[過去ログ] 純文学5誌総合スレ 第132巻目 (1002レス)
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284: 09/14(土)22:54 ID:Dc7sdgig(1) AAS
ハンチバック [単行本]
書籍- 4666位2日間100位以内
新しい恋愛 [単行本]
書籍- 12333位
東京都同情塔
書籍- 74321位1日間100位以内
おいしいごはんが食べられますように [単行本]
書籍- 106773位1日間100位以内
こんなに差が付くもん?
285: 09/14(土)23:08 ID:dNayuaT6(2/2) AAS
新人の女性作家はじっとりした悪意を書くのが売れ選なのかね
多和田葉子みたいな風通しのいいのはもうでてこないのか
286: 09/15(日)00:36 ID:ob9g33Jr(1) AAS
バリどうなってんの?
287: 09/15(日)02:55 ID:NnEgtcwZ(1) AAS
>>270
売れてるんじゃね?デビュー作は面白かったし、LGBTとか女の困難?とか
同じようなのばかりだから中年の男が読めるような作品て少ないしね。
八木詠美とか賞取って活躍?してるし、伊藤朱里なんかも本たくさん出してるけど
ここでは話題にならない。
西村亨の二作目はまあまあだけど、45歳のおじさんが生き残って活躍してくれたら嬉しいと思うよ。
288: 09/15(日)07:48 ID:8hZ/c5Zc(1/2) AAS
【速報】バリ山行、本屋大賞か!?
成瀬は天下を取りにいく
- 111位本
バリ山行
- 267位本
コンビニ人間 (文春文庫 む 16-1)
- 697位本
医療のウソを暴く! 免疫破壊 「薬」と「ワクチン」が身体を壊す!
主婦と生活社 (2024/8/23)
- 1,746位本
省6
289: 09/15(日)07:48 ID:8hZ/c5Zc(2/2) AAS
わたしの知る花 (単行本)
中央公論新社 (2024/7/22)
- 2,742位本
住野よる
告白撃
KADOKAWA (2024/5/22)
- 23,493位本
外山 薫
1985年生まれ、慶応義塾大学卒業。
息が詰まるようなこの場所で
省10
290: 09/15(日)07:52 ID:J+sE0QAh(1) AAS
新人月ぬにマクられっ放しのサンショウウオってどうなの?
291: 09/15(日)08:12 ID:1lPjKq4Y(1) AAS
ウク信「ロシア軍が戦闘機にタイヤ乗せててワロタ」→米軍が有効な偽装方法だと評価 [834922174]
2chスレ:poverty
【悲報】ウク信「クルスクみたいななんもない集落を奪還されてもウクライナ軍はノーダメージ!」 [616817505]
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【悲報】ウクライナ兵、集団脱走してるらしい [616817505]
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【悲報】ゼレンスキー「みんな、オラに元気をわけてくれ!!」 [616817505]
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292: 09/15(日)08:16 ID:GUy5TMFc(1) AAS
さすがジュンク堂那覇店1位だけのことはあるな。
島尾パートを上手く処理できれば芥川賞もイケてたかも知れない。
293: 09/15(日)09:17 ID:DOkd9v0F(1) AAS
多少無理してでも芥川賞獲らせてたらもっと話題になっただろうにもったいないな
294: 09/15(日)09:27 ID:Iz+Ckft5(1) AAS
いや大事故になってたでしょ
拝借の度合いがバレたらアウト
295: 09/15(日)09:28 ID:THLfE5NK(1/3) AAS
「単純な物語」を捨て、小説世界を構築する 奥泉 光×小川 哲『虚史のリズム』刊行記念対談
9/14(土) 9:02配信
集英社オンライン
外部リンク:news.yahoo.co.jp
二〇二〇年六月号より、『すばる』誌上で三年半にわたって連載された奥泉光氏の大作『虚史のリズム』が、このたび満を持して刊行されました。
【関連書籍】『虚史のリズム』
二〇二〇年六月号より、『すばる』誌上で三年半にわたって連載された奥泉光氏の大作『虚史のリズム』が、このたび満を持して刊行されました。
