紀州【中上健次】熊野 2 (440レス)
上下前次1-新
83: 2022/06/30(木)22:57 ID:3oeIOAc1(2/2) AAS
和歌山及び新宮には行ったこと無いけど枯木灘は路地どうこうより地方の小さな都市のあのなんとも言えない感じは上手く描いてるなと思う
84(1): 2022/06/30(木)23:11 ID:QiUujSph(4/4) AAS
>>80
西日本の人間には若くても、鋭い奴はピンとくるんだよ。
念のため、バイアグラじゃないよw
85(3): 2022/06/30(木)23:49 ID:YKC4E+ox(2/2) AAS
中上文学は『橋のない川』や『青年の環』のような部落差別をテーマとしていない
かれが部落出身でも、そういう作品を書く意志はなかった
かれは戦前の徳田秋声の自然主義文学を戦後ただ一人受け継いだ作家だ
自然主義リアリズムを戦後にいかに脱構築したか、それが読みどころだ
86: 2022/07/01(金)00:10 ID:an1s5nlF(1/4) AAS
中上は部落の唯物的なところを強調したが、それには長所も短所もあった。
部落差別がテーマなら、もっとはっきり部落であることを書いてるわな。
その程度のことは誰でも分かるよ。
87: 2022/07/01(金)05:11 ID:an1s5nlF(2/4) AAS
>>85
>>自然主義リアリズムを戦後にいかに脱構築したか、それが読みどころだ
大杉重男がそういうことを言ってるらしい。
デコンストラクションは批評の手法だと思うが、中上がどの作品でやったのか、
知りたいね。
88: 2022/07/01(金)07:42 ID:L06lD5qn(1) AAS
いま大した文芸評論家がいないので、
大杉重男には徳田秋声と中上健次で1冊評論を書いてもらいたい
自分は『地の果て 至上の時』が中上の最も批評的なテクストだと見ている
89(1): 2022/07/01(金)10:54 ID:hR+P1VHj(1/10) AAS
中上健次は、戦後生まれとしては、
研究論文の数が圧倒的に多い作家だ。
精神分析、民俗学、記号論、コスコロ、カルスタ、フェミニズム(肯定的なものはオバの語りなどが対象になる)、
ほとんどすべての批評理論でもって論じられている。
研究論文を読めば十分だろう。
90: 2022/07/01(金)12:35 ID:hR+P1VHj(2/10) AAS
>>67
の方がいうような政策の対象から漏れるような連中がいる。
グラムシのいう「サバルタン」にあたるような者たちだ。
「その土地のもっとも不毛な空き地の、定住を忌む思いの直接的表現としてのテント、バラックに
拠り、どのような定職にもつかず、自由な結婚をいとなみ、体制をゆすり、近親者にくらいついて
――水への馮依を拒否する一群は、事態の深部において、火に馮依する者である」
「今日もしプロレタリアートの純粋な心情というものがありうるとすれば、
(谷川雁「馮依の分裂を知る者――中上文学・二泊三日の旅から」
(『国文学 解釈と教材の研究』(一九八五年三月号))
91: 2022/07/01(金)12:39 ID:hR+P1VHj(3/10) AAS
×「今日もしプロレタリアートの純粋な心情というものがありうるとすれば、
〇「今日もしプロレタリアートの純粋な心情というものがありうるとすれば、
その最大公約数のごときものがここに示されている」
92: 2022/07/01(金)12:57 ID:Q4MRVVkr(1) AAS
一人で頑張ってんのきっしょ
童貞おじさん?
93: 2022/07/01(金)15:08 ID:5J4Bmvxm(1) AAS
>>89
研究論文はつまらない
文芸評論家の面白い評論を読みたい
大杉の『小説家の起源』は面白かった
94: 2022/07/01(金)17:54 ID:hR+P1VHj(4/10) AAS
89訂正
×コスコロ
〇ポスコロ
95: 2022/07/01(金)17:58 ID:an1s5nlF(3/4) AAS
>>85
>>かれは戦前の徳田秋声の自然主義文学を戦後ただ一人受け継いだ作家だ
自然主義リアリズムを戦後にいかに脱構築したか、それが読みどころだ
その読みどころの箇所を大まかで良いから教えてくれ。
そんなカッコいいことが、スガにおべっかを使う大杉に出来るのか疑問なので。
96: 2022/07/01(金)18:23 ID:hR+P1VHj(5/10) AAS
わたしは、ユリイカや國文学のような準学術誌に載るような批評のほうがレベルが高く、
文芸誌に載るようなものよりも面白かったと思う。
97: 2022/07/01(金)18:55 ID:an1s5nlF(4/4) AAS
ユリイカの原稿料は昔から安かった?
原稿料が安いほど原稿のレベルは上がるとか思ってる編集者もいるにはいた。
だが、今は通用しないかも。
ユリイカの安い原稿料への不満の声があちこちで上がってる。
やはり、編集者のレベルが下がったからではないか?
今のユリイカは、何も方向性が分からず、自力推進力も無くて、大海原に浮かんでる浮遊物に過ぎないと思うが。
98: P ◆8LHzvOF7F2 2022/07/01(金)19:39 ID:SZoIrHY3(1/2) AAS
>>84
そうなんだろうな、とは思う。
99: P ◆8LHzvOF7F2 2022/07/01(金)19:40 ID:SZoIrHY3(2/2) AAS
>>85
江藤淳が言ってた事でしょ
100: 2022/07/01(金)21:25 ID:hR+P1VHj(6/10) AAS
「地の果て…」などではとくに、
「路地」の跡地にたてたバラックなどに仮住まいしているような
流動的な日雇い下層労総者からの略取・詐取といったものが、
社会的再生産の過程において、重要な資本蓄積の機会として描かれている。
「熊野集」でも、同和対策事業に乗って儲けるためには、
いかに上手にその種の下層労働者を「奴隷化」するかが肝心、
みたいなことが作者の姉夫婦の例を挙げて示されている。
中上文学にあっては、本源的蓄積は、資本主義の成立時にあった一過性のものではなく、
今現在も継続しているプロセスとして理解されているといえる。
上で引用した谷川雁の批評文にしても、そうしたことを踏まえて中上文学を論じたわけだ。
省3
101: 2022/07/01(金)21:25 ID:hR+P1VHj(7/10) AAS
×おいて、
〇おける
102: 2022/07/01(金)22:23 ID:hR+P1VHj(8/10) AAS
「本源的蓄積」について何も共産党的マルクス主義のように理解しなくてもよい。
中上文学的な「路地の消滅」にしても、共同体の慣行としてのコモンズが
収奪され解体していく過程なのだと考えられる。
不払い労働、家事労働、ジェンダーによる役割分業、あるいは、義理人情がらみの貸し借り、
こういうものは、コモンズが相互扶助的な働きを失ってしまうと、
たんなる因習的な桎梏や収奪のための道具になる。
「階級」ではなく「身分」の観念によって維持されていた「路地」のコモンズが収奪され解体していく過程が、
資本主義社会において継続するプロセスとしての本源的蓄積の過程だったといえる。
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