) AAS
宇多田ヒカルさんが、中上さんの作品について「日本の小説とは違うみたい」と言っていたのを思い出しました。確かに、作品構成の仕方が欧米文学っぽいところがあるかもしれませんね。

中上さんは、日本の文壇の中でも、数少ない知性的な作家の一人だと思います。お涙頂戴のような作品は書かず、常に独自の視点で社会や人間を見つめていました。柄谷行人さんや浅田彰さんも、中上さんのことを高く評価していましたよね。

しかし、中上さんの作品を世に送り出した編集者の方は、おそらく平々凡々な環境で育ち、社会の底辺にいる人々の苦労を本当には理解できていないのではないでしょうか。そんな方が、あたかも「社会的弱者」をいたわるかのような上から目線の態度で中上さんについて語る姿には、正直言って腹立たしさを感じました。

もう中上さんは亡くなってしまったので、何を言われても何も言い返せません。しかし、だからといって、編集者の方が好き勝手なことを言っていいわけではありません。中上さんの作品を本当に理解するためには、もっと謙虚な姿勢で向き合う必要があるのではないでしょうか。
409: 06/11(火)00:22 ID:QuruG9CN(1) AAS
谷崎潤一郎(1886年7月24日 - 1965年7月30日)
『蘆刈』(創元社、1933年4月)
『青春物語』(中央公論社、1933年8月)
『春琴抄』(創元社、1933年12月)

中上健次(1946年8月2日 - 1992年8月12日)
異族(1993年 講談社)
言霊の天地 宇宙・神話・魂を語る(1993年 主婦の友社)*対談(鎌田東二)
甦る縄文の思想(1993年 有学書院)*鼎談(梅原猛、田中忠三郎)
410: 06/11(火)08:44 ID:9v6zpbxo(1) AAS
中上健次最大長編『異族』講談社文芸文庫から刊行
税込み3850円とものすごい価格も話題になっている
飲み代削ってでも買うしかないw
411: 06/14(金)19:15 ID:5HK6WJOj(1) AAS
中上健次選集 全12巻(1998年〜2000年 小学館) 定価
?枯木灘 / 覇王の七日 790円
?異族 1200円
?紀州 木の国・根の国物語 752円
?鳳仙花 838円
?日輪の翼 790円
?千年の愉楽 619円
?奇蹟 838円
?讃歌 838円
?熊野集 / 火まつり 838円
省5
412: 08/05(月)09:04 ID:9PnjhuuY(1) AAS
1970年代、私が早稲田の学生だった頃、学生運動が全盛期で、文学に関心を抱いていると軟弱だと批判されました。当時の文芸誌を見ても、内向の世代と呼ばれる地味なサラリーマン作家が新人扱いされていたのです。彼らは新人なのに40代で、「もう若い人は小説なんか書かない」と悲観的な見方を示す評論家もいました。津島佑子や金井美恵子といった女性作家はいましたが、若い男性作家はほとんど見当たりませんでした。

そんな中でも、中上健次の名前は時々耳にしました。私は高校時代に『文藝』の学生小説コンクールでデビューしていたため、学生の頃から編集者に文壇バーに連れて行ってもらっていました。当時は、文壇バーという古くさい場所がまだ存在していたのです。

そこは純文学の編集者の溜まり場でした。編集者たちは毎日そこで飲んでいたようです。作家を連れて行けば経費で落とせるため、作家も時折姿を見せました。私は無名の学生でしたが、将来有望な若手作家として紹介されていたので、店の人との会話の中で、将来のライバルとして中上健次さんが時々飲みに来る、といった話題が出たことがあります。
413: 09/07(土)00:01 ID:yXzlGBo6(1) AAS
酒に酔った異父兄が「殺してやる」と刃物を手に乗り込んでくる
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