背幅cm、重さkg超え、圧倒的な存在感を携えた本書ですが、見た目のインパクトをはるかに上回る濃い物語が読み手を待ち構えています。舞台は第二次世界大戦後の一九四七年、GHQ占領下の東京。山形で起こった一つの殺人事件をきっかけに、「K文書」なる国家機密の謎が動き出し……。
歴史の混迷を背景に、様々な登場人物が交錯し、語り、多層的な物語が紡ぎ出されてゆく様は、『地図と拳』をはじめとした小川哲氏の著作とも重なる部分がありそうです。壮大な物語世界を、お二人はどのように言葉で立ち上げているのでしょうか。大森望さんを司会に迎え、じっくり語っていただきました。
司会・構成/大森望 撮影/山本佳代子
296: 09/15(日)09:28 ID:THLfE5NK(2/3) AAS
――奥泉さんの大作『虚史のリズム』がついに刊行されたということで、今日は大いに語っていただきたいと思います。お二人とも、近現代史の、特に戦争を背景にした大作を複数書かれています。小川さんに関して言えば、満州を舞台にした『地図と拳』はもちろんですが、その前の『ゲームの王国』もカンボジアの内戦が背景で、どちらもSF的要素が入っています。そう思うと、お二人の作品には共通点が多い気がしますが、まずは小川さんに『虚史のリズム』の感想から伺いましょうか。
小川 校了前のゲラで読んだのですが、段ボール箱で届いたのは驚きました(笑)。でもすごく読みやすくて、思ったほど時間はかかりませんでした。奥泉さんの書き方が非常に親切で、読者が迷子にならないようにできていると感じます。
あと、これは僕がそう読んだという話ですが、本書は基本的に二つの謎を軸にしたミステリーの形式をとっています。「棟巍(とうぎ)正孝を殺したのは誰か」という謎と、それに関連して出てくる「『K文書』とは何か」という謎。当然、容疑者が何人か出てくるのですが、それぞれの容疑者に注目すると恋愛小説に見えてきたり、政治小説に見えてきたり、SFに見えてきたり、というように、いろんなジャンル小説をミステリーが包含するような構造で書かれてもいる。そもそも「この小説はミステリーなのか?」という問い自体がミステリーの謎になるような構成がすごいと思いながら読みました。
297: 09/15(日)09:29 ID:THLfE5NK(3/3) AAS
奥泉 ありがとうございます。実はこの『虚史のリズム』、連載がスタートする段階で担当編集者には、「今回は失敗してもいいや」と言っていたんですよ。あえて失敗を辞さずにいく、と。当然ながら意図的に失敗するわけにいきません。でも、風呂敷を広げて世界を大きくしていって、語りのバランスも考えずに、その結果収拾がつかなくなったとしても、今回はいいとしよう、そういうやり方で書こう、と。
同じ近現代史を材にして少し前に書いた『雪の階(きざはし)』という小説は、端正に世界を構築して、文体も緻密に考えて作りました。今回は、思想小説の色彩もあるので、端正は捨てて、破綻してもよいという考えだったんだけど、やっぱり性格なんでしょうね、なかなか本格的な失敗には至れなかったのが、不満と言えば不満です(笑)。でも、これは自分の長所でもあり短所なので、仕方がないなというふうに思いました。
298: 09/15(日)09:34 ID:qz8LAKxb(1) AAS
『虚史のリズム』刊行記念対談 奥泉 光×小川 哲「「単純な物語」を捨て、小説世界を構築する」
外部リンク:www.bungei.shueisha.co.jp
299: 09/15(日)09:41 ID:7muD7wYh(1/7) AAS
「ミステリー」を採用する理由
――『虚史のリズム』ですが、奥泉さんの過去作である『グランド・ミステリー』と『神器―軍艦「橿原」殺人事件』の主要登場人物が出てきて、両者の続編と呼んでもいいようなかたちになっています。
奥泉 そうですね。ただもちろん、『虚史のリズム』単体でも問題なく読めるようになっているとは思います。『グランド・ミステリー』『神器』の流れで、今回もミステリーの枠組みを使っています。今までの作品もそうなのですが、提示した謎はいちおう合理的に解かれている。ジャンルに敬意を表して、ミステリーとしての最低限のモラルは守っている。ただ問題なのは、過去作もほぼそうなんだけど、謎が解かれたときには、もはやその謎はどうでもいいものになっているという……(笑)。これが僕の小説の基本的なパターンなんですが、今回もまあそうかな。
小川 たしかに、誰が犯人かという意味では、その点はあまり重要ではなくなりますね(笑)。
奥泉 謎解きに小説が収斂して行かない。昔、笠井潔さんに「君はミステリーを書いてない、ミステリーで書いている」と言われました。でも、小川さんもたぶん一緒なんじゃないかなという気がしますね。
