[過去ログ] 読まれなくなった作家、読まれ続ける作家 (1002レス)
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562: 07/18(木)23:56 ID:Ra20Pxct(1) AAS
>>561
アメリカ人にとってのマーク・トウェインの様な感じですかね。
ある意味、日本人らしさを体現した作家なんだと思います。
ただ文学はある種の怒りや諦観、頽廃、タブー、社会への痛烈な一撃、、そんな毒を含んだ作品がやはり魅力的です。
三島が言った「文学はお薬では無い」と言う様に、危険な麻薬みたいな作品が好まれる面が確実にあります。
そして話が面白い事もやはり大事。セルバンテスが波瀾万丈の休まる所の無かったゴミクズみたいな人生、クソみたいな当時の社会の人間達へ、騎士道精神を逆手に取って、当て擦りのように書いた、「ドン・キホーテ」のヤケッパチ感の面白さ。
そう言った事を考えると、漱石の様な愛され方は稀有だと思いますね。
563(1): 07/19(金)00:10 ID:C2umvQzZ(1/2) AAS
漱石の「行人」にセルバンテスの「ドン・キホーテ」の一挿話に似たエピソードがあるね。
「ドン・キホーテ」を読んだことがある人ならすぐ分ると思うけど、あれはたまたま
セルバンテスと発想が似ていたと言うより、漱石が「ドン・キホーテ」を読んで深い感銘を
受けたからだと思う。
564: マグナ 警備員[Lv.39] 07/19(金)00:35 ID:ulb3y6fJ(1/3) AAS
ジュール・ロマンは彼我ともに忘れられた作家だな
ペーパーバックなどでの入手も難しいようだ
565(1): 07/19(金)00:45 ID:Vouc/RdG(1/5) AAS
>>563
あのドストエフスキーも「ドン・キホーテ」を世界最高の小説と言ってるのが興味深いです。
ドン・キホーテとそれと関わる市井の人間達のどちらが愚かで滑稽である意味狂っているのか?
セルバンテスの皮肉が刺さります。
娑婆苦の中を人間が真っ当に清く生きて行くには、頭のネジがぶっ飛んだ狂人にならなければ、やってられない。聖人と狂人は紙一重である。
人間の苦悩は社会常識、理性、道徳、生存本能、諸々の欲、それらへの意識そのものに由来してます。
漱石の志向した「則天去私」の心中は如何に。ですね。
566: 07/19(金)01:06 ID:C2umvQzZ(2/2) AAS
>>565
「ドン・キホーテ」には近代小説の全ての源があるとも言われているからね。上に書いた「行人」との似たエピソードというのは、自分の妻の不貞を疑った夫が妻が貞節かどうか調べるために妻を誘惑して欲しいと信頼の置ける男に依頼するというもの。「行人」の場合は依頼された男が依頼人の弟だった。
「ドン・キホーテ」にはその他にも思い当たるエピソードがたくさんある。例えば「不思議の国のアリス」に実によく似た場面もある。凄い小説だよ。
567(2): 07/19(金)05:29 ID:jAPu1aQ2(1) AAS
>>549
言い出しっペのFランがよく言うわ
568(3): 07/19(金)06:23 ID:fw25zFM+(1) AAS
>>567
東大卒作家にイキってみたかったFランなんだから許してやれよw
569: 07/19(金)09:56 ID:7u7kLkeQ(1) AAS
作家なんだから俳人・歌人も入るわけでしょ
ずっと読み続けられてる俳人・歌人は誰なの
正岡子規?高浜虚子?斎藤茂吉?原石鼎?杉田久女?
