紀州【中上健次】熊野 2 (442レス)
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: 2022/08/09(火)18:30
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285: [] 2022/08/09(火) 18:30:42.66 ID:Ucs0bvaF 「物語こそ、わたしの議論のかなめであり、わたしの基本的な観点とは、探検家や小説家が世界の未知な領域について語ることの核心には、物語がひそむこと、また物語は、植民地化された人びとが、 みずからのアイデンティティとみずからの歴史の存在を主張するときに使う手段ともなるということである。帝国主義における主要な戦いは、土地をめぐるものであることはいうまでもない。 しかし、誰がその土地を所有し、誰がそこに定住し耕作するのか、誰が土地を存続させるのか、誰が土地を奪い返すのか、誰がいま土地の未来を計画するのかが問題になるとき、 こうした問題に考察をくわえ、異議をとなえ、また一時的であれ結論をもたらすのは物語なのである。ある批評家が示唆したように、国民そのものも物語である。物語る力、 あるいは他者の物語の形成や出現をはばむ力こそ、文化にとっても帝国主義にとってもきわめて重要であり、文化と帝国主義とをむすびつける要因のひとつともなっている。 きわめつけに重要なこと。それは植民地世界では、解放と啓蒙という大きな物語が、ひとびとを動員して、帝国主義的隷属に対してたちあがらせ、帝国主義を打破せしめたことであり、 その過程において、多くの欧米人もまた、そうした物語や、物語の主人公たちに心うごかされ、平等と人間の共同体をめぐるあらたな物語のために戦ったことである。」 (サイード著大橋洋一訳「文化と帝国主義」) http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1654102444/285
物語こそわたしの議論のかなめでありわたしの基本的な観点とは探検家や小説家が世界の未知な領域について語ることの核心には物語がひそむことまた物語は植民地化された人びとが みずからのアイデンティティとみずからの歴史の存在を主張するときに使う手段ともなるということである帝国主義における主要な戦いは土地をめぐるものであることはいうまでもない しかし誰がその土地を所有し誰がそこに定住し耕作するのか誰が土地を存続させるのか誰が土地を奪い返すのか誰がいま土地の未来を計画するのかが問題になるとき こうした問題に考察をくわえ異議をとなえまた一時的であれ結論をもたらすのは物語なのであるある批評家が示唆したように国民そのものも物語である物語る力 あるいは他者の物語の形成や出現をはばむ力こそ文化にとっても帝国主義にとってもきわめて重要であり文化と帝国主義とをむすびつける要因のひとつともなっている きわめつけに重要なことそれは植民地世界では解放と啓蒙という大きな物語がひとびとを動員して帝国主義的隷属に対してたちあがらせ帝国主義を打破せしめたことであり その過程において多くの欧米人もまたそうした物語や物語の主人公たちに心うごかされ平等と人間の共同体をめぐるあらたな物語のために戦ったことである サイード著大橋洋一訳文化と帝国主義
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