300: 09/15(日)09:42 ID:7muD7wYh(2/7) AAS
小川 それはそうですね。
奥泉 SFについても同じことが言えるはずで、どうも小川哲という作家はSFを書く作家じゃないなという匂いを強く感じたんですよね。SFで書く人、むしろ他のことが書きたい人だろうと。たとえば『地図と拳』なら、建築というものの持つ意味とか、満州の歴史的意義とか、小説世界を広げていくことに関心があって、ミステリーやSF的なアイデアに収斂させていくことには、そんなにこだわりがないと見たんですけど、どうですか。
小川 僕も、ジャンル小説を書きたくて書いているわけではないですね。作品ごとに、その作品を通じて考えたいことがあって、一番ふさわしい形式を選んでいる感じです。
あと、奥泉さんがどうかはわからないのですが、自分がただ考えたいことを書き連ねても、商品として需要がないんじゃないかという心配が強くあって……。読者にどうやって興味を持ってもらうかという部分で、ジャンル小説、特にミステリーの力を借りる。SFはどちらかというとプロットの型ではなく、設定やガジェットの型なので、自分が考えたいことを考えやすくするために、哲学者が思考実験をするようなイメージで力を借りることが多いですね。だから僕の場合も、ジャンルありきということはあまりなくて、考えたいことが先にある。
301: 09/15(日)09:42 ID:7muD7wYh(3/7) AAS
奥泉 それは僕もそうですね。極端なことを言えば、今回もミステリーにする必要はないと言えばなかった。けれども小説を支える骨格は欲しい。骨格に支えられて物語や言葉ははじめて自由に展開できる。建築に喩えると足場ですかね。ある程度小説ができてくると、それは自立して、足場はいらなくなるわけですが、物語のとっかかりとして、読者が入りやすいというメリットも含めてミステリーを採用することが多いわけです。
――奥泉さんの場合、毎回不可解な事件がとっかかりになりますが、今回は『神器』に登場する石目鋭二という人物が“探偵”役に起用されていますね。もともとミステリーおたくのキャラクターとして設定されていた石目が、戦後の東京で「名探偵に俺はなる」と勝手に決意して事件に突っ込んでいく。本人は一所懸命、本格ミステリーの名探偵になろうとするんだけど、なかなかうまくいかない。途中で三回ぐらい「もう探偵はやめよう」と決意するシーンがあります(笑)。
302: 09/15(日)09:42 ID:7muD7wYh(4/7) AAS
小川 結局、石目はモテたくて探偵をやっているというのがいいですよね。物語中盤以降、探偵そのものへの興味を失ってもなお、ひとめぼれした相手・卑弥呼さんにモテたいという理由だけでなんとか探偵を続けていく。あまりいなかった探偵像ですね、情けなくて(笑)。
奥泉 かわいらしい人物ですよね。読者が上からの視線で優しく見てあげられるような主人公。広い意味でフモール、ユーモアということだと思うんだけど、そういう設定の主人公はやっぱり書いていて楽しいですね。今回、戦後という時代を書くにあたって、どうやって小説をスタートさせるかが難しくて、あれこれ試行錯誤したのですが、石目の語りの力を借りることで、ようやく物語をはじめられた。
――頭の中で主役オーディションみたいなことをされたわけですか? 今度は誰でいこう、というような。
303: 09/15(日)09:43 ID:7muD7wYh(5/7) AAS
奥泉 そうですね。人物というよりは文体ですね。語りのスタイルをどうするか。
小川 でもこの『虚史のリズム』、前半は石目と、もう一人の主人公・神島健作の視点が多いんですけど、後半になるにつれて美術学校生の水谷澄江がどんどん活躍していくんですよね。あの変化、奥泉さんは書く前から想定していましたか?
奥泉 全然していなかったです。それはそういうものじゃないですか? 書いてるうちに、「お、澄江、なかなか面白いな」とどんどん思えてきて。ちょっと理想化しすぎたかもしれないけど。
小川 最終的に、一女子学生に過ぎない澄江が民主主義を背負うんですよね。
奥泉 なかなかすごい人になっちゃう(笑)。澄江の魅力を引き出そうとするうちに、彼女の存在がどんどん膨らんでいきました。しかしそういうところが長編の醍醐味じゃないですか。
小川 そうですね。役割だけ用意してちょっと出した人物なのに、「あれ、この人、何かもっと隠し持っているぞ」と書いているうちに見えてきて、どんどん重要になっていく。
奥泉 そうですよね。
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