【中級者】乗馬Q&A (412レス)
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122: 承前。 2014/10/01(水)07:59 ID:ADqQEwgM(2/3) AAS
前記9パターンはそのように大まかに使うものではありません。
瞬間瞬間、複数の反応が重複していたり、ヒトからのある働きかけが好子嫌子でもあり合図でもあるといった流れを分析するのに用います。
簡単な例。
ヒト乗せないで調馬索、
「駆歩」との号令(合図)。馬が速歩のまま(行動1)の場合、追い鞭が近づく(結果1、嫌子出現)。
「駆歩」との号令(合図)。馬が駆歩になる。(行動2)の場合、追い鞭が近づくことはない(結果2a、嫌子出現の阻止)、褒めコトバ(結果2b、好子出現)、すぐ終わらせてもらえる(結果2c、嫌子出現の阻止)。
速歩し続ける行動は嫌子出現による弱化で減少し、駆歩になる行動はふたつの嫌子出現阻止による強化と、好子出現による強化で、全体として強化される、と分析できるわけです。

最近の馬業界では「プレス&リリース」と言うことが多いのかな?

要求した行動を初めて出来たときは欲かかずにすぐ終わらせろ
(パッサージュなら一歩か2歩でいいんだ)、
場合によっては帰厩させてやれ(印南先生、馬術読本)といった昔の教えもこの原理に基づいています。
昔の教えのどれが妥当でどれはそうでないのか、改めて検討することもできます。

屈 "撓" についても同様の分析は可能で、その分析を踏まえた調教はより効果的です。行動分析学だけで足りるわけではない(今村先生の障害で頭下げさせろ、は、ウマの視覚認知に羹する最近の研究で否定できるように)が、
行動分析学抜きの調教はナンセンスです。

昔の名手とは、行動分析学発祥以前にその原理を把握していた人たちなのでしょうね。
小松崎先生やもう少し下の世代、伸びないキュロット、白、の先生方の多くは、キュロット共布の愛馬袋を右腰に付けて角砂糖を入れておられました。
乗っている最中にも「褒めてやんなさい、お砂糖やんなさい」と。
強烈な好子出現の強化手段を用意していたわけです。
正しく使えば「うるさい馬」になることもないとご承知でした。

伸びるカラーキュロット時代になると共布が難しくなったからか、愛馬袋は廃れ(今では売ってない?)、
ひと世代下の先生たちはうるさくなるからと餌を使いたがらないようになり、
視野も狭くなりました。
フィリスは一頭をキツネ狩り、逍遙、馬場馬術と季節ごとに使い、パレスでも逍遙はありました。
が、外乗クラブと馬場乗りクラブが分かれる中、幅広い場面に通用する馬術の原理が考えられることも減ってきたようですね。
FEIや日馬連は完全に視野狭窄に陥っていますから。
競技歴が長いかたと私との意見の相違はこの辺に発端するのかもしれません。
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