570: 07/19(金)12:46 ID:mIACOEY9(1/5) AAS
>>567
スレの流れを断ち切るばかりか全くついて来れないならせめて出来ることは黙っておくことだ
571(3): 07/19(金)12:52 ID:Vouc/RdG(2/5) AAS
泉鏡花も若い人には読んで欲しいが、もはや同じ日本語とはとても思えないだろうし、文章そのものが読めないだろうな。
只管に美しく哀しい。妖怪と人間を扱った、お得意のマンネリ話が多いけど、文章の連なりや漢字の視覚的な印象そのものにも拘った変質狂的で異質な作風は幽玄、優美。
傑作として誉高い「高野聖」や「天守物語」の世界観は今のアニメにも通じていて魅力的だと思う。
特にヒロインの描き方。鏡花が愛するのは常に悲劇を内に抱えた母性と妖艶さを待つ幽霊の様な女性。
鏡花は常に妖怪側に鍾愛を抱き、人間の軽薄さを嘆いていた。
今読んでも斬新で、創作者の自負を感じさせる「天守物語」のラストには驚く。
572: 07/19(金)12:55 ID:mIACOEY9(2/5) AAS
>>568
FランにはFランのレスが付くということか。まあキミには漱石とか荷風とか谷崎は難しすぎて無理だろう体読むのは止めておきなさい
573: 07/19(金)13:00 ID:mIACOEY9(3/5) AAS
>>559
ありがとう。ヒッチコックを「娯楽専門の無思想人」というのは花田の見識の欠如と鑑識眼のなさを如実に語っているがそれではシャブロルは何と言えばいいだろう。少なくとも「芸術家」という言葉は当たらないと思うが
574(1): 07/19(金)13:46 ID:yfd67HPW(1) AAS
ヒッチコックは「娯楽専門の無思想人」というのはその通りで、
それでいいじゃないか、それが素晴らしい、という発想が当時はまだなかっただけのこと。
インテリたるもの、世の中をいかに良くすべきを考えるべし、が当然の前提だったからな。
575(1): 07/19(金)14:36 ID:Vouc/RdG(3/5) AAS
高尚であれば良い。思想、哲学があるから良い。
そんな訳では無いからね。
大衆的で身近なもの、卑小なもの、時に無教養なものからも、思いもしない作品が生まれたりする。
絵画におけるアウトサイダーアートや後に傑作と言われるB級映画も然り。
歴史的に残る古典でも、当時の作者が意図しない色を帯びて今現在、傑作の棚に収められている作品も多々。
G・マルケスの「百年の孤独」などは文学史に残る金字塔でこれからも読まれ続けるだろうが、
当時もクチコミで評判を呼び、文学的な専門家の評価以上に、その語りの面白さで大衆に売れに売れた。
文学的価値と通俗性や商業的価値の側面を併せ持った数少ない例。
「ドン・キホーテ」も巷で話題を呼び売れに売れて勝手に続編を書かれてたりしていた。
セルバンテスもまさか、何百年後まで読まれて続けて傑作と言われるなど考えもしなかっただろう。
576: 07/19(金)15:39 ID:mIACOEY9(4/5) AAS
>>574
娯楽専門というのはまあいいとして(実際その通りだし、ヒッチコック自身にとっても何よりの褒め言葉だろうから)、後段の無思想人というのは引っかかる。彼ほど映画のことを考えいた監督はそうはいない
577(1): マグナ 警備員[Lv.39] 07/19(金)15:49 ID:ulb3y6fJ(2/3) AAS
シャブロルの二重の鍵みたがヒッチコックの模倣にしか思われなかった
DVDは高いので放送された物に限るが、その後の作品もいくつか見てる
ミステリータッチだよなどれも、ヒッチコックの影響は明白
正直花田は評論家としては今ひとつだったと思う
ヒッチコックの超絶技巧がわからないのは映像を見る力がないと言われても仕方ない
逆に創作者としての能力を十分に持っていたが、思うように発揮できなかった感はあるな
578: 07/19(金)16:45 ID:QXeValWq(1) AAS
うるせえよゴミ
579: 07/19(金)19:03 ID:mIACOEY9(5/5) AAS
>>575
言わんとするところは分かるが、アール・ブリュットとB級映画を並べてロジックを構築するのは少し違うように思う
580: マグナ 警備員[Lv.40] 07/19(金)19:12 ID:ulb3y6fJ(3/3) AAS
花田はもちろん好きだが、時代の趨勢とか作品はそれほど見る眼はなかった感じはあるな
共産主義がここまで廃れるとは思っていなかっただろう
逆に今花田好きは左派的なものに反発している層が多い気がする
花田の評論ってのは言語芸術的なんだよな
散文詩に近いものがある
581(1): 07/19(金)19:33 ID:Vouc/RdG(4/5) AAS
ヒッチコックも小津安二郎も、その様式そのものががある種の味わい、芸術味を帯びて映画史に確固とした立ち位置を築いているのは確かだ。
ヌーヴェルバーグもアメリカンニューシネマも然りだろう。
今で言うナイト・シャマランも、どの映画を観ても「ああ、シャマランだ」とニンマリ出来る。
単純に高尚かどうか?より芸術的かどうか?の物差しで測るのは無粋だと思う。
芸術の定義の問題になって来て、ややこしくなる。
アートとデザイン、純文学と大衆文学の線引きも実は難しい所以だ。
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