紀州【中上健次】熊野 2 (440レス)
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26: [] 2022/06/27(月) 00:16:36.47 ID:skmctN9j 神話とギリシア悲劇からみる「父殺し」の普遍性 島田雅彦 中上健次はもともと、神話やギリシア悲劇が好きだというのがある。 また、精神分析や文化人類学(この場合は「父殺し」と「王殺し」とが重なることがある)的な図式を あえて用いているというところもある。 のちには、中上はそれからずれて、↓の方向に行ったということもあるだろう。 「桜川」だったと思うが(ただし記憶が不確か)、龍造が随分と弱々しい人物として描かれていたのでなかったか。 〈マゾヒズムの場合、法のすべては母へ投入される。そして母は象徴的空間から父を排除してしまう。〉〈ドゥルーズ「マゾッホとサド」〉 〈かつては、父は社会的規範を代表する「超自我」であったとされた。しかし、それは一神教の世界のことではなかったか。江戸時代から、日本の父は超自我ではなかったと私は思う。〉 (中井久夫「母子の時間 父子の時間」初出2003年 『時のしずく』所収) http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1654102444/26
神話とギリシア悲劇からみる父殺しの普遍性 島田雅彦 中上健次はもともと神話やギリシア悲劇が好きだというのがある また精神分析や文化人類学この場合は父殺しと王殺しとが重なることがある的な図式を あえて用いているというところもある のちには中上はそれからずれての方向に行ったということもあるだろう 桜川だったと思うがただし記憶が不確か龍造が随分と弱しい人物として描かれていたのでなかったか マゾヒズムの場合法のすべては母へ投入されるそして母は象徴的空間から父を排除してしまうドゥルーズマゾッホとサド かつては父は社会的規範を代表する超自我であったとされたしかしそれは一神教の世界のことではなかったか江戸時代から日本の父は超自我ではなかったと私は思う 中井久夫母子の時間 父子の時間初出年 時のしずく所収
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