[過去ログ] 読まれなくなった作家、読まれ続ける作家 (1002レス)
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784
(1): 08/14(水)06:53 ID:wTe9fJv2(1) AAS
吉川英治は国民的作家と呼ばれたのに最近ではあまり読まれていないような
読まれても『宮本武蔵』『三国志』あたりだけで
関係ないけど三島由紀夫が吉川英治のことを日本語が出鱈目と猛烈に嫌っていたね
785: 08/14(水)07:16 ID:EtibNe1/(2/2) AAS
>>779
『旅愁』の執筆は日本と友好的な関係にあったドイツがプロパガンダの意味も込めて何があっても成功させたかった1936年のベルリンオリンピックへ取材記者として派遣されたことがもとになっている。また『旅愁』は戦後GHQから検閲を受けて多くの箇所が削除されていることからも分かるように戦時中は体制よりで文芸銃後運動に関わってきた。作家の心中を察することは出来ないが横光にとってこの時期は環境的には「書きやすかった」時代であったのかもさんしれない
786
(1): 08/14(水)07:29 ID:egWpyIoz(1) AAS
岩波文庫版『旅愁』はGHQによる削除箇所を復元したテクストで貴重だね
それより前に出た新潮文庫や講談社文芸文庫は削除版だが
787: 08/14(水)09:09 ID:xPdCS7x5(1) AAS
>>784
漫画家のみなもと太郎が言ってたが
高度経済成長期以前と以後で何が違うかというと「格好良い」概念
戦前の大衆小説の主人公は二枚目であって格好良くはない
そこがちょっと厳しいね

吉川英治でも「宮本武蔵」だけは長く残ったんだが、あれはチャンバラ小説に教養小説のフォーマットを持ち込んだのが斬新だったから、と指摘されている
788: 08/14(水)10:55 ID:nt4aZ1XO(1/2) AAS
横光も吉川も今時誰が読んでるんだ?
789: 08/14(水)12:46 ID:Fkf9DSVM(1) AAS
今では読まれていないが高橋和巳が中国文学の教養を持った最後の日本の文学者というのはもっと強調されていい
その後登場した世代で漢籍をアカデミックに学び血肉にした作家はいそうでいない
790: 08/14(水)13:19 ID:nt4aZ1XO(2/2) AAS
本は読まれてナンボだろうに。
時間の流れに忘れ去られずに、とどまるのは難しい。
流行、価値観の変動にも負けずに色褪せない作品を残せれば作家の本望だろう。
791: 08/14(水)17:57 ID:8cxZpmI3(1) AAS
>>786
情報ありがとう
オレが持ってるのは新潮文庫なので、岩波も読んでみます
792
(1): 08/15(木)00:54 ID:krDOzZ0J(1) AAS
近年最高の文学者はG・マルケスだと思う。
短編、中編、長編、隙がない。
日本人には成し得ない、饒舌で豊富な南米の語りの世界があり、その愉悦と読み応え、且つ文学としての気品を兼ね備え、人生のやり切れなさを哀切と情熱を込めて体感させてくれるペン捌き。
「百年の孤独」はどのページを観ても鮮烈な場面の宝庫だが、昇天する小町娘、意思を持つかの様な自殺者の血液、、、etc
嬰児が蟹に運ばれて大地に帰して行き、町が一族の末裔と共に風の中に消滅するイマジネーションは圧巻。
「コレラの時代の愛」「族長の秋」「エレンディラ」、傑作ばかり。是非読んで欲しい。
793: 08/15(木)11:05 ID:7NidML2w(1/2) AAS
>>759
<三島はメディアの寵児となった最初の作家だと思うが>

そんなことはないだろ。三島以前にも太宰治や林芙美子などがいる。
794: 08/15(木)12:00 ID:gAMJDrEA(1) AAS
薄っぺらな知識しかないのに、いっぱしの文芸評論家みたいなことを、どこかで仕入れてきてそのまま検証もせず流したから恥をかく。
795: 08/15(木)13:01 ID:7NidML2w(2/2) AAS
これが逆ギレってやつか(笑)親切に教えてやったのに。

文学について何も知らないくせに知ったかぶりで書くから、馬脚を露すのだよ。
796
(2): 08/15(木)21:15 ID:131Tr8Xh(1) AAS
メディアの寵児だと石原慎太郎だが
その作品が今でも読まれているかというと疑問
『太陽の季節』が何故あれほど文学的大事件になったのかすらも現在からするとちょっとわからない
797: 08/17(土)22:49 ID:/iU3PZnI(1) AAS
>>792
落ち葉や初期の短編読んでみたけどどれもこれもクッソつまらんかった
オッサン3人が失明して手と手を取り合ってあっちこっち行く話だけは面白かった
あと大佐に手紙はこない、は素晴らしかった
798: 08/17(土)23:43 ID:FETgTsd8(1) AAS
たしかに初期は習作の匂いが色濃く単調でつまらない作品も多いかもしれないね。
G・マルケスの才能が熟し爆発して、あの饒舌で畳み掛ける様なイマジネーションの真髄を味わえるのは、
「百年の孤独」「コレラの時代の愛」「族長の秋」
中編、短編では、
「エレンディラ」「雪に落ちたお前の血の後」「大統領閣下、よいお旅を」
川端の『眠れる美女』へのオマージュ「わが悲しき娼婦たちの思い出」
等が良い。他にも印象的な大人の童話が沢山ある。どれも基調にあるのは「人生のやり切れなさ」だが、切なく悲しいようで妙に楽天的な魅力に溢れている。
言いたい事を上手く言えない、赤裸々に言う事を良しとしない、口下手な日本人には醸し出せない南米人の情熱、狂気、混沌、怠惰が織りなす悲喜劇は南米文学の底力を感じさせてくれる。
「族長の秋」は北野武が絶賛して話題になったが、今のプーチンや習近平などと照らし合わせて読んでも面白い。
独裁者のイカれた頭の中、幼稚さ、裸の王様っぷり、羊の群れの様な取り巻きと大衆を世界で最も寓話的に揶揄した作品。
799: 08/21(水)23:08 ID:s3xGsIK5(1) AAS
>>796
『太陽の季節』だけはかろうじて残るんじゃない
800: 08/22(木)00:34 ID:PFsB7u8z(1) AAS
もうすでに残ってないような…
801
(1): 08/22(木)05:16 ID:7VieclIc(1) AAS
時の試練に耐えて残った作品は偉大。現代だと、教科書に載って、さらに授業で扱われてテスト問題になるって、身も蓋もないが、残るための重要な指標だと思う(もちろん、これに該当しなくても、残すに足る作品があることは承知している)。「教科書に載る」ってだけでは足りないな。伝承性が保障されないから。
802
(1): 08/22(木)07:04 ID:BpZXmbw5(1) AAS
教科書なんて
大谷から金盗ったやつとかふわちゃんでも載れるんだから
あんま価値ないだろ。
803: 08/22(木)19:29 ID:beJwjD0t(1) AAS
>>802
「教科書に載る」ってだけでは足りないな。って>>801が書いてるじゃん
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