[過去ログ] 読まれなくなった作家、読まれ続ける作家 (1002レス)
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525(2): 07/15(月)16:01 ID:IcsNdRdf(2/2) AAS
>>524
村上春樹は評論家を「殆どが小説家になる才能が無かった人達」とバッサリ斬り捨てている。毛嫌いしていて自分の作品に絶対、あとがきを書かせない。
志賀直哉、谷崎潤一郎も評論家は不要と言っていた。衒学的に言葉を贅する、肯綮に当たらない感じが腹立つのだろう。
アメリカではサリンジャーなどが有名。
映画を観まくっていた評論家の水野晴郎さんが映画撮ったら「シベリア超特急」が出来た様に、
観て批評するのと、自分で生み出すのは決定的に違う。最低限の作り手への敬意が無い評論家ほど無駄に辛辣な傾向がある。
526: 07/15(月)17:29 ID:WyHjNcQz(1) AAS
>>525
前段はその通りだが後段の映画の例で水野をもってきてだから映画評論をしていた人が実際に映画を撮るとというのはいささか無理がある。フランスのヌーヴェル・ヴァーグはどうなのだ?
527: 07/15(月)21:05 ID:NrdwE3yB(1) AAS
>>525
福永武彦や中村真一郎ら近代文学派ももとは評論家からスタートじゃない?
528(1): 07/15(月)21:58 ID:IwRngSzX(1) AAS
>>499
Fラン無理すんなよ笑
529(2): 07/15(月)22:45 ID:CI0lAITx(1) AAS
>>528
話題が変わったところで絡んでくるFランは手に負えないな。漱石でも鴎外でも谷崎でも何でもいいからスレの話してみろよ
530(1): 07/15(月)23:08 ID:w/m7GCnl(1) AAS
優れた作品と同じ様に、優れた評論を書ける作家は数少ない様に思えます。
評論家顔負けの文学論や文章読本、、戯曲、歌舞伎、能楽、浄瑠璃、、多岐にわたる怜悧な評論を残した三島由紀夫は稀有な存在で、まさに「文学者」を体現していました。日本文学の世界では、もう出て来ないと思われます。
谷崎はまるで評論に、書くことも書かれる事もとりわけ興味が無い感じでしたが、日本語文章への特異な愛着と慧眼は、その有名な文章読本の見事さに良く現れています。陰翳礼讃での美への視点、有名な芥川との大論争の様に、部分部分で強いこだわりを見せて饒舌になる感じでした。
鴎外は多くを語る事を良しとしない、侍の矜持か、内面を赤裸々に見せる事が少ないですが、晩年に書いた「妄想」は腹を割った姿が垣間見られて面白いです。
531(1): 07/16(火)03:23 ID:4HaGaGJV(1) AAS
>>529
スレ読むとお前から言い出したんだから勝手に話変えずに最後まで面倒みてやれよFランくん
532(1): 07/16(火)06:41 ID:pSh1X/Tp(1) AAS
>>530
三島はフランス語はさっぱりで、まだ訳されてないフランスの小説や資料を読みたいときは、澁澤龍彦に催促してた
ちなみに遠藤周作はフランス留学経験があるから原文でフランスの文献を読めた
533(1): 07/16(火)06:56 ID:Ohmw3IkG(1) AAS
>>529
せっかく斎藤センパイを懐かしく思ってROMってたのにこのFランが
おまえが言い出したんだからありがたくレスもらっていい加減黙れよ
534(1): 07/16(火)13:12 ID:GdJjwAj2(1) AAS
花田清輝は文章こそ魅力的なものの
論じていることは時代遅れで現在読むに耐えないのではないですか
535(1): 07/16(火)19:01 ID:FbTb8Xv9(1) AAS
>>522
「少将滋幹の母」は俺も傑作だと思うよ。
しかし「渋江抽斎」はどうなのよ。俺は退屈なだけだった
漱石は「明暗」より「道草」の方が上では?
536(1): 07/16(火)19:05 ID:lc1lnOjU(1/3) AAS
>>531
>>533
529は俺だが490は違うからな。ちゃんと読んでからレスしろ馬鹿どもめ
537(1): 07/16(火)19:09 ID:lc1lnOjU(2/3) AAS
>>535
漱石は『明暗』より『道草』より『行人』がベスト。でも一番好きなのは『草枕』
谷崎は『盲目物語』が好き。鴎外の『渋江抽斎』はよく分からなかった
538(1): 07/16(火)19:42 ID:HPd8V9mu(1/2) AAS
谷崎本人は「少将滋幹の母」「卍」が気に入っていたみたいですね。「若い頃の作品は未熟で練習帳の様だ」と。
しっかりと筋、話を作って読者を楽しませようとする職人気質な所が大御所なのに惹かれる所です。
それ故に「筋の無い小説論争」で芥川と大喧嘩しましたが。
自然主義の様な作家達や評論家から「人生をいかに生きて行くべきか?が示されてない」等と批判されて辟易していたけど、晩年まで「瘋癲老人日記」の様な作品を書いて生涯を終えたのは見事です。
539(1): 07/16(火)20:08 ID:lc1lnOjU(3/3) AAS
>>538
まあ『少将滋幹の母』が傑作であるのは言を俟たない。『卍』もそうだ。名コンビと言われた若尾文子と組んだ増村の映画も原作には遥かに及ばない。『蓼食う虫』も谷崎が詰まっている。結局は大谷崎の前にも後にも谷崎なしということか
540(2): 07/16(火)21:25 ID:CB2djZvP(1) AAS
>>534
文学読みにとっては時代遅れに見えるが、ポップカルチャー前夜にポップカルチャー的なものとは何かを考えた意義はあると思っている
今の文学者も花田を笑えないくらい左翼寄りなのが多いしな
541: 07/16(火)21:43 ID:P4Ww8p5d(1) AAS
「明暗」に劇場で吉川夫人がオペラグラスで周囲を眺めている場面がある。これは自分が最も好きな小説の一つであるプルーストの「失われた時を求めて」にも同様な場面があって、これだけでも自分が「明暗」を殊の外好む理由になっている。実は鷗外にもプルーストのような描写がある。「青年」という作品だが、クリーム色のリボンを掛けたお雪さんがダリアの花の間にひょいと現われる。サンザシの花垣の向こうにジルベルトが初めて登場する「失われた時を求めて」の有名なシーンををつい連想してしまう。
自分が鷗外では渋江抽斎を特に好むのは文章。読んでいると気持ちが引き締まって清澄になる。他にも要因はあるが、まあ、そんなところで、あくまで個人的な好みだ。
542: 07/16(火)21:48 ID:Atl1A1Fr(1) AAS
>>540
ポップカルチャー的なものの考察なら鶴見俊輔もやっているし……
543(1): 07/16(火)21:54 ID:HPd8V9mu(2/2) AAS
>>539
谷崎の強みは、文学的に高尚だ云々どこ吹く風、作品が面白い。いつの時代の人が読んでも「この作者は倒錯者の変態だ!」とにんまり出来る。
加えて変幻自在の文章と想像力が織りなす変態的に饒舌な世界。
「武州公秘話」なんぞ、よく書くわ。
作品に煩悩の様に嫣然と付き纏う女性観に至っても「刺青」「痴人の愛」「少将滋幹の母」然り、
谷崎に取って少女、美人、遊女、悪女、母、、女はみんな菩薩である。
544(1): 07/17(水)07:16 ID:Zy5WAvUO(1) AAS
>>536
でもFランなんだろ?
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